Bukkyo University
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Considering the Personality Traits of a Person with Alcohol Use Disorder Using the Rorschach Test
アルコール使用障害者の再飲酒は,ストレスを伴うライフイベントや陰性感情等が関係しており,治療の際には人格理解は重要である。そこで断酒後間もなくと,断酒継続約 1 年半後にロールシャッハ・テストとバウム・テストを実施した一事例を報告する。2 回の結果を比較し,再飲酒しないでいられる心理的要因や,アルコールを必要とする人格特性等がテスト上にどう現われるのかを考察した。その結果,飲酒に向かわせる心理的要因として,(1)感情を抑制することで適応を図ってきた人にとって,感情が大きく動きやすい環境下ではアルコールの力を借りて抑制させようとすることが示唆された。再飲酒しないで持ち堪える心の働きとして,(2)情動場面にすっかり混乱してしまわないように内閉的になったり,現実から離れて空想したり,(3)孤立しない環境の中に身を置いたり,(4)自他の境界となる皮膚感覚が獲得できていないうちは身体接触感を回避することが示唆された。アルコール使用障害ロールシャッハ・テスト人格特性再飲酒(リラプス
Differences in the Landscape Montage Technique "Montage Type" and "Index on Drawing Expression" between a Group of Adolescents with High Scores on the Autism-Spectrum Quotient (AQ) and a Clinical Group in Adolescence
本研究は,風景構成法の「構成型」と「描画表現に関する指標」について,自閉スペクトラム傾向の高い青年群と,青年期に診断を受けた臨床群の異同について検討を行った。AQ 高群 13 名,臨床群 14 名,統制群(定型発達群)と仮定して AQ 低群 12名について分析を行った。「構成型」では,AQ 高群・臨床群ともに「平面的構成段階」が多く認められた。平面的表現は彼らの主体性のなさや内的時間意識の乏しさが関係している可能性が示された。「描画表現に関する指標」では,AQ 高群は AQ 低群と比較して「異質表現指標」「奇妙さ指標」「簡略表現指標」を多く用いていることが示された。また臨床群と比べ「病理群における退行指標」を多く使用していた。臨床群はAQ 低群と比較し「異質表現指標」を多く使用していた。そこから AQ 高群は,臨床群に比べ,退行することで内的には安定しているが,主体的に考えて取り組むことの困難さが存在すると考えられた。風景構成法構成型青年
“Official” Historical Narrative of the Huguenots in Berlin in the Late 19th Century : Muret, History of French Colony in Brandenburg-Prussia(Berlin, 1885)
本稿は、ベルリンを中心とするブランデンブルク選帝侯領にフランス系改革派信仰難民が定住する契機となった、ポツダム勅令の発布から200周年を機に出版されたミュレによる歴史書『ブランデンブルク=プロイセンにおけるフランス人入植地の歴史』(1885年)の内容を検討する。そうすることによって、移住から6・7世代を経た宗教的マイノリティが受け入れ地域でどのような集合的記憶をはぐくんでいたかを確認する。 ドイツ語圏の集合的記憶にかかる研究のリーダーであるエティエンヌ・フランソワによれば、19世紀後半は「第2 のユグノー神話」への転換期であり、「ユグノー・ルネサンス」と呼ばれる時期にあたる。そうしたなか、当該歴史書が、彼らの集合的記憶形成の歴史において前世代からの一つの帰結点として、また新しい時代の出発点として持つ意味を考察したい。ベルリンユグノーアイデンティティ歴史叙述集団的記
Forgotten Controversy between Hajime Kawakami and Yutaka Nukada
本稿は,河上肇の『貧乏物語』において,河上と額田豊の間で日本人成人の所要熱量をめぐる論争があったにもかかわらず,従来,この論争がまったく顧みられることがなかった事実を指摘したうえで,論争を吟味することによって『貧乏物語』の理論的特質の一端を論じた。額田は欧米の研究を参照しながらも,日本人の体重が欧米人のそれの7 割程度であったことにより,所要熱量も7 割程度で問題がないという立場であった。それに対して,額田の主張は日本人の長時間労働を考慮していないとして,河上は日本人も欧米人並の所要熱量を必要としていると論じた。結論として,河上の主張はラウントリーらの単なる「受け売り」ではなく,日本が「世界第一等の国」を目指すためには,欧米人並みの所要熱量にもとづく積極的な健康増進が求められているとする立場の表れであったと主張した。河上肇額田豊『貧乏物語』『安價生活法』ラウントリ
A Study on the Designated Substances System
本稿では,指定薬物とされている亜硝酸イソブチルについて,指定薬物の要件を満たしているのか否かなどが争われた千葉ラッシュ裁判を素材として,指定薬物要件の解釈のあり方などについて検討を加えた。指定薬物の実質的要件については,他の薬物の規制や,刑法の謙抑性,比例原則などの観点から,麻薬や覚せい剤と同等程度の有害性のある物を意味していると解釈すべきである。また,指定薬物の規制には,他の薬物についての規制と照らしてバランスを欠いた部分が見受けられる。さらに,指定薬物制度そのものに,指定が本当に適切であったか,後から検証する余地がほぼ皆無であるという問題がある。このように,現行の指定薬物制度には様々な問題があり,今後も適切な規制のあり方を検討していく必要がある。指定薬物亜硝酸イソブチルラッシュ薬機
Development of the Certified Nurse in Stroke Rehabilitation Nursing Assessment Scale (CN-SRNAS) : A Verification of Its Reliability and Validity
