Seisen University Academic Repository
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An Examination of School Group and Social Skills(1)
P(論文)教育現場において,学級集団への満足感が,児童にとってその学級が居場所となるかどうかの分かれ目になっている。満足感を生み出す学級の雰囲気は,友だちとの関係を上手く保つことが出来るかに影響されている。そのため,学級内で他の友だちと上手く関わることが出来るスキル(ソーシャルスキル)の形成が必要である。近年,このソーシャルスキルが家庭で形成されないことから,就学後の集団生活になじめない現象を生み出し,学級集団の乱れにつながっているとも考えられている。本研究では,まず,学級集団を長期的に調査した。その結果,満足感を一度体得した児童は,その後の学級の変化にも関わらず,その満足感を生み出すソーシャルスキルを保持しており,他者に対してモデル的な影響を与えていくことが明らかにされた。また,学級満足群の推移とソーシャルスキルの形成水準との関連性を分析すると,学級への満足度が高いほどソーシャルスキルを高く保持しており,その事が他の低いスキル児童にプラス要因として作用していることが明らかにされた
Correlation of Career Decision-making Self-efficacy with Availability of Career Education and Support Programs
P(論文)本研究は,大学3回生対象のキャリア教育プログラム(career education program:以下,CEP3)や,大学の就職部・キャリアセンターが行ってきたキャリア支援プログラム(careersupport program:以下,CSP)に対して受講生が役に立ったかどうかという捉え方の程度(役立ち度)が進路選択自己効力と関連するのかを明らかにすることを目的とした。計21項目のCEP やCSP に対する役立ち度得点について因子分析を行ったところ,「就職情報調査獲得因子」「就職活動表出因子」「自己分析因子」の3因子が抽出された。各因子の役立ち度得点,および「相談相手の経路数」「アルバイト総継続期間」の5つを説明変数とし,進路選択自己効力尺度得点を目的変数とする重回帰分析を行った結果,「自己分析因子」に関連するプログラムに対して役に立つかどうかという捉え方と進路選択自己効力に関連があることが明らかとなった。これらの結果は,自己分析に関連したプログラムが進路選択自己効力の向上に効果的である可能性を示唆する。さらに,CEP が行われた授業への出席率と進路選択自己効力との違いを検討した結果,CEP を受講することが進路選択自己効力の低下防止に繋がる可能性が示唆された
The Relation between Hopelessness and Attitudes to Death in Adolescence
P(論文)青年期はイニシエーションによって例えられるほど死が身近となる時期である。また,この時期は絶望感が身近な感情となる時期でもある。しかし,死という究極的な自己否定を受け入れられた青年は絶望に陥りにくいのではないだろうか。そこで本研究では大学生を対象に,絶望感尺度と死に対する尺度を用いて調査した。その結果,死に対する態度尺度からは「死に対する恐怖感」「死の肯定的評価」「生の否定的評価」「死への無関心」の4因子が抽出された。またこれらを独立変数とする重回帰分析の結果,死を積極的に受け入れるほど絶望感は低くなるが,生死のうち生に焦点を当てて否定する態度に留まるほど絶望感はむしろ高くなることが明らかとなった
Setting Up Hypothetical Process Model of Enhancement of Playing with Body Movement in Early Childhood
本研究は,子どもの体力低下傾向は自宅での運動遊びの変質が一因であるという前提に立って, 自宅での運動遊びを促進するためのプロセスモデルを仮説的に生成することをねらいとして行われた.研究1では,親子ふれあい運動遊びのふりかえりから,保護者が新しい体験・遊びの機会を得ること,それに対して,保護者自身と子どもがポジティブな評価をすることで,自宅での遊び促進が示唆されることが明らかになった.また研究2では,研究1と同様のプロセスモデルが生成されたものの,研究1に比べて自宅での遊び促進企図が弱い点が読み取れた.これらのことから, 第1段階「日頃は得られない機会」,第2段階「ポジティブな主観的評価」を経て,第3段階「自 宅における運動遊びの変容」につながるという仮説的遊び変容プロセスモデルが生成された
Theology in ‘Compendium Theologiae’ by Thomas Aquinas, II: Japanese Translation from Chapter 26 to 57 of Part I
本稿では「トマス・アクィナス『神学綱要』Compendium Theologiae における神論①」(以下「神論①」)に引き続き,『神学綱要』の翻訳を試みる.「神論①」訳出の第2 章から本稿訳出の第35 章までは,啓示によらない哲学的思索によっても得られる神理解であるが,第36 章では啓示によらなければ得ることのできない神理解とは,神が三位一体であることと述べられ,以下,三位一体の神について論じられる.底本は「神論①」と同じく,Thomas Aquinas, CompendiumTheologiae, in: Opuscula Theologica vol.I, Marietti, 1975 を用いた.併せてThomas von Aquin,Compendium Theologiae, Grundris der Glaubenslehre, ubersetzt von Hans Louis Fah, Heidelberg,1963 も参照した.また各章タイトルの末尾の【 】内に『神学大全』における対応箇所を付した.「神論①」と同じく,この対応箇所はFah の独羅対訳本に依拠する
The Relationship Between the Scores of Observation of Diabetic Foot Lesions and the Stages of Diabetic Neuropathy
背景 糖尿病患者は増加しており,糖尿病足病変への看護介入が期待されている.糖尿病合併症である糖尿病神経障害(Diabetic Neuropathy:以下DN と略す)の進展を判定することは難しく,糖尿病足病変のケアに活かすことが困難な現状にある.目的 糖尿病足病変の観察からDN の進展を判定できる指標の検討をした.方法 研究に同意を得た2 型糖尿病患者53名に,糖尿病足病変の観察と神経学的検査を実施した. 運動神経障害は,短趾伸筋萎縮と足趾背屈力を評価した.結果・考察 糖尿病足病変から,DN の進展を判定することはできなかった.DN のない段階から患者の多くが足病変を有しており,糖尿病足病変へ早期介入する必要性がわかった.運動神経障害の判定において,短趾伸筋の萎縮を観察することが必要であることがわかった.結論 糖尿病患者の足病変を早期からスクリーニングする重要性がわかった.運動神経障害の指標として,足背短趾伸筋萎縮の観察を取り入れる有用性が示唆された
The Process of Participations to Autonomous Group Activities of Elderly Persons
背景 介護予防の自主グループ活動は,高齢期の心身の健康を保つ効果に加え,住民が主体となって取り組む地域づくりの意義がある.目的 高齢者が自主グループ活動への参加に至った過程を明らかにする.方法 介護予防の自主グループ活動に参加する65歳以上の高齢者12名に,インタビューを実施し,参加に至った過程を質的帰納的に分析した.結果・考察 自主グループ活動への参加のきっかけは,【加齢に伴う今後の健康への警鐘】と【同年代の仲間と一緒に運動できる】であり,参加を促進した要因は,【専門職からの勧め】や運動の【取り組みが可能な条件】自主グループ活動が【地域の人との交流の場】であった.結論 高齢者の自主グループ活動への参加の過程には,参加のきっかけと参加を促進する要因が関連していた.自主グループ活動の参加に対する高齢者への支援は,自主グループ活動を通じた仲間との交流を通した,地域づくりに広がっていく可能性の示唆を得た