Bukkyo University
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The Theory of cattāri ariyasaccani and tisso sikkha in Pali Verses of Early Buddhist Scriptures
最古層経典の『スッタニパータ』第五章には修道に関する説示が中心となっているが、その内容は後に四聖諦としてまとめられる苦・集・滅・道の考え方に基づき、また修行法に関しては戒・定・慧の修行を中心とした三学の原形ともいうべき内容が多様に説かれている。しかし、いずれも未だ整えられた状況にはない。それらが整然とまとめられるようになるのはほとんどが散文経典になってからであるが、それらの教えが初期韻文経典においてはどのように説かれ、どのような経緯を経て展開していくのか、その過程をさまざまな視点より考察する。初期韻文経典四聖諦三学智慧修行
Buddhacarita Anthology : Lost Verses of Asvaghosa’s Buddhacarita Discovered in Sanskrit Manuscript of the Tridandamala
短編の阿含経典の前後にアシュヴァゴーシャ(馬鳴)作品の詩を複数配した読誦用の編集文献が「三啓(経)」である。11世紀にアティシャによってインドから将来され、チベットのポカン寺に長く保存されていた梵文写本の『三啓集』には40種の三啓経が記されている。その中には『ブッダチャリタ』や『サウンダラナンダ』といった既存のアシュヴァゴーシャ作品に加えて、断片でしか残っていなかった『舎利弗劇』あるいは現存しない『荘厳経論』から取られた詩も多く見出される。本稿では、解読研究によって『三啓集』の中に同定されたアシュヴァゴーシャ作品詩から、ブッダの伝記『ブッダチャリタ』第14章後半以降の、これまでは失われたと思われていた50詩の梵文原典を写本から回収して和訳とともに提示する。馬鳴三啓経AsvaghosaBuddhacaritaTridandamal
Tendency of Connotative Meaning for Emotion Words Specificto the High Anger Suppression Group, Measured by the SD MethodUsing Rating Words Based on the Schema Theory
意思伝達において感情の適切な解釈は重要であるが,感情の内包的意味の個人差は,そのような意思伝達に誤解を生む可能性がある。本研究は,感情語の内包的意味の個人差と怒りの抑制傾向との関連の検討を目的に行った。内包的意味の測定にはYoungの早期不適応スキーマ(early maladaptive schemas)の概念に合致すると考えられる形容詞対を用いた。怒りの抑制が潜在的自己愛と関連する感情であるため,怒りを抱きやすく抑制しやすい者ほど感情語の内包的意味が潜在的自己愛タイプ的(covertnarcissism)になる傾向が見られるという仮説の下,SD 法にて検討を行った。その結果,仮説は 「怒った」 という感情語に対する制約の欠如スキーマ,「悲しい」 に対する自律性と行動の損傷スキーマに関連した内包的意味において支持された。これらの結果は,自己愛タイプの,潜在的自己愛タイプの特徴を反映したものであると考えられ,感情語の内包的意味の個人差が怒りの抑制に影響する可能性が示唆された。感情語の内包的意味早期不適応的スキーマ怒
Considering the Personality Traits of a Person with CompulsiveBuying Disorder through Two Rorschach Tests
物質使用障害者の治療において,生きる上での問題の解消にアディクションを使用している場合,治療の際に人格特性を理解する必要性があると指摘されている。筆者は,買い物依存者に対しても同様に人格特性の理解は重要ではないかと考え,本稿では1 事例の2 回のロールシャッハ法を比較検討した。その結果,対象との融合への希求,それゆえ生じる呑み込まれる不安が問題として挙げられた。また,その防衛として部分化が使われ,同性愛などが生じた。しかし,同性愛的関係が揺らぐと,その不安定さから逃れるために,目の前の部分的な対象との融合関係へ没入した。本事例の問題の本質は,「何かに依存する」というような対象との分離を前提にしての対象関係にあるのではなく,分離以前の溶け込み,一体化,呑み込まれるような世界に生きている点にあると考えられた。本研究から,このような人格構造の力動的特徴が買い物依存者にある可能性が示唆された。買い物依存ロールシャッハ・テスト再発対象との融
A Study on the Narrative of Individuals with Mental Disorders and the Restoration of Citizenship
日本の精神保健医療福祉システムは,長く施設としての病院への入院を中心とする制度設計のもとすすめられ,現在の主要施策は,地域移行と「精神障害者にも対応した地域包括ケアシステム」の構築である。しかし精神障害者は,いまだ地域社会で市民としてあたりまえの暮らしの場と質を獲得するにはいたっていない。それは,2022年9 月国連障害者権利委員会による障害者権利条約の日本政府への勧告内容からも明らかである。 本稿では,精神障害者本人が市民として認められ,主体として存在する場を社会の中でどのように確保するのかという問いに対し,制度の再構築の重要な柱となる本人の語りの意味を再考しつつ,そしてそうした場を再生することの必要性について論じた。これらは,従来の法制度とその運用に対する硬直性,separate parallel track(別々の並行の道筋)の議論とも重なるものである。今後,臨床的検証と制度変革とを統合させた形での研究的視座が必要である。精神障害者本人語りと場の質障害者権利条約勧告separate parallel trac
The Current Situation of Policies for Persons with Disabilities in South Korea from the Perspective of Policy Commitments
本稿では,近年の韓国大統領選挙における障害者団体の要求公約および各候補が政策公約として掲げた主要障害者政策の内容を比較分析し,韓国障害者政策の現局面を明らかにした。その結果,この10 年の大統領選挙において,保守政党と進歩政党の各候補が共通して障害者団体の要求を積極的に政策公約へ反映していることが分かった。さらに,主要障害者政策公約の内容分析から,近年の韓国障害者政策では一貫して政策パラダイムの変化,すなわちニーズパラダイムから権利パラダイムへの転換が見られていることが確認できた。 これは,保守政党と進歩政党の対立が激しく,周期的に政権交代がなされる中で,各政権によって政策の優先度や方向性が大きく変わってきた韓国政治状況を考えると,異例的なものであると言える。その背景としては,大統領選挙や総選挙など主要選挙において,(1)障害者団体の連帯および運動が積極的で戦略的に行われていること,(2)障害者投票権者の増加および障害者の政治参加の拡大が政治的影響力を行使していること,(3)障害者にかかる国際的な取り組みが進展しているなかで,先進国化への志向が強い韓国では国際的協調の下に政治理念を超えた政策的合意が容易であること,などが挙げられる。韓国障害者政策政策公約障害者権利保障法政策パラダイ
Arts and Crafts Portfolio Tablet Notebook Promoting Proactive Learning (Focusing on Children with Difficulties in the Arts and Crafts)
児童をA 群-苦手意識のある児童(知識・技能または発想・構想に苦手意識のある児童)とB 群-苦手意識のない児童(A 群以外の児童)2 つのグループに分け,APTN(図画工作 ポートフォリオ タブレット ノート)の内容項目が,児童の主体的な学びに,どの程度有効に働いているかを調査・分析した。調査の結果,APTN の各内容項目が,主体的な学び(粘り強く取り組む・自らの学習を調整する)を促進していることが明らかになった。あわせて,苦手意識のあるA 群の児童においては,めあてや振り返り等の内化を促進する教師の赤ペンが主体的な学びの獲得に重要であることが示唆された。図画工作苦手意識ポートフォリオタブレッ