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《Tori》An Examination Into Semi Abstract Painting as Based on Self-Interpretation
本稿は、修了作品《鳥》の制作をするにあたって、油彩における半抽象絵画としての表現を追求し、その実現を試みたものである。美術における抽象画の定義や抽象画家の作品を例に、自身の中での半抽象表現とはどのようなものなのかを考察し、油彩においてそれを表現する過程を図版とともに解説した。
筆者が半抽象表現に意識を向けるきっかけとなったのは、過去の作品ならびに自身の制作姿勢をみつめるうちに、筆者が過去の油彩での制作において表現したかったこととは一体どのようなものであったか、改めて考えたときのことである。一見具象絵画ともとれる作風でありながらそのモデルは特定の何らかの物質、あるいは生き物ではなく、常に心の中にある架空のモチーフであり、それらを自らの表現したいイメージのままに画面に落とし込むことが自身の制作において表現してきたものだと気がついた。そのような自身の制作スタイルを、本稿では半抽象表現であると定義した。
本稿は3章構成になっており、各章の内容は以下の通りである。
第一章では、題材設定までの経緯を述べている。筆者の過去の制作作品を振り返り、当時の制作で意識していたことや、作品についての解説ならびに反省点などを思い起こすことで、修了制作のテーマを決めるに至ったという経緯について説明している。第二章では、まず本修了研究作品の構想についての解説、及び半抽象絵画としての表現の具体例を3つの観点から述べ、最後に本画制作の制作過程及び制作論にて締めくくっている。具体的には、2-1.構想では、構想を練るにあたって重要視した点について、過去作品の反省とともに述べている。2-2.半抽象表現の具体例では半抽象表現として、色味による明暗表現、油彩による 3DCG 的な表現と平面との融合、造形の歪みによる半抽象的表現の三点に焦点を当て、それぞれの内容について例とともに解説している。2-3.本画では、制作において前述の半抽象表現の実践例とともに制作過程を解説している。第三章では、成果と反省、ならびに今後の展望についてまとめ、本稿を終了している
Remarks on the Local Structure of Basic Morita Equivalences II
[4]において、加群Mがブロック多元環OGbとOG´b´の間のベーシック森田同値を導くとき、それらの局所ブロック多元環kCG(Q)b(δ)とkCG´(Q´)b(δ´)の間のベーシック森田同値を導く加群M(Qδ)が存在することが示された。この結果に対して、[2]において、Mが本文の(1.1)の埋め込みによって定まり、M(Qδ)が本文の(1.2)の埋め込みによって定まることを示した。さらに、[2]において(1.1)のθと(1.2)のθQを関連づける可換図式が存在することを示した。この論文では、MとM(Qδ)の間の関係を求めることを目標として、(1.1)と(1.2)におけるλとλQの関係およびφとφQの関係について考察する
Consideration on Time Characteristics in the Film about Bushido-spirit ~Comparison of two Films,“Jusannin no Shikaku”(1963, 2010)
精神の概念には、一つの国や地域の人々の思想である。それは、長い時間をかけて積み重ねられた文化の一部である。親や先輩の教え、育った環境の影響、幼い頃から自然に染み込んだ思想概念、倫理と道徳などを含め、多くの人が認める共通の価値観ともいえる。アジア地域には華夏文化の儒釈道を中心にすえた、「五常」「八徳」「四維八徳」などの思想がある。ヨーロッパ地域には、民族の精神の一つ「騎士道」が存在している。他の地域にも多数の精神が存在している。いずれも地域の文化と歴史に沿って、長い年月をかけて育まれた民族精神である。現代社会は、経済的な国の発展を求めている。一方、人々の倫理道徳の欠如が問題になってきている。今後、文化精神を後世に伝達していくことが重要であると考え、民族の精神として人間社会において大切に受け継がれていくべきものである。本研究は同様に日本においては代表的な精神概念の一つとして武士道があげられる。武士道精神は時代の変遷によって、社会に受け取る変容を考察する。メディア技術の進歩が著しい現代、メディアの種類が増えるにつれて表現手段が増え、抽象的な精神概念を表現することが以前より可能になった。ここで映画のメディアを取り上げ、研究の資料として研究を展開する。映画は、芝居、音楽、服飾、照明、背景、映像など、複数の要素を含むメディアである。映画は抽象的な精神概念を具体的に表現することを可能と考えた。例えば、どんなことが起こっても、決して仲間を見捨てられない、ある場面で仲間は握手したり、笑顔で向き合い話したり、合い言葉を言ったりなどの演出で仲間の絆、友情や信頼を表現する。又は、敵討ち場面で登場人物は、敵の前に激怒な表情で叫ぶ、無慈悲なやり方で相手を斬る演出は恨み、憎悪を表現する。この様に映画は抽象的なことを具体的に表現できると考えられていた。武士道精神も抽象的な概念なので、映画のメディアを研究の情報発信メディアとして取り上げる。映画コンテンツにおいては、作品がよくリメイクされている。例えば、シェイクスピアの台本『ロミオとジュリオット』を題材として用いられ、リニューアルやストーリーの再創作などのリメイクの手法を使って幾度も映画化されている。日本映画においても、2000年以降、小林正樹が製作した『切腹』をはじめ、50年代後半から60年代前半に作られた多数の時代劇映画がリメイクされている。リメイク版が製作される理由としては、次のようなことが挙げられる。まず、原作自体が優れた普遍的な価値を持っていると考えられる。その価値を現代及び後世の人々にまで伝えたいと願う製作者もいる。次に、よく知られたストーリーは観客の興味を呼びやすく興行収入が上がりやすい。観客にとっては前作と比較するという楽しみもある。更に製作者にとっては、前作が作られた時代にはなかった映像技術を駆使したり、前作とは違う独自のアイディアを取り入れたりして、前作を超える作品を世に問うことができる。本研究は二本の『十三人の刺客』を取り上げオリジナル版とリメイク版を比較し、武士道精神の時代性の変遷や社会の人々の受け取り方がどう変わってきているのかを映画での表現を通して考察する
《Paddock》A Study of Realism in modeling plastic Images through my personal Experience
