Shukutoku University Academic Repository / 淑徳大学学術機関リポジトリ
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Examination of the Social History of Youth Customs in TV Dramas : Criticality of “Culture for Japanese Bad Boys in the 1980’s” in “KYO KARA ORE WA!!”
本稿は、テレビドラマが史的資料としてどのように位置付けられるのかを考察する試論である。歴史学では通例、客観的な歴史叙述と歴史文学の間に一線が引かれているが、これをメディア論のテクスト分析の立場から視点転換し、創作物であるテレビドラマも史資料として扱いうることを提案している。具体的には、ドラマ『今日から俺は!!』第5話を素材とし、そこに現れる80年代の不良の表象が、どのような歴史的背景をもって描かれているのか考察した。劇中では主人公たちの居住地である千葉と、東京の不良グループとの間に、様々なレベルでの対比が見られるが、その意味を探っていくと80年代初期~中期に不良文化は、名称、容姿、行動様式に至るまでそのスタイルが「ツッパリ」から「ヤンキー」的なものへと変化することが確認できる。従ってこのドラマの深層には、当時の「不良」イメージの構造転換が提示されており、たとえ創作物であっても、史資料として活用しうると結論づけた。3論
Inquiry into the Effect of Great East Japan Earthquake on the Education Surroundings of Children in the Suffered City and School Reorganization : a Case Study of Miyako City, Iwate Prefecture
本稿は、東日本大震災被災地におけるほぼ11年間に渡る学校統廃合・再編政策の総括的評価を意図して、東日本大震災による子どもの教育環境への「被災」の影響について再分析を試みようとしている。2009年の岩手県宮古市中学生対象のソーシャル・キャピタル調査の後、同一質問紙で実施された縦断調査(2013、2016年実施)結果では、回数を重ねるごとに質問項目すべてについて生徒の肯定的評価が高まる、という結果が得られた。しかし、アンケート調査に並行し実施された宮古市の教育委員会や被災校校長、仮設住宅に居住する保護者など対象のヒアリング等の質的調査では、仮設住宅、見なし仮設住宅、親戚の家に住んでいる子どもたちの心や身体、あるいは、学習意欲・成績、将来の夢や希望などに関する懸念が表明されている。この二つの調査結果の「乖離」をどう読み解くかを課題として本稿がたどり着いたのは、全市的な悉皆調査では学校間の差異が隠れる、という仮説であった。自治体の復興政策は、それぞれの学校を単位とした「被災」効果の分析を通じ各被災校生徒の夢や希望、学習の状況、被災や地域の特性、生徒の家族環境等を踏まえ進められる必要があること、それらを基礎にした学校再建は「社会的費用」分析を介在する必要があること、が明らかになった。6論
The Preparation for a Lesson Plan on the Modern Japanese History of Education Based on Tomitaro Karasawa’s Museum of Education : How to Teach the Periods for Integrated Studies Class
2021(令和3)年度前期に、新しく教職課程の必修科目となった「総合的な学習の時間の指導法」を開講した。3年生13名の受講生は、1年次に筆者の「教職概論」と「生涯学習概論」を履修し、唐澤博物館で実物資料をスケッチする直観教育を2度体験している。1997(平成9)年度に文部科学省が立ち上げた全国教員養成大学・学部フレンドシップ事業の前身の一つとなった「信大YOU遊サタデー」において、学生は主体的に遊びと学びのボランティア活動を実践した。この活動を通して身に付けた実践的指導力の基礎を、勤務校の「総合的な学習の時間」の授業づくりに発揮した。その実践事例を『実践から学ぶ総合的な学習の時間の指導と授業づくり』として刊行した。最終レポートの課題を「唐澤博物館と連携した「総合的な学習(探究)の時間」の授業づくり―「近代日本教育史」の単元計画の作成―」とし、学生が探究した近代日本教育史の単元計画を2編掲載した。11実践報
Departure from the Depths of Winter : Organization and Investigation of Kenji Miyazawa’s “Fuyu no sketti”
