Matsumoto Dental University Repository
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BMP誘導性の異所性骨における骨形成抑制因子スクレロスチンの発現
松本歯科大学大学院歯学独立研究科博士(歯学)学位申請論文;健康増進口腔科学講座(主指導教員:音琴 淳一教授)application/pdfothe
触診による高齢者の顎頭位の高さと嚥下機能との関連性について
松本歯科大学博士(歯学)2021甲第248号application/pdf[要旨]嚥下機能の評価方法には精密検査として嚥下内視鏡検査や造影検査が広く行われているが、病院への受診が困難な場合や患者の協力状態によって行えない場合がある。また、精密検査であるため読影に経験を要する。その精密検査の必要性を判断するためスクリーニング検査を実施するのが一般的であり、代表的な嚥下障害のスクリーニング検査として反復唾液嚥下テストや改訂水飲みテストが挙げられる。しかしながら、いずれの方法も患者との意思の疎通が必要であり、さらに誤嚥を生じさせる危険性がある。そこで、今回は簡便で安全性の高いスクリーニング検査法として、手指による喉頭位の計測方法を新たに考案し、その有用性について検討した。2018年1月から2021年3月までに松本歯科大学病院で摂食嚥下障害に関して外来診療または訪問診療を行った60歳以上の患者73名を対象に、新たな計測法による喉頭位の高さのほかに医療面接で年齢、性別、基礎疾患、発熱の頻度、ムセの頻度と、スクリーニングとして行った反復唾液嚥下テストと改訂水飲みテストの値、頸部聴診時の異常音の有無を調査対象とした。精密検査は嚥下内視鏡検査または造影検査の少なくとも一方を実施し、咽頭収縮力、喉頭蓋の反転、喉頭侵入や誤嚥の有無、舌運動、咀嚼運動、軟口蓋挙上運動について評価した。喉頭位の高さは対象者の前頸部に第2指から第5指までの手指4本をあて、鎖骨内端上縁と下顎骨で検査者の手指を挟むよう指示を行い、頸部に対する相対的な喉頭隆起の位置を測定した。触診した高さによりH・M・Lの3群に分類した。喉頭位の高さの違いによって、上記の他の評価項目との間に差があるのかについて統計学的に検討した。その結果、喉頭位の高さが低い群(L群)ほど平均年齢が高くなった。また、L群では男性の割合が多かった。男性は喉頭の大きさや重さが女性に比べ値が大きくなるためと考えられる。この結果は舌骨の位置を用いた他の研究と同様であった。さらに反復唾液嚥下テストの平均回数に減少が見られ、ムセの頻度、喉頭蓋反転不良の割合が増加する傾向にあったが、統計学的には有意差は認められなかった。しかし、喉頭位の低下により喉頭侵入および誤嚥において統計学的に有意な増加が認められた。今後、触診による喉頭位の高さの評価に加えて、医療面接やスクリーニング検査値を併用することで患者の協力を得難い状態や訪問歯科診療時などにおいて、嚥下内視鏡、造影検査が行えない状況でも喉頭侵入や誤嚥を判定できる一助となり、簡便で安全性の高いスクリーニング検査法となる可能性が示唆されたdoctoral thesi
重複下大静脈の1例と変異に関する新たな分類の試み
application/pdfSummary We encountered a case of double inferior vena cava (DIVC) in a 76 year old male cadaver during anatomy practice at Matsumoto Dental University in 2015. The left and right internal iliac veins drained into the interiliac vein ran horizontal in front of the cape angle and joined the left and right external iliac veins. Then the inferior vena cava on each side originated.The width of the origin of the inferior vena cava were 13.7 mm and 11.6 mm on the right and left side, respectively. Based on the previous DIVCʼs classifications, we attempted to classify the DIVC and iliac venous system by combining the direction of the internal iliac veins (lateral (l), vertical (s), and medial (m)), the inclination of the interiliac veins (lower left to upper right (L to R), horizontal (H), and lower right to upper left (R to L)),and the width of the right and left IVC (RIVC>LIVC, RIVC=LIVC, and RIVCLIVC, H, l-l. In this case, hemi-azygos vein was not found, and the height of the left kidney was lower than the right one. We therefore investigated the co-existence of the venous system and the height of the kidney to the 53 cases and referred to the embryological relationship between them. The present classification provides basic knowledge for the clinical anatomy and surgery of the pelvic region.journal articl