修了制作論では、自己をみつめ、自分を取り巻く環境や日々の体験などから、自分が本当に表現したいものが何であるのかを明らかにし、「自分にとってのリアリズム」と、「対象を見えるがままに再現するリアリズム」の双方からリアリズムを再考し、追究した。1章では、過去の自分の作品に明確なイメージやコンセプトがなかったことを指摘し、自分が本当に表現したいものを明らかにするために本研究テーマを選んだことを述べた。次いで2章では、まず、研究テーマのキーワードである「リアリズム」について用語の定義や確認を行った。続いて、自身の過去の体験や、馬好きな家系に育ったという生い立ちを述べ、稿者にとって「馬」は幼い頃から特別な興味をそそる対象であったために、修了制作の主題とモティーフは必然的に「馬」になり、作品のタイトルは「パドック」となったことを説明した。その後、3節において、同主題を再現するに当たって影響を受けたジョージ・シーガルと彼の作風について紹介したが、特に、実際の事物を配して現実の空間や環境を再現している彼の作品から、本物の馬具を装備させるという着想を得たことを示した。さらに4節では、彫刻作品に本物の装飾品をまとわせることでリアリズム表現に問題を投げかけた先行例として、エドガー・ドガ作の≪14歳の小さな踊り子≫を挙げ、それが競走馬の象徴といえる競馬専用の本物の馬具を修了制作作品に装備させるに当たってヒントになったことを示した。続いて5節では、自身の過去の作例を挙げながら、修了制作に自刻像を登場させた理由を述べるとともに、稿者の自刻像制作には、自分のその時の技術を自刻像という形で残すという目的と、自身のその時の技術のレベルを知るという目的があったことを明記した。最後の3章では、エスキースから芯棒制作、塑像制作、型取り、成型、柵の制作、着色へと続き、馬具の装備と配置をもって完成した一連の制作過程について述べた
The Use of Distribunted Consensus as a Method for Analyzing Peer Assessment
In most classroom settings peer assessment as a method of formative assessment has proved beneficial for increasing student responsibility and autonomy, as well as lifting the role of the student from passive to active learner. However, because of cultural predilections towards conflict avoidance, neutrality, peer acceptance and face-saving dispositions, the effectiveness of peer assessment with Japanese students is less than optimal even under ideal conditions. While, under typical conditions it can be completely ineffective. In recent times, the application of distributed consensus, and the principals of trustless systems as outlined in “The Byzantine Generals’ Problem” have received much attention in the realm of technology, for example the use of trustless systems. This paper intends to demonstrate that these principles of distributed consensus along with objective criteria can also be applied, in a practical way to a classroom setting as a method of increasing the effectiveness of peer assessment with Japanese students
漱石の「種痘届」
漱石の熊本時代、第五高等学校に「種痘届」を提出したことが知られていたが、長年その書類の行方が分からなくなっていた。しかし、この夏(平成二九年)それが見つかり、書類を調査すると、明治三二(一八九九)年熊本で「天然痘」が流行したときの状況が明らかになった。「種痘」によって顔に「痘痕」が残ったことは、漱石の大きなコンプレックスになったと言われている。熊本時代の「天然痘」の流行と第五高等学校の状況、漱石の心理状態について考察する
Learning and Teaching Methods for Curriculum Theory
本稿では、教育課程論の主たる内容である教育課程の編成過程(関係法令や学習指導要領の位置づけ―生徒の実態把握―学校教育目標の設定―指導内容の決定―授業時数(単位数)の配当―年間指導計画の作成・実施)についての理解や考え方を深めるためのアクティブ・ラーニングの視点(主体的・対話的で深い学び)に立った学生参加型の授業の在り方(学習・指導方法の工夫)についてまとめた。また、今回の学習指導要領改訂の基本理念である“よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る”という目標を学校と社会が共有し、連携・協働しながら、新しい時代に求められる資質・能力を子供たちに育む「社会に開かれた教育課程」及び改訂のキーポイントである「カリキュラム・マネジメント」(教科等横断的な視点・PDCA サイクルの確立・地域等の外部資源の活用の三つの側面から提示)の方向性や具体的な指導の在り方についてまとめた
Global Human Resource Development at SOJO International Center
崇城大学では大学のグローバル化を推進する機関として、2015年に国際交流センターを発足させ、グローバル人財の育成を目的として活動を続けている。これまでに、できるだけ数多くの本学学生を海外の地に立たせることを努力目標として、自立型研修や学科研修などのユニークな海外研修プログラムを発足させ、センター発足前には研修参加者は年間わずか20名足らずであったものが、2015年度には150名、2016年度には200名と増えており、さらに研修内容も充実している。ここでは活動の詳細と学生の研修報告について述べる