短歌集「歌稿B」と『春と修羅』(いわゆる第一集)の境界期に成立したとされる「冬のスケッチ」は、凡庸な短歌人から〈世界的な詩人〉(草野心平)へと、韻文作者宮澤賢治が変容を遂げた移行期のテクストとして重要視されてきた。本研究はこれまでの研究史を整理したうえで、同テクストに再検討を加え、宮澤賢治における詩精神の発現問題に対して、表現法の転換契機と精神医学上の知見を併せて考察したものである。13論
A Study on the Responsibility of Music Subjects in Training School for ECEC Teachers
今回の研究では、保育者養成校での音楽科目の役割について検討した。保育者養成校での音楽教育の科目と言えば、主にピアノの技術習得ということになるが、ピアノレッスンに関してはこれまでも数々の研究がなされている。しかし、ピアノばかりに終始する学びで十分なのか。
ミスタッチや指番号等、細かすぎる指摘の多い従来のピアノレッスンだけでは、学生の意欲に大きな影響がでてしまう。こどもたちの「音楽を純粋に楽しむ心情」を育て、「音楽に親しみを感じる活動」をおこなっていくには、こどもと関わる保育者が音楽に対して肯定的な心を持っていることが重要で、音楽教育の本来の意義や役割とは何かについて、これまでのピアノレッスンの問題点、音楽教育・科目の問題点を検討しながら明らかにした。保育者自身が音楽を楽しみながら幼稚園・保育園での音楽活動をおこなうために、保育者養成校での音楽の学びを通して学生の「音楽を楽しむ心情」を育てる教育が必須であることがわかった。12論
The Studentʼ Learning in the workshop “Let's create a safe and secure place” in Interpersonal Relations Support Theory I
目的:対人関係援助論Ⅰのワークショップ[安全・安心の場をつくろう~体も心もほぐしてみよう~]を通しての学生の学びの諸相を明らかにし、対人関係援助論Ⅰの中で導入することによる対人援助能力育成上の意義と課題を検討することである。
方法:研究協力者である学生67名分のワークショップ後に提出された「ワークショップを通しての学び・感想」の記述内容から、学生の学び・気付きを意味内容ごとに抽出し、類似性に従って分類し、カテゴリ化した。
結果:学生の学びとしては、抽出された210のコードから、7つのカテゴリ【相手と自分には違いがある】【言動や態度などの表現と感情が一体となって伝わる】【関わりの中で相手を知る面白さと同時に難しさを知る】【無意識な自分に気づく】【身体と心は表裏一体のように影響しあっている】【身体で体験することで学びの深化と面白さが生まれる】【関わることで生まれる交友関係の広がりや新たな出会いに喜びがある】が生成された。
結論:自分の身体を使ったワークの中で、自分と相手の違いや無意識な自分に気づくとともに、学生同士の交流を通して、新たな出会いの喜びや楽しさを感じる機会となっていた。5研究報
Stressful events related to relationships between nurses
目的:看護師がストレスと感じた看護師間の人間関係に関する出来事を明らかにし、その原因を検討することを目的とした。
方法:看護師がストレスと感じた看護師間の人間関係に関する出来事を半構造的面接法により収集し、質的記述的方法にて分析した。
結果:看護師間の人間関係に関するストレスを感じる出来事として、【特定の人が求める基準にそぐわないと理不尽な対応を受ける】、【特定の人の基準で能力がないと攻撃されている人を見る】、【仕事仲間どうしの助け合いや信頼関係が成立しない環境に身をおく】の3つのカテゴリーに集約された。
考察:特定の人が求める基準にそぐわないと理不尽に扱われるような指導はパワーハラスメントに繋がること、目撃することもストレスとなることを考慮し、管理者が不適切な対応を放置することなく介入していくこと、また、個々の看護師自身も指導する立場にあるときには自己中心的な基準で相手を評価しない配慮が求められていることが示唆された。7研究報
A Practice of the Pre-field-work Assessment System in Certified Social Worker Education : Optimization for the Students in Shukutoku University Junior College
短期大学における社会福祉士養成に伴う実習生の適格性を担保することを目的とし、帯広大谷短期大学で考案された「実習前評価システム(短期大学版)」を踏襲し、本学の学生の状況に合わせて改訂しながら施行してきた。小論は、その7年間の取り組みを整理した。13実践報