Bukkyo University
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A Study on Youth Support Practices Created by Youth: Changes in the Position of Youth Support from the Perspective of Youth Allowances
本稿は,韓国のソウル市で2016 年から制度化している青年手当に焦点を当て,韓国で展開されている若者支援について検討を加えるものである。青年手当は,韓国の青年たちが自ら,その政策を提言し議論するなかで制度化した経緯がある。筆者は,その青年たちによる運動の背景には,韓国の代案教育運動や,市民運動によって生み出された社会的企業,さらには協同組合等の連帯経済を創り出す主体,つまり社会を変革する運動の主体を育ててきた実践があると考える。本稿では,今日の韓国の若者たちが抱えている深刻な生活問題とそれを支える支援制度に焦点を当て,その運動の主体を育てる学びと運動への参加が,主体的な社会参加を保障すると考え,その実践を行うソウル市青年活動支援センターの今後の運動課題を考察する。若者支援自立支援韓国青年手当時間の保
The Present Status of Cost Burden on the Subject of the New Comprehensive Project: Based on a Fact-Finding Survey of the Premium Levels of the Long-Term Care Insurance System and the Benefit Costs
日本の介護保険は,2000年4月から5番目の社会保険として施行されている。その後,成立当初より抱えた多くの問題に加え,負担と給付の問題に関して,何回も改正を重ねてきた。特に2017年4月からは,要支援2以下の軽度者に対して,従来は保険給付として提供されていた訪問介護と通所介護のサービスが,地域支援事業の中にある介護予防・日常生活支援総合事業(以下,新しい総合事業と表記)の一部に組み込まれた。この新しい総合事業の問題点は,「負担あって給付なし」ともいえる軽度者の給付外しによる保険事故と保険給付にかかる社会保険の関係性が曖昧にされたことにある。本論文は,協力を得られたA市の事業対象者の介護保険料にかかるデータとサービス給付費実績にかかるデータから,新しい総合事業の事業対象者の負担と給付の実態について,基準日から1年の経年調査を踏まえ,事実分析をすることにより,軽度者の負担と給付の問題を言及し,新しい総合事業の政策評価を行うものである。新しい総合事業介護保険介護予防事業対象
The Original Author of the Jingtu shi and Its Literary Quality
善導の『往生礼讃偈』と法照の広略『五会念仏法事讃』には彦琮の讃偈が収められ、また正倉院の聖武天皇宸翰『雑集』にも「隋大業主浄土詩」として同じ作品が書写されている。一方は【彦琮作の礼讃偈】とされ、もう一方は【隋大業主作の浄土詩】とされて、作者も作品名も異なる同一作品が伝承されてきた背景には、作品が流伝する中で、誰にどのように評価されてきたのかを物語っているものと理解できるだろう。本稿は、この作者と作品の問題をめぐって「和韻詩」という観点から解き明かそうとする試みである。煬帝は作詩を愛好し、またその家臣団には自作の原詩に対して和す「和詩」や「和韻詩」を多く作らせている。そして彦琮にも和せしめていたという伝記の記述と、全三二首の作品の中には実際に「和韻詩」の作風が認められる事実などをふまえ、これが彦琮の単独作品ではなく、隋大業主との合作であったということを論証する。またその文学性についてもあわせて考証する。なお、『浄土詩』三二首の詩の律動に基づく〈校訂テキスト〉〈書き下し〉〈日本語訳〉〈出典語註〉〈音韻律動〉の訳註を作成したが、紙幅の都合で掲載できなかったので、拙著『隋東都洛陽上林園翻経館沙門釈彦琮の研究』(臨川書店、二〇二二年)の資料篇に収録する。彦琮煬帝浄土詩和詩和韻
A Study of Certified Supervisors’ Attitude Change Process for Supervision : Analyzing Interviews with Two Mental Health Workers with No Supervisee Experience
本稿の目的は,認定スーパーバイザー養成研修を受講した精神保健福祉士の意識変容プロセスを明らかにすることである。認定スーパーバイザー資格を有する精神保健福祉士6名への半構造化インタビューを実施し,木下による修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチによる分析を行った。本稿では,6名のうち個人スーパーバイジー経験の無い2名を分析対象とした。 分析の結果,28の概念と《コンプレックスのかたまり》,《内発的な向上心》,《個人SVイメージの内在化》,《SVによる理論と実践の循環》,《SW実践の拡がりと深化》と,5つのカテゴリーを生成した。分析の結果,認定スーパーバイザー養成研修の受講は,自己覚知を深め,SVを行うことにより,理論と実践を循環させながら,受講後のソーシャルワーク実践も豊かにしていることが示唆された。認定スーパーバイザー認定精神保健福祉士スーパービジョンOJTM-GT
The influence of learning through active learning on students : Focus on the relationship between students and host organizations in PBL-type subjects
本稿では,京都のいくつかの大学において行われている「グローカルプロジェクトマネジャー」,「初級地域公共政策士」の資格プログラムを受講している学生を対象として,資格プログラムを通してどのような学びがあり,学生に対してどのような影響があったのかを調べるため,プログラム修了生および修了予定生にインタビュー調査を行った。その結果「初級地域公共政策士」プログラムを受講している学生は充実度が高かく,今後の就職や生活に対して多義的な価値観を生み出すような影響を与えていた。このような結果となった背景に,「グローカルプロジェクトマネジャー」資格プログラム受講生は,資格取得に対して消極的選択であり,また学生のプログラムに対する認識と外部団体の資格プログラムに関する認識が大きくなったことが要因ではないかと考えられる。アクティブ・ラーニングPBLグローカルプロジェクトマネジャー初級地域公共政策
