Kyoto Women's University
Kyoto Women's University Academic Repository (AIR) / 京都女子大学学術情報リポジトリ(京女AIR)Not a member yet
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学習支援ボランティアによる福祉的視点を用いた取り組みのプロセス
本研究の目的は,学校生活になじめない子どもに対する,学習支援ボランティアの教育現場における,福祉的視点からの取り組みを明らかにすることである。社会福祉士の資格取得を目指す大学生8名を対象に,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析を行った。その結果,《学校生活になじめない子どもへの認識》《学習支援ボランティアとしての対応》《子どもに適切な支援ができる力を養う》の3つのコアカテゴリーを抽出した。学習支援ボランティアは,《学校生活になじめない子どもへの認識》に対して,《子どもに適切な支援ができる力を養う》ことで,《学習支援ボランティアとしての対応》を充実させていた。なお,その対応のプロセスでは,様々な福祉的視点からのアプローチが行われていることが明らかとなった
在外日本人学校における保健室の実態とコロナ禍での学校保健活動の変化
本研究では,在外日本人学校の保健室の実態とコロナ禍での学校保健活動の変化や困りごとを調査し,各国によってどのように保健管理が行われているのか,また新型コロナウイルス感染症によってどのように教育現場が変化していたのかを検討することを目的とし,日本人学校を対象にGoogle Forms を活用したアンケート調査を実施した。その結果,養護教諭の配置がある日本人学校には体調不良や不登校,保健室登校の児童生徒が少なく,新型コロナウイルスが流行していた中での健康管理は,養護教諭の配置がある学校の方が充実した学校保健活動を行っていたことが明らかになった。このことから,養護教諭は教育現場において重要な役割を果たしており,特に海外で生活している児童生徒の心身の健康を守るためにも必要不可欠であるということが考えられた。また,コロナ禍において,各国での対応は様々であり,日本とは違って,感染症の考え方や対応方法が異なり,柔軟な対応が出来ていない学校が多いということが明らかになった。新型コロナウイルス感染症が日本の学校のみならず,海外の日本人学校に与えた影響は大きく,今後も感染症への対応が必要である
算数教育における台湾と日本の比較研究
本研究では,計画されたカリキュラムとしての算数科の教育課程や教科書,実施されたカリキュラムとしての算数科の授業実践分析を通して,台湾の算数教育が日本の算数教育と共通点が多いことが明らかになった。また,台湾の「認識」「変換」「問題解決」「コミュニケーション」「評価」の視点を日本の各領域の内容に反映させた具体的な能力指標の有効性,分数のわり算を同分母に揃えて整数の計算に帰着させるアイデアや複合図形の体積を求める解法を分類・ネーミングする数学的活動が日本の算数教育への参考となることが示唆された
京都女子大学食物学会誌のあゆみ : 創成期,創刊から19号まで
1949年の京都女子大学開学から1966年(大学院修士課程発足の前年)の間に発行された京都女子大学食物学会誌創刊号~19号を対象とし,論文の種類における分類,研究内容の分類,執筆者の属性について,それぞれ件数を数えて研究と教育の関係,およびその時代的背景について考察した。その結果,19冊で100報の研究報文,20報の総説があった。これらの論文の執筆者らの属性は,教員および学生が5報程度ずつで号数による変動はほぼなかった。一方で助手が執筆した論文は6号から18号まで増加を続けた。論文を執筆した助手の多くは後に教員になった。さらに,19号までの論文を分野別にみると,食品学分野が51報と他の分野の2倍以上多かった。調理・加工学分野の論文は期間を通して約2報程度であり,衛生学分野の論文は13号までは1~2報が掲載されていた。栄養学分野の論文は,11号まではほとんど見られなかったが,12号に3報,19号に3報と後半になって表れた。これは栄養士養成を始めたことと,大学院設置に栄養学が必要であったことに起因する。本稿で対象とした1949年~1966年前後の時代的背景は,1945年の第二次世界大戦終戦と日本国憲法において男女平等が明記され,1967年には日本が男女同一賃金に関するILO条約を批准した。このような男女平等の機運の中で大学院設置に向けて研究・教育活動を進めていたことが認められた。The study looked at Issues 1–19 of the Journal of Food Science of Kyoto Women’s University, published between the opening of Kyoto Women’s University in 1949 and 1966 (the year before the start of the master’s program at the graduate school), to determine the number of published papers classified by type, research content, and author attributes. It also examined the connection between research and education, as well as the historical background. A total of 100 research papers and 20 review papers were identified in the 19 Issues. The authors of these papers were equally faculty members and students (5 of each). On the other hand, the number of papers written by assistants continued to increase from Issue 6 to Issue 18. Many of the assistants, who wrote these papers, later became faculty members. Looking at all papers by subjects, 51 were in food science, more than twice as many as in other subjects. There were 2 papers on cooking and food processing throughout the period, and 1 or 2 papers on hygiene up to Issue 13. No articles were on nutritional science until Issue 11, but 3 appeared in Issue 12 and 3 in Issue 19. This was due to the start of a dietician training course, when nutrition became the subject at the establishment of the graduate school. The historical background of the 1949–1966 period covered in this article included the period following the end of World War II in 1945, the clear declaration of gender equality in the Japanese Constitution, and Japan ratifying the ILO Convention on Equal Pay for Men and Women in 1967. It was recognized that research and educational activities were being carried out in preparation for the establishment of a graduate school amid this shift toward gender equality
恋愛と結婚の哲学者としてのキェルケゴール
キェルケゴールはしばしば「愛の哲学者」として一般読者に紹介されるが、実は彼の(隣人愛としての愛ではなく)恋愛および結婚に対する態度については、国内では以外なほど研究が進んでいない。本論では『あれか/これか』『人生航路の諸段階』および『愛の業』の三つの著作の一部を検討して、彼の著作における恋愛および結婚に対する態度を概観する。 Kierkegaard is often introduced to general readers as the 'philosopher of love,' but surprisingly little research has been conducted in Japan on his attitudes toward romantic love and marriage (as opposed to love as neighborly love). This paper examines parts of three of his works—Either/Or, Stages on Life's Way, and Works of Love—to provide an overview of his views on romantic love and marriage in his writings