Shizuoka University of Art and Culture Academic Repository / 静岡文化芸術大学学術リポジトリ
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Possibility of Transnational Contents - “Conflict” and “Harmony” about Japanese Variety Shows-
2020PDF今までトランスナショナルな流通に不適合だと考えられることの多い日本のバラエティ番組は近年、中国のネット上で頻繁に注目を集めるコンテンツとなっている。日本の文化的コンテンツの海外展開といえば、アニメが想起されやすいが、その輸出額の多さに対し、輸出先では、あくまでも一種のサブカルチャーとして受容される場合が多い。またそれゆえに、日本の文化的コンテンツの海外受容に関する研究は、現地の一般的な大衆を代表する研究より、サブカルチャーの担い手である特殊な「ファン」に注目する場合が多い。
その一方、中国で注目を集めている日本のバラエティ番組は、「ファン」に限らず、SNSや動画サイトの興隆とその場での拡散の拡大により、多くの視聴者を集めている。そのため、本研究は、特殊な「ファン」ではなく、そうした中国の一般的な視聴者が、日本のバラエティ番組をどのように受容しているのかについて考察する。
本論では、まず中国のメディア産業の状況を整理しながら、メディアコンテンツに関する「輸出・輸入によって作られる場」を調査した。さらにその場に対して、(公式/非公式が不明なものも多数含まれると考えられる)ネット動画が生み出している場、つまり「コンテンツ視聴者の投稿によって作られた場」における「日本のバラエティ番組」の状況を把握し、日本のバラエティ番組が中国でどのように視聴されているのかを明らかした。
さらに事例研究として、中国で視聴されている日本のバラエティ番組を取り上げ、その映像の特徴や、視聴者によるコメントを分析した。その事例から得られた日本のバラエティ番組と中国の視聴者を繋げる「対立」と「調和」の受容のプロセスのあり方を通して、トランスナショナルなコンテンツと視聴者の関係性と可能性について明らかにした。修士(文化政策)静岡文化芸術大学thesi
Early 20th Century International Opium Conferences and Opium Issues in British Malaya
P(論文)イギリス領マレー諸州政府のアヘン収入増加の背景には、主たるアヘン消費者である華人の流入があった。1920年代には、世界的にア
ヘン禁煙運動が展開されて、これが政府収入の低減の遠因となった。本論文では、華人労働者のアヘン吸煙理由として重労働の癒しと苦痛
や疾患の治癒などを考察し、アヘン吸煙が貧窮の原因にもなったことを明らかにした。Behind the increase in opium income for the British Malaya government was the influx of Chinese population, the main opium consumers. In the 1920s, an opium smoking cessation movement was launched worldwide, which was a cause of the decline in government income. In this paper,we considered the reasons Chinese workers smoked opium and found that they often did so to ease the pain of hard physical labor and for the healing of pain or illness;it was further found that opium smoking often caused poverty.departmental bulletin pape
静岡県文化プログラム工芸展の関連企画「先端技術展ー技人(わざびと)たちの物語ー」
PDF日時:令和2年12月10日~令和2年12月23日
場所:静岡文化芸術大学 ギャラリー
目的・趣旨:
オリンピック、パラリンピックイヤー、静岡県文化プログラムの県域プログラムの一環で、2020年7月に本学で開催した工芸展の関連事業として、県内企業の先端技術、ものづくりの現状を紹介する展示を行なう。
内容:
東京2020オリンピック・パラリンピック連動、静岡県文化プログラムの一環としての県域プログラム、手の愉悦展―革新する工芸―の関連企画として、先端技術展、技人(わざびと)たちの物語として実施したイベント。
ディレクターの大岡 淳氏と企画内容を検討させていただき、「本学ならではの展示とは?」ということから学生たちによる企業取材を軸に、まず企業側視点でご推薦いただき、その方々の深掘り取材を通して、両学部の専門性を活かした目線で広く市民の方々にお知らせするというコンセプトで実施。企業の選定基準はショールームや工場見学コースを一般に公開しているメーカーを優先し、出来るだけ幅広い業種の取材を行ないたいという考えで進めた。
