Seisen University Academic Repository
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A Report of Rehabilitation with Portfolio
P(論文)本研究では,リハビリテーションとは障害があっても高齢になっても『その人らしく,いつまでも,楽しく生き生きできることを目指して取り組むこと』という滋賀県立リハビリテーションセンターの定義と昨今,教育や医療の現場で注目を浴びているポートフォリオをリンクした。自分の大切なものや自分史をファイルする過程で作成者の変化を「時間的展望体験尺度」を用い測定した。安価で簡単にできるポートフォリオが,ささやかであるが効果を認めたので報告する
Theology in ‘Compendium Theologiae’ by Thomas Aquinas, I: Japanese Translation ofChapter 1 and Chapters from 2 to 25 of Part I
『神学綱要』はトマスの著作の中では,独立して言及されることのごく少ない著作である.近年では,『神学大全』,『定期討論集』などの著作と,なんらかのテーマについて併せ読むことで,トマスがそのテーマについてどのように考えていたかを明らかにするという研究で,読解を試みられることがある.管見では本書は,トマスの他の大きな著作での議論と,細部に違いが見られる議論を展開する著作である.ゆえに,この著作の内容の普及を期し,訳述を試みる.底本はThomas Aquinas, Compendium Theologiae, in: Opuscula Theologica vol.I, Marietti, 1975 を用いた.Thomas von Aquin, Compendium Theologiae, Grundris der Glaubenslehre, ubersetzt von Hans Louis Fah, Heidelberg, 1963 も併せて参照した.また各章タイトルの末尾の【 】内に『神学大全』における対応箇所を付した.この対応箇所はFah の独羅対訳本に依拠する
The Approach and Issue of the Study Meeting Aimed to Promote the Preparation Fixing in the General Hospital Children’s Ward
背景 小児看護学領域では,医療処置を受ける子どもへのプレパレーションが注目されてきているが,総合病院では看護師の子どもの権利を保障した看護の意識が低いことが推察された.そこで,総合病院において子どもの権利およびプレパレーションに関する看護師の認知向上と定着が必要であると考えた.目的 平成23?26年度までのプレパレーション検討会の開催と,総合病院小児病棟のプレパレーションの定着に向けた課題を明らかにする.方法 平成23?26年度に開催したプレパレーション検討会の文書記録,および本検討会の結果に関する学会報告から,検討会の取り組み内容を明らかにし,看護師のプレパレーションの認知の実態,プレパレーションの定着を進めるために必要な課題について分析する.結果・考察 プレパレーションに関心がある看護師を対象とした検討会は,参加者のモチベーションが高く,学習意欲が高い環境で開催できた.検討会はビギナーコース,アドバンスコースがあり,参加者に応じたサポートにつながった.また,検討会で日々の看護をリフレクションすることでプレパレーション定着に向けた自己の課題を明確にすることができたと考える
Study on intercultural adaptation on foreign students in Japan(2)
本研究は質的調査研究手法を使い、中国人留学生を対象に異文化適応についての心理を究明することを目的とした。
質的調査方法として、自由記述法と半構造化面接、予め質問を用意しておくが、被面接者の状況や回答に応じて、質問の表現、順序、内容を変化させてインタビュー法を使った。得られた質的調査データについて、テキストマイニング分析を行い、新しい角度から留学生の異文化適応の心理が見えてくるようになった。本調査研究の結果から、以下のことが明らかになった。留学生の日本に留学することは、興味があって自ら留学する意思があった。異国での生活はハードだが、「慣れ」に努力するのが重要だと認識された。留学生の適応について、障害生じるのが食習慣・食生活に多い見られた。異文化適応するには対人関係のスキルが有利だ。困難に遭遇するときポ/テイブ感情で対応する。異国のことを知ることは異文化適応の早道だ。
本研究の調査から、留学生の異文化適応に関する心理が明らかになったことで、留学生の受け入れと指導に参考になる
Can Philosophy contribute to 'World History'
本校の目的は、哲学が「世界史」研究に寄与しうることを示すことである。
まず、世界史は、現在のところ、地球全体ひいては宇宙全体の成長という視点だけが、世界史成立の可能性がある視点であることを論じる。そして、このような視点での世界史研究に哲学が寄与しということを示すことが示される。
次いで、歴史から見えてくる物語を人々に提供する歴史教育に関しても哲学は貢献しうることを試みる。
最後に、哲学の方法を以て歴史に寄与しようと試みる際に超えてはならないと思われる一線についても付言する。哲学ができるのは史実の解釈であって、史料の解釈を以て歴史学を称するならそれは越権であること、史料に直接携わるなら最初から哲学的な文献解釈になるということを指摘する
Trends of Education Policy for Immigrant Children in Europe: From the 1950s to the 2000s
本論は欧州諸国において移民教育がどのように進められてきたのか、各国の移民の子どもに対する教育政策の変遷を整理することで、これまでの移民教育の動向を捉えようとするものである。特に、第2次世界大戦後に活発化した移民受け入れにともなう移民の子どもに対する教育政策の変遷を概観し、2000年ごろまでの移民教育の取り組みの特徴や潮流について考察した。
その結果、各国の動きは必ずしも一致するわけではないが、1970年代には文化的多様性を尊重する多文化主義のもと、多文化教育や異文化間教育といった視点が導入されている。1980年代になると、新自由主義が台頭したことによって、移民やエスニックマイノリティに対する保護的な政策は減退し、さらに1990年代には国際的なテロ活動や民族間の対立、移民や難民受け入れに対するコストの増大などが問題視される中で、各国においてポスト多文化主義の動きが模索されるようになっている。
そして、その後の1つの潮流としては、国民と移民、マジョリティとマイノリティといった枠組みを超えた市民性の醸成を目指すシティズンシップ教育や地域社会のつながりや結束を統合の基盤として、より公教育のみならずローカルな連帯や協働によるインフォーマルな場での取り組みの推進などが試行されていることが確認された