Osaka Kawasaki Rehabilitation University Repository
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The Effects of EMS on the Contralateral Untrained Muscles
本研究は、Cross Education 効果に着目し、これが EMS(Electrical Muscle Stimulation)による低周波電気刺激に対しても生じるかを明らかにするという目的で行った。本学の健常な男子学生10 名を対象とし、実験群として、両大腿部に EMS 機器を取り付け、右足(利き足)のみに EMS に内蔵されている電気刺激を 23 分間行う群を設けた。また、コントロール群として、実験群と同様の条件を電気刺激なしで過ごしてもらう群を設定し、それぞれ 5 名ずつ振り分けた。電気刺激を 4 週間、週 3 回行い、実験開始前と実験終了後(4 週間後)の両膝関節の最大等尺性伸展筋力を測定した。その結果、膝関節伸展筋力の上昇率が実験群の右脚(電気刺激あり)では 20%、コントロール群の右脚では -1% となり、実験群の左脚(電気刺激なし)が 18%、コントロール群の左脚では 1% と、群の間で有意な筋力増強効果が認められた。また、実験群の左右の筋力を比較したところ、20% と 18% で有意差のない上昇率が認められた。これらにより、EMS にも、Cross Education 効果が生じることが示唆された。この結果から、ギプス固定を行っている部位の筋力低下や筋萎縮を予防できることが示唆される。articl
The Effects of Differences in the Height of the Seat on Desk Work
この研究の目的は、座面の高さの違いが机上作業活動に与えている影響を明らかにすることである。対象者は、本学に在籍する運動器疾患の既往が無い健常学生 10 名(男性 5 名、女性 5名、平均年齢 20.5 ± 0.5 歳)とした。椅子の高さを 50cm、40cm、30cm とし、机は、高さ 70cm、幅120cm、奥行 45cm として作成した。机上作業は、簡易上肢機能検査(STEF)の大球移動を用い、器を 2 つ作成した。移動距離を同様に再現し、左右に移動させた。3 枚のフォースプレートを用い X とY 面上での身体圧中心(center of pressure:COP)の動きと右手部に赤外線反射マーカーを付け、右手部の動きを記録した。算出項目は 3 条件間における COP の総軌跡長、単位軌跡長、右手部の上下振幅とした。結果として COP の総軌跡長、単位軌跡長、右手部の上下振幅に差は見られなかった。座面の高さに変化を与えたが、机上作業に影響を与えないことがわかった。articl
Horticultural Activities are Associated with Body Composition and Cognitive Function in Community-Dwelling Middle-Aged and Elderly People
高齢者にとって園芸や庭いじりは趣味としてなじみやすく、 習慣的に草花や野菜作りに関わっている人が多い。 園芸作業は多様であり、 それぞれに歩行による移動、 姿勢保持のためのバランス能力、 つまみなど手指操作のための巧緻性を要する。 しかし、 病気や虚弱などに対して病院や施設で行われるリハビリテーションに園芸活動が導入されていることは稀である。 そこで、 本研究では中高年から高齢者が習慣的に行う園芸活動と体組成や身体機能および認知機能との関係を明らかにするために「認知症予防プログラム」に参加した地域在住の37名の男性(68-85歳、 平均年齢75.92±4.98歳)および122名の女性(55-92歳、 平均年齢74.89±5.87歳)を対象に体組成と握力測定、 認知機能検査、 園芸活動に関するアンケート調査を行った。 その結果、 男性の園芸習慣のある人は8名(21.6%), ない人は29名(78.4%)、 女性の園芸習慣のある人は52名(42.6%)、 ない人は70名(57.4%)であった。 男性では、 園芸習慣の有無による体組成の有意差は認められなかった。 女性では園芸習慣のある群は、 習慣のない群よりも筋肉量、 除脂肪量、 骨格筋量、 骨格筋指数、 基礎代謝量が有意に高かった(p<0.05)。 サルコペニアやフレイルティの指標である握力についても、 同様に園芸習慣のある群は、 習慣のない群よりも有意に高かった(p<0.05)。 また、 認知機能の指標であるMMSEスコアでは、 園芸習慣のある群は、 習慣のない群に比べてスコアが有意に低かった(p<0.05)。 これらの結果から、 園芸活動は、 運動機能の維持・改善のために有効なリハビリテーションの手段として有用であることが考えられる。 一方で、 認知機能の維持を目的として園芸活動を取り入れる場合は、 環境の設備や人的な資源が不可欠であることが示唆された。Original Articledepartmental bulletin pape
Effects of Different Seat Mechanism on Body Pressure Dispersibility, Driveability, Dynamic Balance Ability in Care Facility User
