Shizuoka University of Art and Culture Academic Repository / 静岡文化芸術大学学術リポジトリ
Not a member yet
1878 research outputs found
Sort by
村井弦斎「食道」思想の形成・継承・受容~近代日本における生活思想の普及をめぐって
70779280静岡文化芸術大学1903・06年に村井弦斎(1863~1927)が連載した『小説食道楽』は作中に登場する和・洋折衷の家庭料理と新食材・調理法が評判を呼びベストセラーとなり、料理雑誌の創刊や小説の舞台化など一大ブームを起した。弦斎は「食育」が人格・家庭の形成と国家の発展に不可欠と主張し「食道」思想を唱えた。
本研究では、弦斎関係史料の全体像を捉え、創作ノート・書簡に見られる思索と新聞・雑誌・著作で公表した内容を照合し、彼が「食道」と称した思想の構成要素を確定する。同時に、夫・妻の共同、親から子への継承、作者と読者の発・受信という三つの視角から、彼の言動がいかに人々に届き、生活文化に影響を及ぼしたかを分析する。23K00092research repor
地域工務店・大工職人の「感覚的領分」と生活者の日本の美意識に関する研究
50908085静岡文化芸術大学日本の木造住宅の大半を支える在来木造は、私たちの生活と密接に結びつき日本の美意識を形成してきたが、大工職人の高齢化と後継者不足は深刻な社会問題となっている。
一方、これまで培ってきた日本の美意識も、価値観の変化とともに変わりつつある。
本研究は、生活の基盤である住まいに対し、在来木造を通じ大工職人が携えてきた経験と勘による技術の領域(暗黙知)と大工職人自らが醸成してきた美意識が統合された領域を「感覚的領分」と定義し、生活者が抱く日本の美意識の把握と、感覚的領分と生活者の美意識の共通点・相違点を明らかにし、持続可能社会に向け、在来木造の質・生産性向上と日本の美意識を継承する方策を提案するものである。23K04196research repor
震災起因漂流物と瓦礫ヒッチハイカーの文化人類学
30759569静岡文化芸術大学本研究は、日本国内の被災地と海でつながるトランスナショナルな被災圏という枠組みで、3.11の津波に伴う震災起因漂流物と瓦礫ヒッチハイカーという、モノとマルチスピーシーズの大移動現象を捉える。津波の災禍の共有は、日本と北米の両岸の人間同士をどのように結びつけるのか。その問いを通じて、国際的な連帯と共感の形成過程とその鍵となる要因を解明する。24K16227research repor
90年代デザイン政策の証言アーカイブ研究
40329553静岡文化芸術大学90年代、次の時代へのデザインの芽は、どこで、どのように育まれたのか。本研究では、国のデザイン政策と地域のデザイン振興、企業内デザインの動向記録・調査分析を軸に、先行研究(デザイン振興政策アーカイブ、『日本・地域・デザイン史』、デザイン学会部会報告等)の情報資料を踏まえ、当事者・関係者の活動報告・デプスインタビュー(証言/記憶の記録化)で行間と文脈をつなぎ、パラダイム転換のダイナミズムと新たな胎動を分析・考察する。そして研究討議の土俵に載せ、解釈・理解の幅を広げ、現代デザイン史研究の活性化を目指す。24K15619research repor
バリ島の影絵人形芝居ワヤンの創作演目に関する実践的研究
40316203静岡文化芸術大学本研究の概要は、①創作演目の創作規範を明らかにすること、②創作演目の事例分析を行うこと、③創作演目の上演手法を明らかにすること、④実際に創作して上演を行うことにある。
創作演目は古くから存在しているが書かれたものが少ないことから、現地調査で複数の演目を収集して、その演目の分析を通して、創作規範、つまりは創作の「ルール」を明らかにしたい。
また文字化した資料の分析にとどまらず、具体的に創作演目の上演手法についても明らかにしたい。さらにはこうした研究成果を踏まえ、ワヤンの人形遣いである申請者が実際に創作演目を規範に従って創作して、それを上演することで本研究の検証を進めたい。23K00195research repor
