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Foreign Language Education in Elementary School for International Understanding -CLIL for Cultivating Global Citizenship Awareness-
パンデミックや人種差別問題など数々の問題が存在する世界で、多様な人々と平和的に共生していくためには、地球市民意識をもつ人を育むことが必要なのではないだろうか。本稿では、地球市民意識の涵養に向けて、小学校外国語科で行う国際理解教育を模索する。小学校6年生93名を対象にCLILという外国語教授法を用いて、人権と難民問題について学習を進めた。検証方法は、児童の記述をKH Corderより共起ネットワークを作成して典型的な記述を明らかにすることや、学習した語彙と英語表現を問うGoogle Formでのテストと既習事項を用いたアウトプット、地球市民意識に関しての質問紙調査を事前・事後で実施し、対応のあるt検定により統計処理を行い比較していく。結果としては、言語能力の向上は知識・技能については少し見られた。地球市民意識に関しては、地球的課題に対して活動している団体のことについて学習内容の知識はついたが、全体的な意識向上は明確に見られなかった。departmental bulletin pape
Practical Research on the Development of the Program Using ARCS Model and the Learning Outcome in the Middle Grades of Elementary School
研究の目的はARCSモデルの考え方を活用し、「支援方略」と「教材」の二つの視点から工夫した実践を行い、その授業成果を単元テスト、観点別評価、児童によるARCSモデルに関するアンケートの三つから検討することで実践の成果と課題を明らかにしようとした。対象は小学校4年生理科2実践と算数1実践の計3実践である。得られた結果は以下の通りである。
①理科の2実践は単元終了後の単元テスト、観点別評価の結果から授業成果を保証できた実践であるとともに、児童によるARCSモデルに関するアンケートでも肯定的な評価を得たことから授業づくりで工夫した支援方略と教材づくりは児童に肯定的に受け止められたと考えられる。departmental bulletin pape
Efforts for developmental educational counseling in “Period for Inquiry-Based Cross-Disciplinary Study” among first grade students in a public high school
自己の省察や他者との関わりを軸とする「総合的な探究の時間」において、開発的教育相談の取組によって人間関係形成能力を育成し、探究活動を充実させるとともに自尊感情の向上を目指すことを目的とした。その結果、探究活動を通して、生徒が新たな自分の価値を見出し、他者との関係を築く力が身に付いたと実感したことが示された。また、実践によって一部の観点ではあるものの自尊感情が高められた可能性が示唆されたが、統計的有意差を明確に示すには至らなかった。このことから、「総合的な探究の時間」における開発的教育相談の取組について、人間関係形成能力の育成や自尊感情の向上に関する効果とともにさらなる課題が見出された。departmental bulletin pape
Development of Ceramics Classes Introducing 3D Printers and Research on Effects Based on the class at the teacher training university
3D printers are now becoming more and more popular, with equipment becoming less expensive, to the point where individuals can own a small one at home. In the field of ceramics, almost all modeling work has been done by hand. Currently, 3D printers are not widely used in ceramics. 3D printers can be used to create highly finished works of art. In addition, teacher training colleges will need to have knowledge of digital fabrication. For these reasons, we conducted research to incorporate a 3D printer into a ceramics class at Nara University of Education.departmental bulletin pape
History of Natsu Kawasaki as an Educator: While Exploring the Origin