Preference for threonine over serine near the active site metal of superoxide dismutase in Porphyromonas gingivalis:Effect of Gly 155 to Ser mutation
application/pdfSummary In this study, we analyzed the cambialistic superoxide dismutases (SODs) of Porphyromonas gingivalis (Pg–SODs) with a mutation directed at glycine position 155 to introduce serine. Glycine 155 is a highly conserved outer sphere in manganese–containing SODs (Mn–SODs), even though threonine is substituted at this position in most iron–containing SODs (Fe–SODs). Conversion of glycine 155 may affect the metal–specific activity of SODs, including that of cambialistic Pg–SODs.Previously, we reported that a Pg–SOD Gly155Thr mutant exhibited a substantially changed metalspecific activity from that of a cambialistic type to an Fe–specific type. Although serine and threonine equally contribute to protein function, serine has never been observed at position 155 in SODs. In order to elucidate this phenomenon, we created a Pg–SOD mutant Gly155Ser. The specific Fedependent activity of this mutant was almost identical to the wild–type SOD, whereas the Mndependent activity exhibited a 60% reduction. The ultraviolet–visible absorption of Fe– and Mnreconstituted mutant SODs did not exhibit characteristic absorption spectra. Similar to the wild–typeSODs, the mutant SODs exhibited a single band with identical mobilities after separation by polyacrylamide gel electrophoresis. However, their behavior after anion–exchange chromatography differed from that of the wild–type SODs. Thus, Gly155 is considered to be an essential residue for maintaining the hydrogen–bond network for Mn–specific and Fe/Mn–tolerant activity. Gly155 was possibly retained instead of Ser during the evolution of SODs owing to its increased efficiency in maintaining a dimeric structure.journal articl
Tooth transplantation with a β-tricalcium phosphate scaffold accelerates bone formation and periodontal tissue regeneration
