TAKUSHOKU-University 拓殖大学 機関リポジトリ
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    913 research outputs found

    Negative Expression in English Lyrics : Double Negation and Ain’t as Non-Standard Varieties

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    本稿では,英語の歌詞に用いられた非標準変種である二重否定とain’tに焦点を合わせ,社会言語学と談話分析の視点からその特徴と働きを分析した。非標準変種には「潜在的威信」があると言われるが,そのような非標準変種を使うことは,それを使う仲間同士にグループ内の連帯意識を作り出す働きがあると考えられる。対人関係の視点からは,連帯意識を共有する人たちの間の関わりを促進することになる。 本稿で扱う二重否定とは,否定が繰り返され,かつ最終的な意味も否定的になるものを指す。このような非標準変種の二重否定の使用は,標準変種に比べて有標な言葉遣いであり,それだけ聞き手の注目を集め,結果的にそこに込められたメッセージを強化する役目を発揮する。具体的には歌詞中での歌い手の主張の強化や窮状描写の強化に繋がることが分かった。Ain’tの分析では,二重否定の分析同様,歌詞の中での主な機能はメッセージを強化することで,主張の強化を示す例と窮状描写の強化を表す例が確認された。 一般に,標準変種の使用が主流の談話中で非標準変種が使われる時は,その使用には何らかの特別な意味が付加されると考えられる。本論のデータとなった歌詞でも,歌詞の中で使用される非標準変種には,楽曲作者の特別な意味が含まれていた。歌詞中の非標準変種は,潜在威信を持ち仲間意識を創り出し,聞き手への働きかけが強化されることが明らかになった。departmental bulletin pape

    Mori Ogai’s Rekulam cuisine

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    本稿は、森鷗外の家庭に伝わる「レクラム料理」の元となっているレシピ本『Neuestes und bestes Kochbuch für jede Haushaltung』(『すべての家庭のための最新で最適な料理本』)の内容を詳細に分析しつつ、本レシピが出版された当時の近代ドイツの食文化政策について考察したものである。 従来、鷗外の食の日常については、私的な領域として論じられることが多かった。しかし、本稿では、近代ドイツのレシピ本を日本に持ち込み、家族や知人に振る舞った鷗外の近代人としての目論見を明らかにすることを目指した。その結果、『Kochbuch』は、同時代における主婦の役割の変化や、食に対する関心の変化の影響を受け、「市民料理」「家庭料理」を家庭に定着させるために書かれた本であると考察することができた。そうしたレシピ本の性質を踏まえ、森家のおもてなし料理は、人的ネットワークを築くための合理的食事でもあり、近代日本における当時としては最新のものであった、と結論付けた。departmental bulletin pape

    A Comparison of Stickers Between Japanese and Korean Native Speakers in SNS Chat Conversations

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    本研究は,日本語母語場面及び韓国語母語場面のSNSチャットの会話におけるスタンプの利用の実態を明らかにすることを目的とし,頻度,機能,種類の点から分析を行った。その結果,頻度,機能,種類のいずれも日本語母語場面と韓国語母語場面では違いが見られた。頻度については,日本語母語場面の方が韓国語母語場面よりも多く用いていた。機能については,「代替」は日本語母語場面の方が,「補足」は韓国語母語場面の方がより多く使われ,また「感情表出」と「情報伝達」のスタンプでは両場面共に「感情表出」の方が多いものの,韓国語母語場面の方が有意に多くの「感情表出」のスタンプが使用されていることがわかった。種類については,日本語母語場面の方が文字付きスタンプを,韓国語母語場面の方が文字なしスタンプをより多く使うことが明らかになった。以上から,日本語母語場面ではスタンプが言語メッセージに「代替」するものとして使われる傾向が見られ,単なる「感情表出」に留まらず,文字付きのスタンプを多用して「情報伝達」を行い,SNSチャットのコミュニケーションにおいてスタンプの独立性がより高い様子が窺える。一方,韓国語母語場面では,スタンプは言語メッセージと共に用いて感情を「補足」するものとして使われる傾向が見られ,スタンプが付随的な役割を果たしている様子が見られた。departmental bulletin pape

