TAKUSHOKU-University 拓殖大学 機関リポジトリ
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Factors Influencing the Development of an Attitude of Enjoyment in Learning among College Students
現在6割を超える高校生が,卒業後大学に進学している。教育の機会均等の観点から,進学率が上昇することは望ましいが,高等教育の大衆化が進むにつれて,学生の学力低下だけでなく,退学率も深刻な問題となっている。退学の理由には,経済的な問題や健康上の問題に加えて,学修意欲の喪失とそれに伴う学業不振があるが,学びを愉しむことができないことが原因のひとつなのであろう。本研究では,「学び」を愉しめるようになる促進要因は何か,また阻害要因は何かを明らかにするために,講義だけでなく,演習,アクティブラーニングなどさまざまな形態で実施される多様な内容の授業を経験している大学4生に,半構造化インタビューを実施し,(1)「学び」をどのように捉えているか,(2)大学4年間で「学び」に対する考え方は変わったか,(3)変わったのならそのきっかけは何か,(4)学修の方法―ひとりで行うことが多いかそれと他の学生と学ぶ機会が多いかなどを尋ねた。インタビュー・データは修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)で質的に分析した。分析の結果,「学び」を愉しむことの阻害要因として,経済的・時間的制約や義務感,促進要因として学修観や学習内容,学修方法,学修環境の変化・変容,学修経験が検出された。departmental bulletin pape
A Tentative Translation on the Contracts of the Civil Code in China(3)
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The Effect of Menstrual Education on Awareness and Behaviors in Collegiate Female Athletes
女性アスリートには競技環境の整備と同時に,月経やそれに伴う事象を理解し対処できるよう,教育・啓発していくことが重要であると考えられる。しかしながら,月経教育がアスリート自身の自己効力感や自己管理,行動変容にどのような影響を及ぼすかについては検討されていない。よって本研究では,大学女性アスリートにおける月経教育が意識や行動変容に及ぼす影響について,明らかにすることを目的とした。
対象は,柔道部に所属する大学生女性アスリート12名(20.2±1.6歳)とした。講義および測定からなるセッションは,1か月に1回とし計2回実施した。測定項目は,身体組成,ヘモグロビン濃度,ヘマトクリット値とした。また,質問紙を用い,自己管理スキル尺度,自己効力感,月経痛に対する考え,月経の理解度,EAT-26,行動変容ステージを評価することとした。
自己効力感尺度は,1回目(7.7±2.3)と2回目(8.7±2.8)で明らかな違いが認められた。行動変容ステージは1回目で,無関心期2名,関心期3名,準備期3名,実行期4名であったが,2回目では,準備期4名,実行期7名,維持期1名となった。
本研究では,大学女性アスリートにおける月経教育が意識や行動変容に及ぼす影響を検討し,自己効力感の増加と行動変容のステージの変化がみられた。このことから,女子選手への月経教育は,月経に対する意識の変化と行動変容の変化をもたらす可能性が示唆された。departmental bulletin pape
The Chinese Sentence Final LE and the Phase for Language Agent Ⅲ
浅井2024では,5種の現代中国語テキスト中における「動詞述語文+“了”」の用例を検出し,語気助詞“了”について「言語主体位相の叙述」としての意味機能があるか検証を試みた。
本稿では,拙稿2024で割愛した例文について更に検討し,検出した全例文を検討することで,検証をより確かなものにしていく。
「言語主体(表現主体)位相の叙述」とは山口瑞鳳2002において,主にチベット語の文末の文法化した存在動詞の意味機能について用いた用語であり,言語主体の主観的な叙述を表している。星泉2003では,「定着知・自称モード」と「観察知」として表した。本稿では主に後者の概念を検証用に用いた(詳しくは拙稿2022・2024参照)。
検証に当たっては拙稿2024同様,語気助詞“了”を“了2”と“了1+2”に分けて検討した。また併せて試みに赵元任1979における語気助詞“了”に関する記述と例文を拙論で検証し,「名詞・形容詞述語文」と「動詞述語文」における「言語主体位相の叙述」の証明の一つとした。departmental bulletin pape
Study on the Takushoku University's International Human Resource development : After “Taiwan”
筆者は本紀要第三号(二〇二〇年三月)で「明治期日本の『国際人材』育成とその軌跡― 拓殖大学を事例として」を発表し、領有初期の台湾の開発に従事する人材を育成するために台湾協会学校として設立された拓殖大学が、近代日本の海外発展に先駆けて「国際人材」をどのように育成し、それを受けて卒業生たちがまたどのように海外で活躍したかの足跡を日本統治初期の台湾についてたどった。本稿では、台湾領有を契機として日本の最初の試みとして拓殖大学が行なった国際人材育成のモデル、いわば「台湾経験」がその後、他の外地(朝鮮半島、中国、南洋、満洲)を目指す中で、大正期、昭和初期においてどのように継承され、変化していったのかを、協会、学校と卒業生それぞれの立場から分析し、その全体像を解明しようとするものである。departmental bulletin pape
