Shizuoka University of Art and Culture Academic Repository / 静岡文化芸術大学学術リポジトリ
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Toward the Television Theory of "Visual-Imagery Media" ――Thinking through the Focus on Close-Up――
P(論文)本稿は、テレビをめぐる古典的な論考の再読を手がかりとして、映像文化としてのテレビを改めて捉え直す視点について考察する。テレビはこれまで「放送」や「マスコミュニケーション」という概念と密接に結びつきながら論じられてきた。しかし当然ながら、テレビをめぐる議論のなかで、テレビは放送という概念からだけに留まらず、「映像」的な側面からの考察もおこなわれてきた。特に古典的な論考では、テレビは映画との対比においてその映像的特徴が議論されている。その際の参照点となるのがクロースアップであった。このクロースアップの考察に関する論点を整理しながら、テレビの映像的な側面への問いを再考する。この試みにより、放送の枠組のもとにあるテレビ論の中で背景化していた、映像をめぐる論点を明らかにする。さらに本論の視点が、アフターテレビジョン状況として位置付けられる、現代のインターネットを中心とした映像文化の分析へと接続しうる可能性について論じる。This paper discusses perspectives on rethinking television as the visual-imagery media through a re-reading of classic essays on television as a starting point. Television has been discussed in close connection with the concepts of "broadcasting" and "mass communication". On the other hand, however, the discussion of television has not been limited to the concept of broadcasting, but has also examined it from the "visual-imagery media ". In classical discussions, television has been discussed in terms of its characteristics in contrast to cinema. The reference point for this discussion is a close-up. This study reconsiders the visual-imagery media aspects of television by re-reading the points related to the consideration of close-up. Through this attempt, this paper rethinks television theories that have been backgrounded in theory under the framework of broadcasting. Furthermore, I discuss the possibility of connecting this perspective to an analysis of contemporary images centered on the Internet, which is positioned as an after-television situation.departmental bulletin pape
Practicing Cultural Activities during a Pandemic - New Development of Hamamatsu Festival through Resilience of related parties -
2023PDF本論文では、感染症の世界的な大流行を意味するパンデミック下で実践されてきた浜松まつりを研究対象とし、そのまつりの当事者がレジリエンスを発揮して、関係各所から出された新型コロナウイルスへの諸対策のもと、議論や検討を経てどのように浜松まつりを実践してきたのかを示した。また、この新しい実践方法は当事者である担い手側と運営側両者のレジリエンスの成果であることを明らかにした。
第1章では先行研究と本論文の位置付けを行い、コロナ禍における浜松まつりの客体化と再構築のプロセスについて、本論文の可能性を提示した。第2章では遠州地域の歴史や風土的側面から浜松まつりについて概観した。第3章ではコロナ禍における浜松まつり開催の概要を述べた。第4章では担い手側からみたコロナ禍における浜松まつりの新たな実践について2022年と2023年の調査結果を記述し、第5章では運営側からみたコロナ禍における浜松まつりの新たな実践について2022年と2023年の調査結果を述べた。第6章では第4章と第5章の記述を踏まえて、パンデミック下における文化活動について考察した結果、双方のレジリエンスをもとにパンデミックが浜松まつりに対して与えた影響と、パンデミック下でも存続できた理由について明らかになった。
以上の論述から、パンデミックは文化の継承を妨げる危機的状況であり、文化継承にとっては負の側面が強いことは否定できないが、その一方で、浜松まつりの事例を通して、当事者のレジリエンスが発揮され文化が客体化され、まつりが維持継承されることを明らかにした。しかしこうした事例は他のまつりや芸能にも当てはまる可能性があることから、本研究は浜松まつりのようなミクロな一事例の研究にとどまらず、マクロな事例への共通解を導く取り組みともいえよう。修士(文化政策)静岡文化芸術大学thesi
