AUE Repository (愛知教育大学学術情報リポジトリ)
Not a member yet
9501 research outputs found
Sort by
持続可能なコミュニティの創造と家庭科―校区をとりまく社会的資源を生かした家庭科の実践―
textごみや環境問題について、社会時事や自分たちが住む街の現状を知り、小型バイオ装置メタンくん(以下メタンくん)を使って生ごみをバイオガスと液体肥料として資源化しながら、観察や実験を通して未利用資源の価値に気づくための実践的・体験的授業を行った。そして、SDGsの1~16の目標は、具体的な社会課題がテーマになっているが、「17パートナーシップで目標を達成しよう」は1~16の目標達成のための手段であり、それにより地域の人や専門家、企業、行政などが一体となって協力することで、簡単には達成することができない目標や理想の未来へと近づくことができることに気付かすことができた。授業で得た知識や自分たちしか経験していないメタンくんを生かし、小学校に新設されたバイオくんの課題を小学生と共に解決したり、地域へ発信したりすることで自己有用感だけでなく自己効力感も高められた。未利用資源を活用した循環型社会の実現に向けて主体的に創造する実践力とパートナーシップの心を育み、学校を拠点とした地域コミュニティの形成を目指した授業の有効性が示唆された。departmental bulletin pape
初心者を対象としたプログラミング言語の個別学習指導 ‐ビジュアル型言語からテキスト型言語への円滑な移行を目指して‐
text本研究は,プログラミング初心者である文部科学省教員研修留学生 2 名を対象に,授業や校務での活用ができるレベルまで習熟させることを目的として,プログラミング言語の個別学習指導を行う授業実践を行った。授業は 1 日あたり 1~2 時間,全 12 回にわたって実施された。授業の構成は,ビジュアル型言語である Scratch および Blockly の学習から始まり,ビジュアル型言語とテキスト型言語(Python)の変換機能を活用して,両言語の関係性を理解した上で Pythonの学習へと段階的に移行する形式で行われた。授業実践は,先行研究により有効性が確認された 5 つの研究知見に基づいて実施された。本研究の新規性は,Blockly の操作に伴って Python のソースコードが動的に変化する様子を繰り返し観察させることで,両言語の対応関係を視覚的に理解させる工夫を施した点である。これにより,異なる言語で同一概念を記述する活動を通じて,ビジュアル型言語からテキスト型言語への学習の転移を促していることが先行研究と異なる点である。評価観点としては,①Scratch による教材開発,②構造化プログラミングの基本要素(順次・条件分岐・繰り返し)の記述,③校務の情報化への対応,④ビジュアル型言語からテキスト型言語への円滑な移行,⑤批判的思考態度の向上の 5 点を設定した。その結果,①と②は 2 名とも達成したが,④は 1 名のみの達成にとどまり,⑤では得点が低下した学習者が確認された。③については,2 名とも達成できなかった。これらの結果から,授業での活用(教材開発や構造化プログラミングなど)については一定の効果が認められた一方で,校務での活用やテキスト型言語への円滑な移行,批判的思考態度の向上には課題が残ることが示された。特に,学習意欲の低下やテキスト型言語に関する練習問題の難易度が高すぎたことが影響していると考えられ,今後の授業実践では,動機づけや難易度調整の工夫が求められる。This study implemented an individualized programming instruction program for two programming beginners—international teacher trainees sponsored by Japan’s Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT)—with the goal of enabling proficiency sufficient for use in lessons and school administrative tasks. The program comprised twelve sessions of 1–2 hours each. Instruction began with the visual languages Scratch and Blockly, then progressed stepwise to the textual language Python by leveraging a conversion feature between visual and textual representations so that learners first understood their relationship before transitioning to Python. The lessons were designed based on five research-informed findings whose effectiveness has been reported in prior studies. The novelty of the present study lies in repeatedly having learners observe how manipulations in Blockly dynamically and visibly alter the corresponding Python source code, making the correspondence between the two languages salient and thereby promoting transfer of learning by expressing identical concepts across different languages. The evaluation criteria were: (1) development of teaching materials using Scratch; (2) ability to describe the basic elements of structured programming (sequence, selection, and iteration); (3) capacity