Matsumoto Dental University Repository
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目で見るBone Biology(第42回) 破骨細胞の微細構造
application/pdf骨細胞は骨吸収を営む多核巨細胞である.骨基質は,無機成分のハイドロキシアパタイトと1型コラーゲンを主体とした有機成分とで構成されており,破骨細胞は両成分を溶解,分解する機能を兼ね備えている,このような破骨細胞の機能はその形態学的特徴にも反映されている.骨基質を活発に吸収している破骨細胞は細胞極性を示し,骨基質に面した領域は骨基質に接着する明帯と骨吸収を営む波状縁に区別できる,波状縁はハイドロキシアパタイトを溶解するための塩酸を分泌するとともに,コラーゲン線維を分解するカテプシンKも分泌するtそのため,波状縁と骨基質の間は二次ライソゾームに相当すると考えることもできる.journal articl
骨格性下顎前突者における主機能部位
松本歯科大学博士(歯学)2014甲第165号application/pdf【目的】食物の粉砕は機能咬頭間の限局された部位で行われており, この部位は主機能部位とよばれている. この部位は緊密に咬合する部位と一致していると報告され, 成人における主機能部位は多くの場合, 第一大臼歯に存在していることが報告されている. 一方,不正咬合者の第一大臼歯は前後・水平方向に変化しているため正常咬合者と上下顎第一大臼歯の位置関係が異なるが, 主機能部位の詳細は明らかにされていない. そこで,本研究では前後的な顎骨の位置が不正な骨格性下顎前突者の主機能部位を個性正常咬合者と比較検討することとした.【資料及び方法】松本歯科大学病院矯正歯科に来院した骨格性下顎前突者8 名(平均年齢27.5 歳)(平均:SNA 79.2°, SNB 84.5°, ANB -5.3°, overjet -2.1mm, overbite 2.9mm)と個性正常咬合者のボランティア8 名(平均年齢24.6 歳)(平均:SNA 82.7°, SNB 79.5°, ANB +3.2°, overjet 2.3mm,overbite 2.4mm)を対象に,テンポラリーストッピング(ストッピング)を用いて習慣性咀嚼側の主機能部位を決定した.主機能部位の決定は,直径3.4mm 長さ4mm のストッピングを舌上におき,噛みやすい位置で噛むように指示した. その後ストッピングを歯列模型に復元し,主機能部位を決定した.これを,部位を指定せずに左右5 回行い,噛みしめることが多かった方を習慣性咀嚼側とした.さらにストッピングを復元した歯列模型を専用の3D モデリングソフトウェアを用いて3次元化し,ストッピングの位置の座標解析を行った. また,側面セファログラムを用いて角度計測ではSNA,SNB,ANB,FMA,IMPA,Gonial angle,U1toFH,Interincisal angleを,距離計測ではPtm’-A’,Ptm’-B’,Ptm’-6’,Ptm’-6’を計測した.さらに,側面セファログラム上の主機能部位を検討するために, 側面セファログラム上の第二大臼歯遠心面からM(主機能部位)の距離=模型上の主機能部位の座標解析の前後方向の割合× 側面セファログラム上の第二大臼歯歯冠遠心面最後方部から左側中切歯切縁までの距離の式を用いて, 側面セファログラム上の主機能部位の位置(Ptm’- M’)を求め,顎顔面形態との関連を検討した.【結果および考察】正常咬合者の主機能部位は上顎では全て第一大臼歯でみられ, 下顎では8 名中5 名(62.5%)で第一大臼歯にみられ,残りの3 名(37.5%)は第一大臼歯と第二大臼歯の間にみられた.一方,骨格性下顎前突者の主機能部位は,上顎では第一大臼歯に8 名中3 名(37.5%)と一番多く,第一小臼歯2 名(25.0%),第一小臼歯と第二小臼歯の間1 名(12.5%),第一大臼歯と第二大臼歯の間1 名(12.5%),第二大臼歯1 名(12.5%)にみられた. 下顎では下顎第一大臼歯と下顎第二大臼歯が4 名(50%)と最も多くみられ,下顎第一大臼歯,下顎第二大臼歯にもそれぞれ2 名(25%)みられた.このように下顎前突者の主機能部位の位置にはばらつきがあった. これは, 骨格性下顎前突者が個性正常咬合者に比べ咬合関係が緊密でないことによる可能性が推察された.座標解析では骨格性下顎前突者の主機能部位は個性正常咬合者と比較して,上顎では有意に前内側にみられ,下顎では有意に後外側に位置していた. 個性正常咬合者と骨格性下顎前突者の主機能部位の違いは,上下顎の大臼歯の位置関係の違いに起因するものと考えられた.側面セファログラムでは,下顎骨の位置を示すSNB とPtm’-B’,下顎第一大臼歯の位置を示すPtm’-6’, 主機能部位を示すPtm’-M’は骨格性下顎前突で大きい値を示した. すなわち,本研究の骨格性下顎前突者は下顎骨の前方位に伴い下顎第一大臼歯と主機能部位は前方に位置し, 上顎第一大臼歯の位置は正常咬合者と差がないことが示された. これらのことから骨格性下顎前突者の主機能部位が, 上顎では第一大臼歯にみられ下顎では第一大臼歯と第二大臼歯に多くみられるのは下顎の前方位が関連していることが示唆された.【結論】1. 個性正常咬合者の主機能部位は,主として上下顎第一大臼歯にみられた.2. 骨格性下顎前突者の主機能部位は,上顎では上顎第一大臼歯に多く見られたが,その位置にはばらつきがあった. また下顎では, 下顎第一大臼歯と第二大臼歯の間に多く見られたがその位置には, ばらつきがあった.3. 骨格性下顎前突者の歯列内の主機能部位は個性正常咬合者と比較して,上顎では有意に前内方にみられ,下顎では有意に後外方に位置していた.4. 側面セファログラムでは,SNB とPtm’-B’, Ptm’-6’, Ptm’-M’は下顎前突で正常咬合者に比べ有意に大きい値を示し,骨格性下顎前突者の主機能部位が下顎歯列の後方でみられるのは, 下顎骨の前方位によることが示された.doctoral thesi
