Shukutoku University Academic Repository / 淑徳大学学術機関リポジトリ
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The role of organizations in responding to harassment, second report : Receiving third-party assessments and producing videos to promote education, training, and awareness-raising activities for preventing harassment
本稿は、大学政策専門委員の業務として、2021年度に本学のハラスメント防止に関するガイドラインおよび、各種マニュアル等の見直しを行い、改訂(案)を作成したことに基づき、2022年度、2023年度において第三者評価を受け、改訂を行ったこと、また、改訂に基づくハラスメント防止の教育・研修・啓発活動を促す動画の作製を行ったことについて、その概要をまとめたものである。第三者評価では、概ね高評価を得ることができ、本学のハラスメント対応が時代の流れに即した内容であることを客観的に認識することができた。また、ハラスメント防止に関するガイドラインおよび、各種マニュアル等の改訂が、本学の非常勤・臨時・派遣・兼務嘱託教職員を含むすべての教職員と学生に浸透するよう、ハラスメント防止に関する5種類の動画を作製した。ハラスメントに対する世の中の考え方や法的措置および、大学に求められるものは今後も変化していくと思われるため、常にそれらに意識を向け、大学全体として対応していく姿勢を継続していくことが必要であると考える。12実践報
Meaning of the experience of elderly heart failure patients with repeated rehospitalizations coordinating activities in their daily lives
目的:入退院を繰り返す高齢心不全患者が行っている、日常生活における活動の調整の意味を明らかにすること。
方法:半構造化面接と、活動量計による活動量測定結果を見ながら行う日構造化面接を併用し、ベナーの解釈的現象学の手法を参考に、テクスト諸部分の分析、テクスト全体の分析を行いながら解釈し、研究対象者のテーマを導いた。
結果:分析の結果活動の調整の仕方について、『生活をしてきた身体の活動をし続ける』『心不全の身体を医師の手もとに預ける』『効果を感じた範囲で受けたケアを試す』の3つのテーマが示された。
結論:入退院を繰り返す慢性心不全患者は、症状のわかりづらさによって心不全の身体での症状の体験があいまいになるため、心不全の身体が理解困難なものとなり手もとにおけなくなることで、『生活をしてきた身体の活動をし続ける』ことと『心不全の身体を医師の手もとに預ける』ことを繰り返していると思われた。しかし、繰り返しの体験の中で、心不全である身体との関係が眼前に眺める関係から手もとにある関係へと変化することで、『効果を感じた範囲で受けたケアを試す』という行為が生まれる可能性があることが明らかになった。Objective: To determine the significance of coordination of activities of daily living performed by elderly heart failure patients who are repeatedly admitted and discharged from the hospital.
Methods: Data obtained through semi-structured and retrospective unstructured interviews were analyzed with reference to Benner’s method of interpretive phenomenology.
Results: The results of the analysis identified three themes on how to adjust activities: “continue to work with the body in which you have been living” “leave the heart failure body in the hands of a physician” and “try the care you receive to the extent that you feel it is effective.”
Conclusion: Chronic heart failure patients who are repeatedly hospitalized and discharged from the hospital are considered to have repeated “continuing to do the activities of the body in which they have lived” and “leaving the heart failure body in the hands of the doctor” because the experience of symptoms in the heart failure body is obscured by the difficulty of understanding the symptoms, which makes the heart failure body difficult to understand and to keep in their hands. This was thought to be a repetitive experience. However, it became clear that, in the course of repeated experiences, the relationship with the body in heart failure changed from one of looking at the body in front of one’s eyes to one of having the body at hand, which may give rise to the act of “trying out the care received to the extent that one felt it was effective.”2原著論
Report on the Faculty of Education Freshman Seminar
教育学部は,初年次教育として2回のセミナー(12月実施ウィンターセミナー,3月実施スプリングセミナー)と入学直後の宿泊型の新入生セミナーを実施している.これらのセミナーでは,学生リーダー(上学年有志)がプログラムの企画・当日運営の主体となっており,リーダーシップに関わる科目を履修した学生の演習の機会になっている.通学型1日のセミナーを2回行い,顔見知りになった後に宿泊型新入生セミナーを実施することで,新入生には大学生活が始まる段階で仲間たちという意識が生まれる.例年新入生セミナーの欠席は少なく,大学生活への不安感の解消につながる大切な行事として実施してきた.
ここ数年,収支改善や新入生のメンタル面の配慮などから,全キャンパスで入学前の年度に行うセミナーの回数や宿泊型のセミナーの実施検討がなされている.現在,宿泊型のセミナーはごく限られた学部での実施となった.そこで,新入生セミナー実施後に行った教育学部教員や入学前教育の企画・運営に関わる上級生(以後,学生リーダー),そして今年度新入生へのアンケート結果から,新入生のセミナーの成果と課題について考察する.8実践報告Practice repor
Dynamism of Evidence-Based Policy
わが国は,少子高齢化問題,税や政府債務問題をはじめ多くの深刻な問題に直面し,対処すべき政策的課題も山積している.このような情勢の中,より効果的で合理的な政策を実行することの重要性は,さらに高まってきている.その対応として,行政等において,より的確で効率的な施策等の企画,評価を行うために,エビデンスに基づく政策形成がさらに重視されるようになってきている.