【目的】本研究は,脳卒中リハビリテーション看護認定看護師(以下,脳卒中リハ認定看護師)の活動評価尺度の信頼性妥当性の検証を目的とした.【研究方法】(1)尺度原案の作成.(2)プレテストでの表面妥当性,内容妥当性の検討.(3)本調査での構成概念妥当性と基準関連妥当性(看護実践能力自己評価尺度:CNCSS との相関),信頼性の検討.【結果】探索的因子分析の結果,5 因子43 項目(累積寄与率54.2%)の尺度となった.因子は『患者の今後の生活を視野に入れた長期的実践活動』『認定看護師としての役割意識に基づいた教育・指導・研究活動』『スタッフを巻き込んだベッドサイドケア』『多職種と連携した協働的活動』『独自の組織横断的実践活動』と命名された.CNCSS の相関は「実施の程度」.65(p=.000),「達成の程度」.63(p=.000)であった.Cronbach?sα係数は尺度全体で.95,因子は.91~.78 と高い値を示した.【考察】開発された尺度は高い信頼性を有し,現実的な実践活動の評価指標として有用である.[Aim] The objective of this study were to reliability and validity the practice active measure for evaluation of Certified Nurse in Stroke Rehabilitation Nursing (in the following, Certified Nurse in Stroke). [Methods] (1) Making of a linear measure draft. (2) Pretest: Consideration of the face validity and content validity. (3) Main investigation: Consideration of the construct validity, the criterion-related validity (own nursing practice ability measure for evaluation: Correlation with CNCSS) and the reliability. [Results] Measure draft had 8 lower scales and composed of 120 items. The validity was consideration 3 steps. The face validity was by 98 items and the content validity by 74 items. The configuration construct validity was complete in the scale of 43 items of 5 factor (accumulation contributing rate 54.2%). Each factor was named “practical activities with a view to the future of patients,” “educational, guidance and research activities based on role awareness as Certified Nurse” “bedside care involved staff nurse” “collaborative activities with multiple occupations” and “a unique activities on cross-organizational” . The degree of middle class for indicated correlation with CNCSS,“ The degree of the achievement” was .65 (p=.0000) and “implementation” was .63 (p=.0000) and. The reliability was .95 in the whole measure by Cronbach's α and the lower rank measure .91-.78 and the high reliability were indicated. [Conclusions] The developed measure possesses the high reliability and makes it the evaluation index of the practice activity that an apoplexy Certified Nurse in Stroke is realistic, and is useful.Certified NurseStroke NursingAssessment Scal
Factors Preventing Mothers of People with Severe Physical and Mental Disabilities Who Need Medical Care from Entrusting Care to Others
筆者は肢体不自由児の特別支援学校卒業後,医療的ケアが増え,日々命と向き合いつつ,未来の不安(親亡き後)を考え,日々奮闘している母親に注目した。母親は重症心身障害児の命を守り,成長と共に2 次障害と闘い,わが子のケアに医療的ケアが増えていくことに,必死で対応し,命を守って生きた。母親は意思疎通の困難なこどもの代弁者として,わが子の表情を読み取り,他者(病院の医師や看護師,学校の教員や,居宅事業所のヘルパーや,施設職員,訪問看護師)に伝え,ケアの担い手を増す努力をしている。母親はわが子の傍にいてわが子と同じような閉塞的な環境の中に居る。本研究は主たるケアを担っている母親が医療的ケアの必要なわが子を他者に委ねることを阻む要因は何かを問い,社会にケアを託すための課題を探る。方法として医療的ケアをしている重症心身障害者の家族の心理やケアについての先行研究のレビューを行い,ケアの特性,ケアを他者に委ねることの阻害要因を研究した。結果,主たる介護者として母親は社会的役割を余儀なくされ,わが子の固有のケアがより細分化,競争的関係になり,わが子と同一化へ促進されていることが明らかになった。医療は素人である親が「親である」ゆえに「医療的ケア」を習得してきた。母親は自分の人生全てをかけ,終わりの見えないわが子のケアを引き受けている。母親は規範的意識に囚われ,経済社会からもケアは家族でするものとし,社会の外に置かれていた。ケアは社会的な相互承認の行為であり,それが滞ると依存や孤立の要因になり,義務に縛られ,個別な家族の問題として追いやられ,他者に委ねることができない要因となっていることが明らかになった。医療的ケア居宅重心児(者)重症心身障害者母
Factors behind the Shortage of Women in the Japanese Local Assembly : Survey of the Minato-ku and Shinagawa-ku Local Assembly in Tokyo
女性の社会進出は近年進んではいるが,政治分野においては,非常に女性の割合が低い。女性の議員数が少ないことも事実であるが,そもそも立候補者が少ないという点に筆者は着目した。筆者は,先行研究から女性の選挙への立候補者が少ないことの要因は,家庭との両立の難しさ,女性が立候補することへの周囲の視線,が障害になっているのではないか,という2 つの仮説を立てた。そして,その立証のため現職議員へのアンケートとインタビュー,立候補をしたが落選した方にインタビュー調査を行った。調査結果より,家庭との両立の難しさ,という点についてはある程度立証できたが,女性が立候補することへの周囲の視線,という点については立証することができなかった。その他に,選挙資金や選挙運動にかける時間が障害になっているという点が判明した。手持ちの資金に不安がある女性や,夜に行われる会合に子育て中の女性が参加しにくいなどの理由から家庭との両立が難しいということがわかった。女性地方議員ジェンダーギャップ選挙立候