AUE Repository (愛知教育大学学術情報リポジトリ)
Not a member yet
9501 research outputs found
Sort by
頭文字に注目したテキストの語彙分析と分析ツールの開発-英語散文における潜在的な頭韻効果に迫る第一歩として-
textThe use of alliteration in prose has not been studied sufficiently due to the difficulty of collecting examples. However, because of its auditory and stylistic effects, analyzing texts with a focus on alliteration can lead to discovering new aspects. For this reason, the development of an efficient method of collecting examples is desirable. In this paper, we focus on James Joyce’s Ulysses, a work well known for its extensive use of alliteration. We explore a method of researching alliteration using digital tools and introduce an application named Alliteration Detector designed to facilitate the collection of alliteration examples. The latest version of this application is available from https://einsviel.github.io/alliteration-detector/index.htmdepartmental bulletin pape
「わたくしは自分自身をシンドラーのリストに書き入れた」-ヒルデ・ベルガーとロゼ・ベルガーの物語り-(Ⅶ)
text舩尾は友人の哲学者ラインハルト・ヘッセ先生より,2014 年 9 月に 1 冊の本(“Ich schrieb mich selbst auf Schindlers Liste.Die Geschichte von Hilde und Rose Berger “ Haland & Wirth im Psychosozial-Verlag, Gießen 2013)をご恵贈いただいた。意外にも哲学書でなく,艱難辛苦のナチス時代をかろうじて生き抜いた 2 人のユダヤ人女性ヒルデとロゼの半生に関するものであった。そしてその本の大部分は 2 人の女性自身の回顧録およびインタビュー記録から構成されている。目次は次のようになっている。導入ベルトホルト・バイツによる序言ヘッセ先生による序文Ⅰヒルデ・ベルガーの物語りテキスト 1「ヒルデ・ベルガーが自身の人生(1914-1945)を語る」テキスト 2「マーク・スミスのヒルデ・ベルガーとの対話」テキスト 3「ハロルド・ツィリンおよびマリー・ツィリンのヒルデおよびロゼ・ベルガーとの対話」Ⅱ ロゼ・ベルガーの物語りテキスト 4「マリー・ツィリンのロゼ・ベルガーとの対話」テキスト 5「クラレンス・マクリモンドのロゼ・ベルガーとの対話」ヘッセ先生による結語にかわる書簡 この第 7 報はテキスト 2「マーク・スミスのヒルデ・ベルガーとの対話」の一部の翻訳である。このテキストは,ニューヨークのジャーナリストで,そしてヒルデと夫,アレックス・オルゼンの友人であるマーク・スミスが 1978 年 6 月に 3 日連続でヒルデ・ベルガーにたいして行ったインタビューの記録である。マーク・スミスはここでヒルデ・ベルガー(・オルゼン)に 1914 年の出生から 1935 年までの人生にまつわるさまざまな出来事について尋ねた。そのテキスト 2 は原著の59 頁から 118 頁であるが,第 7 報ではそのうち 89 頁から 103 頁までのおおよそ 14 頁分を翻訳している。Bulletin of Aichi Univ. of Education, 74(Humanities and Social Sciences),pp. 55 - 63, March, 2025ラインハルト・ヘッセ編著・舩尾 日出志・城田 純平・今泉 尚子訳Ⅰ ヒルデ・ベルガーの物語 2.テキスト 2 マーク・スミスのヒルデ・ベルガーとの対談(1978 年 6 月 19 日~ 21 日)(承前)マーク:あなたが成長したとき,お父さまは,あなたが子どものままでいることを欲していたのでしょう!ヒルデ:きっとそうです。しかし,わたくしは父に答えました。「問わないことなどできません。そしてもしお父さんがわたしに満足できるように答えてくれないのなら,わたしはもう信じられません」。母は仲裁しようとし,そしてわたくしが問うことを止めることを欲しました。母は言いました。「どうしてパパとけんかできるの。お前がお父さんを納得させることはありませんよ!そんなこと何の役にも立ちません!お前は,好きなように考えることができます。しかし問うことはやめなさい!お父さんを激怒させるだけだから!」その状況のなかでは,すでに申しましたように,シオニズムはわたくしにとって何か,あの中世的な狭い宗教世界からの逃げ道のようなものでした。