Nagasaki Prefectural University Academic Repository
Not a member yet
1627 research outputs found
Sort by
ブロックチェーン技術における分散型鍵管理の研究
本稿では、集中TTPを用いた従来のPKIベースの鍵管理の課題(TTP攻撃、ユーザのID管理の不便さ、ユーザ情報の分散化)を確認した。そして、これら課題解決に向けて提案された、自己主導型アイデンティティ(SSI)およびこの鍵管理である分散型鍵管理に関して調査し、課題を抽出した。鍵管理については、以下2つのポイントを考慮しなければならない。
ポイント1:秘密鍵は漏洩しないよう、また紛失しないよう、安全に管理しなければならない
ポイント2:公開鍵が誰のものであるか(つまり、特定のIDとの紐づけ)を保証する
このうち、ポイント2は、Blockchainを活用したSSI概念の具現化により解決可能と考える。一方、ポイント1については従来のPKIに比べても、さらに重要性が高まっており解決策の検討が必要である。より具体的には、秘密鍵漏洩や鍵紛失の検知、鍵更新、鍵無効化、鍵紛失時の対応などの処理を本人が行う必要がある。従来のPKIに比べ、より安全性が高く、本人が使いやすい方法が必要となる
内部障害者の避難の準備状況整備に向けた調査研究
内部障害者の災害時の避難や避難所での配慮を検討するために、長崎県内の21市町の防災計画から要配慮者の避難行動要支援者の範囲を中心に調査を実施した。
今回調査した長崎県内のすべての市町では、高齢者・障害者についてはその範囲を定め情報収集することで避難行動要支援者名簿への記載を検討できるようになっているが、難病者・妊産婦・乳幼児・子供については、明確な範囲を定めていない市町が多かった。内部障害者は、災害対応においては、要援護者の範囲に分類される。しかし現時点で、避難行動要支援者の範囲には、具体的に「内部障害」として分類されてはいない。障害の種類によっては内部障害者も該当する分類も設けてある場合もあり、申請によって避難行動要支援者として個別計画の対象となる。避難行動要支援者の基本的な判断の基準は「自ら避難することが困難な場合」であり、たとえ要援護者であっても、自ら避難ができれば、この対象とはならない。今後も内部障害者が災害時の避難に不安を持っているのであれば、自らが事前に行政機関の窓口に相談することが重要である
Functional Foods Improve Pregnancy Rates
ヒト子宮内膜では、卵巣からのステロイドホルモンの影響を受けて、周期的な増殖、分泌性の変化、間質の脱落膜化、ならびに剥離(月経)が起こる。排卵後の黄体から分泌されるプロゲステロンを受けて、子宮内膜に含まれる間質細胞は脱落膜化し、胚着床のための環境を整える。この脱落膜化に異常が生じることで、着床障害や流産、妊娠高血圧腎症、胎児発育不全、癒着胎盤などが起こる。われわれは過去に脱落膜化ヒト子宮内膜間質細胞における機能性食品エルゴチオネインのトランスポーターOCTN1の発現上昇を見出しており、本研究において脱落膜化へのエルゴチオネインの効果を検討した。エルゴチオネインによってヒト子宮内膜間質細胞株での脱落膜化のマーカーであり、かつ絨毛外栄養膜細胞に働きかけることで胎盤形成にも関与するIGFBP1の発現上昇が抑制されることを見出した。さらに、この抑制には転写制御因子FOXO1の減少が関与することも見出した。エルゴチオネインはOCTN1を介し、胎盤形成を促すIGFBP1の発現を抑制することで、癒着胎盤等を予防している可能性が示唆された
Significance of Mr.A telling about his Nagasaki Atomic Bomb Experience
本研究は、長崎原爆被爆高齢者であるA 氏はなぜ被爆体験を語ったのか、A 氏が被爆体験を語る意味について明らかすることを目的とした。長崎で原爆被爆体験のある高齢者A 氏、86 歳を研究参加者とした。
A 氏に対し、半構造化面接を行い、内容分析を行った。
A 氏が語った長崎原爆の被爆体験を語る意味は、【社会情勢への危機感】【愛と平和の希求】【次世代への伝承役割の自覚】【自らの人生への意味づけ】の4 つで構成された。A 氏は、戦争や犯罪、自殺といった現代社会が抱える様々な問題に対し、【社会情勢への危機感】を覚え、その状況を生み出しているのは人と人の関係性の欠如が理由であると考え【愛と平和の希求】をしていた。そして、体験したからこそ語れるのだという【次世代への伝承役割の自覚】や、語りを聴いてもらうこと、自分の体験を分かってもらえることに【自らの人生への意味づけ】をすることができたことがA 氏が被爆体験を語る意味の構造である
