Shizuoka University of Art and Culture Academic Repository / 静岡文化芸術大学学術リポジトリ
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The Princess Transformed into a Demoness: A New Story Created for a Mahabharata Performance in the Balinese Shadow Theatre, Wayang Kulit
P(論文)本稿は、バリ島の影絵人形芝居ワヤン・クリッで上演されるマハバラタ物語の創作演目に焦点を当て、その創作過程におけるさまざまな規則を明らかにした上で、筆者自身がその規範に基づき、マハバラタ演目の創作を試みる。創作演目「鬼女となった姫」は、沖縄の伝統芸能である組踊の有名な演目「執心鐘入」をベースに創作したバリ島のワヤン・クリッの演目である。本稿では、「鬼女になった姫」の概要を紹介した上で、創作規則に基づき、「執心鐘入」がどのようにマハバラタの創作演目である「鬼女となった姫」へと展開したのかを明らかにしたい。departmental bulletin pape
Issues Related to the Dissemination of Maternal and Child Health Handbook in Afghanistan - A Case Study of Ainomena District, Kandahar City –
2021PDF1948 年から日本で始められた母子手帳は、戦後間もない日本の乳児死亡率や妊産婦死亡率の低下、予防接種の普及に大きな効果を生み出し、日本はアジアの中で母子保健の奇跡的な改善を達成した国となった。
1980 年代になると、国際協力の一環として、途上国社会で日本の母子手帳を導入する事例が出始め、現在は50 か国以上にこの制度が導入され、大きな効果を生んでいる。母子手帳を導入した国々では、医療関連のカードの統合化、母親の手帳の保持、持参率について高い効果が見られるものの、いくつかの課題も指摘されている。
2017 年8 月から、アフガニスタン公衆衛生省(MoPH)、JICA(国際協力機構)、UNICEF(国連児童基金)、WHO(国際保健機関)などのパートナーが協力して、アフガニスタン初の母子保健ケアのための母子手帳の開発に取り組みが始まった。試験段階では、2017 年に2 つの地区でカブール州のミルバチャコットとナンガルハール州カマのそれぞれの地区で最初に試験運用として導入された。そして、2019 年10 月までに3 つの州、2020 年10 月までに8 つの新しい州、2021 年10 月までにすべての34 の州に母子手帳導入を計画していた。
過去、途上国で導入されてきた母子手帳の成功事例や課題を整理すると、手帳の保持率、持参率は高いものの、母親が内容を通読し、母子保健への対応を能動的に進めているかという点に関しては、研究によって異なる見解、またはそれらを明確にしないケースも見られた。アフガニスタンでは2017 年に母子手帳の普及プロジェクトが始まり、2018 年には首都圏のカブール近郊で評価調査が行われているが、手帳の保持率、持参率は高いが、母親の手帳通読の実態については触れられていない。持参率をもって成功事例とし、母子手帳を理解し、母親自身が母子保健に主体的に参加する視点は十分に検証されていない。
2020 年1 月からカンダハール州でも母子手帳の配布が開始された。アフガニスタンの地方都市における母子手帳の成果、課題、そして手帳の通読と記帳の実態がどうかを調べるため、カンダハール州のアラマラシャード総合保健センターと担当農村医療拠点で母子手帳の保有者と医療従事者103 人(内訳:医療従事者13 人、手帳保有者90 人)にヒアリング調査を行った。その結果から、母子手帳の保持と診断時の持参率は高いものの、特に母子手帳の記載内容への理解や記帳については、十分でないことがわかった。これらを改善するためには、非識字者の母親を対象とした手帳の中身を理解するための学びの場づくり、医療スタッフの母子手帳に関する事前研修、事後研修の充実が必要である。修士(文化政策)静岡文化芸術大学thesi
「ポスターに見る20世紀 1945-1990」展示イベント
PDF日時 : 令和3年10月1日~
場所 : 静岡文化芸術大学 図書館・情報センター メディアステーション
内容・趣旨 :
図書館を広く情報にアクセスする場として活用した文化・芸術教育、および20周年記念事業アーカイブズチームによるアーカイブズ展示に向けた活動の一環として、本学に保管されるポスターコレクションの展示を行う。
内容 :
文化とデザインを学ぶ本学ならではの貴重なデザインコレクションを活用したアーカイブズ活動の一環として、デザイン学部の佐井教授の管理する名作ポスター”The 100 best posters from Europe and the United States 1945-1990“コレクションを展示。
