Nagasaki Prefectural University Academic Repository
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長崎県民と長崎を訪れる人々の心と命を守るためのサービス・ラーニング
サービス・ラーニングとは、「サービス(貢献活動)とラーニング(学習)をつなげ、ボランティア活動を学外で行い、その活動体験を通して学びを獲得することを目指す教育(村上、2007)、以下SL」である。本研究では、外国からの来訪者の困りごとに関するヒアリングに基づき、母語によらず誰でも緊急時に意思表示ができるツールの開発を目指した。また、芳賀ゼミの3年生の専門演習内において、地域プロジェクト活動として「災害から命を守るために「備え」をしよう!」と「相浦川の実態とこれから」の2つの取り組みを行ったほか、公共政策学科の学生2名による「大学生の防災意識向上を目指して」と題した活動が行われた。大学生の防災意識の向上を目指した活動では、官学連携による防災情報伝達ツールや手法の向上や大学内でのイベントによる主体的な防災行動の獲得が提案された
農家が組立・設置・運用可能な圃場設置カメラ装置の開発
農家自身が部品の購入、組立、設置、運用が可能な圃場設置用カメラ装置の開発をおこなった。さらに、農家のトマトハウスに設置し検証実験を行い、有用であるという意見をもらった。
カメラ装置は、マイコンボード(Raspberry Pi 3 Model B+)、モバイルルータ、USBカメラ(2台)、ACアダプタ、防水ケースからなり、はんだ付け等の作業は不要で、ネジ留めや穴あけなどだけで組み立てることができる。また、プログラミングは不要で、ネット上に用意したイメージファイルをSDカードにコピーし、Googleフォーム必要事項を書き込むことで各種の設定ができるようになっている。撮影したい場所に装置本体とUSBカメラを固定し、100VのAC電源に繋ぐだけで設置は完了する。撮影された画像は、モバイルルータ経由でインターネット上のストレージサービスに保存されるため、PCやスマートフォンでいつでも画像を見ることができる。これにより、農家やその関係者の間での情報共有が容易になる。
このように農家自身が装置を組立、設置、運用できることにより、これまでブラックボックスとして使うことしかできなかったスマート農業システムに対して、身近なものとして興味を持つきっかけになると考えている
Preconception care education needed for the younger generation and nutrition education content regarding the development of the newborn child.
長崎県立大学栄養健康学科生対象に2022年10月に質問紙調査を実施した。対象166名に対し、配布158名、回収133名(回収率84.1%)であった。
1. 大学生の食生活リテラシーとライフスタイル
食生活リテラシー得点の中央値で分類し2群間での比較を行った。
食生活リテラシー高群は低群より、外食の頻度が高く、食の情報源としてSNSの利用が高かった。本調査では、情報を取捨選択するために必要な批判的リテラシーは測定しなかったため、今後、批判的リテラシーを含むヘルスリテラシーの調査が必要である。
2.妊娠・出産・育児に対する考え
将来希望する授乳方法で3群に分類し群間比較を行った。
人工乳を希望する者は兄姉がおり、第2~3子であり、自身も人工乳で育った、その逆に母乳を希望する者は弟妹がおり、第1子であり、自身も母乳で育った傾向がみられ、実際に自分が受けてきた育児やきょうだいの存在が強く影響していると考えられる
高校長距離陸上選手の健全な食生活と発育発達を支える教育支援について
スポーツ選手の競技力の向上のためには日々のトレーニングに加え食事による身体作りや心理面でのサポートが重要である.スポーツ選手は栄養不良状態がパフォーマンスの低下に直結するため,エネルギー出納バランスを保つことは非常に重要である.そこで,高校長距離陸上選手の現在のエネルギー出納バランスと栄養摂取状況と骨密度,アンケートを実施し,食と身体に関するの支援を検討した.本研究の対象者では,痩身傾向にあった.骨強度に関しては長距離陸上選手の特徴として,物理的に踵骨に負荷がかかることから,強度が高い傾向が確認された.エネルギー摂取量の充足率は70~80%だった.そのうち炭水化物摂取量の充足率は男女ともに55%程度だった.カルシウム摂取量と鉄摂取量は女子が多く摂っていた.高校生陸上長距離選手においてRED-Sが慢性的に起こっていることが示唆され,エネルギー摂取量を増加させることが栄養指導上の課題として挙げられた.選手の特性を理解したうえで,引き続き,体調面を考慮しながら,食品の選択方法などを指導するべきと考えた
The Combined Use of CLIL and Anti-Racist Pedagogy in Japanese English Education
The popularity of Content and Language Integrated Learning (CLIL) in Japanese English
education has received a growing amount of attention over the past decade. Anti-racist pedagogy in