What is Educations through Collaboration betweenUniversities and Regions / Companies? : Outline of Programs for Promoting Inter-University Collaborative Education
この小論の目的は,京都の大学で実施された大学間連携共同教育推進事業において採択された2 つのプログラムについて経緯を概観することで,佛教大学総合研究所プロジェクト研究「大学におけるアクティブ・ラーニングの影響に関する研究」における研究の問題提起とすることにある。大学間連携共同教育推進事業に対する文部科学省のねらいは,大学の垣根を越え社会とも協働できる学位課程を構築すること,複数の大学が大学外のステークホルダーと協働する体制を構築することにある。大学間連携共同教育推進事業に採択された 2 つのプログラムの成果としては「産学公連携によるグローカル人材の育成と地域資格制度の開発」プログラムは,グローカル人材開発センターの設置によるステークホルダーである産業界と大学との協働によってグローカル人材資格制度であるグローカルプロジェクトマネジャ共同教育プログラムを各大学の教育課程において設置したこと,この共同教育プログラムは学習アウトカムにもとづく教育の質保証として社会的認証を受けていることにある。「地域資格制度による組織的な大学地域連携の構築と教育の現代化」プログラムは大学・大学院教育に地域社会との連携を埋め込むことで教育の現代化を達成するために,アクティブ・ラーニングを柱とした地域連携教育プログラムとして地域公共人材育成のための地域資格制度である「初級地域公共政策士」「地域公共政策士」を教育課程として開発し,共同教育プログラムとして京都府北部地域でのアクティブ・ラーニング型科目を開発している。この共同教育プログラムは学習アウトカムにもとづく教育の質保証として社会的認証の仕組みを構築していることにある。アクティブ・ラーニング地域資格制度グローカルプロジェクトマネジャ初級地域公共政策士共同教育プログラ
Current Issues of the Social Workers in the mental health and social welfare System Clinical Ethics for Issues Related to Partnership and Diversity in the Next Society
歴史的かつ社会的課題の中で成立・発展してきた社会福祉専門職は,これからの社会システムにおいてどのような社会的要請を受けることになるのか。本論の目的は,そうした専門職が社会的存在として,求められる地域での協働的アプローチをすすめるうえでの臨床倫理について論考することである。 社会福祉専門職のグローバル定義では「ソーシャルワークは社会変革と社会開発,社会的結束,および人々のエンパワメントと解放を促進する実践に基づいた専門職であり学問」とされ「社会正義,人権,集団的責任,および多様性尊重の諸原理は,ソーシャルワークの中核をなす」と明示されている。複雑化,重層化する社会問題,そのなかで顕在化されにくい個々の生活上の困難に対し,ソーシャルワークに突きつけられている課題の一つは,当然ながら社会福祉だけで問題が解決しないという臨床的現実にある。だからこそ専門職サイドには,当事者,市民を含む多様な人々の登場を前提とする協働の場面をつくりだすことが方法として求められることになる。現実には,援助の始まりからその後のプロセスをとおして,複数の領域の専門職がかかわっている。それは「人が生きる」物語のプロセスにおける関係論としてどの部分を担っているのかを意識せずとも,制度で規定されたサービスに急ぎつなぐことが要求されるという現実的課題がある。 いまひとつは,当事者の位置づけについての課題がある。社会福祉援助プロセスにおいて当事者の登場は,本人と専門職との関係性において,さらには実際の仕事の上でも大きな変更をきたしてきた。地域には潜在的利用者を含め,サービスを必要とする人たちが多く存在する。本人の意思決定や同意能力とかかわり,広く権利に対する配慮は,専門職のありように欠かすことはできないが,それは組織・団体においても機能することが求められている。ならば多職種が多様な当事者の存在を受けとめるだけではなく,内在化していくための価値や倫理とは何であるのか。従来の当事者参加による専門職との共同作業という援助プロセスの文脈からではなく,専門職が当事者の「生きる」時間に如何に参画するかという臨床的枠組みの見直しが必要である。そこで最近注目されている欧州のEUCOMのコンセンサス・ペーパーでの基本原則をとりあげ,次世代のケアシステムの構築において,それぞれの専門知を発揮しつつも,臨床倫理が共有の概念であることを提示した。当事者本人が自身の人生においてリカバリーとその権利を見据えて議論が行われること,そしてその延長線上に,それぞれ専門職の臨床的役割と倫理を位置づけることの必要性を論じた。今後,実践の基盤となる地域の協働,生活を支える哲学の構築が一層求められる社会福祉援助専門職協働的アプローチ臨床倫理EUCOM
An Empirical Study on Transitions in Cyber-Bullying : From the Results of a Questionnaire Survey Targeting High School Students
いじめを取り巻く子どもたちの環境は大きく変化し,その内容が教室のみならず,インターネットを介して行われるようになってから,すでに 10 数年が経過した。教室で行われるいわば「リアル」ないじめは年々認知件数が上昇し,ネットいじめも高校生を中心に発生率は低くない。 本論文ではいじめおよびネットいじめの先行研究を概観し,いじめがどのように変遷してきたのか,とりわけネットを介するいじめがどのように論じられてきたのかを概観する。その上で,近年のネットいじめの特徴について,3 か年の継続した質問紙調査のデータから明らかにすることを目的とする。 結果として,ネットいじめそのものは減少しており,その背景に家庭でのネットルールの普及が影響していることが明らかとなった。その一方で,携帯ツールの変化と所有開始時期は早期化し,動画配信サイトの閲覧も増加し,さらに 2016 年以降からネットいじめの相手が特定できない被害が報告されていることも指摘できた。いじめネットいじめ経年変