Jichi Medical University Institutional Repository
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Isolated pulmonary valve endocarditis: A case report
症例は54歳女性。5カ月前にメチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)による肺動脈弁位感染性心内膜炎,敗血症性肺塞栓と診断されたが,抗生剤治療によって軽快した。発熱が再度出現し,全身状態が悪化したため緊急入院した。血液培養でMSSAが検出され,心エコー検査で肺動脈弁に約3㎝の可動性を有する疣贅と中等度の三尖弁逆流を認めた。また,両側肺野には感染性肺塞栓を疑う結節性陰影を認めたため緊急手術となった。手術では疣贅を含めて弁を切除した後,右室流出路/肺動脈弁輪拡大を行って生体弁で置換した。また,三尖弁形成術を併せて施行した。術後経過は良好で,6週間の経静脈的抗生剤治療の後,軽快退院した。皮膚筋炎でステロイド・免疫抑制剤投与中のcompromised hostではあったが,先天性心疾患などの基礎疾患を有さない孤立性肺動脈弁位感染性心内膜炎は稀と思われるので報告する。departmental bulletin pape
Papillary fibroelastoma of the aortic valve associated with acute cerebral infarction: A case report
症例は77歳女性。呂律緩慢で発症し,当院へ緊急搬送された。頭部MRI検査で多発脳梗塞の所見を認めたため,心原性脳塞栓症を疑い,経食道心臓超音波検査を施行したところ,大動脈弁左冠尖に付着する径10mm大の可動性腫瘍を認めたため,脳梗塞急性期からの回復を待って手術を施行した。手術では,大動脈弁左冠尖に付着した径約10mmの可動性腫瘍に加え,右冠尖にも5mm大の腫瘍を認めたため,これらを切除し弁は温存した。病理組織所見では,腫瘍内にElastica van Gieson染色で黒紫色に染色される弾性線維を認め,またHematoxylin-Eosin染色で血管に乏しい線維性間質を一層の内皮細胞が被覆している所見を認めたため,乳頭状線維弾性腫と診断した。術後経過は良好で術後23日目に軽快退院した。乳頭状線維弾性腫は偶発的に発見されることが多く,多くは無症状であるが,脳梗塞など重篤な塞栓症状を合併することがあるので,無症状でも可動性のある腫瘍を有する症例,あるいは既に脳梗塞など塞栓症を発症した症例に対しては,患者状態が許せば可及的早期の手術が望ましいと考えられた。departmental bulletin pape
A literature review of senior salons
我が国では,全国の各地域で高齢者サロンが開催されている。超高齢社会の進行に伴って,高齢者サロンのコンセプトは変化してきている可能性があり,研究報告にそれは反映されているかもしれない。そこで,我が国の高齢者サロンの文献をもとに報告数や研究対象を検討することにした。医学中央雑誌とメディカルオンラインを使用して,高齢者サロンに関する原著論文(和文)を検索した。検索を経て50論文を抽出した。2004年以降,報告数は経時的に増加していた。研究の対象を見ると,サロン参加者(27報告),サロンの支援団体(15報告),地域全体(8報告)の3つに分類できた。経時的に見ると,初期にはサロン参加者の報告が中心であったが,サロンの支援団体の報告が加わり,2011年以降になると地域全体に着目した研究が出てくるようになっていた。このことから,高齢者サロンには参加者のみならず,地域全体への視点も加わる取り組みに展開しつつある可能性が窺える。departmental bulletin pape
“Doctor shortage spots” in prefectures as a measure for securing doctor
地域医療の維持や充実に向けて,医師確保は課題の一つに挙げられる。2018年の医療法改正時に,都道府県は医師確保計画の策定が求められた。この計画において,二次医療圏よりも小さい単位で局所的に医師が少ない地域を医師少数スポットに設定して医師確保に努めるという新しいコンセプトが盛り込まれた。本稿では,この医師少数スポットについて概説する。医師少数スポットの現況をみると,無医地区とは異なった地域に多くが在り,都道府県内の新たに医療を充当すべき対象や体制を検討すべき地区として明示された。都道府県は,現行のへき地医療対策と共同して医師不足地域における医療を確保することになるであろう。今後,これらのスポットの医師確保対策に対する効果が注視される。departmental bulletin pape
Usefulness of ultrasonography in combination with pathological examination of pancreatic resection specimens
近年EUS(Endoscopic ultrasonography:EUS)が普及し膵疾患の超音波像が解明されつつあるが,病理組織学的な根拠が明らかではない超音波像も多い。膵切除検体の適切な病理組織標本作製を目的に,膵切除検体検索における超音波検査併用の有用性に関して検体超音波検査を施行した膵切除検体57例を対象として検討した。検体超音波検査を用いて病変の局在のマーキングを行った22例のうち,20例(91.0%)で正確なマーキングが可能であり,病理組織検索に有効であった。ホルマリン固定前は腫瘍内部構造の観察がしやすく,固定後は病変の描出や検査の準備が簡便であった。固定前後で腫瘍径に有意差を認めなかった(Paired t検定p=1)。病理組織標本の質に対する悪影響はなかった。検体超音波検査は補完的な位置付けとして,膵切除検体の病理学的検索に有用であることが示唆された。departmental bulletin pape
3D Double-Echo Steady-State with Water Excitation(3D-DESS-WE)法を用いた3テスラMRIでの末梢神経描出のための基礎的検討および大後頭神経・小後頭神経の描出
自治医科大学博士(医学)令和3年度doctoral thesi