AUE Repository (愛知教育大学学術情報リポジトリ)
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9501 research outputs found
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「個人と社会の関係」理論で歴史総合・大衆化の時代を捉える一G・H・ミードの『精神・自我・社会』再考を手掛かりに一
textこの文章には、主に2つの側面がある。1つは、18歳の頃から今日までの、私の約47年間にわたる長いライフワークの回想録といった、言わばエッセイ風自分史のような性質の側面である。もう1つは、社会認識の教育方法のための基礎研究のような側面である。ここでは、後者のみ補足する。すなわち、G・H・ミードの社会的自我論を応用することで、歴史総合「大衆化の時代」がいかなるものであったかを、現代の高校生もそれなりに実感を持って学ぶ、その学びのプロセスをモデル化して示す。今流行りの「コンピテンシーベース」の学習論研究に、私も少し貢献してみたいという願いが込められている。今読み返すと、「研究」は明らかに“入り口”で終わっている。発展途上である。ただ、(言い訳がましいが)私は今後この種の研究を継続する機会もエネルギーも時間も、残念ながらもう持ちあわせていない。願わくば、拙稿に興味を持った読者の方々の中から、後続の研究がもしや出現する時がいつの日か来るかも知れない、と(勝手乍ら)ひそかに祈っている。なお、本文でも触れているが、この文章を書くきっかけを私に与えてくれた教職大学院生のK・Kさんに感謝したい。今回無理を言って、拙稿への感想をお願いし、末尾に付記したような寄稿文をいただいた。おかげで、老筆に華を添えることができた。この上のない喜びである。この場を借りて、改めて深くお礼申し上げる。departmental bulletin pape
数学的帰納法の意味理解を促す指導に関する実証的研究 (Ⅱ)一学習指導案の具体化と授業実践の報告一
text本研究では、高等学校数学B「数列」単元における数学的帰納法の指導に関して、生徒の理解を促進する具体的な指導案を提案し、その実践例を示した。提案する指導案は、五味(2023)が提案している「伝導性から初期成立性へと順序を逆転させる指導方略」を某に作成され、実践の再現可能性と他の教員による一般化可能性を重視している。さらに、授業プロトコルを通じて指導案がどのように展開されたかを詳細に記録し、プロトコル分析によって、生徒の理解の様相を概略的に捉えた。本研究の成果は、共有可能な具体的な指導案とその実践事例の提示にあり、数学的帰納法指導の改善に資する基礎的・基盤的な知見を示唆するものとなった。departmental bulletin pape
伝え合う双方向のコミュニケーションの育成一質間力の育成を要としたやり取りの向上一
text本研究は、咋年度から質問力を育成する取り組みを継続し、新たな取り組みを加えたものである。やり取りに欠かすことはできない質問力。そして、自分の意見を話す発信力。それぞれを統合的な言語活動の中で身に付けられるようにするためにはどんな取り組みが有効的なのか。その効果と今後に向けての課題をまとめる。departmental bulletin pape
幼児教育における「主体」という言葉の再考-環境を通した教育を足掛かりにして-
text近年、一部では「子ども主体の保育」という名のもと、誤った解釈で保育実践がなされ、子どもの育ちに万全たる環境構成が整備されていない状況が見受けられる。本研究では、給食場面における子ども主体の保育活動を議論の足場として、「環境を通しての教育」理念を踏まえて食育指導の概念と、食事場面の教育的意義について整理を行った。結果、給食を好きな時間に食べても良いという誤った子ども主体の概念の背景として、子どもの気持ちを満たすことばかりが優先され、後伸びする「ねらい」が蔑ろにされている傾向がうかがわれた。さらにその概念を手引書として慕う一部の保育者の火付け役となっている文言が、子ども中心や自己決定という曖昧な表現であることが明らかとなった。曖昧な表現によって本来の意味とは違う方向に独り歩きした主体性の捉え方が、幼児教育に蔓延してしまえば、幼児教育における教育的意義は損なわれ、子どもの育ちの保障に至らないばかりか保育の質の低下を招くことにもなりかねない。よって、子どもが主体であったか否かを評価項目として保育実践・評価するのでなく、主体性は前提にあるものとして、保育者自らも主体性をもって保育に参画していくことこそが重要であることが示唆された。「ねらい」なくして保育実践はあり得ないのである。また主体性の類似概念としてエージェンシーたる文言も登場し、幼児教育においては、子どもに責任ある行動の礎を育むことの重要性も示された。しかし幼児教育自体の根本は変わらず、エージェンシーもこれからの時代を生き抜く多様な力の育成を基盤としており、まさに「5領域」や「生きる力」と同義と捉えられる。よって保育者においては、こうした文言に踊らされることなく、保育の変わらない根本を見つめることこそが幼児教育には強く求められよう。departmental bulletin pape
『生きた英語』でコミュニケーションを図る生徒を育む英語科の授業―形式・意味・機能とその結びつきを意識した表現の工夫を通して―
text本校英語科は、「コミュニケーションの目的・場面・状況を意識し、英語のもつ形式・意味・機能とその結びつきに基づいて英語で表現することを『生きた英語』になるとし、『生きた英語』でコミュニケーションを図ること」を深い学びと定義した。生徒が深い学びを達成するためには、生徒の主体性を発揮させることが必要であると考え、主体性の発揮には、教師が学びの文脈をつくり、それに生徒の学びを沿わせていくことが大切とされた。そのために単元の課題や単元構成を工夫したり、「課題を達成するために大切にしたいこと」を考える場面を工夫したりした。また、知識の精緻化を促し、「生きた英語」でコミュニケーションを図ることができるようにするために、実際にコミュニケーションの中で使用させられるよう、「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の4技能を効果的に関連付ける統合的な言語活動を行い、実際の英語使用場面を意識させることや、コミュニケーションする相手を替えたり、内容を変えたりして言語活動を繰り返した。さらに、単元の導入時や言語活動の際に、教師が作成したパフォーマンスモデル動画を視聴させることで、生徒が使用する表現の幅を広げることが分かった。これらの活動の工夫の結果、パフォーマンステストにおいて、生徒が使用した英語が目的・場面・状況に応じたものになっていたり、質問の種類の数が増加したりしたことが分かった。使用した英語を分析すると、単元で学習した表現が多く、これは知識の精緻化につなげることができたと考えられた。これらのことから研究の成果として、深い学びの達成に向けて、生徒が主体性を発揮させられるような単元構成や言語活動の工夫が必要であることが分かった。departmental bulletin pape