Shizuoka University of Art and Culture Academic Repository / 静岡文化芸術大学学術リポジトリ
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傷つきやすさの創造性:障害者演劇と20世紀前衛演劇に関する理論的・実践的研究
静岡文化芸術大学本研究の目的は、障害者演劇と20世紀前衛演劇の交叉について理論と実践を往還しながら考察し、「傷つきやすさ(vulnerability)」の創造性を解明することである。
具体的には、障害者演劇の「傷つきやすさ」がどのように芸術創造と関わるかを文献調査、現地調査、作品分析をもとに検討する。そして、20世紀前衛演劇の「傷つきやすさ」との比較を通して、両者の交叉のあり方と「傷つきやすさ」の創造性を理論的に考察する。
ケアの倫理の基盤にある「傷つきやすさ」を演劇研究に導入することにより、障害へのまなざしに変化をもたらすと同時に、20世紀西洋演劇史を再考することをめざす。22K00145research repor
音楽活動を通した文化的コモンズの形成:在留外国人の定住・高齢化に焦点を当てて
静岡文化芸術大学本研究は、在留外国人の定住化・高齢化に焦点をあて、音楽を通して、公立文化施設や高齢者施設が、彼らにとって「安心安全な場=コミュニティ」や「文化的コモンズ」(地域創造 2016)として機能するための問題点を整理する。そのことで、理論化と実践化ならびにそれに係る政策提言を試みるものである。新型コロナ蔓延を鑑み、主なフィールドを日本(特に東海地方)とする一方で、海外渡航が可能になった暁には移民国家であるシンガポール、英国、オーストラリアの事例採取を行い、比較研究を実施する。22K13019research repor
ドナウ派の風景画とその成立背景についての研究
60844991静岡文化芸術大学西洋美術の歴史において、最初期の風景画は16世紀ドイツのアルブレヒト・アルトドルファーやヴォルフ・フーバーらドナウ派と呼ばれる一群の画家によって始まった。しかしドナウ派の実態や成立背景については、いまなお不明な点が多い。ジャンルとしての風景画は17世紀オランダで成立したが、ドナウ派による風景画はそれより百年も早く、異なる社会的背景により生まれたと考えられる。本研究では、ドナウ派の実態と風景画の成立事情について、主としてドイツにおける人文主義の隆盛との関係から明らかにすることを目指す。24K22430research repor
19世紀ドイツの音楽祭研究―リストの改革と教養市民層の新たな文化構築
静岡文化芸術大学本研究は19世紀後半ドイツの音楽祭における教養市民層の役割の変化と、その副産物としての新たな文化構築に注目する。音楽祭は19世紀を通してドイツで興隆したが、世紀前半と後半とでは、そのプログラム、演奏者の属性、そしてその開催目的は大きく異なっていた。この転換をもたらしたのは、1850年代に多くのイベントで音楽監督を担ったリストである。そこで、リストによる数々の改革を分析し、それに伴う教養市民層の音楽祭における役割の変化を考察、そして、そのことによる音楽ジャーナリズムの興隆や作曲家・作品研究への関心の高まりなど、19世紀後半のドイツ教養市民層を特徴づける新たな音楽文化の発展過程を明らかにする。22K00127research repor
シュルレアリスム以降の前衛芸術運動におけるマンガ表現について
静岡文化芸術大学本研究は、シュルレアリスム以降の前衛芸術運動におけるマンガ表現を主題とする。主な研究対象とするのは、1960年代のシュルレアリスム、フィギュラシオン・ナラティヴ、ヌーヴォー・ロマンであり、それらの前衛芸術運動の掲げた理念・方法論が、マンガ表現においてどのように実践されたのか、という問題を検討する。この検討は、前衛芸術についての美学研究と、前衛的なマンガ表現をめぐるマンガ研究という、二つの研究領域を架橋しつつ展開される。22K13001research repor
シアー素材による空間印象の変容についての実践研究 - 「透け感」のあるテキスタイルを用いて-
2024PDF本研究では、空間におけるシアー素材について、(1)インテリアテキスタイルの用途、(2)空間装飾におけるテキスタイルアートの「透け感」と「光」の関わり方を手がかりに、実際の飲食店空間を対象にシアー素材の染色テキスタイルによって、それぞれの空間のテーマやコンセプトを可視化し、より居心地の良い空間とすることができるのか探る。修士(デザイン)静岡文化芸術大学thesi
地域固有の風土と空間構成に関する研究 -防災機能をもった地域拠点づくりについて-
2024PDF地域固有の風土を活かした空間は、厳しい自然環境下でも快適に過ごすことができ、土地に対する愛着を呼び起こす要素となり得る。しかし、科学技術が進歩し、現代の生活に適応した空間が求められた結果、地域固有の風景は希薄化している。また、地域性が残る地域では、自然災害発生時の被害が目立ち、地域性と災害は表裏一体であることから、地域性と防災を両立した空間的工夫が望まれる。 以上より、本研究は、地域に根ざした空間を現代の生活に対応させる設計手法を見出し、人々から長く親しまれる地域拠点施設を提案することを目的とする。修士(デザイン)静岡文化芸術大学thesi
2024 The Orientation of Generation Z Learning from "My Favorite Shop" in Shizuoka University of Art and Culture(4) -Toward an exploration of Japan's changing aesthetic sense-
2021年より始まった“マイフェイバリットショップレポート”(自分のお気に入りの商業施設を取り上げ、受講者同士の双方向の意見交換により自分たちの生活スタイルの一端を考察する取組、以降MFSと略記)は、Z世代を代表する学生達が、日常生活の一部となっている商業施設に対して、社会潮流の中でどのような志向や行動を伴うものかを知ろうとする試みである。
多くの識者注1)が既に指摘しているように、今日の日本人の美意識はこれまでのものとは変化してきていると言う。2019年に国交省が行った国民意識調査注2)においても日本人の美意識が時代の社会的な背景により変化してきていることを報告している。MFSが主題とする「変わりゆく日本の美意識の探求」も、これらの見立ての延長線にあるもので、昨年は日本語学者との対話を交え、言葉に着目した考察を行っている。詳細は、本紀要第23号を参照されたい。