【目的】従来型標準車いすと座面バネ式車いすの座面機構の違いが、 車いす使用者の体圧分散性、 駆動性および動的座位バランス能力に影響を与えるか検証する。 【対象と方法】対象は施設入所者45名(女性34名)とした. 測定項目は体圧分散性、 駆動性、 動的座位バランス能力、 介護度、 年齢、 長谷川式簡易知能評価スケールとした。 【結果】平均圧力値は従来型82.8±23.3mmHg、 バネ式69.5±19.7mmHgとバネ式の体圧分散性は有意に高かった。 車いす5m駆動動作では従来型25.7±30.0秒、 バネ式22.7±29.2秒と有意にバネ式は駆動速度が速かった。 また、 動的座位バランス能力としてリーチ計測した結果、 従来型22.1±8.8cm、 バネ式23.8±8.6cmとバネ式使用時はリーチ距離の有意な増加を認めた。 【結論】バネ式座面は体圧分散性、 駆動性, 動的座位バランスの3つの側面から従来型よりも良いことが示唆させた。Original Articledepartmental bulletin pape
Assessment of the Possibility of Estimating Green Foxtail's Tension Resistance
Gardening is useful as a means of rehabilitation. Pulling out weeds is necessary in the course of gardening throughout the year. The authors propose that if the force required for this weed-pulling could be estimated, the utilization of this weed-pulling work in rehabilitation could be made effective. The objective of this study is to examine whether the resistance force against weed-pulling can be estimated. Fifty green foxtail (Setaria viridis) plants were used as samples. The following variables were measured: resistance force against weed-pulling, diameter of green foxtail at the ground surface position, grass height, root length, soil hardness, and amount of moisture in the soil. As a result of multiple regression analysis, two variables, namely, the diameter of green foxtail at the ground surface position and grass height were chosen as the variables that influence the resistance force against weed-pulling. The root length, soil hardness, and amount of moisture in the soil were not chosen. The partial correlation coefficient between the resistance force against weed-pulling and the grass height was not significant. The coefficient of determination (modified R2) was 0.75 for the multiple regression analysis that involved two variables, i.e., the diameter of green foxtail at the ground surface position and grass height as explanatory variables, and 0.73 for a single regression model with a single variable, i.e., the diameter of green foxtail at the ground surface position. It was deduced that the resistance force against pulling out green foxtail could be estimated by the diameter of the plant at the ground surface position regardless of the grass height, root length, soil hardness, and amount of moisture in the soil.