Has the transition to the new system of child and childcare support been widespread? : Focusing on the shift in reason from ‘lack of childcare’ to ‘need for childcare’
子ども・子育て支援新制度への移行によって保育要件の事由がそれ以前の「保育に欠ける」から「保育を必要とする」に変更となり要件が緩和された。本稿では、その趣旨が認可保育所等の保育施設において適切に理解され、その恩恵を共働きの子育て世帯が享受できているのかを検証した。結論として、新制度に移行後も変更点が十分に保育現場で履行されているとは言い難い状況があることが明らかとなった。政府による子育て支援政策の一環として、間もなく「こども誰でも通園制度」が開始されるが、「保育を必要とする」への事由変更によって、本来、仕事が休みの日でも子どもを預けることが可能であるにもかかわらず、そうした対応をしない保育所があることは、就労している保護者からみれば、育児負担の大きさは同じなのに「なぜ私はダメなのか?」と疑念・不満を募らすことが懸念される。「こども誰でも通園制度」の開始に伴うこうした課題を払拭するためにも、また新制度に移行して10年が経過した現在、制度の適正な運用が求められる。departmental bulletin pape
The Voter Attitudes in the 2023 Tokushima and Kochi Prefecture Upper House By-election ―An Empirical Analysis of the Trends in “Prefectural Assembly Quota” and the Compatibility of Combined Electoral Districts―
2023年参院補選(徳島県・高知県合同選挙区)は,参議院選挙区の合区実施後に初めて自民党の新人候補が出馬した選挙である。本稿では,現地有権者を対象に実施したインターネット世論調査を基に,有権者が合区型候補に求める特性や,合区に対する賛否の規定要因を分析した。
主な知見は以下の2つである。第一に,合同選挙区では,片方の県の「インナー」としての性格が強い元県議会議員の候補が有権者に忌避され,参院選挙区を特徴づける「県議枠」(自民党県議が優先的に出馬できる構造)が変容すると予想していたが,実際には忌避されていないことが判明した。知名度の低さという制約はあるが,合区地域でも県議枠は健在であると推測される。
第二に,合同選挙区では,合区相手の県に親しみを感じていない有権者や,「四国」「南四国」の住民というより「県民」としての意識が強い有権者ほど,合区に反対しやすくなる傾向が確認された。同じ四国でも,とりわけ徳島と高知は相互に親しみを感じていない組み合わせであり,かつ高知は県民意識が非常に強い県であり,両県は合区相手として相性が悪いことが示唆される。さらに,付随的な発見として,高齢の有権者ほど県民意識が強く,かつ合区に反対していることも明らかとなった。合区は高齢化の進む過疎地域で実施されることが一般的であり,合区が現地の反発を招きやすくなる興味深いメカニズムが検出された。departmental bulletin pape
Power Technology Subsystem of the Early Diesel Submarines from the Textbooks of Naval Submarine School —Around the Days of Sulzer 1300 HP, Vickers 1200 HP Engines—
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An Attempt to Refine the Semantic Features of Verbs Taking the Dative Case ”ni” : Through an Examination of “AN ni V-rareru N” Structure
「太郎に渡された資料」のような連体修飾節構造(ANニVラレルN構造)は二義性を持つ場合があるが,同じ格体制を持つ動詞であっても,ANニ VラレルN構造の解釈には偏りがあるように感じられる。本稿では,動詞の格体制と意味特徴ごとに受身構文の分類を行っている志波(2015)の枠組みを参照し,ANニVラレルN 構造の意味解釈を考察することを通して,相手ニ格をとる動詞の意味特徴の記述をさらに精緻化することを試みた。考察の結果,対象となる名詞の状態変化性の強弱のほか,テンス・アスペクト性を失い,個別具体的な動作ではなく一般化された動作としての構文が定着しているかどうか,といった観点による新たな分類を提案することができた。departmental bulletin pape
A Study of English Textbooks in the Meiji Era in Japan : Focusing on Sanders’ Union Readers
本研究は、明治時代の英語教科書に関する研究の⼀環であり、明治時代の旧制中学校で使⽤された舶来五⼤リーダーのひとつであるSander’s Union Readers(以降、Unionと省略する)に焦点を当てるものである。Unionは第1読本の段階で既に複数の韻文が登場し、難易度が増すにつれ、韻文を扱う課が増えていく。この傾向は、同時代に広く使用された読本、例えばNew National Readers(以下、本稿ではNNRと省略する)やWillson Readers(以下、Willsonと省略する)においても顕著である。Unionに掲載された韻文(詩作品)と散文の数を比較すると、第3読本までは韻文よりも散文の占める割合が多かった。しかし第4読本では、韻文と散文はほぼ同数で現れる。第5読本になると韻文の掲載数は散文に負けるものの、散文と韻文の混じったものの割合が増えるため、読本を通観すると韻文に触れる回数が多いという印象を受ける。韻文が多く掲載されることで、韻文の持つ文学性そのものが読本全体の文学的な要素を強める一因となっていると考えられる。departmental bulletin pape