to address the digitization of school administrative tasks using a textual language; (4) smooth transition from visual to textual languages; and (5) improvement in critical thinking attitudes. Results showed that both learners achieved (1) and (2), only one achieved (4), one learner’s score declined on (5), and neither achieved (3). These findings indicate some effectiveness for classroom use (e.g., material development and structured programming), while revealing remaining challenges for administrative applications, the smooth transition to textual languages, and enhancement of critical thinking. Decreased motivation and the excessive difficulty of textual programming exercises likely contributed to these outcomes, suggesting the need for stronger motivational support and calibrated task difficulty in future implementations.departmental bulletin pape
一度に約 50人の教育実習生を愛教大附高はどう受け入れたか?ー教員養成多難な時代に本校がやっていくこと一(「教育実習」の教育学的考察事始その 3)
text「教育実習」をテーマにして、一昨年・昨年と2つの論考(拙稿)を本誌に掲載した。本稿はその姉妹編であり、3本目である。これを持って、このテーマを私なりに締めくくりたい。研究というよりは事実に某づく実践の報告である。それに加えて、副題に示した通り、附属高校として教育実習はどうあるべきか?ー「教育実習のあり方」をめぐる今後の展望や校長としての希望を語る文章となっている。departmental bulletin pape
教師志望大学生におけるメンタライゼーションとメンタルヘルスリテラシーが問題行動を示す子どもの捉え方に及ぼす影響
text本研究では、メンタライゼーションとメンタルヘルスリテラシーが、問題行動を示す子どもの捉え方にどのように影響するのかを検討することとした。具体的には、「子どものメンタルヘルスに関するリテラシー」を、子どもをより多面的に捉えるための効果をもつものとして捉え、メンタライゼーションと子どもを捉える視点数の間にどのように影響するのかを検討することとした。また、対象者には、メンタライゼーション、子どものメンタルヘルスに関するリテラシー、子どもの問題行動に関する架空事例からなる質問紙調査を実施した。その結果、反社会的問題行動については、メンタライゼーションへの関心が高ければ視点数も多くなるが、メンタルヘルスリテラシーの効果は関与していないことが明らかになった。また、非社会的問題行動では、メンタライゼーションの「自己に対するメンタライジング」が低くても、メンタルヘルスリテラシーの「知識」が高ければ、非社会的問題行動を起こす子どもを捉える視点数が多くなることが明らかになった。departmental bulletin pape
黎明期においてグローバルな総合的学習を実現した教師支援の実際―愛知教育大学附属岡崎小学校の鈴木佳樹の「君にとどけたい しあわせの花」の実践を事例として―
text本研究の目的は,黎明期においてグローバルな「総合的な学習の時間」(以下,総合的学習)を実現した教師支援の実際に関して,愛知教育大学附属岡崎小学校の鈴木佳樹の「君にとどけたいしあわせの花」の実践を事例として解明することである。本研究で明らかになった点は,以下の三点である。第一に,問題解決学習を軸にして,子どもたちの思いや願いの醸成に寄り添いながら,社会へと視野を広げる「教材の選定」や,「単元構想図の作成・修正」を行っていたことである。第二に,単元展開レベルでは,子どもの思いと教師の願いとを擦り合わせて,多くの人と出会わせながら活動を進めていたことである。第三に,授業レベルでは,異なる他者の考えに出会わせるために,子ども同士のかかわり合いを重視した支援を行っていたことである。departmental bulletin pape
第2回全国小学生英語パフォーマンス・チャレンジ・コンテストにおける対話分析―小学生は対話においてどう思考力を働かせるのか―
text犬塚(2024)では、第1回全国小学生英語パフォーマンス・チャレンジ・コンテストにおいて3つあるジャンルのうち「プレゼンテーションの部」において小学生がいかに思考力を働かせたかを分析したが、本研究では、第2回全国小学生英語パフォーマンス・チャレンジ・コンテストにおける「ALTとの1対1の対話の部」において小学生がいかに思考力を働かせたかを分析する。ネイティブスピーカーとの1対1の対話では、相手からの質問や反応に即興で答えないといけないことと、自分が伝えたい内容にどうやって話題を導いていくか工夫が必要になる。児童からまず話題を提起し、相手の反応を受けて、自分の思いを重ね伝えていく。単語ではなく文の形で発話をしたり、対話をあいさつから初めてあいさつで終える、一度に多くのことを話すのではなく、やり取りの回数を増やすなどが、入賞作品の分析を通して分かってきたことである。これらは授業における指導のポイントになる。今後は、SmallTalkなど児童同士のやり取りであったり、ALT以外の初めて出会った外国人とのやり取りの場で、どのような思考力を働かせなければいけないかを研究するとともに、それに対応できる教材の開発を行っていきたい。departmental bulletin pape
王之渙「登鸛鵲楼」と杜牧「江南春」の「訳詩」活動実践報告―教員養成大学での授業実践を手がかりとして、漢詩の授業における「訳詩」の有効性を検討する―
textdepartmental bulletin pape