メディアデザインウィーク2023
PDF【日時】 令和5年2月2日~令和5年2月12日
【場所】 静岡文化芸術大学 ギャラリー、マルチメディア室
【目的・趣旨】
過去10回実施のメディアデザインウィークの実績に基づき、「メディアデザインに関する教育」「地域社会への成果発信、文化振興」等を特徴とする複合型イベントを開催する。当該年度は、デザイン学部の6領域体制の完成年度にあたり、新体制におけるメディアデザイン教育の成果を示す機会として、意義のあるイベントである。
【内容】
下記の2つの要素で構成されるイベントを実施した。
●3年生の専門科目である「総合演習Ⅰ」の作品を中心として、メディアデザインに関連する学生作品のギャラリーにおける展示(2月2日~2月8日)
●本学教員を講師とする「物理コンピューティング」についてのワークショップ(2月11日,12日)
【結果・成果】
作品展示、ワークショプのいずれも、参加者から良好な反応を得ることができた。展示においては、2月2日から8日にかけて(ただし4,5日を除く)、デザイン学部3年生の専門科目「総合演習Ⅰ」(後期開講)の履修者のうち、インタラクション領域から3名、ビジュアル・サウンド領域から22名が制作した作品の展示を行っ
た。また、デザイン学部2年生及び3年生が履修する「インタラクティブプロダクト演習」(後期開講)から、履修者の13名が制作した様々な作品を展示し、合計で50点の作品がギャラリーに展示された。展示会全体としては、多様なグラフィック作品、サーバ・クライアント技術を活用したインスタレーション作品(動態展示)、新しいコンセプトのオリジナルな楽器や音を発する玩具(動態展示)等が並び、本学が取り組むメディアデザイン教育の多様な方向性と具体的な教育成果を示すことができた。なお、展示会は一般の方も参加可能としたが、新型コロナウイルス感染防止のために、同時に閲覧できる人数を制限する形で実施し、254名が参加した。ワークショップは、2月11,12日に本学のマルチメディア室にて、長嶋洋一教授が講師となり、「物理コンピューティング」のテーマのもとに実施し、学生(大学院生、学部生)、教職員、及び学外の方(高校教員)等12名が参加した。ワークショップでは、パソコンやスマホ等の「内側」だけに閉じるインタラクションではなく、「システムの外側」にある現実世界や人との間で行うインタラクションを、コンピュータを活用して実現する方法について、講師による講義や制作指導が行われた。以上述べたように、密接に関わる「作品展示」と「ワークショップ」の2つの要素からなる本イベントを、新型コロナウイルス感染防止の配慮を充分に行いながら実施したことによって、今年度も、本学学生と一般市民に対して、メディアデザインに関する啓発的な機会を作り、本学の教育成果を学外及び学外に情報発信できたと考えている。boo
ポルトガルにおける民主化と欧州統合:政治的アイデンティティの変化に注目して
静岡文化芸術大学本研究では、ポルトガルにおける民主化とEEC(欧州経済共同体)加盟問題の関係について分析する。ポルトガルは、欧州統合が未参加国の政治体制の民主化に重大な影響を及ぼしたとされる国々のなかで、歴史的起源とみなされている。しかし、それがいかなる形で進展したのかについては詳らかにされていない。
ポルトガルの歴史史料館での史料調査等により、国内社会における支配的なナショナル・アイデンティティが欧州統合に親和的なものへと変化したことが、同国の民主化プロセスの進展を導いたことを示す。これにより、欧州統合と未加盟国の政治体制の民主化の関連性に関する新たな知見を提供する。20K01524research repor
静岡浅間神社江戸後期再建史料に見る建築普請活動に関する研究
静岡文化芸術大学静岡浅間神社は、江戸後期再建の重要文化財建造物26棟によって境内が構成され、同社には現社殿の「江戸後期再建史料」が伝わっている。仕様帳や建築絵図のほか、60余年におよぶ再建期間の現場記録『御再建場所日記』60冊も保管され、そこには現場の建築普請活動と駿府の工匠・諏訪の彫物大工立川一門のこと、天気、祭祀、駿府における種々の営みが記されている。現在進行中の保存修理事業と連携しながら「江戸後期再建史料」の調査・分析を行うことで、江戸後期の建築普請に関する技術的な研究成果を得ると同時に、建築学を軸に歴史学・民俗学の見地から包括的に駿府城下における基礎構造を解明する。19K15191research repor
中世末期から近世前期における諏訪信仰の総合的研究
静岡文化芸術大学中世前期においては神(諏訪大明神)の現身として崇敬された諏訪の大祝は、中先代の乱と南北朝の争乱を経てその絶対的な優位性を喪失した。中世後期の諏訪信仰は大祝の権威を離れて拡散的に伝播してゆく。
本研究が問い求めたいのは中世末期から近世前期における諏訪信仰の様相である。戦国時代における大祝職の継承と諏訪上社の支配権をめぐる諏訪氏および神職家らの内訌を経て、各家がそれぞれ独自の諏訪信仰を再創出し、上社を軸とする多様な信仰体系が地域を超えて再構築された実態の解明を試みたい。20K00291research repor
文化と芸術:文化・芸術研究センターニュースレター Vol.38
PDF瑣末、顛末、デザイン考 / 藤井尚子大学劇場で“劇場芸術の境界線”を実践講義〜新作舞踊「YUKI」(初演)発信 / 永井 聡子優美な屍骸 / かわ こうせい山里(やま)の祝祭(まつり) ─ 神々と鬼たちの宴舞(うたげ) ─人口増加する地方都市圏内周辺都市にみる都市圏として協調した取組の必要性 / 藤井 康幸2022年度 匠ものデザインプロジェクト / 小田 伊織「第9回静岡国際オペラコンクール」 / 静岡国際オペラコンクール実行委員会事務局令和5年(2023)年12月8日~「東アジア文化都市2023静岡県 記念 : 静岡県ものづくり文化展 ─ 浜松100年企業の世界」が本学ギャラリーで開催されます! / 曽根 秀一othe