Jichi Medical University Institutional Repository
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Mitral Valve Replacement under Ventricular Fibrillation in a Patient with Porcelain Aorta : A Case Report
上行大動脈に高度石灰化を有する僧帽弁置換術では,通常のように人工心肺を使用し心筋保護下心停止で手術を行った場合,カニュレーションや大動脈遮断によって致命的な塞栓症を引き起こす危険がある。これに対し,我々は上行大動脈への操作を回避するために心室細動下に僧帽弁置換術を施行したので報告する。症例は78歳男性。半年前から労作時呼吸困難が出現し増悪したため当院を受診し,重症僧帽弁狭窄症,中等度三尖弁閉鎖不全症,冠動脈1枝病変(左冠動脈前下行枝75%狭窄),慢性心房細動と診断された。上行大動脈は陶器様を呈していたため,右腋窩動脈送血,上下大静脈脱血で人工心肺を確立し,中等度低体温,心室細動下に僧帽弁置換術,三尖弁形成術,冠動脈バイパス術(1枝),左心耳閉鎖術を施行した。術後経過は順調で術後23日に退院した。心室細動下での僧帽弁手術は,上行大動脈遮断困難症例に対する選択肢の一つとして有用であった。departmental bulletin pape
Characteristics of two kinds of community-based healthcare rooms:A literature review
我が国において地域を基盤とするケアの構築が重要視される中で,地域の保健室,すなわち,「まちの保健室」や「暮らしの保健室」と呼ばれるような活動が見られるようになってきた。両保健室について,特に開催の状況あるいは活動対象や役割について,文献をもとに検討した。暮らしの保健室は,まちの保健室と比べて開催頻度が高かった。活動対象と役割に関連するキーワードの出現回数を各保健室で比較したところ,まちの保健室では,暮らしの保健室と比べて,「健康」,「仲間」,「住民」が多く見られた。暮らしの保健室では,「療養」,「近所」,「医師」,「ケアマネジャー(以下,ケアマネジメントを含む)」が多く見られた。「相談」,「予防」,「地域」,「家族」,「ボランティア」,「看護師」は,両保健室に共通して多く見られた。これらの結果は,各保健室の成り立ちや主眼を反映していると推定された。異なった特徴はある一方で,両保健室は地域を基盤とするケアの一翼を担う機能における共通点も少なからず有しており,今後の進展が期待される。departmental bulletin pape
腹膜播種の成立における好中球細胞外トラップ(NETs;Neutrophil Extracellular Traps)の役割と好中球PD-L1の検討
自治医科大学博士(医学)令和元年度doctoral thesi
日本人一般住民におけるメタボリックシンドロームと悪性腫瘍死亡-Jichi Medical School(JMS)コホート研究-
自治医科大学博士(医学)令和元年度doctoral thesi
Transition of CSHCN from pediatrics to the department of neurology
背景:近年小児期発症疾患を有する患者の多くが成人期を迎えるようになった。加齢に伴う合併症の対応や成人期における自立支援のために,小児・成人診療科間での移行期医療(トランジション)が重要である。当院におけるトランジションの現状を調査し,今後の課題を検討した。方法:2005年から2018年に経験したトランジション症例を,診療録を用いて後方視的に検討した。結果:58例のトランジションを経験した。背景疾患はてんかん33例,重症心身症児(者)22例,発作性運動誘発性舞踏アテトーゼ3例であった。てんかん患者の63.6%は精神遅滞などにより自立の図れない症例であった。重症心身症児(者)の45.5%は何らかの呼吸栄養補助療法を必要とし,小児診療科や訪問診療医,看護師,福祉サービスとの連携が欠かせないケースが多かった。結論:トランジションにおいては医療体制整備と患者自立支援が必要で,医療機関や各関係職種との連携が重要である。departmental bulletin pape
Determination of reference ranges for nerve conduction studies:Influence of age, height and gender
神経伝導検査は,糖尿病神経障害を含めた末梢神経障害の評価に極めて有用である。その測定値は年齢や身長の影響を受けやすいとされるが,こうした影響に関する本邦の健常者での検討は少ない。今回,健常者ボランティアで年齢・身長・性別と,神経伝導検査各指標との関連を検討し,併せて当院での神経伝導検査基準範囲の設定を行った。神経伝導速度のほか,振幅・潜時・持続時間及びF波に関する各指標の基準範囲を求めた。年齢は上下肢の活動電位振幅と負の相関,身長は上下肢の活動電位振幅と負の,潜時と正の相関を認めた。F波に関しては,身長と最小潜時との間に正の相関(相関係数:正中0.79,脛骨0.78),平均潜時との間に正の相関(相関係数:正中0.76,脛骨0.72),最大潜時との間に正の相関(相関係数:正中0.66,脛骨0.64)を認めた。性別において多指標で有意差を認めたが,性別間の身長差・体格・解剖学的特徴に伴う差異が考えられた。軸索障害の指標として振幅の評価は重要であり,年齢・身長・性別の影響に関する留意が必要だが,今回の基準範囲設定により今後の診療への寄与が期待される。departmental bulletin pape