Niimi College Repository / 新見公立大学学術リポジトリ
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Case Study of the post-war cultivation in Nobara-area : A consideration of the accomplishment and the sustainability of the cultivated agricultural area
戦後開拓地の辿ってきた道筋は、それが労苦の歴史と共にあるがゆえに、私たちにその過去を振り返らせ、人の暮らしと土地との結びつきについて考えさせる力を持っているように思う。本稿では岡山県旧神郷町(現新見市)に位置する野原開拓地を取り上げ、開拓行政や農政に翻弄されつつも、未墾の地を切り拓き、営農を確立するに至った展開を辿った。営農の確立に至る過程では多大な困難があったが、土地に関する個人責任と、共通のインフラ整備に関する協同性の見事なバランスがとれていたこと、また開拓農政の転換に先立って、酪農、苗木、美濃早生大根という三大基幹作物が確定していたこと、地元の人との協力関係がうまくとれていたこと、等によって、野原地区は農業地域として発展した。戦後開拓の成功事例の1つと言える野原開拓地であるが、近年は人口減少が進み、地域の存続という、他の多くの中山間地域と共通の問題を抱えつつある。This case study of Nobara area aimed to follow the accomplishment of the cultivation on the governmental initiative in post-war thirty years. It turned out that Nobara had developed as an agricultural area because of the following three factors. First, the settlers worked both individually and collectively to adapt their lands for cultivation. Second, they had succeeded in making their agricultural product characteristic specialty. Third, the neighborhoods had helped the settlers occasionally. Nobara area was the successful case of post-war cultivation, but recently, like other rural agricultural areas, the sustainability of this area is also unrevealing.17KJ00005819035研究ノー
中山間地域における地域医療の課題 -地域医療構想から見た新見市の現状と課題-
第6次医療法改正に伴い,都道府県の医療計画には地域医療構想を盛り込むことが必須となった。今後は急性期から慢性期までの機能分化がさらに進むと同時に,住民の医療ニーズに基づいた地域医療体制の構築が求められる。中でも今後,慢性期医療は病院の中だけでなく地域へも展開の場が広がることが想定されており,住民の身近なところで「もしもの場合」に対応できる連携が必要である。このような政策の流れの中で,岡山県の中山間地域にある新見市が抱える課題は,医療資源の不足と偏在の中で,慢性期から急性期までが連携した地域医療体制をいかに構築していくかということである。現在,遠隔医療システムや,多職種連携のための様々な先進的な取組みが行われているが,今後はそうした試みをさらに深化させ,地域で急変に気づき合う社会関係までをも連携の視野に入れながら,「地域づくり」として地域医療体制の構築を進めていくことが必要である
障害系施設における施設実習で保育学生が抱く疑問点から考える福祉イデオロギー―保育学生の福祉観の再構築に向けて―
P(論文)保育学生のほとんどは入学当初は「保育士=保育所の先生」という認識のみを持ち、「施設保育士」の存在すら知らないことが多い。入学後に社会福祉や社会的養護の講義におけるわずかな解説を受けて、施設実習へと送り出される。特に障害系施設において施設実習を行った実習生は、実質的に初めて障害者と向き合い、悩み苦しむ。しかし、そこで実習生が抱えた疑問や違和感こそが、それまで一方的なイデオロギーによって、自分の人生観や人間観、福祉観、障害者観などが方向づけられていたことに気づくためのサインとなる。本稿では、障害系施設で施設実習を行った実習生が抱く疑問点などをフーコーの空間論を援用しながら整理し、実習指導教員が施設実習事後指導において、実習生が抱える疑問点に透けて見える重い課題をオフロードし、より充実した施設実習にするための試論を展開した
在宅看護における書籍に記述された災害に関する内容の分析
P(論文)わが国は、地理的条件や気候的特徴から地震や台風などによる甚大な被害がもたらされており、在宅看護における災害看護に関する教育内容を検討することは重要と考えた。そこで、CiNiiBooksを用いて「在宅看護」をキーワードとし、2010年から2015年8月に出版された在宅看護の書籍を対象に、災害に関する内容を分析した。結果、41のコードから12サブカテゴリ、6カテゴリ【災害サイクルに応じた看護】【災害要援護者に対する看護とこころのケア】【薬剤の管理と看護】【仮設住宅での看護】【訪問看護ステーションの災害対策と役割】【地域全体での防災対策】が抽出された。今後、在宅看護における災害看護には、災害静穏期の備えから災害後の避難所や仮設住宅で生活することを想定した看護の視点が重要であることが示された。さらに薬剤の管理やこころのケアなどに加え、訪問看護や地域包括ケアを活用した地域全体での防災対策など幅広い視点を教授する必要性が示唆された
子どもの表現の育ちと保育者のかかわり方(1)―保育者のイメージ画の描画やダンス創作シートを中心に―
P(論文)本研究は、造形表現、言語表現、音楽表現、身体表現の総合的な実践から、子どもと保育者、子ども同士のかかわりにつながる指導の実践方法を検証したものである。子どもと保育者とのかかわり方に重点を置いた保育内容の指導方法について考察するために、造形表現活動や身体表現活動を融合した総合的なダンス創作活動の授業を受講生(保育者)に実施した。授業では、創作過程でみられる受講生の変化や内容を観察、記録し、授業終了後には自己評価シートによるアンケート調査を行った。その結果、受講生全員が身体を動かすことへの不安や抵抗を払拭すること、様々な表現を認め合う相互理解を深めることができ、大きな達成感を得ることができていた。受講生のこのような体験は、造形表現や身体表現を連携させた指導方法によるものであり、自身のイメージを具体的に表現する力や身体を解放し発信する力、受信する力を身につける指導法として有効といえる。また、保育者の資質向上につながり、子どもたちの表現力の引き出し方、環境の整え方、心身の発達の助長につながると考える