本年の2024年は、志向を分析するキーワードとして、基盤となる日本の美意識のキーワードを新たに設定し、過去の3年間で継続して顕著だった、カフェ・喫茶点等への志向、個の志向について、考察を進めている。“My Favorite Shop Report” (an initiative that focuses on one’s favorite commercial architecture and examines a part of their lifestyle through two-way exchange of opinions with each other, hereinafter abbreviated as MFS), which started in 2021, is representative of Generation Z.
As many experts*1 have already said, the aesthetic sense of Japan today is changing from what it was in the past. The 2019 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism National Opinion Survey*2 also reported that the aesthetic sense of Japanese people is changing due to the social background of the times. The MFS theme of "Exploring the Changing Aesthetic Sense of Japan" is an extension of these observations, and last year, we conducted an investigation focusing on words, including dialogue with Japanese language scholars. For details, please refer to this Journal No 23.
This year, 2024, we have set new keywords for the foundation of Japanese aesthetic sense as keywords to analyze the inclinations, and are continuing to consider the inclination toward cafes and coffee shops, which has been consistently prominent over the past three years, and individual inclinations.departmental bulletin pape
「障害のある方のライフコースと親なき後の生活に関する調査(SLCD)」の概要と 集計結果から見るデータの特性
本稿は2024年1月と7月に実施した「障害のある方のライフコースと親なき後の生活に関する調査」“ Survey on the Life Course of People with Disabilities and Life after Loss of Parents (SLCD)” についての調査実施に関する概要を示し、また集計結果からデータの特徴や偏りについて議論を行ったものである。有効回答者数は618名で、回答者(主に親)の属性、障害のある本人の属性について、それぞれ主な属性の集計結果を示している。調査モードによるデータ特性はあるもの、データ全体としては、本人の性別や障害支援区分の認定状況の構成比を見て、全国値との比較で極端な偏りはなく、概ね国内の状況を反映したものであると結論付けている。障害者の自立などの問題意識については二次分析を行い、別論文として速やかに取りまとめる予定である。This paper provides an overview of the "Survey on the Life Course of People with Disabilities and Life after Loss of Parents (SLCD)" conducted in January and July 2024. In addition, the characteristics and biases of the data were discussed from the aggregate results. The number of valid respondents was 618, and the results of the aggregation of the main attributes of the respondents (mainly parents) and the attributes of the person with disabilities are shown. Although there are characteristics of the data depending on the survey mode, the data as a whole is not extremely biased compared to the national figures, looking at the composition ratio of the person's gender and disability support category, and it is concluded that it generally reflects the domestic situation. Secondary analysis will be conducted on each issue, such as the independence of persons with disabilities, and it will be promptly compiled as a separate paper.departmental bulletin pape
アプローチ空間に関する研究-交通ターミナル周辺地域における空間計画-
2024PDF本研究・制作は、都市の中で建築物を見出しその中の目的の機能に到達するまでの動線空間を「アプローチ空間」と定義し、アプローチ空間における人々を導く空間構成手法について調査・分析を行い、それらの知見を活かし設計に反映することを目的とする。
計画対象は、鉄道やバス等多くの交通機関・路線が集中する交通ターミナルに近接する複合施設とする。公共性が高く、多様な人々が行き交う場であり、機能的で直感的にわかりやすいアプローチ空間の必要性が高い場での設計提案を行う。修士(デザイン)静岡文化芸術大学thesi