Shukutoku University Academic Repository / 淑徳大学学術機関リポジトリ
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Survey of The Tale of Genji Scroll Textual Fragments by Kana-Character Variation
源氏物語絵巻詞書は,現存最古の源氏物語の本文を抄出した資料である.本論文では,この絵巻の書写者の推定の問題に対して,計量文献学の手法を用いた調査結果を報告する.具体的には,藤原教長による書写とされる和歌集と,同時期に作成されたとされる他の絵巻の詞書を対象に,源氏物語絵巻詞書の仮名字母の出現傾向に基づき,系統学の手法を用いた分類法,主成分分析,階層的クラスター分析を伴うヒートマップを用いた分類法を用いて,その分類を試みた.15論文Articl
Global Marketing Management Based on the Brand Concept : A Theoretical Framework
A critical question in global marketing concerns the management of marketing standardization and adaptation mix. The author develops a new global marketing management framework, “Brand Concept Framework”, to deal the question. Seven types of brand concepts exist: Low price concept, High quality concept, Status concept, Mass concept, Emotional concept, Variety/Novelty concept and Altruistic concept and these are the basis of managing marketing standardization and adaptation mix in this framework. This study shows this new framework and positioning of this framework in some global marketing management studies. This framework develops brand concept theory in terms of global marketing management and helps practician to consider standardization and adaptation settings across all markets.19論文Articl
The Essence of ‘Workstyle Reform’ is Organization Development that Realizes ‘Great Place to Work’
本稿は,産業界の各社が取り組んでいる「働き方改革」の動きを整理し,類似性のある1980年代の時短の動きとの比較検証を行い,「働き方改革」に必要な論点を整理し,今後の進め方を考察し提案するものである.「働き方改革」に取り組む多くの会社の認識と方向性は,労働時間の短縮と休暇の取得促進に向かっている.一部に批判もあるが,それはおかしいことではない.見えやすく,成果がわかりやすい目標として掲げることに問題はない.しかし,生産性の向上が伴わなければ,価値の生産が減ってしまうので,「働き方改革」は頓挫する.この生産性の向上には「効率」ではなく,時間の概念を含んだ「能率」の考え方を復活させる必要がある.そして,生産性向上のための手段や手法はいくつもあるが,生産性向上を目的にするのではなく,働く人たちの「働きがい」を高めることで,生産性向上につなげていくべきである.つまり,目的は「働きがいの向上」による「働きがいのある会社」を実現する組織開発であり,その結果として生産性向上を成し遂げることを第一とすべきである.生産性向上を目的にし,そのことのみを追求していけば,時短運動の失敗と同じような結果に終わる危惧がある.日本の産業界は,働く人の「働きがい」を高め,「働きがいのある会社・働きがいのある職場」を実現しなければ,真の「働き方改革」の成功には結びつかない.21研究ノートNot
The Trend of Cross-Border Electric Commerce in Korea
本稿の目的は,近年の韓国における越境ECの動向を分析することにより,日本の政府や地方自治体,企業が今後どのような戦略を展開することができるかを示唆することである.
各国のGDPに占めるECの比率が他国と比べて高いのは日本と韓国であり,ECにおいては先進的にみえる米国や中国でさえ日韓ほどではない.また,EC全体に占めるB to Bの比率が相対的に高いのは主に米国や日本,韓国であり,一方で相対的に低いのは中国と英国である.とはいえ,いずれの国々もECにおけるB to BとB to Cの比率では前者の方が大きく,B to Cで十分な市場規模を有しているといえるのは中国や米国,英国,日本くらいである.
EC比率が高いにもかかわらずB to Cの市場規模がそれほど大きくない韓国では,国内市場に固執するよりもむしろ越境EC(とくに輸出)によって国外市場を深耕しようとするモチベーションが高い.本来は日本も同様であるはずだが,越境ECへの取り組みでは韓国の方がより進んでおり,政府や地方自治体,企業がともに越境ECを非常に重視している.