Panoramic radiography measurements, osteoporosis diagnoses and fractures in Japanese men and women
松本歯科大学博士(歯学)2014甲第168号application/pdf【目的】パノラマX 線写真による骨粗鬆症スクリーニング指標は腰椎や大腿骨頚部などの骨密度、あるいは骨代謝マーカーと密接に関係することが世界中で多数報告されている。一方、骨粗鬆症のアウトカムである骨折との関係については、海外の2 つの報告では「関係あり」、国外の1 例および国内の1 例では「なし」とされており、未だ真偽が明確になってはいない。本研究では、病院を受診してパノラマX 線写真を撮影した患者をベースとした病院ベース多目的コホートを作成し、パノラマX 線写真による骨粗鬆症スクリーニング指標と骨粗鬆症診断歴(未骨折者)および骨粗鬆症性骨折歴との関係について検討を行った。【対象および方法】松本歯科大学病院を2007~2013 年に受診し、歯科治療のためパノラマX線写真を撮影した40 歳以上の患者2186 名に対して、骨粗鬆症を初めとする種々の全身疾患や栄養摂取状況、生活習慣に関する質問表と質問に関する同意書を送付し、回答が得られた1021 名(男性371 名、女性650 名) を分析した。本研究は松本歯科大学倫理委員会の承認(0152 号) を受けて行われた。書類を送付した全ての患者のパノラマX 線写真について、経験年数24年の歯科放射線専門医が骨粗鬆症スクリーニングの皮質骨形態指標をこれまでの報告に従い、3 型( 1 型:正常、2 型:軽度~中等度粗鬆、3 型:高度粗鬆) に分類した。骨粗鬆症診断歴( 未骨折) および骨粗鬆症性骨折歴を各々独立変数として、近年WHO で開発されたFRAXⓇ の骨折リスク因子を考慮して、年齢、性別、体格指数、喫煙歴、関節リウマチの有無、糖尿病の有無および現在歯数を共変量として、二項ロジステイック解析により、骨粗鬆症スクリーニング指標との関係を評価した。また1型を正常として、2 , 3 型をスクリーニングリスク指標とした場合の感度、特異度、陽性予測率( PPV ) 、陰性予測率(NPV) 、尤度比(LR) を評価した。加えてROC 解析により両者におけるスクリーニング能力を評価した。【結果】同意により質問表の回答が得られたのは1021 名、非同意(死亡含む)及び未回収により回答が得られなかったのは1165 名であった。同意者のうち男性は371 名、女性は650 名であり、未回答者よりも男性が有意に多かった( P <0 .001) 。同意者の平均年齢(±標準偏差)は64. 6 ( ±10. 6 )歳であり、未回答者よりも有意に高かった( P < 0.001 ) 。両群の平均現在歯数および皮質骨形態指標分布に有意差は見られなかった。未骨折の骨粗鬆症診断歴を有する88 名の被験者では、皮質骨形態指標のオッズ比は1型に比して、2 型で1 .40(95%信頼区間[ C I ]、0 .76- 2.58) 、3 型で2.64(95%CI、1 .38- 5 .03) であった。一方で、骨粗鬆症性骨折歴を有する55 名の被験者では、2 型で0 .83(95%CI、0 .41- 1.66) 、3 型で1 .13(95%CI、0 .51- 2 .49) であった。未骨折の骨粗鬆症診断を有する被験者のスクリーニング能力の感度は75. 0 % と比較的高かったが、骨粗鬆症性骨折を有する被験者の感度と特異度は58% 前後と低い値であった。骨粗鬆症診断を有する被験者のPPV は14. 9 % 、NPV は96. 2 % 、LR( + ) は1 .86 およびLR( - ) は0.42 であった。一方で、骨粗鬆症性骨折を有する被験者については、PPV が7 .2% 、NPV が96. 0 % 、LR( + ) が1.37 およびLR( - ) 0 .73 となっていた。骨粗鬆症診断を有する被験者のROC 解析における曲線下面積(AUROC) は0 .71(P<0.001)であったが、骨粗鬆症性骨折を有する被験者のAUROC は0 .60(P= 0 .015)であった。【考察】病院ベースコホートには選択バイアスが存在するものの、本結果からは、パノラマX 線写真における下顎骨皮質骨形態指標は未骨折の骨粗鬆症診断歴とは関係を有するが、骨粗鬆症性骨折既往とは関係を有さない可能性が示された。日本人を対象にした場合、パノラマX 線写真による皮質骨形態指標は、骨粗鬆症と診断される患者をスクリーニングするのには適するかもしれないが、骨粗鬆症性骨折のリスクを有する患者はスクリーニングできないかもしれない。thesi
Supplementary studies on an extracellular proteinase of Prevotella intermedia: formation and some enzymatic roperties