結果・成果:
文化政策学部とデザイン学部はそれぞれ違った視点で世の中を考察し、実践的な学びを通して将来社会への貢献を目指している。今回それぞれの立場で取材を行ない、一般的な企業リサーチを超えた深掘りが出来たこと、機械化のイメージが先行する生産現場に手仕事が生きていること、よく知っているブランドに新しい発見があったことと同時に、一般的にあまり知られていないブランドに迫れたこと等々、ゼミで対応された教員、学生も含めて様々な発見と再確認が出来たと思われ、人脈、ネットワークの構築も見られた。今回構築出来た各地元企業の窓口となっていただける部署とのネットワークを活かし、今後の本学と地域、学びと実践との有機的な繋がりが更に盛り上がることに期待したい。boo
メディアデザインウィーク2021
PDF日時:令和3年3月28日
場所:オンライン開催
目的・趣旨
過去8年間に渡り継続的に実施した実績に基づき、「メディアデザインに関する教育」「地域社会への成果発信、文化振興」等を特徴とする複合型イベント「メディアデザインウィーク」を開催する。当該年度はデザイン学部が6領域からなる新体制の2年目として、さまざまな領域の活動内容を含めた形でイベントを再構築していく。
内容:
本イベントの令和2年度の実施形態について本学のコロナ対策会議に諮り、最終的には講師、参加者ともに完全に遠隔からの参加とするワーショップのみの形態とすることに決定し、3月28日の午後に実施した。ワークショップの参加者はサーバ型ゲームの原理について学び、自宅のPCを使って実際にサーバ型ゲーム(各参加者が行った操作の情報が一カ所のサーバに集められ、それらを反映した結果が各参加者に返る形式で進行するゲーム)の制作を体験した。ワークショップの最後には、参加者による制作内容の発表と、講師による講評が行われた。講師は、WEB系の技術を専門とし、サーバ型ゲーム制作の実績を持つ加藤明洋氏にお願いした。
結果・成果:
下記の計14名が参加した。
デザイン学科1年生 3名
デザイン学科2年生 2名
デザイン学科3年生 1名
デザイン研究科1年生 1名
文化政策学科1年生 1名
国際文化学科2年生 1名
国際文化学科3年生 1名
県内高校生 3名
他大学大学院生(博士課程) 1名
一般の書籍やセミナー等で扱われることの少ない「サーバ型ゲーム」に関するワークショップは本学にとって新しい試みであった。参加者にとって、馴染みの少ないサーバ型ゲーム制作の考え方や新しい作業ツールに接することは新鮮な体験となり、意欲的に作業に取り組み、最後の発表では斬新な発想の制作物が見受けられた。一方で、ワークショップの内容に難しさを感じた参加者もあり、複雑な内容を多様な参加者に対していかに分かりやすく伝えるか、という点は今後の課題として残っている。総合的には、本学学生のみならず、高校生や他大学博士課程の学生も参加し、活発な意見交換や成果の共有を行うことができたことからも、コロナの時代の遠隔型ワークショップとして意義深い試みとなったと考えている。boo
温故知新:静岡文化芸術大学図書館・情報センターだより Vol.39
PDF表紙 : 時代椀大觀アンビバレンツ、ハママツ、ユウウツ / 奥中 康人俯瞰から触感へ --書物、先達、都市をめぐる連環 / 天内 大樹特集:わたしの1冊 ~おすすめの本を紹介します~図書館ニュース : 館内でのイベントのご紹介1881-2848othe
Reflections on Online English Instruction in Spring 2020―Benefits and Drawbacks
P(論文)Covid-19のパンデミックにより、日本の大学は2020年前期をオンラインで実施することを余儀なくされた。英語の教師は、必死の思
いですべての資料をオンラインに移行してオンデマンドのコースを作成するか、リアルタイムでのオンライン授業を実施するかの選択を迫
られた。本論文は、学生と教師の前期の経験を振り返り、検証する試みである。学生と教員の双方が調査とインタビューを受け、オンデマ
ンドとリアルタイムの両方のオンライン英語教育の良い点と悪い点及び大学のCovid-19パンデミックの全体的な対応方法などについての
振り返りを共有した。オンデマンド及びリアルタイムの指導についての多くの利点や欠点、さらに、大学の支援、特に学生への学術的支援
と技術的支援の重要性が明らかとなった。When the Covid-19 pandemic forced universities in Japan to conduct the spring semester 2020 online, English teachers were forced to frantically migrate all their material online and decide to make their courses either on-demand or conduct them in real-time at short notice. This paper is an attempt to reflect on the experience of both students and