Shukutoku University Academic Repository / 淑徳大学学術機関リポジトリ
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A Study of Lifestyle and Consciousness among Victims Received Prolonging Domestic Violence
本研究は、DV被害者の気持ちや生活の変化、被害年数が経過したDVの問題解決の難しさ、および将来加害者に介護が必要になった時の気持ちを明らかにすることによって、長期化したDVの解決方法およびDV被害が高齢期まで継続することを防ぐ方法を探ることを目的とした。調査の方法は、まずDV被害者支援に関する研修会および、被害者向けの心の回復を目指す講座の参加者にアンケート調査を行い、その際インタビュー調査の協力も可能であると記載があり、同意が得られたDV被害者15名に2010年9月から11月にインタビュー調査を行った。その結果、被害が長期化すると、子どもとの関係が悪化したり、加害者への情や家族のしがらみなどが増えて別れにくくなることが明らかになった。また将来の介護問題を避けるために離婚した人がいる一方、加害者が要介護になったらDVの復讐をする可能性も示唆された。DVが長期化した場合の家庭生活の変化や、家族構成員へ及ぼす悪影響等を総合的に、しかもできるだけ早いうちにDV被害者に客観的に把握させて自立を促したり、大事な人間関係のつながりをサポートしたり、喪失感を癒す支援も必要ではないかと考える。12研究ノー
Social Work and Buddhism (2)
我が国のソーシャルワーク実践が今後どのような視座を携え,人々をその苦しみから救うことができるのか。日本の文化や風土の影響を享けつつも時代のなかで一定の貢献をしてきた仏教哲学・仏教教義が,ソーシャルワーク実践にどのような課題を発信してきたのかについて,引続き日本仏教社会福祉学会年報に掲載された研究論文等を解題することを通して整理・検討していった。6研究ノートResearch Note
Intervention Methods in Buddhist Social Work Practice : Case Study of Sri Bodhiraja Foundation- Sri Lanka
People who are vulnerable in various capacities have been greatly aided by the compassionate teachings and practices of Buddhism. Although the practice of assisting began centuries ago, it is still carried out under the firm guidance of Buddhist priests. The Sri Bodhiraja Foundation case study illustrates how Buddhist philosophy is used to help the destitute. With over thirty years of experience, the Sri Bodhiraja Foundation has assisted vulnerable people, groups, and communities. Their practice interventions have endured for an extended period as they gained the trust of their beneficiaries. Thus, this study has examined the foundation's distinctive practices as well as the guiding principles that are in line with practical interventions. Through the use of primary and secondary data, the organization’s interventions that were locally driven, culturally sensitive, and unique were identified. The study's conclusions clarified the details of the practice and demonstrated how people coexist.5Academic article
Mapping review of GRIT research in the nursing profession : A Survey for examining the GRIT structure of public health nurses
目的:行政保健師のGRIT構造の検討に向け、看護職のGRIT 研究の概要や動向を明らかにすることを目的とした。
方法:23文献を研究対象とし、文献概要、研究目的、今後の研究課題に関する記述データを類型化し、マッピングレビューを実施した。
結果:看護職のGRIT研究は、2019年以降に始まり、2022年以降急増していた。横断研究が主体で縦断研究や質的研究は公表されておらず、介入研究も僅かであった。研究実施国は韓国13件(56.5%)が最も多く、次いで中国5件(21.7%)であった。使用言語は英語17件(73.9%)が最も多く、次いで韓国語5件(21.7%)であった。臨床看護師を対象とした研究が主体で、看護管理者や他医療職を対象とした研究は僅かであり、保健師のGRIT研究は乏しかった。
結論:今後は、看護職のGRIT現象を探求する質的研究や、縦断研究、GRIT醸成プログラム開発などにより、看護職のGRIT醸成に向けた研究の発展が急務である。本研究で得られた知見を基盤に、危機的状況下で公衆衛生看護を担う行政保健師のGRIT構造とGRIT醸成に着目した研究の推進が重要であることが示唆された。2総