application/pdfFormation and some enzymatic properties of a proteinase of Prevotella intermedia ATCC 2₅611 were examined using Azocoll, a solid chromogenic non–specific proteinase substrate. Anaerobic globe box supported better growth of cell and production of proteinase than AnaeroPak. Nearly all proteinase activity was found in the extracellular culture fluid, but not in the cell extract and the envelope. Production of proteinase started immediately after inoculation of the bacteria to the medium and continued until the middle stage of the stationary phase of the growth. Proteinase production was strongly inhibited by addition of glucose or fructose to the medium, moderately by sucrose and weakly by galactose. This proteinase was inactivated entirely by heating at 60℃ for 20 min. Ethyleneglycol bis (β –aminoethyl ether)–N,N,N,N ʼ–tetraacetate (EGTA), Zn2+ and Cu2+ completely inhibited the proteolysis. No effect on the activity was observed by Antipain, SDS, N–tosyl–L–phenylalanyl oromethyl ketone (TPCK), Ca2+ and Mg2+.journal articl
イットリア部分安定化ジルコニアの焼成温度と曲げ強さの関係
application/pdfThe objective of this study was to verify the stability of Y2O3 partially stabilized zirconia (zirconia) sintered at 1,350℃ and 1,450℃ in a simulated oral environment over a long period of time. After sintering, zirconia was immersed in physiological saline, 1% lactic acid solution, and 1% malic acid solution which can be produced in the oral cavity for 3 or 6 months. The bending strength and strain were measured. The following results were obtained. Before immersion, there was no difference in the bending strength of zirconia sintered at 1,350℃ and 1,450℃. For zirconia sintered at 1,350℃, there was no difference among solutions in the bending strength after exposure. However, for zirconia sintered at 1,450℃, the bending strength and strain were lower after exposure to 1% lactic acid solution for 3 months. There was no effect on the strain after exposure to any solutions for zirconia sintered at 1,350℃. For zirconia sintered at 1,350℃, fracture was not observed during exposure to any of the solutions. However, when sintered at 1,450℃, zirconia was fractured during exposure to 1% lactic acid solution and 1% malic acid solution for 6 months. It was clarified that zirconia sintered at 1,350℃ was more suitable than that sintered at 1,450℃ as an implant material.journal articl