松本歯科大学博士(歯学)2020甲第233号application/pdf緒言歯の先天性欠如の治療法として,他の治療法に対して,より高い機能性,審美性の向上,治療時間の短縮の利点により歯の移植の有用性が報告されている.しかしながら,移植床が歯の歯根幅に対し矮小な場合,適応外となる症例があった.そこで,本研究では歯の移植に合わせて不足する歯槽骨を再生させる事で,歯の移植治療の適応拡大を目指すことを目的として,移植された歯根周囲の骨再生に対するβ-TCPブロックおよび/または単核球(BM- MNCs)の影響を調査した,実験材料および方法移植歯と細胞のドナーとして,3週齢雄性C57BL/6Jマウスを用いた.上顎第一臼歯,上顎第二臼歯の抜歯を行い, 同系マウス大腿骨・脛骨の骨髄から, 密度勾配遠心法にてBM- MNCsの分離を行った.抽出したBM- MNCsは flow cytometryで分析した. 実験はMNC群,β-TCP群,Control群の3群とし,MNC群ではβ-TCP担体+MNC+歯, β-TCP群ではβ-TCP担体+歯,Control群では歯のみを6週齢雄性同系マウスの大腿筋内に移植した.移植4週間後に移植物を摘出し, 動物用マイクロCTにて評価を行った.標本は,HE染色,マッソントリクローム染色,およびOsteopontin(OPN),Osteocalcin(OCN),Periostin,type I Collagenに対する免疫組織染色をおこなった.再生組織の形態計測分析にはTRI/3D-BON(ラトック社)を用いた.結果抽出したBM- MNCsは,CD29 +/CD90+/CD45-細胞が0.5%であった.3群とも歯根周囲に骨再生を伴う歯周組織の再生が認められた.MNC群とβ-TCP群では,Control群と比較して,新生骨の骨組織体積(TV), 骨体積(BV),骨表面積(BS),ダイレクト計測骨梁幅(Tb. Th)とフラクタル次元が有意に大きかった(P<0.05).また,MNC群とβ-TCP群では歯根の外側にも新生骨が認められたが,Control群では新生骨は外側での骨形成はわずかであった.新生骨は歯根周囲に限局していた.組織学的解析では,すべての群で未成熟な新生骨を示した.OPN陽性細胞,OCN陽性細胞は全ての実験群で新生骨の周囲に観察された.また,MNC群とβ-TCP群の根尖部は肥大したセメント質様組織が時折認められ,Control群では歯根外部吸収が認められた.歯根と新生骨間にはコラーゲンを含む歯根膜様の組織が形成され,一部はPeriostinおよびtype I Collagen陽性であった.この膠原線維は歯根表面に対して,MNC群,β-TCP群では垂直または斜走する線維だったが,Control群ではより平行な線維が観察された.また,全群で歯髄腔内に骨様構造の形成を認めた.考察β-TCPを用いた群ではControl群と比較して骨形成が促進されたが,このメカニズムとしてβ-TCPの骨伝導効果,多孔質構造による血管新生の促進,および骨再生のためのスペース確保が考えられた.新生骨量には,MNC群とβ-TCP群で差が見られなかった.分離されたBM-MNCsの中で間葉系幹細胞を含むCD29+/CD90+/CD45-分画はわずか0.5%であり,新生骨の形成の促進には細胞数が十分でなかった可能性がある.但し,Tb.Th,やフラクタル次元ではMNC群がβ-TCP群と比較し有意に大きかったことから,BM-MNCsは骨成熟を促進したと考えられた.移植した歯根と,新生骨間には歯根膜様組織の再生が見られたが,コラーゲン線維の走行やPeriostin, type I Collagenの発現から,再生歯根膜は正常な歯根膜と比較して未熟であった.歯周組織の成熟には機械的刺激が必要とされており,移植後の歯に対して負荷が無いことが原因と考えられた.thesi
皮質骨由来細胞によるティッシュエンジニアリングは 移植歯周囲への骨形成を促進する
松本歯科大学博士(歯学)2021甲第240号application/pdf【目的】小児の永久歯の先天欠如に対する治療の選択肢として,歯の移植が行われている.しかしながら,骨幅の狭い歯槽骨への歯の移植は困難であるため,適応となる症例が限られる点が問題であった.近年,培養細胞,担体,生理活性物質等を組み合わせることで組織を再生させるティッシュエンジニアリングの手法が注目されている.そこで本研究では,ティッシュエンジニアリングの手法を歯の移植に併用することで移植歯周囲に骨を形成させ,骨が狭小な歯槽部への歯の移植を可能にする方法について検討を行った.【材料と方法】3週齢雄性C57BL/6Jマウスを麻酔薬の過量投与により安楽死させた後,上顎第一,第二臼歯の抜去を行った.大腿骨と脛骨の両端を切断し,フラッシュアウトにて骨髄細胞を採取した後,密度勾配遠心法にて単核球(MNC)を採取した.次に皮質骨を細切し,コラゲナーゼにて酵素処理を行った後,皮質骨由来細胞(CBDC)を採取した.皮質骨由来細胞は,2継代後にスフェロイド形成用ディッシュへ播種し,24時間後にスフェロイドを回収した.スフェロイドは使用時まで凍結保存した.細胞の担体として,アテロコラーゲンスポンジを整形して用いた.CBDC群(CBDCスフェロイド+アテロコラーゲンスポンジ+歯),MNC群(MNC+アテロコラーゲンスポンジ+歯),Collagen群(アテロコラーゲンスポンジ+歯)およびTooth群(歯のみ)の4群を設定し,ペントバルビタールによる全身麻酔下で,それぞれを6~8週齢雄性SCIDマウス背部皮下へと移植した.4週後に移植物を摘出し,中性ホルマリンにて固定後,μCTと分析用ソフトウェアを用いて新生骨の解析を行った.撮影後に移植物を脱灰,脱水し,パラフィンに包埋した.薄切したサンプルは,H-E染色,マッソントリクローム染色,TRAP染色およびSP7に対する免疫染色により評価した.