Bukkyo University
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The Effect of Cervical Stabilization Exercises on Postural Balance
頸椎は人体の最上部に位置する頭部を支持するとともに特殊感覚の機能を保証するという,安定性と運動性を要求される部位である.そのため頸椎は疾患が多発する部位であり,頸部筋の機能低下による不安定性が問題となっている.頸椎の安定化には頸部深層筋の機能が重要であることから,徒手理学療法では頸椎スタビライゼーションエクササイズ(以下CSEx)にて頸部深層筋を賦活する理学療法を行っている.本研究では,実践しているCSExの効果について客観的に検証することを目的に,CSEx前後での重心動揺の変化について測定を行った.その結果,身体の重心動揺についても一定の効果がみられることが証明された.このことから,CSExは頸部の安定性だけでなく,重心動揺すなわち姿勢バランスにおいても有効なエクササイズであることが示唆された.頸椎スタビライゼーションエクササイズ重心動
The Four Noble Truths according to Ābhidharmika and Vibhajyavādin and Dārstāntika in theMahāvibhāsā
四聖諦の自性を巡って阿毘逹磨論師と分別論師と譬喩師は異なる見解を示す。そこで本研究ではアビダルマの四諦説の基礎的研究として、それぞれの論師の主張が何に基づいて述べられているのか分析を行った。その結果、三論師の基づいた根拠が明らかとなった。阿毘逹磨論師は《品類論》というアビダルマ論書の記述に基づいて四聖諦のそれぞれの自性を定義する。分別論師は阿毘逹磨論師の説を受け入れつつも「四諦経」に基づいて改めて定義を行う。また、この「四諦経」に関しては金剛寺一切経所蔵の中阿含と対応した。譬喩師は有部の無表色批判に用いた「大分別六処法門[AKUp 4007]」に基づいて四聖諦説も定義していることが明らかとなった。譬喩師分別論師経部大分別六処法門金剛寺一切
Prototype of Women's Salvation by Izumi Kyoka : Theory of the “Kanmuri-Yazaemon
「処女作にはその作家のすべてが宿っている」・「作家は処女作へと回帰する」といった言葉が示すように、鏡花の処女作である『冠弥左衛門』にもまた鏡花の原点のようなものが内包されていたのではないだろうか.それは一つは仏教的な要素であり、もう一つは作品内の現実世界では薄幸な女性が、死ぬことで救われ(ある種の)理想郷へと旅立つ要素である.この『冠弥左衛門』には鏡花文学に通底していくその萌芽が見出せるのではないだろうか.その意味でも『冠弥左衛門』はやはり重要な作品であると考えられるし、戯作的な作品であるために駄作であるとも言い切れないものがある.鏡花文学を理解するためにも価値のある重要な作品の一つといえる.泉鏡花女人救済仏教地蔵菩
What are Important Issues in Community Welfare Promotion Today?
本稿は、現代日本の地域福祉を推進するためにはどのような要件が必要となるかについて論じている。まず、国が提唱する「地域共生社会」概念が意味するものを明らかにした上で、それが国の過大な期待とは裏腹に、この間の地域政策によって疲弊し、弱体化した日本の地域社会の現状と乖離したものであることを検証する。また、地域住民の生活の現状を把握することを通して、住民相互の善意に基づく共助のみで、深刻な社会的孤立問題を解決することは不可能であることを確認する。そして、いわゆる「制度の狭間」問題の解決には、多様な専門職の連携を前提に、アウトリーチを伴う継続的な専門的支援が不可欠であること、地域福祉推進の為には公的責任をいかに引き出すかが何より重要であること、その下でこそ地域住民の主体的活動が可能となることを明らかにした。「地域共生社会」「制度の狭間」問題地域福祉社会福祉専門職の役割公的責
Foreign Vocabulary Elements in Ancient Japanese Vessel Names: Focusing on Konohananosakuyahime
古代日本語の船舶の名称には、日本語一視点のみでは正確に理解できないものがある。これらの単語には、適切な海の民の視点、具体的には、彼らが用いたであろう言語や文化についての知識を持てば正確に理解できるものがある。茂在寅男氏は、『記』『紀』の中に古代ポリネシア語が多く混じっている、と述べ、井上夢間氏は、「枯野」等の言葉とカヌーとの関係について、ハワイ語を用いて簡潔に説明したが、その知見は、言語面からの研究に突破口を開くものであった。小論は、これまで持つことのなかった、異文化の語彙(外来語)という視点を加えることで、コノハナノサクヤヒメが「大型船+労働+貴婦人」の意味構造であろうことを解明することができた。古代の日本語の問題を考えたり、古典を読み解くのに、外国語、特にポリネシア語等の周辺諸語の知識や、船舶・航海の知識が役に立つという認識は、やがて常識となるのではないか。竹籠亀甲無目籠大目麁籠コノハナノサクヤヒ
Ethnic Vocabulary Elements in Ancient Japanese
古代日本語の語彙には、日本語一視点のみでは正確に理解できないものがある。現代日本語は前置修飾構造である。しかし、かつて日本社会には、後置修飾構造を持つ言語が存在し、その痕跡は『記』『紀』の固有名詞に残っている。日本神話の中の日向神話や創世神話とポリネシアなどの南島(オーストロネシア)の神話に類縁関係があることは、古くから神話学者によって指摘されてきた。オーストロネシア諸語は後置修飾構造であるが、それらの神話と類縁関係のある日本神話の主人公の名前を分析すれば、その名前には後置修飾構造が見られる。これは、神話がその言語の話者によって日本に伝えられた証拠であろう。古代の日本語の問題を考え、古典を読み解くのに、ポリネシア諸語等の外国語の知識が役に立つという認識は、やがて常識となるのではないか。彦火火出見イワナガヒメ日向神話バナナ型神話釣り針喪失