TAKUSHOKU-University 拓殖大学 機関リポジトリ
Not a member yet
913 research outputs found
Sort by
From “Taiwanese-Japanese” to “Overseas Taiwanese” : Release of Taiwanese from Allied Internment Camps in Thailand after WW2
戦後の東南アジアにおける台湾人の抑留について,タイを事例に,主に台湾の外交部文書から検証を試みた。日本統治時代,在外の台湾人は「台湾籍民(籍民)」と呼ばれた。当時の日本にとって台湾は「南進」の拠点であり,1930年代後半から「南進政策」の下,多くの台湾人が東南アジアに進出した。太平洋戦争終結後,日本国籍を持つ籍民は敵国人と見なされ,日本人とともに各地の抑留キャンプに収容された。中華民国国民政府(国府)は1945 年10月25日に台湾人の中華民国籍復帰を宣言し,籍民も中華民国籍を持つ「台僑(台湾出身の華僑)」となったが,連合国側は在外の台湾人の法的地位に関し慎重な立場を崩さず,双方の認識のズレによって,抑留キャンプからの台湾人の解放は進まなかった。
タイでは1945年9月17日以降500人以上の台湾人が抑留され,1946年7月1日にようやく全員の解放が実現した。その解放までには,国府の外交部やタイ駐在官によるタイ政府および英国政府との交渉に加えて,収容された台湾人自身の懸命の働きかけがあった。しかし解放後も,台湾人の財産返還は国籍問題を理由に難航した。
連合国側は1946年5月に日本の軍人・民間人の包括的な復員計画を開始した際,台湾人が中華民国籍であることを承認する立場を示していた。それにもかかわらず,台湾人の解放や財産返還が難航した原因については,英国側等の関連史料からのさらなる検証が必要である。departmental bulletin pape
On the Word taikei(system)
「体系」という語の語誌について,先行研究の成果を踏まえ,各種データベース,コーパス類によって調べた。その結果をまとめると,次のようになる。(1)「体系」という語は,1880年代にsystem の訳語として生まれ,1890年ごろから学術用語として普及していったが,1910年代には,まだ「新語」として意識されていた。(2)「体系」の語源については,「体」は,「身体」,あるいは,「全体」に由来し,「系」は,「系統」に由来すると思われる。(3)「体系」は,日本語から中国語に入り,中国語では,1910年代ごろから使われるようになった。departmental bulletin pape
Classical Meaning and Modern Interpretation of Li(礼) : The Core of Chinese Culture that Japanese did not Accept
「礼」という漢字の持つ意味は、近代以前の中国では、ほぼ「中国文化」と同義の概念を表し、中国と外国とを区別する「華」の内容であった。儒教が礼教と呼ばれるところから見れば、中国三千年の王朝を支えてきた思想の根幹であったとも言える。
七世紀以来、日本人は「礼」を理解するために数世紀にわたり努力してきた。当初は律令制度導入のため、のちには皇室に関わる有職故実として。皇室の行事の中で、現代でもたまに「~の礼」のようなかたくるしい言葉を聞くことがあるが、ほとんどは世俗化し、御礼、謝礼、お辞儀等、マナーやエチケットの意味として定着した。当初、中国から学んだ膨大かつ深遠な礼の意味内容は、ほとんど忘れ去られた。
このような事情は、実は本家の中国では近代以降、日本とは比較にならないほど急激に進み、特に中国共産党は、礼と礼に関わる過去を清算したはずだった。「はずだった」というのは、近年、「中華の優秀な」伝統文化の復興が公式に提唱され、「中国の夢」の実現が目指されているからだ。礼教の始祖である孔子を象徴とした孔子学院は、すでに世界戦略の拠点となって久しい。中国が世界の中心でなくなってまだ二世紀もたっていない。礼が精緻に発達したかつての世界に冠たる王朝の盛時を、共産党が復興するというのだろうか。中国人の期待する中国の未来像は見えてこないが、とりあえず、礼とは何か、日中両国語の礼の意味の違いはどこか。問題を提起しておきたい。departmental bulletin pape
The Transition and Future Tasks of Malaysia’s Study Abroad Program for the Students Majoring Science and Engineering in an Undergraduate Course : Focusing on Japanese Language Education in HELP, MJHEP and UniKL JUP
2020年7月,理工系学部編入学プログラムUniKL JUPの現地教育が,マレーシアで始まった。同プログラムは,東方政策の下で実施されたHELP Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ,そして,間もなく現地教育が終了するMJHEPの流れをくむ後継プログラムである。UniKL JUPは,HELP Ⅲ・MJHEPと同じく,現地教育3年+来日後教育2年のカリキュラムで実施される。しかし,HELP Ⅲ・MJHEPの現地教育終了後来日し,学生がどのような問題に直面したかについては,これまで調査・研究が行われていない。そこで本稿では,まずUniKL JUPに至るHELP・MJHEPプログラムの流れを振り返った。そして,これらの中でも評価の高いHELP Ⅲを調査対象として,学生が来日前に受けた現地日本語教育を見直し,それが理工系分野を強く意識した日本語教育であることを確認した。それを踏まえたうえで,来日後にHELP Ⅲ学生に対して実施されたアンケートの日本語関連項目の調査結果を分析した。その結果,多くの学生が日常生活では問題ないが,学業においてはいくつかの問題に直面しており,特に研究室等での専門分野テーマの議論に参加できないという問題を抱えていたことが分かった。これらのことから,UniKL JUPをHELP Ⅲ以上に発展させるためには,理工系教員との連携を深め,より一層理工系分野に特化した現地日本語教育実施の必要性が示唆された。また,現地教育におけるTAの有効性が確認されていることから,日本人学生参加のオンライン授業の可能性も示唆された。departmental bulletin pape