伝統工芸の小規模産地・事業者の後継者育成に関する研究ー職人活動の変容に着目してー
70590404静岡文化芸術大学伝統工芸を取り巻く環境は厳しい状況にあり、特に日本の伝統工芸の多くを占める小規模産地・事業者の存続は難しさが増していると言われる。しかし、一部には職人自らが海外展開を担い、複数職人による伝統的技法の復活や原材料生産への着手などを通して、規模の拡大を目指すのではない独自の形で存続を実現させる動きが見られる。本研究は、分業構造がなくなりつつあるような小規模産地・事業者の職人活動に着目し、複数産地でのフィールドワークを通して、産地・事業者の存続を可能にする職人活動の変容と職人の成長を促す要因を明らかにする。23K01560research repor
企業の存続と衰退に関する理論的・実証的研究:超長寿企業と長寿企業の比較分析
70634575静岡文化芸術大学本研究は、江戸期以前から存続する老舗企業(超長寿企業)の理論的・実証的研究である。尚、ここで用いる「超長寿企業」は、先行研究の「長寿企業」と比較する意味合いがある。その具体的な研究目的は、①創業から400年以上経過した江戸期、明治維新、世界大戦等を乗り越えてきた我が国の超長寿企業全251社への定量調査およびフィールド調査(史資料調査、インタビュー)を行う。②フィールドワークを通じた精度の高い調査を近年の組織文化論の議論に基づいて行うことで、通説とは異なる老舗企業の存続と衰退のメカニズムを明らかにする。③その結果、老舗企業研究、同族企業研究の通説に対して新たなオルタナティブを提起することにある。23H00849research repor
アーザル・カイヴァーン学派の起源
静岡文化芸術大学本研究のテーマは、近世におけるヨーロッパ以外の人類の思想史的可能性の探究である。17世紀以降のヨーロッパの合理主義が、人類の思想史が辿るべき唯一の道だったのか? この問題意識を踏まえて、13~17世紀に、ヨーロッパ思想と根源を等しくするイラン神秘主義哲学が、他の文化圏にどう影響を与え、どう発展したかを検討したい。
具体的には、15世紀以降の北インドに於けるペルシア語言語学の発展と、インド・ビハール州に於けるフェルドウスィー教団の展開を追う。この作業によって、17世紀インド思想自体を整理すると共に、ここで発展した「17世紀インドのイラン神秘主義哲学」の内容を解明したい。22H00608research repor
日本語母語話者による英語文法の習得困難度検証とその英語教育への応用
50440590静岡文化芸術大学本研究の目的は、言語学的知見に基づき英語の文法項目を特徴別に細分化し、その細分化された項目が日本語母語話者にとってどの程度学習困難であるかを実証的に明らかにすることである。本研究代表者らのこれまでの研究において、同一の文法項目と言われる項目であっても、その下位分類では学習困難度に差があることが判明した(横田・白畑 2021; 白畑・横田 2023)。しかし、明らかにできたものは英文法項目の一部であるため、さらに多くの項目を調査する必要がある。また、文法項目により学習者が示す困難度の要因を特定する予定である。本研究から、文法指導への知見を得るとともに、成果を積極的に公表し、英語教育に貢献する。23K00750research repor
幕末維新期における英式軍楽の研究―鼓譜「早足」の解読から見えること
10448722静岡文化芸術大学本研究は、以前から存在は知られていたが解読できないまま放置されてきた、幕末維新期の「鼓譜」(スネアドラムの楽譜)の多くに掲載されている「早足」という行進曲を解読し、どのような行進曲(リズム)であったのかを具体的に提示すること、そして当時、どのような状況で演奏され、どのような機能・役割を果たしていたのかというコンテクストを明らかにすることを目的としている。23K00141research repor