Suzuka University Academic Repository / 鈴鹿大学学術機関リポジトリ
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Report on the Participation of the National Convention of the Chinese Elderly Health Medical Study Group
本年(2018)6月16日から18日、中国雲南省普洱(プーアル)市で開催された「中国高齢者保健医学研究会全国大会-高齢者医療サービスと標準化シンポジウム-」に主催者から要請を受けて、以下に述べる内容の報告を行った。
大会の主なプログラムは、1.総会(17日)、2.シンポジウム(17日、高齢者保健に関する基準制定について)、3.国際学者(米、日、欧)(18日)によるプレゼンテーション、4.交流会での意見交換(18日)であった。筆者は、帰国日程の関係で18日午後の4のプログラムに参加せず、午前の報告終了後直ちに帰国の途についた。18日に開催されたプログラム3の報告者は、下記のとおりである。
唐振興(全国老齢工作委員会局長)
「中国高齢健康サービスの方向として標準化されるサービスの実施」
張鉄梅(国家衛生部北京老年医学研究所研究員元副所長)
「高齢健康サービスに関する考え」
山路克文(鈴鹿大学こども教育学部教授)
「「日本の医療・福祉(介護)制度の変遷-『入院医療』から『在宅医療』=『地域包括ケア』の標準化への課題」
遊佐敏彦(奈良県立医科大学講師)
「日本における医療都市の構想と実践」
武亮(北京小湯山病院 院長助手)
「北京市におけるリハビリ医療ネットワークシステムの構築」
筆者は、上記にもあるように「日本の医療・福祉(介護)制度の変遷-『入院医療』から『在宅医療』=『地域包括ケア』の標準化への課題」というテーマで、日本の制度・政策の最前線の課題を提起した。通訳は、皇學館大学中国留学生であった楊暁敏さん(注)にお願いした。
さて、今回の報告について簡単に触れておきたい。きっかけは鈴鹿大学国際学部大学大学院卒業で、現在、中国に本社のあるプライムコンサルティンエンタープライズ社の日本支社長である酒井友紀子氏を通して鈴鹿大学に問い合わせがあり、同大学の仲教授の仲介により、酒井氏に筆者が紹介され、酒井氏が大会本部との協議の結果、筆者が報告に出向くこととなった。大会主催者側からの依頼主旨は以下のとおりである。中国も急速に進む高齢社会に対処するために様々取組が始まっているが、とくに日本の現状は注視されており日本政府の打ち出す制度・政策に対する研究は進んでいる。しかしながら、日本の様々な施策が、地域の末端でどのような成果や問題点、課題等があるのかが良くわからないとのことであった。そこで筆者の現場経験等の履歴を大会本部に伝え、適材であるとの評価を得て報告者として招聘された、という経緯である。 筆者の問題意識も今日の「地域包括ケアシステム」という良い響きがする政策の切り札も、実際は「地域任せ」であり、国の「まる投げ」の感が否めない施策に対して少なからず疑問を持っている。今回の大会の主題である「サービスの標準化」はわが国でいう「ナショナル・ミニマム(国民的最低限)」に近い発想であり、地域包括ケアシステムにもこの「標準化」という視点が必要であるとするのが筆者の見解でもあることから報告を引き受けた次第である。
以下、筆者の報告の概要を述べる。departmental bulletin pape
Effect of Heating Conditions with\nSteam Convection Ovens on the Taste of Fish\n
本研究は、スチームコンベクションオーブンによる加熱モードがおいしさに及ぼす影響とその要因を明らかにするために、食材の大きさと重量および水分量の変化を計測し嗜好との関係性を考察することを目的とした。分析試料は、冷凍真さば(真さば:アイルランド産)を使用した。調理条件は塩焼きとし、試料の重量の1.0%に相当する食塩を添加し、5分間おいた後、中心温度75℃以上1分間加熱した。各加熱モード・加熱時間で調理後、ミキサーにかけ赤外線水分計で水分量を測定し、もう一方で官能評価を行った。各加熱モードにおける大きさの変化は、コンビモードは横、高さ、ホットモードは横、スチームモードも横に有意な差が認められた(p<0.05)。水分量は、各加熱モードで有意な差が認められなかった。官能評価は、コンビモード、ホットモードは加熱温度が上がるにつれ評価が良くなっていた。見た目のおいしさ以外の項目すべてでホットモード220℃が評価は高かった。嗜好評価と身の硬さの間には、スチームモードのみ有意差が認められた。本研究では、水分量以外にも食した部位の焼加減の食感や味の感じ方、総合的に比較した結果、焼き魚に適している加熱モードはホットモード220℃だということが確認できた。今後、提供時の環境要因や人の特性との関係も詳しく研究していく必要があると考えられた。departmental bulletin pape