    The Information and Society ―The Information security cases

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    技術の進歩には,様々なものがあり,その一つがIT(情報技術)である。ITをコアとなしている社会が一般的に情報社会と呼んでいる。ITは,産業活動そして我々の日常生活を支える重要な社会基盤である。しかし,ITに依存すればするほど,ITに対する脅威は直ちに,自分たちの経済活動や社会生活そのものへの脅威に転化する。情報セキュリティへの取り組みは,自分たちの脅威を無くし,安心して安全な利活用できるネットワークである。そのためには,情報セキュリティの重要性と必要性の認識がなくてはならない。2023年現在,イノベーションによりITからICT,IoT,そしてAIが登場した。様々な技術がイノベーション等で実用化され世の中に登場し,それを利活用している。その際,人々はメリットやデメリットについて考える。この点についていくつかの大きな問題が予想される。人々は, ビジネスで得たモノを守ろうとする。ここに, セキュリティの重要性と必要性が生じる。以上のことを踏まえ,セキュリティの重要かつ必要であることを指摘し主張することが目的である。 本研究では,情報セキュリティの実装と実施に関して,ICTの利活用等の研究報告(調査含む)や文献を概観する。その際,2015年現在を中心に,時系列的な分析を行い,社会の変化(2006年と2015年)を明確にする。次に情報セキュリティに関し,概念の提示とリスク事例の紹介および問題意識から情報セキュリティの現状把握,認識,重要性等に関して再認識し若干の考察を行いたい。departmental bulletin pape

    Reflecting on Historiography : An Analysis of Biographies on Winston Churchill and Ordinary People

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    史学研究において,伝記はしばしば軽視されてきた。本稿はまず史学研究における伝記の意義を考えるため,伝記に関する歴史学者の見解をまとめ,伝記が学術的価値を持つための要件を分析する。その後,マクロヒストリー,マイクロヒストリーに分類される2種類の伝記に関し,前者はウィンストン・チャーチルの伝記,後者は彼と同時代を生きた市井の人々の伝記を用い,具体的に伝記が学問に与える影響を論証する。本稿は,伝記は過去の社会を包括的に描く媒体であり,社会の中の多くの要素のつながりを示すことができることを明らかにし,その価値は特定の学術領域の範疇を越えることにあることを示唆する。departmental bulletin pape

    The Significance of Starting with “Academic” in First-Year Writing Instruction : Utilizing Concept-Based Instructional Design to Achieve a Balance between Content and Form

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    初年次教育におけるレポート・ライティング指導(以下,初年次ライティング指導)に関する筆者の一連の実践においては,初年次生に「アカデミック」な共同体の一員であることを意識させることにより,レポートの内容にも形式にもプラスの効果が認められた。しかし,初年次ライティング指導を学問的な文脈に位置づけることは一般的とはいえず,初年次生に学問を理解させるのは早すぎるとする立場もある。では,どのような手続きを経て,初年次ライティング指導において「アカデミック」であることを示すに至ったのか。本稿では,その理論的背景である概念型授業デザインの詳細を示すことを目指した。まず,初年次ライティング指導において,概念型授業デザインを用いる意義について述べた。そのうえで,その中心的な概念について,本質観取アプローチを用いて,「教育的効果」「求められる書き方」「書く目的」の3つの側面から検討した。その結果,レポート・ライティングの原理は「社会貢献を目指すアカデミックな文章である」とまとめられ,それにつながる重要な概念として,「新しい知見」「検証可能性」「アカデミックな書き方」が導き出された。最後に,それを踏まえ,これらの概念を中心に授業をデザインし,ライティング指導の実践で「アカデミック」を出発点とする意義について述べた。departmental bulletin pape

    Preservation and Inheritance of Books Related to Former Japanese Territories : A Case of Takushoku University Library

