Yamagata University Academic Repository
Not a member yet
    6724 research outputs found

    建安の「寡婦賦」について : 無名婦人の創作と詩壇

    Get PDF
    論文(Article)はじめに 後漢末・建安時代は,詩壇と称すべき詩人集団が史上はじめて形成され,曹操政権の下に集った詩人たちは,題詠・応酬等の組織的文学活動を活発に行なった。「寡婦賦」はそのような詩壇における作品群であり,曹丕・王粲・丁の妻の作とされるものが現存する2。曹丕は他に「寡婦詩」を作り,曹植にも同題の詩が残っている3。曹丕の「寡婦賦」と「寡婦詩」を見比べると,制作の背景を述べた序文が同じ趣旨であり,本文の内容・形式にほとんど差異はない。したがって,曹丕・曹植の「寡婦詩」も,「寡婦賦」と同じ題材の作品であり,「寡婦」をテーマにした一連の詩賦作品が一時に会詠されたと推察される。 「寡婦賦」で特筆すべきことは,丁 の妻という,史伝に記載がない無名婦人の作とされる作品が残っている点である。もしそれが婦人の手になる作品だとすれば,建安文学にしめる女性作家の位置が窺われ興味深い。 しかも,一無名婦人の制作と伝えられる「寡婦賦」の作品水準は,同題の諸作と比べ出色である。そのことは,次の2点曹丕・王粲の「寡婦賦」本文が断片的にしか残っていないのに対し,丁の妻作とされる作品は,亡佚が少なく原形に近いかたちで伝えられていること。また,西晋時代の潘岳は,特に丁 の妻作とされる「寡婦賦」を意識し,それを下敷きにしたと見なしうる,同題の賦を制作しているという事実からも想像できよう。 「寡婦賦」は,建安文学に多く詠われる,「女性」を主題とした作品の一つである。だが,それを女性みずからが制作対象として取り上げたとすれば,いかなる経緯によるのか。またそれは,どのような意義を持ちうるのか。建安の文学における「女性」は,表現対象としてだけでなく,創作の担い手として,文学史に位置づけることが可能であろうか。小論は,丁の妻の制作とされる作品を中心に建安の「寡婦賦」を取り上げ,建安文学の形成に関わる「女性」について考察したい

    初期和辻哲郎における超越

    Get PDF
    論文(Article)本論文は、和辻哲郎(一八八九~一九六〇)の思想構造の展開を、初期(一八八九~一九二七)、体系期(一九二七~一九四五)、戦後期(一九四五~一九六〇)に区分して論述する論文のうちの、初期の和辻における超越を対象とするものである。初期の和辻における内在を対象とする論文、体系期を対象とする論文、戦後期を対象とする論文を別に予定している。いずれの論文においても、和辻の思想を通底する構造として、内在と超越とにおける把捉、離反の構造を見出そうとする。始めに、内在、超越、及び両者における把捉、離反という用語を予備的に考察、説明しておくことにする。これらの用語は、具体的な思想に適用される以前にその意味が確定しているものではなく、具体的な思想に適用されることにおいてその意味を分化させ、明確化していくものであるが、本論文の本論における考察、検討におけるその意味の分化、明確化を可能にする基礎的意味についてあらかじめ考察しておくことにするのである

    労働価値学説とアンペイド・ワーク

    Get PDF
    論文(Article

    曹植「白馬篇」考 : 「游侠児」の誕生

    Get PDF
    論文(Article

    D.H.マクレガーの有機的成長論批判

    Get PDF
    論文(Article

    「悲憤詩」小考 : 研究史とその問題点

    Get PDF
    論文(Article)『後漢書』列女伝・董祀妻伝すなわち蔡?(字は文姫)の伝に、「悲憤詩」と称される詩二首が収められている。蔡?は、後漢を代表する学者蔡?の娘であるとともに、後漢末の混乱の中で数奇な経歴を残した女性としてもよく知られている。「悲憤詩」には,その劇的な人生の一端が詠まれているが,作者については古来様々な論議があった。「悲憤詩」二首以外に蔡?作と伝えられる作品に,「胡笳十八拍」がある。しかし,「胡笳十八拍」は,北宋末・郭茂倩の『楽府詩集』に初めて登場する作品であり,范曄の『後漢書』所収「悲憤詩」とはテクストの性質を異にしている。したがって両作品に対する考察方法・手順は,自ずと違ってくるであろう。テクストとしての「悲憤詩」と「胡笳十八拍」は,一応切り離して考えておきたい。「胡笳十八拍」については,作品の真偽をめぐり,1959年,中国において「胡笳十八拍」論争が大きく繰り広げられた。その中には,「悲憤詩」に関連する重要な考察も展開されている。それらも含め,「悲憤詩」はこれまで少なからず論究されてきたが,それぞれ論点・解釈・評価・批評方法等にゆれがある。なおかつ,「悲憤詩」をどう文学史に位置づけるか,『後漢書』列女伝に収載された歴史・思想的意義,あるいは作品に内在する女性性の問題等,課題は多々残されている。そのような新たな課題を果たすために,「悲憤詩」に対する従来の多様な理解をひとまずは通覧しておく必要があろう。以下,「悲憤詩」の研究史とその問題点について私見をまじえつつ述べてみたい

    Telecommunication Demand Analysis Model Integrating Ordinary, Mobile and Public Phones : Does Moblie Phone Substitute for Ordinary and Public Phones?

    Get PDF
    論文(Article)The purpose of our research project is to develop a new integrated model for explaining interregional telecommunication demand not only by traditional phones such as ordinary and public phones but also by mobile phones such as personal handy and cellular phones. In the empirical research, the first traffic data on ordinary, public and mobile telephone services is used. This paper attempts to explain the demand on interregional phone services based on the same framework of travel demand analysis, unlike most economic models which estimate the demand or supply curve without considering information flow from origin to the destination

    6,552

    full texts

    6,724

    metadata records
    Updated in last 30 days.
    Yamagata University Academic Repository
    Access Repository Dashboard
    Do you manage Open Research Online? Become a CORE Member to access insider analytics, issue reports and manage access to outputs from your repository in the CORE Repository Dashboard! 👇