Report on Autonomous Learning Support\nUsing Learning Record Report:Efforts in Foreign Students' Japanese Language Learning
筆者は、留学生や外国につながる学生の自律的な日本語学習を支援することを企図し、担当授業において「学習記録レポート」を用いた取り組みを実施した。受講生は開講前に自ら学習目標を立て、学習を計画し、学期中はそれにもとづき日本語学習を進めた。学期終了時には自らの学習状況や学習姿勢等をふり返り、学習記録レポートを書いた。本稿の目的は、学習記録レポート執筆の取り組みが、受講生の日本語学習に関する内省を深め、自律学習に必要なメタ認知の力を鍛えることに貢献したかを検証することである。結果、自らの計画に基づく日本語学習が受講生に様々な気づきをもたらし、自律学習の遂行時に使用するメタ認知的知識が得られることがわかった。受講生が学習の目標と計画を立て、試行錯誤しながら学習を進め、最後に学習や自らをふり返るという一連の活動は、メタ認知的活動と言えるものであるdepartmental bulletin pape
The Relationship Between Social Media Posting and Perceived Support: Focusing Sender’s Self-esteem\n
本研究は,ソーシャルメディア上の投稿内容に着目し,低自尊心者・高自尊心者における投稿内容とソーシャルメディア上のサポート知覚との関連,さらには対面の対人関係への肯定的な変化を検討した。まず,分散分析の結果,自尊心による差異は見られなかったが,表面的な内容の投稿と深い自己開示としての投稿の双方の投稿頻度が高い場合に,最もサポート知覚が高かった。また,パス解析を行い,低自尊心者・高自尊心者ともに,ソーシャルメディア上のサポートが,対面の対人関係の肯定的変化に正の影響を与えていた。ただし,肯定的な変化の度合いは,低自尊心者は高自尊心者よりも弱かった。最後に,これらの結果を踏まえたソーシャルメディアの利用についての示唆を論じた。departmental bulletin pape
A School reform Centering on Lesson Reform in Public Junior High School\n
「学びの共同体」は、授業を協同的で探求的な学びへと変革しようとする授業の改善を軸とした学校改革の取り組みである。しかしながら、「学びの共同体」の取り組みに関しては、授業の方法論として論じられることが多い。また、そこでの子どもの学びの姿を明らかにすることを中心に研究が進められてきた。しかし、「学びの共同体」は、学校改革の哲学とヴィジョンである以上、学校改革としての「学びの共同体」いう視点に焦点を当てる必要がある。本稿では、A県B市で学校改革として「学びの共同体」に取り組むB市立C中学校の取り組みに焦点をあて、「学びの共同体」における学校改革の実際について明らかにしようとする。departmental bulletin pape
Methods for Communication and Making Links With Regional Groups\n:Using Citizens’ Halls for Reaching Out to All Age Groups\n
今日、少子高齢化やグローバル化など、わが国を取り巻く諸情勢の急激な変化に伴い、社会全体の環境が著しく変化している。それは教育の分野においても例外ではなく、今まで学校教育中心に進められてきた教育もその限界が問われるようになった。こうした教育環境の変化の中で、社会教育の中核的な場としての、また住民の教育や交流の場としての公民館の果たす役割がますます注目されてきているといえよう(1)。K地区はかつて農村地帯であったが、隣接地区に大手自動車会社が設立されたことにより、全国からの就労者のための住宅地としても有効活用されてきた。転居してきた住民たちは、文化の違いや土地特有の慣習に戸惑うこともあり、公民館は多くの住民が気軽に利用できる地域の拠点施設とされていた。当時は、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することが主な役割として設置されており、日常生活圏密着型であった。こうした公民館は従来、行政主導型で運営されていたが、近年は、地域社会の実情に応じた参画と協働の仕組みを形成することが必要となっている。つまり、住民らの意思に従って地域運営する新たな仕組みづくりが求められ、そこでは行政との関係づくりが前提となる。K地区においても住民側が主体となり、行政側とのコミュニケーションを交わしながら、2002年に「まちづくり委員会」が設置された経緯がある。本研究では、「まちづくり委員会」の組織に基づき、委員を代表とする地域住民が、対話における実践を展開しながら、新たなまちづくりを目指す過程を考察する。departmental bulletin pape