マーク:あなたがもはや家では気づくことがないユダヤ的アイデンティティ,あなたがそこにおいてくつろぎを感じることができるユダヤ的アイデンティティ。ヒルデ:そうです。わたくしにとってシオニズムはそのようなものでした。そしてさらにわたくしをひきつけたのは,共同体の理念であり,キブツの生活でした。それを,わたくしたちは幼い頃に模倣しました。わたくしはとても気に入りました。マーク:お父さまとシオニズムについて議論したことがありましたか。ヒルデ:確かに議論したことがありました。すでに申しましたように,父にはパレスチナにラビがいました。そのラビには,父はお金を送っていました。父にとってパレスチナはもちろん「イスラエルの地」(ErezIsrael),すなわちユダヤ人がそこから来て,そこで喜んで生活し,そして埋葬されたい神聖なる土地でした。それゆえ,パレスチナにたいする父の姿勢はシオニストの姿勢とは違っていました。とはいえ,わたくしたちがシオニストになったことは,父には決して不幸なことではありませんでした。わたくしたちが宗教に敵対するようになっていることに気づいたときだけ,父は不幸になりました。そしてわたくしたちが社会主義者になったとき,父はとりわけ心配になり,そして狼狽しました。そのことが父には危険であるように思えたゆえに,心配したのです。わたくしたちがそのせいでユダヤ教から離れるのではないかと,父は感じとっていたにちがいありません。結局,父の勘は当たったのですが。しかしそんな父も,わたくしたちがシオニストたちのなかでユダヤ教の歌を歌い,そしてユダヤの問題を論議することについては,喜んでいました。その際,父の心は温かくなっていました。マーク:ヘルツルがどんな人か,お父さまはご存知でしたか《テオドール・ヘルツルはシオニズムの創始者,イスラエル国家の国父》ヒルデ:父はその名を聞いたことがあるかもしれません。わたくしには確信はありません。しかし父がヘルツルの名を初めてわたくしたちから聞いていたのだとしても,驚きではないいでしょう。父自身の小さな友人グループはまさに「ハシディズム」(Chassidium)【18 世紀後半に東欧から始まった敬虔な運動から生じた正統派ユダヤ教の教派。モーセの律法に従う分派】で成り立っていました。一緒に祈り,食べ,歌いそして踊るために参集するグループでした。マーク:そしてラビを崇拝するために。それはガリツィア地方では次のようになされていました。男たちこのような対談ではありがちであるが,いろいろな話題が次々に出てくる。重複もある。時間の流れに厳格に沿った展開はみられない。とはいえヒルデ自身が語る政治的人間としての育ちの 4 段階,つまり①シオニズム,②シオニズム・社会主義,③共産主義ないしスターリン主義,④トロツキー主義という流れはふまえられている。第 7 報では主にシオニズム・社会主義および共産主義ないしスターリン主義の段階における体験や思いをヒルデは語る。ここでのヒルデの語りには興味深いことがてんこ盛りである。例えばワイマル共和制末期の共産党派に属する労働者や若者たちによる街頭運動の様子がヒルデ自身の体験もふまえて、活き活きと描かれている。「腹減った」と叫ぶデモンストレーションに参加しているヒルデを目撃した誰かが、そのことをかの女の両親に告げ口した際のエピソードは滑稽であり、また親子の意識のズレを見事に伝えている。街頭運動に参加する人々のなかには、略奪行為を行う人もいて、そのことを共産党指導者が「搾取されたものを取り戻している」という理由で黙認していたことにヒルデが批判的であることには共感できた。敬虔なユダヤ教徒である父親に反発し、批判的思考を発展させたヒルデも実は、父親の真面目さは継承している。なお,ヘッセ先生及び出版社より日本語への翻訳,および愛教大研究報告における発表の許可をいただいている。《 》は原文にある補足説明であり,【 】内は訳者による補足ないし注釈である。departmental bulletin pape
探究力の育成をめざした組織体制の構築①一管理職としての取り組み一
text現行の学指導要領により、探究する力の育成を目的にした「総合的な探究の時間」が開始されているが、多くの高等学校でその指導方法や指導体制のあり方に苦慮しているとの声がある。本校においては、長年続いてきた特徴的な教育活動が廃止になり新たに特色ある教育活動を打ち出さねばならない時期とも重なり、苦難と紆余曲折を経て、ようやく教職員の理解と協力のもと「探究」を中心にした学校教育活動が展開されるようになってきた。この間、管理職(教頭)の立場としてどのような過程で議論を重ね組織体制の構築を図ってきたか、その経緯などをまとめた実践報告である。departmental bulletin pape
藤前干潟における生態系を学校で学習するための 教育プログラムの開発
text本研究では、愛知県名古屋市の藤前干潟を学ぶ教材として、動画教材、樹脂標本教材、体験活動教材の3点を開発し、それらを組み合わせて学校で実施できる教育プログラムを開発した。開発した教材及びプログラムの有効性を検証するために愛知県内の小学生を対象に授業実践を行った。授業実践を行った結果、動画教材の活用によって、90%以上の児童が干潟の形成について理解をすることができた。また、樹脂標本教材の活用により、生き物の種類と特徴について正しく理解させることができた。さらに、体験活動教材の活用からは、干潟の生き物同士のつながりについて理解させることができた。教育プログラムの効果については、干潟の形成について、干潟の生き物の種類と特徴について、生き物同士のつながりについて理解させることができたため、干潟の総合的な理解を促すことができた。departmental bulletin pape