ここでは,エビデンスに基づく政策形成の概要について,日本だけでなく,アメリカや,イギリス,さらに,国際機関の動向等も含め考察する.そして,これらの考察をもとに,政策形成のフレームワークについて分析,評価を行い,行政等における政策形成の本質的課題について,3つの視点からアプローチを行ない,セカンド・ベストの視点から,政策ポートフォリオ・モデルの構築について考察を展開する.11論文Articl
A Study of Hospitality Industry Policy in UK and Management Issues
イギリスでは欧州連合への加盟やロンドンオリンピック・パラリンピック競技大会の開催を機に,宿泊産業を活性化させるためさまざまな取り組みがなされてきた.宿泊関連統計調査を実施するとともに,調査対象となる宿泊施設に対してマーケット情報を提供し,また宿泊施設の格付け情報を公表する一方で,対象施設にはスコア改善のためのアドバイスを提供するなど,観光客にとって利用しやすい環境を整備すると同時に,宿泊事業者のサービス向上や経営戦略策定を支援する体制を構築してきたのである.また,イギリスにはマナーハウスやカントリーハウスといった歴史的建造物が存在するが,それらを広く開放し一部宿泊施設とすることによって魅力あるデスティネーションづくりにも取り組んでいる.
2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピック大会を控える我が国にとっても,宿泊産業におけるこうした諸施策は大いに参考となるであろう.本稿では,イギリスの宿泊関連統計情報収集の経過と仕組みについて整理した上で,宿泊施設の経営実態を分析し課題を明らかにした.またマナーハウスやカントリーハウスを活用した宿泊施設に関する歴史と現在の経営状況に関する分析を試みた.そして宿泊施設の格付け制度の概要とその動向について整理を行った.こうした諸施策のなかで我が国の宿泊産業にとっても参考となる事例を考察し,今後の研究課題を提示した.18論文Articl
Clustering of Utsusemi Manuscripts of the Tale of Genji Using Kana Ngrams
本論文では,仮名のNgramを用いた源氏物語「空蝉」写本の分類結果を報告する.調査対象とした写本は,出版または画像が公開されている源氏物語の「空蝉」の28写本である.その分類方法には,写本の本行本文の変体仮名を翻字した通行仮名の本文データのNgramに対して,階層的クラスター分析と系統樹を用いた手法,変数の次元の縮約を行う主成分分析,多次元尺度構成法,自己組織化マップ,ランダムフォレストといった教師なし分類手法を適用した.その結果,分類結果が既存の文学や文献学の研究成果と矛盾しないこと,複数の教師なし分類手法の分類結果に明確な相違がないこと,を明らかにした.今後は,複数の本文データとその分類手法の組み合わせた結果を調査し,比較検討する必要がある.9論文Articl
The Significance of Strategic Relationship among Corporation and Stakeholders
所有と経営が高度に分離したタイプの株式会社において,株主と企業とのよりよい関係性の構築のために,インベスター・リレーションズ(Investor Relations, IR)は,非常に重要なものとして位置づけられてきている.
ところで,情報領域等をはじめとするグローバルレベルでのイノベーションにより,企業と株主をはじめとするステークホルダー間には,高度で多様な情報ネットワークが形成されてきている.このような状況下では,企業は株主だけでなく株主以外の多様なステークホルダーとの関係性の構築がさらに重要となる.本稿では,企業とステークホルダー間の新たなる関係性の構築にむけ,価値共創の視点から考察を展開する.13論文Articl
Mixed Oligopoly Revisited : From the Viewpoint of Vertical Structures
安倍首相の経済政策「アベノミクス」は現在第二段階の「新三本の矢」に入っているが,元々の「三本の矢」では「大胆な金融緩和」「機動的な財政出動」に加え「成長戦略」が掲げられていた.この「成長戦略」を実現する手段として,しばしば取り上げられるのが「規制緩和」である.この種の「規制緩和」の議論に対する経済学的アプローチの一つに「混合寡占」の議論がある.この分析に先鞭をつけたDe FrajaとDelbono(1989)の主たる結論は,産業内の企業数が多くない場合には民営化が正当化されることはない,というものである.本論文では,大規模な国営企業に特徴的な垂直的構造に関わる3つのモデルを想定したいずれのケースにおいても,この主張が依然として成り立つという頑健性を,彼らのモデルを拡張した多くの論文と同じく再確認した.と同時に,本論文で想定した3つのケースの比較により,垂直統合型の公企業を民営化するケースが,社会的厚生と消費者余剰の減少幅を最小にできることから,民営化後の競争圧力によって企業間の効率化競争が期待できるのであれば,同ケースにおける民営化が最も正当化できる可能性が高いことを明らかにした.17論文Articl