AUE Repository (愛知教育大学学術情報リポジトリ)
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小学生は、Yes/No 疑問文に正しく答えられるか―正確さの改善をはかる実践を通して―
text本研究では、犬塚(2023)の結果を受け、正確さを改善する取組を実践した結果を分析した。犬塚(2023)では、先行研究としてRichards(1977)の6分類を用いて小学生のYes/No 疑問文に対する応答を分析している。6分類とは、分類1(Yes/No だけの応答)、分類2(Yes/No に続けて問いとなる疑問文の動詞か助動詞の繰り返しを含む文による応答)、分類3(YesかNoに続けて、新たな追加情報が付与された応答)、分類4(YesかNoはなく、問いとなる疑問文の動詞か助動詞が繰り返される応答)、分類5(Yes やNo、あるいはその中間の意味の類義語での応答)、分類6(文脈によって間接的に肯定か否定かを示す応答)である。小学生の応答では、分類としてもバラエティに富んだが、文法的な間違いが多く見られた。学習している過程であることもあり、文法的な間違いを減らすための取組を行い、再度同じインタビューテストに取り組ませ、その変容を調べた。その結果、児童が授業の中で耳慣れている表現でルールが理解しやすいものについては、大きな改善が見られたものの、まだ学習して間もなく耳慣れしていない表現では大きな改善には至らなかった。表現の学習を積み重ねながらも、児童の実態を踏まえ正確さの改善を目指した指導の工夫を続けていくことが必要である。より一層、児童の実態把握と改善のための手立てを明らかにするのが今後の課題である。departmental bulletin pape
「脱いじめ傍観者教育」動画教材に対する視線動向-視聴者の攻撃性による違い-
text本研究は、「脱いじめ傍観者教育」に用いられる動画教材を題材として、その視聴者の攻撃性による視線動向の違いを検討した。具体的には、動画教材のうち、いじめ加害者・被害者・傍観者が同時に映っている場面3秒を分析対象として、それぞれの登場人物を最初に見るまでに要した時間、対象領域への視線停留時間、対象領域への視線停留回数、別の箇所を見て対象領域に再び視線を戻した回数を検討することとした。また、対象者には、動画視聴後に、攻撃性に関する質問紙調査に回答してもらった。研究参加に同意した52名を対象に検討した結果、「言語的攻撃」低群は、いじめ被害者に対して「別の箇所を見て対象領域に再び視線を戻した回数」が有意に多かった。一方、「言語的攻撃」高群は、傍観者に対して「別の箇所を見て対象領域に再び視線を戻した回数」が有意に多かった。departmental bulletin pape
社会科教育における科学的社会認識の位置づけ
text「科学的社会認識」の内容とされるべき事柄について、文献記述を検討し考察した。『歴史地理教育』に示される「科学的社会認識」の内容は研究成果を習得するものというもので、主体的な認識や思想性を含むものではなかった。しかし、マルクス主義歴史学は社会に対する主体的な意思を涵養するべきものとして構築され、かつては歴史教育においても唱えられていた。改めて幕末の尊王攘夷に関わる記述を検討したところ、そこには水戸学と呼ばれる学問が深く関わっていた。ここから、学問研究には社会に対する主体的な意思の内在することが示唆され、「科学的社会認識」の内容の考察においても看過すべきではないということが示唆された。departmental bulletin pape
L.G.カッツ(Katz)とS.C.チャード(Chard)のプロジェクト・アプローチ-コンピテンシー・ベースのカリキュラムにおける生活科への示唆-
textL.G.カッツとS.C.チャードによれば、プロジェクトとは、通常、グループ、時にはクラス全体、子供個人によって行われる、ある主題に関する広範囲におよぶ学習である。この学習は、参加する子供たちが関心をもち、教師が注目すべきだと判断した主題の多様な側面を調査するものである。作文、測定、描画、絵を描くこと、模型作り、読むこと、物語を作ること、劇や美術なども含まれる。理想的には理科、社会科、文学、あらゆる芸術など、様々な領域の知識や概念の習得を伴うべきである。通常、プロジェクト学習の活動には、直接的な観察、専門家へのインタビュー、調査結果の視覚的、言語的な報告が含まれるという。プロジェクトのこのような見解に基づき、彼らは幼児教育や小学校教育におけるプロジェクト・アプローチを提案してきた。本稿ではL.G.カッツとS.C.チャードの研究成果をもとに、バランスのとれたカリキュラムの必要性、プロジェクト活動と学習目標との関連、プロジェクト・アプローチの3つの局面と5つの構造的特徴、その後、プロジェクト・アプローチの実践事例について述べる。加えて、日本の現行学習指導要領では、コンテンツ・ベースからコンピテンシー・ベースへと大きく転換され、コンピテンシー・ベースのカリキュラム改革が推進されている。それゆえ、プロジェクト・アプローチの理論と実践をふまえた上で、コンピテンシー・ベースのカリキュラムにおける生活科への示唆について論じる。departmental bulletin pape
知的障害特別支援学校におけるメンタルヘルスの問題の早期発見・早期対応の試み-子どものSOSを発する力と教職員のSOSに気付く力を高める取組を通じて-
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