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    現在「旧外地」と称される、戦前日本の植民地等海外における支配地域であった台湾、朝鮮、満洲(中国東北部)、南洋等は、これらの地域で働く日本人青年を育成するために創設された拓殖大学(創設当時は台湾協会学校)にとって、格別な地域であった。学生は入学する時点で、卒業後は外地で働くことを誓約し、実際、卒業生の六割以上、数千人が海外に赴任し、現地で公私の事業に従事した。「旧外地」は、卒業生にとっては生活の基盤であり、学校にとっては、日本の海外発展政策と相俟って、その社会的評価を高めた揺籃の地であった。したがって「旧外地」に関する知識は学生にとって、その言語と同様、身に着けるべき必須のものであり、学校はそのための図書資料を必ず備えるべきものとしていた。それが後年、主にアジアを対象とする地域研究の学統を培っていったのは自然のことであった。しかも、学校の設置経営母体であった台湾協会(のち東洋協会)は、「旧外地」を対象とする調査研究機関であり、ビジネス・文化交流を促進するためのNGOであった。 本稿は、協会旧蔵図書の寄託、移管、寄付、譲渡を出発点とする拓殖大学図書館旧外地関係資料の成り立ちを明らかにし、同資料の果たした役割、将来果たすべき役割について、国内の他の「旧外地」関係資料の実情を踏まえて考察するものである。departmental bulletin pape

    Masaya Ito and Kouchikai

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    池田勇人の首相政務秘書官、池田が創始した自民党の派閥「宏池会」事務局長、首相・大平正芳のブレーンも務めた政治評論家・伊藤昌哉の死後、筆者は淳夫人から伊藤の遺した大量の未公開史料を譲り受けた。本稿は、その中にあった草創期の宏池会に関する未公開史料を解析・検証したものである。内容は一九六四年一〇月の東京オリンピック後間もなく病気のため首相を辞任する池田の退陣表明文案、後継指名に至る政局シミュレーションと池田亡き後の宏池会の展望が中心である。前者は二〇〇字詰め原稿用紙二枚、後者は二五枚に亘り、いずれもブルーのインクで記されている。本稿が今後の戦後日本政治史研究の一助となれば幸いである。departmental bulletin pape

    Mechanical considerations on the running form based on the “Beginning Movement Load Theory”

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    We discuss a form for long distance running based on the “Beginning Movement Load Theory” from the point of view of mechanics. The characteristic features of this running form are the role of hamstrings when a leg is pulled up, and the way that leg is brought forward using the rotation around the axis formed by the other leg. We point out that the ground reaction force (GRF) is not used in these movements. The GRF would contribute to the motion of the center of mass of the runner, but this fact suggests that unnecessary vertical motion of the center of mass is kept to the minimum in this running form.departmental bulletin pape

    Care Mode Communication Bringing about Empathy : Analysis of a Reading Group’s Conversation Transcripts

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    本稿は,がんの闘病に関する書籍のテクストを素材にした読書会の会話録から,参加者がどのように他者への感情に寄り添い,共感を出来させながら相互にケアを行ったかについて,仏教を思想的,倫理的な拠りどころとして,言語機能論および感情心理学の観点から検証を行うことを目的とする。具体的には,研究対象とする読書会に際し,参加者にはその場で抱いている思いを自由に語っていただいた。テクストの特定の一節を指定し,それについてどう思うか,どう感じるかを,ご自身の人生経験を踏まえて自由に意見を述べ合う形で進めた。感情の対象として,書籍や筆者に対する感情,テーマに対する感情,自身の経験を語る際の感情,自分自身に対する感情,他者が語った経験に対する感情,他者配慮に対する感情が観察された。そしてこれらが言語の六機能モデルと感情の四層モデル(原始情動,基本情動,社会的感情,知的感情)のどれに該当するかを同定しつつ,どのように相互に共感が形成されていったかを論じる。結論として,実際の発話表現における感情表出が言語のどういう機能を担い,どういう感情の種類に分類されるかを,相互に交錯し合っているために見極めが難しいものの,ある程度分析することによって,実際のコミュニケーションの場でどのように互いに共感性が高まり,相互行為が相互ケアにつながっていくかの分析の見取り図が提供できるように思われる。departmental bulletin pape

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