Bukkyo University
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Triratnadasa and Sakyabuddhi of Yogacara School and Subhagupta: A Study of the Later Madhyamika Philosophy, Part 5.
ダルマキールティ(c.600-660)はPV III213で「外境を認めない唯識説に関して所取能取の空であることが真実である」と説いている。これに対するシャーキャブッディ(c.660-720)の注釈PVTS には、その「二取の空」に関する論争が見い出される。その一方は、ディグナーガ(c. 480-540)の『八千頌般若経釈』に対する注釈(PSKV)を著わした同時代人のトリラトナダーサの見解であり、他方はシャーキャブッディ自身のものである。それは二取の形象を離れた無二知の真実に関するトリラトナダーサの論述が、シャーキャブッディによりほぼ逐語的に引用され、批判的に吟味されている。遍計なる二取の形象と別に青などの形象が実在するか否かに関して両者の見解は大いに異っている。トリラトナダーサは、ヨーギンの清浄無垢な知には二取の形象の区別を有した青などの形象は存在しないとする。一方、シャーキャブッディは遍計なる二取の形象を離れた依他起性である青などの形象が実在し覚知の自性として自己認識されるとする。また無知覚(anupalabdhi)の理論により、トリラトナダーサの主張する知の無二は青などの形象の実在を認めない限り確定されず、すべては無になると批判し、『般若経』の「空」は全ての無を意味するのではないと解釈する。併せて無形象知識論者シュバグプタ(認識対象は内なるものと主張する者)の見解も論難する。一方、シャーンタラクシタ(MAV ad MAK46-51, 52-60)を始めとする後期中観派のテキストではシャーキャブッディの形象真実論に対し形象虚偽論としてはトリラトナダーサの無二知、凡夫知、ダルマキールティの迷乱知、シュバグプタの無形象知が批判的に吟味される。特に、カマラシーラのMA においては、上記のトリラトナダーサとシャーキャブッディとの見解が、そのまま取り上げられ両論とも批判される。トリラトナダーサへの論難はジュニャーナガルバが最初である。トリラトナダーサシャーキャブッディ形象虚偽論形象真実論シャーンタラクシ
Review of Literature on Young Carers: Support in School Education
誰もが年齢を重ねていく中で,介護の問題は避けて通れない。近年,一般的に保護されケアされる対象と考えられている子どもが大人並みのケア役割を担っている「ヤングケアラー」の存在に注目が集まっている。そこで本論文においては,18歳未満でケアを行っているヤングケアラーに焦点をあて,日本の研究動向を踏まえた上で,学校教育における支援のあり方を考察することを目的とする。学校教育における支援方法として,ヤングケアラーの認知度をあげること,学校において早期発見することの重要性を指摘し,早期発見後の具体的支援を示した。ヤングケアラーケア教育介
A Survey of Child-Centered Daily Routines and Life in Infant Care and Education, Focusing on Organizing Previous research on the “Childcare Charge System”
0-2歳児の保育所入所率が高まり,保育時間も長時間化しているなか,乳児保育のあり方が問い直されてきている。保育所は,集団生活の場であるとともに,個人としての生活をも尊重しなければならず,そのためには一人ひとりの子どもの発達や生活リズム,そしてその子の思いに寄り添う必要がある。つまり,一人ひとりの子どもを主体とした日課や生活を作っていかなければならない。しかし,戦後のわが国の保育所においては,一斉的な日課や生活を中心とした保育がおこなわれていたことが実践記録等の中から読み取ることができる。その背景には,保育者の配置基準や保育環境などの条件面での脆弱さとともに,保育者による「こうあるべき」という「文化枠」や「みんな一緒が良い」という「価値観」,「子どもは言うことを聞かせる存在」としての「保育者と子どもの関係性」の問題がある。そのようなわが国の伝統的な保育観を乗り越え,子どもが主体となった日課や生活を中心とした保育となり得るものとして「育児の担当制」という実践に注目した。「育児の担当制」は,戦後のハンガリーで始まったものであるが,日本では一部の保育所等で1970年代から保育者と子どもとの信頼関係を築き,生活を整える乳児保育として実践されてきた経緯がある。子どもの日課や生活のあり方に大きく影響を与えると考えられる,保育者の「文化枠」や「価値観」,「おとなと子どもの関係性」を問い直すために,「育児の担当制」に関する先行研究の整理を行う。日課生活文化枠おとなと子どもの関係性育児の担当
A Research on Travel Motivation and Tourism Behavior of University Students during the Spread of COVID-19
本研究は,コロナ禍における大学生の旅行意欲と観光行動を把握するために,佛教大学の学生を対象にアンケート調査を実施し,コロナ下の感染対策と観光復興に寄与することを目的とした。分析の結果,以下8点が明らかとなった。第1に,回答者の過半数は旅行意欲がなく,その理由として「感染する可能性があるから」が最多を占めた。第2に,旅行意欲が高まる要素は,「ワクチンが開発されたら」が最も多かった。第3に,関心のある観光要素は,「自然・景勝」が第1位をとった。第4に,なるべく避けたい交通手段は「長距離バス」,感染予防のために重視する要素は「マスク」が,それぞれ第1位に立った。第5に,「Go To トラベル」キャンペーンで行きたい観光地は,「北海道」が第1位,「沖縄」が第2位,「福岡」が第3位となった。第6に,「マイクロツーリズム」との関連で,京都観光で行ってみたい観光地は,「嵐山」が第1位,「清水寺」が第2位,「天橋立」が第3位となった。第7に,タイプ別観光への関心について「ある」とした回答は,「マイクロツーリズム」が30%となり,海外旅行(41%)をも下回った。最後に,女性のほうが国内旅行(日帰り)やマイクロツーリズムへの関心が高く,学年別で見ると,4年は国内旅行(日帰り),国内旅行(宿泊),マイクロツーリズムへの関心のいずれも比較的高くなった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)旅行意欲観光行動Go To トラベルマイクロツーリズ
A Plan to promote EBPM in Our Country : Complementing the Evaluation System
現在,我が国で推進されているEBPM(Evidence-based Policy Making:エビデンスに基づく政策立案)は,客観的で成果志向の行政運営を目指すものである。これは,科学的政策管理,NPM,評価制度にもみられた姿勢であり,公共部門における長年の課題である。我が国においてEBPMを普及するためには,先行する英米での経験,特に,EBM(Evidence Based Medicine:エビデンスに基づいた医療)におけるエビデンスの限界と,既に普及している評価制度を踏まえる必要がある。その上で,行政官僚が置かれた実態に適したEBPMの制度構築と環境設計が必要であり,予算配分,人員配置,人材育成,人事評価などとの連携が必要である。また,EBPM自体は客観的であっても,その制度の政治性は皆無になることはないため,透明性と公開性を確保し,民主的対話がなされるようにEBPMの制度を構築する必要もある。EBPM科学的政策管理NPM政策評価行政評