河崎なつ(1889―1966 河崎ナツ、河崎夏子と表記される場合もある)は、戦前は市川房枝らと共に婦人参政権獲得運動に加わり、戦後は参議院議員も務めた。日本母親大会の創設や原水爆禁止運動にも関わった社会運動家として、広く知られている。その一方で河崎は優れた教育者でもあった。奈良教育大学の前身校の一つである奈良県師範学校女子部を卒業後、母校でもある五條尋常小学校を振り出しに、東京女子高等師範学校や同校の研究科への進学を挟みながら、小樽女子高等女学校、東京女子高等師範学校、東京女子大学、女子英学塾(現在の津田塾大学)、文化学院、白梅学園短期大学などで教鞭をとり、専門とする作文指導には定評があった。河崎について論じた文献は、社会運動家としての側面に注目したものが多く見られるが、河崎の出発点は教育者であり、その終着点も教育者にあった。本稿では河崎の教育者としての歩みをトータルに俯瞰しながら、その原点を探っていった。departmental bulletin pape
A Basic Study on the Formation Process of the “Welfare Function of School”: A Case of the Elementary School attached to Nara Normal School in the 1900s
本稿では、現代日本社会における学校の役割、なかでも学校の福祉的機能の形成過程に関する歴史的視座を得ることを目的として、明治30年代後半から40年代の奈良県師範学校附属小学校および同女子師範学校附属小学校の学校日誌、ならびに奈良県教育会の機関誌を分析した。具体的には、①学校における衛生認識の向上と習慣化、②子どもの欠席率の実態と出席督促、③地域社会の医療供給の拠点としての学校衛生、④天長節および紀元節における運動会と遠足という四つの取り組みを俎上に載せることによって、小学校による人びとの包摂、ならびにそれに対する人びとの受けとめという双方の視点から、学校の福祉的機能が形成されていく過程を描出した。departmental bulletin pape
Development of Video Teaching Materials to Improve Professionalism in Preschool Art Education: Classroom Practice in “Teaching Methods for Preschool (Plastic Arts)”
学部授業科目「保育内容の指導法(造形表現)」において開発したビデオ教材の概要とそれを授業内で活用した実践経過、およびその効果等について報告することが本稿の目的である。同授業科目のうち、第11回授業を非対面(オンデマンド授業)によって開講し、ポップアップカードの仕組みと技法に関する指導をビデオ教材によって行った。受講者による製作の様子からは、細かな加工を伴う造形技法を学ぶ場面においてビデオ教材を使用する有用性は高いと判断された。一方で、ビデオ教材を作成する際の機材によって画質に限界があることや、ビデオ教材による指導は難易度が平均化された目標・内容となる傾向があること、そして教員からの単方向の伝達になりがちである等の課題が認められた。departmental bulletin pape
Development of Support System for Non-Attending Students and Counseling Education for University Students (Follow-up Report): Through Support for Schools Attached to University
次世代教員養成センターの教育臨床・学校カウンセリング領域において、附属小・中学校の多様なニーズのある児童生徒や不登校傾向が生じた児童生徒に対して、学生をサポーターとして学習支援や発達支援を行うプログラムを行ってきた。附属校の教育相談体制の中に、サポートプログラム(学生派遣およびサテライト教室)を組み込んで活用できるようシステムを再構築し、附属校の教育相談体制に寄与できるよう取り組んだ。「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保に関する法律(教育機会確保法)」(2016年)による不登校児童生徒に対する教育機会の確保に関する施策が進められようとしている中、コロナ禍による新たな課題も加わり、不登校問題は近年新たな局面を迎えている現状を踏まえた上で、本サポートプログラムの目的と経過をまとめ、今後の課題について論じた。departmental bulletin pape
The Construction of an Inquiry Learning Model Centered on “SDGs × STEAM“ II
奈良教育大学附属中学校においては、持続可能な開発のための教育(ESD)の理念を踏まえた実践研究を推進してきており、ESDの理念を継承する持続可能な開発目標(SDGs)も教育活動に取り入れてきた。さらに、科学技術分野の教育においても先駆的な実践研究を積み重ね、STEAM教育と呼ばれる分野の実践力も高めてきた。それらの教育ノウハウを融合させた新たな教育実践モデルとして、「SDGs×STEAM」を軸とした探究型学習モデルの構築を2020年から行っている。2021年度においても、前年度に引き続き、奈良めぐりという校外学習において、地域の課題解決に向けての学習を受動的なものに終わらせず、より主体となって問題解決に向かう学習を、STEAM教育の概念も取り入れながら行ってきた。その結果、前年度以上に本校の特色や独創性を生かした実践を行うことができ、明確な成果も確認することができた。departmental bulletin pape