園芸作業はリハビリテーションの手段として有用である。 園芸作業で行われる草抜きは、 年間を通して必要である。 筆者らは、 この草抜きに必要な力が推定できれば、 草抜きがリハビリテーションで効果的に利用できると考えた。 本研究の目的は、 草の引張抵抗力が推定可能かどうかを検討することである。 試料は、 エノコログサ(Setaria viridis)50本とした。 測定した項目は、 引張抵抗力、 地際径、 草丈、 根長、 土壌硬度、 土壌水分量であった。 重回帰分析の結果、 引張抵抗力の説明変数には、 地際径、 草丈の2変数が選択された。 根長、 土壌硬度、 土壌水分量の3変数は選択されなかった。 引張抵抗力と草丈との偏相関係数は有意ではなかった。 決定係数(修正R2)は、 説明変数に地際径、 草丈の2変数を含む重回帰モデルが0.75、 地際径の1変数のみの単回帰モデルが0.73であった。 エノコログサにおける引張抵抗力は、 草丈、 根長、 土壌硬度、 土壌水分量に関わらず、 当該試料の地際径で推定が可能と考えられた。Reportdepartmental bulletin pape
A Study of Physiological Differences in the Effects of Foot Baths Based on the Depth of Water Involving Male Adults
本研究では、 足浴にて、 体表温度変化にて上半身のどの部分が最も上昇するのか、 体表温度の経時的変化を明らかにすること、 浸漬部位の違いにより腋窩温、 血圧、 脈拍、 体表温度に違いがあるのかを明らかにすることを目的とした。 対象は上半身が裸身の男性大学生21名で、 下腿の浸漬部位を3群(下腿全体を浸漬する群、 下腿中央部までを浸漬する群、 足部を浸漬する群)に分け、 40度の温水に10分間浸漬した後の腋窩温、 血圧、 脈拍、 体表面温度の変化を比較した。 その結果、 高表面温度を呈する部位は、 顔面部(眉間, 額, 鼻周辺)、 鎖骨上窩、 腹部が多かった。 また、 温水への浸漬終了直後では、全ての測定項目の比較において、 水位の違いよる有意な差は認められなかった。 しかし、 加温終了後の腋窩温変化において、 足部を浸漬した群が下腿中央部までを浸漬した群に比べ有意に温度の維持が認められた(p<0.05)。 以上の結果より、 体表面温度の変化では、すべての群の下腿浴(足浴)により、 全身を温める場合と同様の部位が最も上昇することが明らかになった。 また、 40℃の温水にて10分間の足浴は、 下腿全体を温めるより内果・外果が浸かる15cm水位の足浴の方が保温効果に優れていることが示唆された。Original Articledepartmental bulletin pape
Interpretation of "Figures That Represent the Paradox of Pursuit of Happiness" by Frankl
強制収容所からの生還者であり、 精神科医としてニヒリズムと格闘し続けたフランクル(V.E.Frankl、 1905-1997)は、 人間は快感や力よりも、 むしろ本質的には意味を求めるものであると述べている。 快感や力を意志の対象とすることは、 本来的な「意味への意志」からの逸脱であるばかりでなく、 却って快感や力を取り逃がす自滅的な結果をもたらすとされる。 彼は、 こうした現象を示すのに、 特に名前が与えられているわけではない図を用いるが、 拙論ではそれに「幸福追求のパラドックスの図」と名付けた。 この図に、 フランクルが別の文脈で論じており、 かつ、 彼の思想の支柱をなしている「人生の意味への問いに関するコペルニクス的転回」を加味して考察した。 その結果、 「意志」と「意図的な追求」を分けて考える必要のあることが明確になり、 「幸福追求のパラドックスの図」をフランクルの直接的な言及を超えて積極的に解釈し、 新たな図を提示することができた。Original Articlesdepartmental bulletin pape
Patterns of the Shape of the Mouth When Pronouncing "ra"
ろう者・難聴者のコミュニケーション方法である読話において、 日本語の各語音は(1)口の構えが変わらない音節群、 (2)子音部が小開きで発音される音節群、 (3)子音部が閉唇の音節群、 (4)前後の音環境により種々の口型で表される音節群の4つに分類される。 しかし「ら」「れ」「ろ」の音は(1)と(2)のどちらにも分類されることがある。 本研究では揺れのみられる「ら」音の口型パターンについて、 発話資料をもとに検討した。 方法は、 NHKテレビニュースを資料として「ら」の発話116個を録画し、 1人の成人日本語話者が口型パターンを判定した。 その結果、 「ら」発音時には(1)(2)両方の口型パターンがみられた。 アナウンサーと非アナウンサーでは(1)(2)の出現する傾向が異なり、 非アナウンサーでは(1)の口形パターンの出現が有意に多かった。 このことから読話指導時には相手の口型や動きに慣れるように指導することが大切であると確認された。Reportdepartmental bulletin pape