U“ 有” + VP in Taiwanese
台湾語“有+VP(形容詞句,動詞句)”の“有”の機能については、従来さまざまに議論されてきた。本稿ではこの“有”の機能がチベット語存在動詞の文法化用法「言語主体位相の叙述」と類似していることを,樋口靖2000のテキストを用いて検証する。departmental bulletin pape
A multifunctional social robot equipped with facial and voice recognition
In this research, facial and voice recognition functions corresponding to the eyes and ears of the robot, along with a caterpillar movement control mechanism corresponding to its legs are newly added to the social robot Mugbot developed by Professor Koike of Tokyo City University, thus creating a derivative robot system known as Rchu-Dchu. To facilitate facial recognition, an efficient recognition inference system was constructed using the camera module and the OpenCV 4.2 machine learning image library. For voice recognition, a communication system based primarily on the Julius voice recognition engine was constructed. Next, an interlocking facial and voice recognition system was developed with a focus on seamless correspondence with humans, and a certain degree of practicality was obtained by adopting the functions of recorded messages.departmental bulletin pape
Changes in Running Ability due to the Differences of Kinetic Chain
The running method based on the BMLT(Beginning Movement Load Theory) allows the runner to put out his strength from the core of the body to the hamstring muscle and land under his body with ease. This method moderates a shock upon landing and prevents blood destruction.departmental bulletin pape
Interactions between Climate Change Measures and International Investment Agreements
departmental bulletin pape
On the Term Handakuon
「半濁音」がどのような音を指してきたか,また,パ行音がどのように呼ばれてきたかについて,先行研究をまとめ,明治・大正期の文献を調べた。その結果,明治・大正期には,⑴「半濁音」は,一貫してパ行音を指す呼び方であったが,明治期には,ガ行鼻濁音や「ツァ」など(サ゜行音)を「半濁音」と呼ぶことがあった,⑵パ行音は,「半濁音」のほか,明治期に「次清音」と呼ばれることがあり,明治中期~大正期には「清音」(の1 つ)ともされたが,「清音」が「半濁音」に取って代わることはなかった,ということがわかった。departmental bulletin pape
Roles and Characteristics of Night Junior High School Played by Those who have never Attended School ―Based on the Practice Records of Teachers in the 1980s―
本稿は1970年代末から1990年にかけて不登校経験者を積極的に受け入れていた東京都の中学校夜間学級(以下,夜間中学校)の教員による実践記録,及び卒業生の証言記録から不登校経験者の登校継続を支えた要因と課題について検討し,義務教育制度における補償教育の意義と可能性を考察した。夜間中学校は,不登校経験者が,教員や異年齢のクラスメイトの中で安心して学べる家庭的な雰囲気があること,このような人間関係を構築する教育実践があり,そこで展開される人間関係によって不登校経験者の登校継続を可能にしており,補償教育の機会を保障するという点で意義がある。また,卒業後の進路形成において新たに対人関係を構築することに困難を抱え,ドロップアウトする場合が少なくない中,不登校経験を肯定的に意味づけられる夜間中学校の教育実践に可能性が見いだせることを指摘した。departmental bulletin pape