instructors. Students and instructors were both surveyed and interviewed and shared their reflections about benefits and drawbacks of both on-demand and real-time online English instruction as well as their university's overall handling of the Covid-19 pandemic. A number of benefits and drawbacks of on-demand and real-time instruction were found as was general agreement on the importance of university support, particularly technical and academic assistance for students.departmental bulletin pape
遠州地域に伝わる「おこない」系祭祀芸能の総合的研究
静岡文化芸術大学本年度は研究計画に基づき、遠州おこない系祭祀芸能のうちでも、「川名ひよんどり」を対象として調査をおこなうこととし、あわせて全国のオコナイ関連の祭礼調査と資料収集をおこなうことにした。
まずオコナイの関連調査としては、大山供養田植(広島県東城町塩原)の見学と聞き取りをおこない、牛供養と田植え歌などについて調査した。安芸十二神祇・安刀神楽(広島県安佐南区中森八幡神社)では荒平舞と将軍舞を調査し、毛越寺(岩手県平泉)では常行堂・延年の見学や蘇民将来祭についても見学と調査をおこなった。さらに十津川(奈良県吉野郡十津川村武蔵地区)の盆踊り見学と同地域の正月行事の資料を収集した。橿原市立図書館では奈良県内のオコナイ資料を調査し、野瀬川村のオコナイ資料などを収集した。これらの調査により、遠州オコナイとの比較検討のための資料を収集することができた。
「川名ひよんどり」については、ひよんどり保存会が保管する資料の調査をおこなった。さらにひよんどりの練習が始まる11月から本格的に調査を進め、練習の見学や撮影、聞き取り、および採譜などを数回にわたっておこなった。2019年1月4日の「川名ひよんどり」当日には、祭礼に関わる一連の行事の見学をおこない、撮影や聴き取りなどによる記録作成をおこなった。祭の後には、地域の民間伝承の聴き取り調査も行った。
以上の調査に基づき、「川名ひよんどり」に関する報告書の作成準備を整えた。18K00933research repor
文化と芸術:文化・芸術研究センターニュースレター Vol.34
PDFSUACキャリア支援 / 鈴木 元子『SUAC外国語履修のためのブックレット』改訂に関する学内共同研究 / 羅 沢宇「地域福祉論」特別講義 ─文化芸術(アート)×政策で地域の課題を解決する─ / 小林 淑恵松本茂章編著『文化で地域をデザインする』の出版と反響 / 松本 茂章自転車試作奮闘記 / 服部 守悦『街ブランディング2020-2021 浜松中心部を舞台とした空間デザイン』の冊子制作 / 松田 達3DCG映像と即興 / Jérôme BOULBÈS令和2年度 文化・芸術研究センター事業実績ミュージアムは誰とつながるのか-過去・現在・未来 ─コレクションの地域社会における意義を考える─ / 田中 裕二「風の記憶2021 ─ 山本一樹退任記念展」〜 山本ゼミ卒業生作品展 〜 / 山本 一樹othe
Thalberg as Opera Transcriber
P(論文)ジキスモント・タールベルク(1812-71)は19世紀を代表するピアノ・ヴィルトゥオーソ兼作曲家の一人である。存命中にタールベルクが手にした演奏家としての名声を知る当時の人々は、彼がその後、「忘れられたヴィルトゥオーソ」と呼ばれるようになるとは、想像もしなかったに違いない。
本稿はタールベルクの作品群から、オペラに基づく編曲(オペラ・ファンタジー、変奏曲、パラフレーズ、そしてオペラのある特定の場面の編曲)の取り組みとそれらの出版譜、合計57曲に注目する。タールベルクの活動と並行するこれらの楽譜出版を年代順に概観することで、編曲史におけるタールベルクの特徴や貢献を考察する。その結果、彼のオペラの編曲の目的は、深淵でシリアスな芸術的作品を提供することではなく、ピアノでカンタービレに「歌う」こと、ピアノの楽器としての可能性を示すこと、そして音楽愛好家の耳に心地よい音楽を届けることであり、市民階級に対する啓蒙や教育的意図も少なからず含まれていたことが明らかとなるだろう。Sigismond Thalberg (1812-71) is well known as a virtuoso pianist and composer in the 19th century, active in central Europe as well as
in America. As a contemporary of Franz Liszt, he composed and published many opera paraphrases (such as opera-fantasies, -variations,