アオモジ葉の機能性に関する研究〜抗肥満および脂質代謝改善作用について〜
前年度に実施した2型糖尿病モデル動物であるKK-Ayマウスを用いた摂食実験で、体脂肪低減作用が示唆された。そこで本研究では、肥満モデル動物においてアオモジ葉による体脂肪低減および血漿・肝臓脂質濃度低下作用が認められるかを検討した。対照食としてAIN-93G組成に準拠した高脂肪食(大豆油7%+ラード14%)を調製し、実験食として対照食の2%をアオモジ葉乾燥粉末で置き換え成分調整した食餌を調製した。5週齢のOLETFラット(肥満モデル動物)を5日間予備飼育した後、2群に分け、各実験食を6週間自由摂食させた。その結果、白色脂肪組織重量にアオモジ葉摂取による影響は認められなかった。血漿および肝臓のトリグリセリド濃度に対しても、アオモジ葉摂取の影響は認められなかった。先行研究で影響が示唆された抗糖化作用および抗炎症作用についても明確でなかった。したがって、アオモジ葉の機能性は肥満モデル動物で高脂肪食のように負荷がかかる条件では不明確になることが示唆された
Does moderate-intensity intermittent exercise increases blood endocannabinoid concentration?
運動によって爽快感や多幸感が得られた状態、所謂ランナーズ・ハイは、内因性カンナビノイド(eCBs)がその原因物質と考えられている。我々は中強度(乳酸閾値強度)の持続運動によってeCBsの1つである2-arachidonoylglycerol (2-AG)の血中濃度が増加すること見出しており、5分間の間欠式運動でも同様の効果が得られるかを検証した。
その結果、30分の持続運動と5分×6回の間欠運動で、運動前後の血中2-AG濃度に有意差を認めなかったが、ポジティブな感情、高揚感と爽快感は有意に増加した。間欠運動の高揚感は増加したものの安静状態との変化量比較では有意差を認めず、持続運動ではその差を認めた。間欠運動でもランナーズ・ハイは起こるものの、持続運動のほうが効率よくランナーズ・ハイを起こす可能性を示す結果となった
Action research aimed at creating a community that carries on the dietary habits and food culture of Nagasaki Prefecture.
長崎県と兵庫県の管理栄養士課程・栄養士課程の大学生計295名を対象に令和5年11月~令和6年2月に食文化や行事食に対する経験や考えなどの調査を実施した。行事食と郷土料理に興味について興味を持っている人が64.3%だった。食文化の継承について最も重要との回答は「家庭での継承」「学校教育による継承」そして「地域の活動で教わること」の順で多かった。その一方で自身が食文化や郷土食を伝える教育者として人々に貢献できるかについては自信がないとの課題が明らかになった。そのような中、長崎県内で食文化を伝えるための現状課題を地域で継承活動をしてきた人々に対する聞取り調査と郷土食調理の撮影を行った。多くの協力者のおかげで大学での食文化・郷土食教育の為の教育教材を作成して活用する準備を整えている。今後は教育前後での学生たちの意欲や知識の形成に繋がる方法と実践の評価ができるような体制を作りたい
Research on type 2 diabetes prevention using cultured cells under hyperglycemic conditions
メタボローム解析の技術を用いた2型糖尿病患者の血清の分析にて、糖尿病の指標の一つであるHbA1c値が高値を示すほど、糖代謝(解糖系)の中間代謝産物のひとつが糖尿病患者の血清中で高値を示すことを見出したが構造上、細胞外には分泌されないと考えられ、患者血清(細胞外)に見いだされたのはエクソソームによって分泌された可能性を検討するため。2型糖尿病の特徴の一つであるインスリン抵抗性の細胞モデルを作成し、生体を用いた研究より簡易に検証するため、ヒト血管内皮細胞にてRNA干渉法でインスリン受容体の発現抑制をすることで2型糖尿病の疑似モデルとしようと試みたが、細胞の生存に影響が生じたため、扱いがより容易な肝細胞を用いてモデル細胞を作製し、検討を続けている