今後も継続して全100枚からなる名作ポスターから毎回9枚を選び、テーマを変えながら定期的な展示換えを計画するなか、初回となる2021年10月からの展示ではコロナ禍の状況も踏まえ、ポリオのワクチン接種をテーマとした1950年の作品、麻薬撲滅を訴えた1970年の作品など社会問題をテーマとしたポスターをとりあげ、各ポスターデザインの背景となる社会状況等を解説するパンフレットを制作した。
結果・成果 :
収蔵図書の効果的・効率的な活用に加えて、広く外部の情報にアクセスするとともにグループ学習等によるアクティブラーニングの支援へと広がる、大学における図書館の役割の変化への対応を目的とした、メディアステーション改修の一環としてイベントを開催した。
そのため、メディアステーションにおける情報機器のリプレイス、および開学時に購入されて以来これまで学内の各所で個別に保管・活用されていた、歴史的に名の残る名作といわれる椅子のコレクションを一か所に集め自由に使えるようにしたインテリアの改修と合わせ、ポスター展示を行うことで文化とデザインを学ぶ本学ならではのアーカイブズを身近に感じることのできる環境の実現を目指した。
また、時代における社会の出来事や課題をビジュアルに表現した大衆芸術ともいえるポスターの理解に向け、各ポスターを解説したパンフレットを準備することで、デザインの変遷と合わせてその社会背景等も学べるようにした。
イベント開始後、メディアステーションでは情報機器の活用を目的とした従来からの利用に加えて、ゼミやグループワーク活動の場としての活用も見られるようになるなど、当初の目的を達成していると考える。boo
A Study of Mental Health focusing on Second Generation Migrants from Brazil in Japan A Case Study in Hamamatsu City, Shizuoka Prefecture
2021PDF本論文は在日ブラジル人第2世代のメンタルヘルスに焦点を当て、彼らのメンタルヘルスの実態と関連する要因を明らかにすることを目的とした。そのため、静岡県浜松市を中心に公立中学校、公立高校、ブラジル学校に通う在日ブラジル人第2世代172 名を対象にアンケート票調査を実施した。CES-D抑うつ性自己評価尺度 を用いて抑うつ度を評価し、カットオフ・ポイントの16点以上である95名を高得点群、15点以下の77名を対照群とした。さらに、アンケート票調査では汲み取れない詳細を明らかにするため、7名の在日ブラジル人第2世代に半構造化インタビューを行った。
CES-Dのカットオフ・ポイントを上回った高得点群は全体の55.2%であり、在日ブラジル人第1世代よりメンタルヘルスの状態が悪くなっていることが示唆された。この結果から、移住者第2世代は第1世代より不適応を起こしやすいという移住者のパラドクス immigrant paradox が、在日ブラジル人の中でも見られることを明らかにした。χ 2検定を行った結果、高得点群にはブラジル学校に通う者、女性、海外移住希望者、幸せでないと回答した者、相談時に差別や偏見を心配する者、相談時に自分の文化を理解されないと感じる者が統計的に有意に多く認められた。最も多くみられたストレスの原因は家庭の問題であり、経済的な問題は第1世代ほどではないがストレスの原因となっている。2人に1人が勉強のストレスを感じており、差別によるストレスを報告した者は1割未満であった。最も多くみられた悩みの原因は将来の進路であり、公立学校に通う第2世代の方が日本人との違いで悩む者の割合が高かった。ブラジル学校に通う第2世代の方がいじめで悩む割合が高く、家族に伝えたいことが伝わらないという悩みを抱えていた。また、宗教活動に参加したくないという悩みを抱えている在日ブラジル人第2世代の存在が明らかになった。修士(文化政策)静岡文化芸術大学thesi
アンドレ・ブルトンにおける1940年代以降の自動記述の視覚的・造形的性質
静岡文化芸術大学本研究は、シュルレアリスムの詩人アンドレ・ブルトンにおける、1940年代以降の自動記述(オートマティスムにもとづく詩的実践)を主題とする。40年代以降のブルトンの自動記述作品にみられる視覚的・造形的性質は、ブルトンが美術批評において展開した「絶対的オートマティスム」論の範疇から再評価できるのではないか。この仮説にもとづいて本研究は、ブルトンの40年代以降の自動記述作品と、同時期のシュルレアリスムにおけるオートマティスムの言説について、調査・分析を行う。その作業をとおして、40年代以降のオートマティスム論にたいする理解を、言語と造形の双方の文脈の交点において更新することが研究目的である。20K21988research repor
Royal Ordinances against the Armed and Vagrants in 16th Century France
P(論文)本論文では16世紀の王令の武装と浮浪に関する規定を見ていく。王権は秩序維持の観点から武装した浮浪集団を危険視して対策を命じていたが、16世紀中頃以降、武器とりわけ銃の所持規制と、浮浪者対策を別々に規定し、それぞれの取り締まりを命じるようになる。そのために武器の所持を認可される者とされない者との区別のような、住民についての情報収集も基盤とした、秩序維持対策の方向が示された。ただし、これはあくまで理念であり、宗教戦争の混乱が続く間、王令に実効性があったとは言えないことを付け加えておかなければならない。departmental bulletin pape