Yamagata University Academic Repository
Not a member yet
6724 research outputs found
Sort by
フドウ品種デラウェア果実の貯蔵に関する研究(第1報) : 貯蔵温度と収獲熟度およびポリエチレン包装が品質保持におよぼす影響
論文(Article)【緒言】夏の果実としてブドウ品種デラウェアが消費者の嗜好にあい,年々その消費量は伸びている.しかしデラウェアの収穫期は高温時であるため常温での貯蔵が期待できない.そこで収穫されたもののほとんどが一両日中に出荷しなければならない.そのため最盛期には一時的な供給過剰となる.そこでブドウの出荷を調整し,販売期間を延長することによって栽培業者の利益と消費の増大をはかり,また包装荷造りの労力を分散させるためにも長期間の貯蔵が必要である.しかるにブドウの貯蔵についての研究は内外ともにほとんど見るものがない.そこで本研究は,ブドウ品種デラウェアの貯蔵についての基礎資料をうる目的で行なった.なお,本研究を遂行するにあたり,終始御指導を賜わった本学教授苫名孝博士に深謝の意を表す
摘み取ったオウトウ果実の吸水について
論文(Article)【摘要】オワトウの裂果は雨水が果面から吸収されて起こるといわれている.そこで水が果面のどこの部分より多く吸収されるかを調査した.果実の全面が,果こう面や果こうの切口よりも多かった.特に果面の頂半部が基半部よりも多く吸収した.種々の温度の水に浸すと,20℃まで吸収量は増加したが,それ以上では増加しなくなった.果こうの切口を水に浸し,吸水と果面からの蒸散をみると,蒸散量は吸水量に勝り,両者は成熟期より未熟期の方が多く,生育期間中成熟直前で最高に達した.果肉の維管束は未熟期に赤インクを果こうの切口よりよく吸収したが,果実の成熟が進むにつれて吸収は低下した.最後には種子と果こうの先端の間の維管束だけ染まった.しかし,水はいぜん果肉に供給された
メロン果実の貯蔵に関する研究(第1報) : 追熟中における呼吸量,エチレン生成および揮発性物質生成の変化と品種間差異
論文(Article)【緒言】果実そ莱の貯蔵性は,種類によって著しく異なることはいうまでもないが,同一種類でも品種によって大差のあることが少なくない.たとえばリンゴや西洋ナシの冷蔵貯蔵期間は品種間で2~7か月,ブドウでは3週~4か月の相違があるといわれる.メロン類の貯蔵性も品種間差の著しいものであって,ASHRAE Guide and Data Bookによると1~6週間の差異がある.メロンにおける,このような差異は,品種,系統が多様であること,貯蔵中に低温障害が発生し,その様相は品種によりかなり異なることなどによるものと思われる.わが国では,メロン生産が少なかったこともあって,その貯蔵に関する研究は非常に限られたものしかない.しかし,近年はマクワウリ型を含めた各種露地メロンの生産が急速に伸び,一般の需要も増大しているから,わが国で生産される各種メロンの輸送,貯蔵性を明らかにすることは急務であるといえる.本研究は多様なメロン類果実の貯蔵性を比較検討するとともに,貯蔵性を左右する内的要因を調べようとするものである.本報では,比較的貯蔵性の高い温室メロンアールス・フェボリットと貯蔵性の非常に低い露地メロンライフの両品種について,追熟中の呼吸量ならびに揮発性成分の変化を調査した結果を報告する
リンゴ紅玉のゴム病に関する研究(第2報) : 貯蔵中のペクチン質の変化について
論文(Article)【摘要】前報で筆者はゴム病にかかりやすい部位は組織の弾性率が高いことを明らかにした.今回は組織の弾性率が高い原因をペクチン組成の変化によるものと考え,貯蔵中の紅玉種のペクチン組成の変化を調べた.結果は次のとおりである.1)貯蔵期聞が長くなるにつれて,果実の熱水可溶性ペクチン(エステル化度の高いペクチン)は減少し,熱水不溶性ペクチン(エステル化度の低いペクチン)は増加した.2)この傾向は,ゴム病の発病の多い着色大果において,ゴム病の発生する12月に,とくに著しかった.3)熱水不溶性ペクチン分画に含まれる中性糖含量もまた,ゴム病の発病の多い着色大果において,発生時期である12月にもっとも少ない値を示した.4)以上の結果は,ともに着色大果のペクチン質が強固に固められていることを示唆し,このことが結果的に,組織の弾性率を高めたものと推察される
山腹土砂の移動およびその制御に関する研究
論文(Article)【要旨(抄)】本研究は山腹における土砂移動の実態を調査解析し,山腹土砂の制御方法としての植生利用の効果を解明し,併せて,最近利用され始めた各種の侵食防止用人工材料の有効な現地適用法並びに山腹流路の土砂制御設計のための流量推定法および谷止工設計法を呈示したものである.まず,近年発生した大規模崩擦の調査から外力として従来見落されがちだった融雪水の影響を重視すべきことを述べ,この場合の2・3の特徴を記した.また,小規模多発形式の豪雨型山崩れについて,主として航空写真の判読による崩壊発生面積率の算定を行ない,林相,地形,土地利用と崩壊発生との関係を調べた.その結果,山地は森林よりも草地として利用された時に山崩れが多発すること,立木密度が疎で,林齢が小さい森林では崩壊も多いことなどを指摘した.つぎに,瀬戸内地方の緩傾斜のはげ山,三紀砂磯層の急崖および林地(クロマツ)において,それぞれの侵食量を測定し,年間の侵食量は植被条件に支配され,林地では数10kg/haを土砂移動制御の目標値とすべきこと,谷頭侵食ではオーダとしてははげ山の値に等しいこと,林地においても年間総雨量および、年間流出高の大小が土砂移動量に関係していることを明らかにした.(後略