Development of a new curriculum for the basic nursing practice II (symbiosis with people living in the community) practice program
目的:基礎看護学実習Ⅱ(地域で暮らす人々との共生)実習プログラムの開発のプロセスおよび概要について報告し、次年度以降の課題について検討することである。
方法:筆者らは2022年5月からワーキンググループを立ち上げ、基礎看護学実習Ⅱの開発に携わった。実習プログラムの開発においては、本学科の教育課程の編成・実施方針を踏まえた上で、各ガイドラインを参考にしながら、臨地実習ルーブリックの達成レベルを考慮し、実習目的・目標を検討した。さらに、実習内容・方法については、旧カリキュラムの実習内容や本学総合福祉学部の実習施設を参考にし、基礎教育科目、専門基礎科目、看護専門科目での学修状況を確認しながら、「地域」、「生活の場」、「多様性」、「包括性」といったキーワードを軸にプログラムを構築した。
結果・結論:実習目的・目標を達成できるとともに、学生が主体的に学びながら看護実践能力を高め、講義・演習と結びつく実習経験となることが重要である。今後も実習プログラムの評価を継続して行い、本学科の独自性のある実習プログラムとなるように実習方法・内容を検討し続けていくことが求められる。13実践報
A Study on the “Expertise” of Training School Teachers and the Quality of Training Education : A Meta-Theory on the Quality of Teachers at Childcare Training Schools and the Reality of Essential Workers
本稿は養成課程、とりわけ保育士養成課程および教職課程(幼稚園教諭)において、従来から指摘されてきた課題、特に養成校(高等教育)教員側の質に関するアポリアについて整理することを主たる目的とする。
過去(本学『紀要』65号)拙稿にて、新たな時代状況に応じた教育学的なメタ理論構築と次代の「人間形成論」ついて触れ、その課題を生じせしめている要件(要因)の一つに教える側である「養成校教員(=大学・短大の教員)」の質的な変化が関係することを試論的に明示した。それは現在の「養成教育」および養成の質に関する議論が、2019年を境にあらゆる学校段階(特に幼稚園教育要領や学習指導要領が大幅に見直される過程)で、「人が人を教える」という行為そのもの=教育や人材育成のための理論の真偽と限界を示すものでもあった。たとえば、高等教育段階においても遠隔授業等でより一層強化・急速に表面化してきたICT等の教育テクノロジー導入とその対極にある「対人臨床」(生身の人、その直接の「かかわり」)の断絶にも似た、教育におけるインターフェイスの乖離もそのひとつである。
本稿では引き続き、「人が人を育てる」上で必要される条件や我が国(日本)の養成教育(または人材育成)が内包してきた課題について考察を試みる。今回は特に教員(養成する側)の「専門性」や保育学の存立機制に纏わる諸条件といった「高等教育機関の内部にある」システム的な側面(いわば養成教育に携わる教員の側の問題)から整理する。その検証の過程を通して「養成教育の質」という言説がもつ陥穽と、今や小学校教員の不足にまで及んでいるエッセンシャルワーカー不足という現象との繋がりについても構造的に考察した。8論
Quantitative Text Analysis of “Medical Information Recording Guidelines 2021” : An Attempt to Eliminate Arbitrariness During Analysis Using ChatGPT
現在、厚生労働省は全国的に電子カルテ情報を交換・共有する仕組みとして、電子カルテ情報(2文書6情報)の標準化を進めており、電子カルテ情報交換サービス(仮称)の構築を推進している。このような電子カルテの普及や診療情報の大規模な集積に対応し、診療情報管理学会は『診療情報の記録指針』の改訂を行っている。
本研究では、最新版『診療情報の記録指針 2021』の分析を通じて、診療情報の記録に関する要点、それらの実現に必要な項目や実施内容、および機能的分類と用言的分類による構造化を目指した。これは、診療情報管理学会が倫理綱領として掲げる「診療記録の正確な記録と責任の明確化」、および「患者本位の医療の実現」に向けた重要な方法論的課題である。
具体的には、『診療情報の記録指針 2021』(2021年3月改定版)に対してテキストマイニング手法を用い、KH Coderを利用した統計的分析を実施した。分析者の恣意的・主観的な解釈の排除を目指し、コーディングルールの作成およびデータ解釈の一部に、明示的な利用範囲を設定した上で、文章生成サービスChatGPT-3.5を活用した。
分析の結果、「記録」「情報」「患者」が『診療情報の記録指針 2021』の基底となる語であることが明らかになった。診療録記載は医師法および療養担当規則に基づく医師の重要な義務であり、家族や関係者からの情報への配慮、個人情報の厳重な保護とセキュリティ、チーム医療での情報共有が必要である。さらに、患者に対して十分な説明を行い、その同意・納得を得ること、医療プロセスや治療に関する患者の理解と自身の同意の積極的な提示が、医療の透明性と患者の権利尊重につながることが示された。『診療情報の記録指針 2021』の基本原則は「診療記録の正確な記録と責任の明確化」であり、その目的は「患者本位の医療の実現」である。医療情報の活用範囲が広がることに伴い、情報の総合的な利用が必要とされ、チーム医療の役割がより重視されている。地域内の複数の医療機関がネットワークを介して診療情報を共有する際には、相互のアクセス範囲を明確にし、患者のプライバシー保護と必要な情報共有のバランスに留意する必要がある。ChatGPTによるコーディングルールの作成と分析は、指針の中心的な要点を捉え、妥当性があると判断された。この結果について、明示的なデータを提示することができた。8論