-improvisations) and arrangements of certain scenes of operas. His brilliant success as a performer had made him extremely famous during
his time, and people would have never imagined that he would be known as “forgotten virtuoso” in later years.
This paper focuses on Thalberg’s opera-paraphrases and early editions of his days, chronologically reviewing the publications of these
editions which amounts to 57 pieces, along with his activities as a traveling virtuoso. By examining his arrangements comprehensively, it
becomes evident that his purpose of arrangement is not to compose the art work with great profundities and seriousness, but to “sing” with
the piano and to please the general ear of music lovers as a whole.departmental bulletin pape
Research on Theatre Models Ⅱ ―Significance of Japanese-style Producers Inherited from Theatre Modernization
P(論文)本論の目的は、国や県などの行政の別を超えた「劇場」のあるべき姿を考察し劇場モデルを抽出することである。地域において劇場を拠
点とした文化振興が観光に与える影響は大きなものとなることが推測される。劇場は基本的に建築空間のみを意味するものではなく、文化
力、創造力、プロデュース力による総合力がなければ存在するこができない。日本の劇場の近代化に焦点を当てた論文"Modernization of
theatrical space 1868-1940" が、Contemporary Theatre Review (2018)にて劇場を再定義したとして評価された。本論では、この論文の下地となった本論著者による『劇場の近代化―帝国劇場・築地小劇場・東京宝塚劇場―』(思文閣出版,2014)の3つの劇場が欧風化の過程で独自の選択をして劇場史のエポックとなったとの主張を踏まえながら、ハードウェアとソフトウェアの境界領域の中心で取り仕切る人材を「劇場プロデューサー」と設定し求められる役割を分析して、この人材と実演家や観客との関係性を総合的に捉える。This thesis discusses the ideal form of a theatre that transcends distinctions between nation, prefecture and municipal administrations and explicates a model of the theatre based on the power of cultural promotion and its effect on tourism. The theatre is more than an architectural space; it is a cultural force, a creative force and a production force. In total, it is a comprehensive force. In "Modernization of theatrical space 1868-1940" as cited in the "Contemporary Theatre Review (2018), the author discusses the modernization of Japanese theatre and redefines its meaning. This paper discusses the evolution and the adaptations of the Imperial Theatre, Tsukiji Shōgekijō Theatre and the Tokyo Takarazuka Theatre and the roles of the actors, dancers and other artists. The above is examined through a detailed analysis of the meaning and role of the theatre producer.departmental bulletin pape