English education in Asia and Japan is also gaining traction. This research paper reviews literature
on these two topics, and documents the efforts of a teacher-as-researcher who has implemented antiracist
pedagogy in a CLIL style course at a Japanese university. The methodology of the course is
explained, followed by a qualitative case study of student work and feedback collected from the
course. Students showed positive results for both content and language-based goals, and expressed
positive course feedback. This research will be used to deepen the writer’s understanding of CLIL
and anti-racist pedagogy, and to improve future courses
The media of public funerals: A study on Shokonsha in Kumamoto
神道を国教化する政策を進めた明治政府は、全国に招魂社を組織し、戦没者の慰霊を行った。日本が対外的に戦争を繰り返す中、祭神は急増し、毎年の招魂祭が盛大に開催された。筆者の祖父、井上富廣は日中戦争で戦死しているが、残した日記には、招魂祭の開催準備で賃労働をしたことや、奉納行事を楽しんだことが記されている。富廣との関わりの深い熊本の招魂社が総力戦に与えた影響について考察する
How the UK Government`s Approach toward China Has Been Shifted Along with Its Newly Adopted Economic Security Policy:An Analysis from the View Point of US-China Hegemonic Competition.
イギリスは2021年に経済政策の基本路線をレッセフェール的な「開かれた経済」から、経済安全保障を考慮し、政府の民間企業活動への調査・介入権限を拡大する方向へと舵を切った。米中のハイテク覇権争いが激化する中で、中国依存のリスク認識を改めた結果である。英中関係は1997年の香港返還後、紆余曲折を経ながらも深化基調を維持し、キャメロン保守党政権下の2010年代中盤には「黄金時代」が謳われるほど蜜月関係構築へと向かっていたが、その後急速に軌道修正を迫られた形だ。この対中アプローチの転換は、イギリスが2020年末に欧州連合(EU)を完全離脱し、「グローバル・ブリテン」というスローガンの下で新たな世界戦略を模索するタイミングと重なった。この間、イギリスは米中両国のハイテク覇権争いの主戦場となり、米国との「特別な関係」と中国との新たな「黄金時代」の間で揺れた。そして、米国側に手繰り寄せられていく。「わが国には永遠の友もいなければ、永遠の敵もいない。あるのは永遠の国益だけである」(自由貿易主義を推進した19 世紀中葉の首相パーマストン)の言葉で知られる実利主義のイギリスが、対中姿勢を修正する過程でいかなる要因が働いたのかを米中覇権争いのコンテキストに位置付けて押さえるとともに、その方針転換の実効性を探るため、対中政策の具体的な変化を経済安全保障の視点から考察する
Consideration for Improving the Work Environment by Promoting " Fish Philosophy" From the Analysis of the Contents of Thank-you Cards
本研究の目的は,他者が承認・称賛するサンキュ―カードの内容から,看護職員同士が承認・称賛し合う視点を明らかにし,職場環境改善への取り組みの示唆を得ることである.A 病院の2016 年4 月~ 2017年3 月のサンキューカードをデータとし,Berelson,B. の内容分析を用い2946 記録単位を分析対象とした.その結果,223 コード,70 サブカテゴリ,20 カテゴリを形成した.その内容に応じ,感謝,尊敬,称賛,承認,励みの視点に分類した.全体の 92.5%が感謝で,日常の看護業務・周辺業務,役割・代理業務,患者への対応,教育活動,精神的支援等の個人や部署内外への思いやりや優しさに対してであった.また,仕事ぶりや自己研鑽する姿に対しての尊敬,接遇や笑顔に対する称賛,後輩の成長や同僚の積極性・前向きな行動を承認し,頑張っている看護職員の姿を見て励みとする視点があった.共通するキーワードは,笑顔,気に掛ける,優しさ,丁寧,的確であった.職場環境改善として,明らかになった承認・称賛し合う視点を他施設でも応用し取り入れることで,認め・称え合う職場風土を醸成し,仕事に対する動機づけや働きがいが高まると考える