【結果】4群とも骨形成が認められたが,新生骨量はCBDC群が他の3群と比較して有意に多かった.4群すべてにおいて根管中隔に新生骨が認められた.MNC群,Collagen群,Toothでは歯根外側への骨形成は僅かであったのに対し,CBDC群では歯根外側に多くの骨形成を認め,一部の移植物では新生骨は歯冠周囲に及んでいた.骨密度(BV/TV)は各群間で有意差が見られなかったが,CBDC群ではTooth群,Collagen群と比較して骨梁数(Tb.N)が少なく,骨梁間隙(Tb.Sp), 骨梁中心距離(Tb.Spac)は低値であったことから,CBDC群における新生骨の骨梁構造は疎であると考えられた.HE染色では,4群とも幼弱な骨形成が見られ,新生骨と歯根の間には歯根膜様の線維性組織が介在していた.しかしながら,根尖部付近ではセメント質の肥大と置換性骨吸収がみられた.マッソントリクローム染色では,4群とも新生骨と歯根との間の線維は濃染する膠原線維であり,歯根膜様の構造が見られた.【考察】CBDC群では,MNC群,Collagen群,Tooth群と比較して新生骨量が有意に増加しており,新生骨は根幹中隔以外に歯根外側にも認められた.この結果から,CBDCスフェロイドによるティッシュエンジニアリングを併用することで,歯の移植と同時に骨増生が得られる可能性が示された.一方,単離されたMNCでは明らかな骨形成は認められなかったことから,併用する細胞には高い骨形成能が必要と考えられた.新生骨と歯根との間には歯根膜様の膠原線維が存在し,ティッシュエンジニアリングによる骨形成においても歯根膜は維持されることが示された.しかしながら,歯根尖付近ではセメント質の過形成や置換性骨吸収も見られた事から,根尖部での骨性癒着や歯根吸収が起こる可能性には注意が必要と考えられた.本研究では異所性の移植モデルを用いているため,移植歯に対する機能負荷の影響について検討することはできなかった.今後は同所性の移植モデルを用いて,さらに機能負荷の影響や新生骨の長期予後についても検討を行う必要があると考えられた.doctoral thesi
松本歯科大学歯学部第6学年保存修復学国家試験対策講義におけるオンライン型リアルタイム投票サービス『Mentimeter』の活用
application/pdfSummary Many attempts to utilize ICT (Information and Communication Technology) tools have been made to promote active and interactive learning between teachers and students. A major area has been the introduction of education using clickers for dental students, and some reports indicated their effects. However, the introduction of mobile devices and software and their maintenance and management very costly. On the other hand, almost all
undergraduate students of Matsumoto Dental University have a smartphone, and can connect to the Internet in the lecture room. Therefore, we conducted online exercises to pre- pare for the National Board Dental Examination using students’ smartphones and the online real–time voting service“Mentimeter” at the lecture of Operative Dentistry for 6th–year dental students of Matsumoto Dental University, in the school year of 2019. We also conducted some anonymous online questionnaires using Mentimeter. Thirty percent of the participating students answered that they were not good at conservation and restoration studies. Although 97% of students answered that the test questions conducted in the exercise using Mentimeter were difficult, 92% of the students answered that the exercise was effective in deepening their knowledge of Operative Dentistry. The results of the questionnaires suggested the effectiveness of the interactive lecture using Mentimeter in order to deepen and retain knowledge of Operative Dentistry.journal articl