ダイズ種子の登熟における開花後の日数と種実重の関係について
論文(Article)【要約】ダイズの登熟初期にのみ検出され,7Sグロブリンにのみ作用する特異プロテアーゼの単離・精製のために,粒重量の測定から開花後の日数の揃った登熟初期種子粒の量的採取法について検討した.即ち,ライデン種を播種し,発芽率を調査した後,無作為に選んだ61株の4から9枝について開花後の日数と粒重量の関係を調べた.その結果6日間の集中開花期のあることがわかり,その開花後20,25および30日における粒重量分布には開花日,莢の種類およびその交互のそれぞれ著しい有意の効果がみられた.さらに開花後の日数における開花日と英の種類の効果を二要因分析した結果,20日では開花日が,25日と30日で開花日と英の種類がそれぞれ有意の効果を示し,開花日間および英の種類聞での有意差も開花後の日数で異なっていることがわかった.これらの統計的処理の結果に基づいて,粒重量測定から開花後の日数の揃った量的採取法であるA,BおよびCの方法を想定した
籾の高周波乾燥に関する研究(第2報) : マイクロ波による籾の連続乾燥
論文(Article)【摘要】マイクロ波利用による籾の連続乾燥における特性を実験的に明かにしさらに熱風乾燥法との比較を行った.実験装置は前報のものと同じであり加熱室容量は5.21で,約4kgの籾が入る.以下に要約を列記する.1.加熱時聞が長くなると籾温はほぼ直線的に増大したが,乾減率はパッチ式の場合と異なり若干低下した.なお籾温の上昇は高水分籾より低水分籾で高かった.乾減率はパッチ式の場合と同様に籾の水分含有率が高いほど,そしてマイクロ波出力が大きいほど大きかった.2.乾減水分は加えられた熱量にほぼ比例して増大し,胴割も加熱量が増すほど増加した.3.胴割率からみて,連続して加え得る熱量には限度があり,胴割率5%以内の許容熱量は,籾水分によっても異なり,18.3%籾で18.8kcal/kg,22.7%籾で32kcal/kg,26.9%籾で65kcal/kgであった.したがってマイクロ波乾燥では数行程に分けて行う必要がある.4.乾燥室における乾減水分量は全体の1O~25%であった.連続乾燥における熱効率は40~75%の範囲にあり,バッチ式のそれより大きかった.5.マイクロ波乾燥の乾減速度は熱風乾燥より大きいが,熱効率は低かった.マイクロ波乾燥では胴割発生の原因の1つである籾温のコントロールが困難であるのが問題である
西洋ナシの葉やけに関する研究(第11報) : 土壌水分張力の変動,降雨ならびに葉面散水がバートレットの葉やけに及ぼす影響
論文(Article)【摘要】水湿環境要因の急激な変動により葉やけの発生が助長される様相についていくつかの調査を行った.また,葉水ポテンシャル(ψ1)と葉の拡散抵抗(γ)の変化を調査することにより,葉の不安定な水分状態が葉やけの発生を助長する機構についても明らかにしようとした.その結果を要約すると次のとおりである.一般に葉やけの発生は,土壌が乾燥することにより増大したが,過湿土壌と大気の乾燥が重なるような時には,しばしば,多量に葉やけが発生した.さらに,土壌水分張力に急激で大きな変動が見られる時は,土壌水分張力が安定している時よりも葉やけの発生が増大した.また,豪雨の後に晴天が続き乾燥状態におかれた場合も葉やけの発生は助長された.次に乾燥した大気条件下の葉面散水の影響を調査したところ,無散水処理に比較して散水から次の散水までの時間間隔が10分間より長い不十分な薬面散水処理は葉やけの発生を助長したが,10分間間隔の散水処理は逆に業やけの発生をある程度抑制した.連続散水処理と5分間隔の散水処理により葉水ポテンシャル(ψ1)は対照区と比較して大きく上昇し,高い値を安定的に維持した.しかし散水間隔をそれ以上に長くすると,ψ1の上昇と下降が交互にあらわれ,変動が大きくなり,しばしば,対照区のψ1より低下することがあった.人工気象室内で人為的にきびしい水分ストレスを生じさせた鉢植樹に1回の葉面散水処理を施して,葉水ポテンシャル(ψ1)と葉の拡散抵抗(γ)の変化を調査したところ,葉面散水直後,ψ1は急に上昇し,直ちに元のレベルまでに下降したが,γは葉面散水後,しばらくの間,低い値を維持した.このように,葉が著しい水分ストレスをこうむっている最中の低いγの出現は明らかに葉からの脱水の主要な因子として働くと思われる.不十分な散水処理が無散水処理よりも葉やけの発生を助長する傾向があるのは,ψ1の急激な変化に葉の気孔が敏速に対応できない現象,いわゆる気孔の開閉機能の鈍化に深く関連していることによるものと思われる