大韓貿易投資振興公社(KOTRA)や韓国オンラインショッピング協会(KOLSA)を中心として展開されている韓国中小企業への手厚い越境EC支援策は,すべてが奏功しているわけではないが一定の成果を残しており,日本企業やその他の機関(政府や地方自治体,業界団体,JETROなど)は韓国におけるさまざまな意欲的な取り組みから学習できる部分が非常に大きいと考えられる.14論文Articl
Survey for the Shukutoku University Students on Cognition and Usage Trend of the Shops Around the Mizuhodai Station : Impact of Changing the Location of the School Bus Stop
淑徳大学埼玉キャンパスの最寄駅であるみずほ台駅からのスクールバス停移動にともない,1年生から3年生に対して駅西口周辺の商店の認知度と利用度をアンケート調査した.学生の認知度は,地域固有の店よりも全国規模のチェーン店の方が高く,通学方法別の利用度は,みずほ台駅経由の通学生よりも自転車通学生の方が高かった.またバス停移動の影響は,新バス停近くのコンビニ店の利用増と旧バス停近くのファミレス店の利用減が顕著であった.商店会への親近感は,みずほ台駅経由の通学生では学年が上がるにつれ微増した.今後も継続して,大学の地元地域への貢献を進めていきたい.15論文Articl
Does Theatre Education as “Family Musical” Emergence “Group Creativity”? : A Learning Scientific Discussion of Theatre Education
近年,基礎自治体と地域の教育機関が協働し,教育的な目的を持った企画を実施する試みが各地でおこなわれている.しかし,基礎自治体と社会資源との協働的な社会教育の教育的効果研究は乏しい.そこで本研究では吹田市の文・学共同事業であるファミリーミュージカルをフィールドとして、参加者、企画者への半構造化面接を行い、その教育的効果を検討した。分析の結果,ファミリーミュージカルへの参加は,協働的なグループ内の相互作用と組織の成長,観客の存在を含んだ「ひとつの目的に向かう日常的な協働のプロセス」であった.こうした性質を持つファミリーミュージカルという社会的な演劇教育はグループ・クリエティビティを生んでいる(Sawyer,2003).さらに、ファミリーミュージカルにより生み出されるグループクリエティビティには、参加者の発達促進的効果と、協働的で創造的なコミュニケーション能力を高める効果が含まれている可能性が指摘された.5論文Articl
A Study on the Impact of Emission Tax in Vertical Related Industries
本論文では,昨今経済学の議論のみならず,現実経済においても注目度の高まっている垂直的構造に注目する形で,地球温暖化対策の一方策である「排出税」の分析を行った.より具体的には,市場支配力を有する独占的な川上企業の存在が,環境技術において優位にある企業と劣位にある企業の経済活動に与える影響,特に排出税が課されている状況下で,CO2排出量を削減するための技術開発(E-R&D)と最終財の産出量に与える影響の分析を行った.その結果,川上の独占企業は,中間財の販売に際して,伝統的な第三種の価格差別政策を採用し,より環境対策で優位にある企業により割高な価格設定をしているものの,その際に,環境対策で優位にある企業に一定の配慮をした上で,価格設定をしている可能性を明らかにした.同時に,本ケースにおける川上の独占企業のように過度に市場支配力を持つ川上企業の存在が市場における種々の問題をもたらしている可能性が示唆されたことから,過度に市場支配力を持つ川上企業への規制の必要性を指摘した.21論文Articl
A Study of How to Utilize Thinking Tools which Support Preotropic and Multiangular Thinking
新たに教科化された道徳科においては,物事を多面的・多角的に考えることが求められている.そこで,本研究においては,小学校において,多面的・多角的に考えるための手立てとして,道徳科の実践において,「思考ツール」の活用を試みた.第1学年では,スケールとYチャート,第6学年では,ベン図とボーンズを活用した授業実践から,思考ツールの効果について考察を行った.その結果,次の点について可能性が見出された.
(1)スケールの活用では,その中に活字としての価値観は表現されてないが,色を塗った割合そのものが価値観を表現しているため,その根拠を話し合うことにより,多面的・多角的に考えることができる.
(2)Yチャートの活用では,道徳的価値を多面的・多角的に捉えることに加え,様々な情報を整理することにも役立つ.
(3)二項対立の場面においては,ベン図を活用することにより,それぞれの立場の価値観が可視化されるとともに,児童の話し合いを支えることに役立つ.
(4)ボーン図を活用することにより,根拠が明確になるとともに,それぞれの考えに名前を付けることにより,多様な価値に触れる機会となる.4研究ノートNot
KOSEKI Yuji and his Era : A Japanʼs Popular Music History in the Process of Westernization of Music Culture
本小論は,昭和を代表する大衆歌曲の作曲家の一人,古関裕而がどのような音楽経験を経て,どのような特徴を持った音楽作りをしたのかを,時代背景に絡めて考察したものである.明治末期生まれの古関は,大正時代に少年期を福島で過ごし,当時一般の庶民が接することができなかった最先端の西洋音楽を家庭と学校を通して体験し,ほぼ独学で作曲法をマスターし,若くしてコロンビアレコード会社に採用された.当時のレコード会社は,既存の音楽からではなく,会社自らが新曲を大量生産して販売するビジネスへと転換しなくてはならない時代を迎えていた.電気録音レコード,ラジオ放送,映画のトーキー,楽譜の販売というように,メディアを通した音楽商品の需要が急速に広まり,大衆歌曲を作曲できる人材を必要としていた.古関の音楽は,クラッシック音楽を基礎としていたが,当時の大衆音楽が求める分かりやすさ,躍動感,明るい曲想を紡ぎ出すのに成功している.およそ1960年初めまでの歌謡曲は,アコースティックバンドによる伴奏で歌われたが,古関の曲にはオーケストレーション,前奏・間奏・後奏・副旋律の表現に巧みさがあり,和音はいわゆる1度,Ⅳ度,Ⅴ度のスリーコードのみだが,それが,当時の大衆歌曲には必要であった.11論文Articl
A Basic Study on Current Status of Dispersed Hotels in Japan
新たな宿泊業態として「分散型ホテル」に対する注目が高まりつつある.既存の旅館・ホテルにみられる大規模開発とは一線を画し,宿泊,飲食,各種サービス機能を地域に点在させることにより,街を一つの宿泊施設として運営する点が特徴といえる.空き家や古民家などの遊休不動産を活用することにより開発に伴う環境負荷が抑制されるとともに,サービス提供の面で地域の多様な事業者が参画できる余地があることによって産業振興にも結びつけられる点などが,新たな観光ビジネスのあり方を示唆しているともいえる.
新型コロナウイルスの感染拡大に伴って国内外の旅行需要は縮小しているが,今後,日本が真の観光立国の実現を目指すうえでは,宿泊収容力の確保以上に,地域や宿泊施設がデスティネーションとしての魅力をいかに備えていくことができるかが問われる.設備面,サービス面でオリジナリティを強みとする分散型ホテルはこの点でも期待が集まる.15論文Articl