Possibility of Using ICT in Early Childhood Education
2020年より小学校においてプログラミング教育の必修化、プログラム的思考を養うための教育が始まる。今日までの教育における「情報」の歴史を振り返ると、2003年、高等学校での教科「情報」の設置、2012年に中学校技術家庭科において「プログラムによる計測、制御」の必修化を経ての2020年小学校でのプログラミング教育の導入を迎える。大学でも、情報学は卒業必修とされ、教員免許状取得の必修科目でもあるなど、学生の所属する学部、学科、専門に依るところ無く修める必要がある。また、科目の「情報学」では無く、他科目においてICTを活用した教育は、教育効果や理解度の向上などを狙いとして多くの導入事例が報告され、主に教育工学の分野で研究が進んでいる。筆者は、保育者養成校での情報学担当者として、高等学校から中学校へ、更に小学校にまで情報に関する教育が及ぼうとしている現在、小学校の「先」はあるのか、と考える。小学校の先、幼児教育で、ICTを教育面で積極活用する園は未だ少数である。本研究は、小学校での情報教育が始まる時代の更に先、幼児教育における教育面でのICT活用の可能性を探り、保育者養成校として展開すべき情報学の授業の将来像を描く。departmental bulletin pape
About problem of early childhood care in work place for Working Parent
子ども・子育て支援新制度が発足してから子どもの保育の制度が大きく広がってきた。保育の実態は少子化対策の問題と共に待機児童の問題が社会問題となっており、保育所の絶対数の不足、幼稚園の保育時間の延長など子どもにとって生活の居場所と幼児期における適切な成長、発達への保障が叫ばれている。今日それらは国の政策課題ともなり、保育の形態は多様化し複雑になってしまった。労働者にとって働くことと子育てしていくことの両立のため、また企業にとっては労働力確保のため「保育所」設置の要望が高まってきたのは必然の結果とも言える。しかし社会問題化している保育所不足のため、保育所作りが過熱化し待機児童を減少させたいあまり「量」に追われ、保育の「質」が忘れられていないか危惧されるところである。働く労働者にとっては子育ての場としての保育所は必要不可欠なものであり、保育所の歴史を振り返るとそうした背景を担ってきたことがわかる。何より優先されるべきこととして、子どもの安全、生活、発達の場として保育の内容や「質」は極めて重要で、おろそかにしてはならないところである。ここでは「子ども子育て支援新制度」の流れの中で、保育所の根源的な存在とも言える事業所内保育に焦点を当てて考察していきたい。
\ndepartmental bulletin pape
The Development of the Expression to Consider \nfrom a Music Experience of the Infants Period:From a reaction and a questionnaire result in a concert for parents and children\n
自宅または保育園・幼稚園・認定こども園などにおける保育において、乳幼児の成長の発達を促すために、音楽は有効な材料のひとつであると考えられている1)2)3)4)。本稿は執筆者がピアノによる親子向けコンサートを開催し、その参加乳幼児の反応や動きと保護者向けのアンケート調査結果をもとに、乳幼児の表現活動を考察するものである。乳幼児に対する言葉がけ、また音楽による身体表現活動を取り入れた演奏会であり、乳幼児が主体的に活動することを促しつつ、音楽や言葉に対する反応を年齢別に考察することにより、低年齢からの音楽摂取の必要性と表現の発達具合を考えていく。departmental bulletin pape
Transnational Trend Within Asian American Literature for Children:Reading Thanhhà Lại’s Listen, Slowly\n
本稿は、アジア系アメリカ児童文学における主題の時代的変遷と近年のトランスナショナル潮流について検証する。特に、ヴェトナム系アメリカ人少女とその家族の「帰郷」をめぐるトランスナショナル物語、タィンハ・ライによる『聴いて、ゆっくりと』(Listen, Slowly, 2015)をテクストに取り上げ、主人公が国境・文化横断的にアイデンティティを形成していく過程を考察する。はじめに、主人公であるアメリカ生まれのヴェトナム系少女のアイデンティティが内包する両義性について論じる。次に、アメリカ文化とヴェトナム文化が相互作用する「中間地点の」空間で主人公のアイデンティティが変容していく過程を検証する。そして、これらの分析をもとに、著者ライが本作品に滑り込ませた真のメッセージを読み解いていく。departmental bulletin pape