親子交流ひろばA利用者の利用実態と今後の課題
P(論文)親子交流ひろばA(以下、「ひろばA」)の利用者を対象にアンケート調査を実施し、利用の実態と今後の課題を明らかにした。調査の結果、「ひろばA」を利用した回答者は、母親が46人(86.8%)と最も多く、次いで父親4人(7.5%)祖母3人(5.7%)であった。利用する保護者は未就労の母親が約6割で、一日働いている者が1割強であった。子どもについては、0歳児が最も多かった。情報源については、知人からの口コミが最も多く、次いで乳幼児健康診査であった。フェイスブックなどによる情報発信の工夫を試みているが、初めての親子をひろばAの利用につなぐためには、人が直接関わる必要があることが窺われた。利用者のエンパワメントを図る取り組みである母親や父親の自主活動については、認知度は高いが、参加希望については積極的な意思や意欲はみられないことが窺われた。回答者の多くが「子どもの遊び場」と「親子の気分転換」を求めてひろばAを利用しており、利用者のほとんどがひろばAを利用することにより、悩みや不安の解決につながっていることがわかった。今後の課題は、父親の利用促進と利用者のエンパワメントを図ることである
Education of "The Physical Expression" in the Infancy -Mainly on Steiner preschool education all over the world-
P(論文)本稿では、シュタイナー幼稚園で行われる「身体表現」の教育すなわち、自由遊びにおける身体表現、ライゲン(Reigen)の時間における身体表現、クリスマスなどの季節の行事などで行われる演劇(幼児劇)を取り上げ、これらの「身体表現」を支える教育理論および教育的意義について明らかにした。この三つの身体表現活動、とりわけライゲンと演劇は、「教師が模範的な身体の動きを示し、幼児はそれを模倣する」との考え方に基づいて行われる。幼児の模倣を何よりも重視するがゆえに、身体表現活動の教育では、とりわけ幼児に示す教師の模範が重要である。幼児が欲する模範とは、芸術的な要素を多く持った模範、すなわち絵画的な要素と音楽的な要素の二つを兼ね備えた身体的な動きの模範であり、教師は、幼児の身体表現活動の教育においては、このような模範を示さなくてはならない。あわせて、幼児期における模倣による身体表現活動は、意志の力を育成し、意志の成長へと導くことを明らかにした。In this paper, I focus on the education of "the physical expression" to be carried out in Steiner kindergarten namely the freedom play,body expression in the time of the “Reigen”, and drama (infant drama) performed by the events in Christmas seasons and clarified itabout an education theory to support these "body expression" and educational significance. These three physical expression, inparticular, “Reigen” and the drama are performed based on a way of thinking, "a teacher shows model physical movement, and theinfant imitates it". By the education of the physical expression activity, the model of the teacher who shows it to an infant is importantbecause Steiner makes much of the imitation of the infant above all
看護職自身の介護問題に関する一考察
P(論文)高齢化が進み、医療・介護の現場では看護職不足の問題に直面しているが、介護の問題は看護職が一個人として抱える問題でもある。本稿では、文献検索サイトの医学中央雑誌Web、およびJ-STAGEで「看護職」の「介護」に関する文献を検索し、そのうち看護職自身の介護を理由とする離職(以下、介護離職とする)または仕事と介護の両立をテーマとした文献を抽出、さらに厚生労働省、総務省などがインターネットで公開している資料等から、看護職自身の介護問題に関する現状と課題について検討した。看護職の介護離職は、一般労働者の介護離職にもつながる問題であり、看護職の介護離職防止対策の立案・実施が急務であることが示唆された
An Evaluation of Learning through Basic Seminar with Qualitative Synthesis Method (KJ Method)
P(論文)本研究では、「質的統合法(KJ法)」を用いた「基礎ゼミナール」の学生の学びを分析し、次年度以降の学修支援に活かすことを目的とする。方法は質的記述的研究である。その結果、7つのシンボルマークを抽出した。つまり、学生は、「基礎ゼミナール」をとおして【初年次教育としての学修方法の学び】として他者の意見を受け入れた上で自己の考えを発言する力を認識していることが明らかになった。The aims of this study are to analyze the learning of the students with qualitative synthesis method (KJ Method), and to make use ofthe analysis results to support the learning of the students. The method we used is qualitative descriptive method, and seven symbolmarks were extracted. As seen in the symbol mark of “Learning the way to learn in the first year of university life,” we have found outthat the students learned the importance of the ability to express their own opinion after accepting other students’ opinions