MMU Repository of Academic Resources (Miyazaki Municipal University)
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Changes in Basic Skills for Working People in Internships: Miyazaki Municipal University’s “Project Internship”
本研究は、宮崎公立大学3 年生向けの選択科目「プロジェクト・インターンシップ」に参加した学生の自己評価の変化を通じ、本インターンシップが社会人基礎力に与える影響を定量的に明らかにすることを目的としている。対象は2022 年および2023 年度の参加者51 名で、インターンシップ前後において、12 の能力要素について5 件法で自己評価を行い、その変化をWilcoxon 符号付順位検定で分析した。
結果として、12 項目の自己評価は全体的に上昇し、特に「働きかけ力」「課題発見力」「創造力」など7 項目で有意な向上が見られた。しかし、「チームで働く力」関連のいくつかの項目については顕著な効果が確認できず、受入先企業での活動形式等(単独参加や異なる時間帯での勤務)が影響したと考えられる。また、一部の学生で自己評価が低下する傾向も見られ、インターンシップがもたらす内省の機会として評価が必要である可能性が示唆された。4P論文Articledepartmental bulletin pape
Literary perspectives on Toroku,an arsenic-affected village
川原一之氏は、宮崎県土呂久地区における鉱害問題に長年かかわり続けてきた記録作家である。講演では、まず自身の記録文学の出発点に宮沢賢治と上野英信があることが話された。土呂久鉱害を記録する試行錯誤のなかで炉端の語りの文章化を目指し、『口伝 亜砒焼き谷』に結実したこと、『土呂久羅漢』では一人一人の個人史に迫り、その方法を土呂久以外の人物ルポでも実践したこと、『和合の郷』では豊富な資料と聞き書きに基づき土呂久の集落史を描いたことを述べられた。鼎談では、聞き取りと文章化の問題、石牟礼道子の方法との違い、語り手のありかた、林えいだいや松下竜一との関わりなどが話題となった。10P研究ノートReseach Notedepartmental bulletin pape
“I Prefer Dr.Johnson to Mr Boz.”: A Study of an Argument on Literature in Cranford
Elizabeth GaskellのCranfordの冒頭の、Dickensを好むブラウン大尉とJohnson博士を好むデボラ・ジェンキンズの間の文学論争は、二人の文学の好みだけではなく、新旧の価値観の対立という、作品の主題をも表すものと見なされてきた。しかし、引き合いに出される作品のどの場面が朗読されたのか示唆されているにもかかわらず、なぜその箇所でなければならないのかということについては、今までほとんど論じられていない。本論では、Cranfordの中でブラウン大尉とデボラが朗読するThe Pickwick PapersとRasselasの具体的な場面をそれぞれ考察する。デボラはブラウン大尉がThe Pickwick Papersの朗読を通じて自分たちの価値観を侮辱していると誤解し、Rasselasの朗読を通じて反駁しているということを指摘し、冒頭の文学論争は時代の変化を見て見ぬふりをしながら過去の生活慣習に固執するデボラ・ジェンキンズの複雑な心情を示唆しているということを明らかにする。9P論文Articledepartmental bulletin pape
Books Review of DAIGAKU-TEKI CHIIKI GUIDE Series Published by Showado
本書評は2009 年以来、これまで昭和堂から31 冊刊行されている「大学的地域ガイド」シリーズを、「総力戦体制」の時代の黄昏、ポスト総力戦体制の時代における「新しい地域の語り方」を示すものとして評論を試みたものである。評者らは、従来の地域の見方・語り方を相対化かつそれに替わりうる3つの視点(内発的な視点、関係的な視点、歴史的な視点)から、シリーズのうち3冊(『大学的沖縄ガイド』、『大学的香川ガイド』、『大学的長崎ガイド』)を取り上げた。最後に、新しい地域の語り方の実践として大学的地域ガイドの宮崎版を想定した時、地域ガイドの前提となる価値付けが何であるか自覚し続けること、いわば価値自由的な態度の重要性について確認した。12P書評Book Reviewdepartmental bulletin pape
Genitive Subjects and Case Marker Drop in Japanese
This paper focuses on the Kumamoto dialect of Japanese, which is one of the Hitiku dialects of the Kyûsyû region. It differs from Standard Japanese in that it allows the subject to be marked with the genitive case marker as well as the nominative case marker in independent sentences. In order to accommodate this fact, and based on Nishioka’s (2022) analysis, the research argues that the genitive subject is licensed by nominal elements, including certain sentence final particles and Force located in the right periphery of independent sentences. We also hypothesize that the Case/Topic Marker Drop phenomenon is a natural consequence of the premise that a focus serves as an instruction for the phonological realization of emphasis. Thus, as long as the subject is non-focal, neither the case marker nor the topic marker is necessarily realized in the morpho-phonological component. In the Kumamoto dialect, sentence final particles play a critical role in both inducing the “de-emphasis” effects and allowing the presence of the genitive subject. As a corollary, our proposals make it possible to explicate the facts regarding the Case/Topic Marker Drop phenomenon in double subject constructions.8P論文Articledepartmental bulletin pape
Formation of the Newfeudal Lord "Authority" and Local Society
近世において、藩主は国許で寺社参詣や狩猟、領内巡見を行った。なかでも領内巡見はきわめて政治的な儀式と言われる。領内巡見は、家臣団の主従関係や領民との支配・被支配関係の視角化、他領村役人同士や藩主と他領役人・村役人との関係構築など、領内統治の象徴的儀式であり藩主の権威および地域秩序の構築に寄与する役目も有していた。
天保八年十一月、初入部した日向延岡藩の新藩主内藤政義の初入部の儀式、翌年正月の狩猟と飛地宮崎郡の巡見について、その概要と意義について考察した。
天保九年正月二十八日、政義は片道二泊三日を要する飛地宮崎への巡見へ出駕するが、小休みと昼・宿泊など煩雑な準備を要した。延岡から宮崎まで、幕領・高鍋藩領・佐土原藩領を通過するため、各藩役人や町乙名たちから「馳走」を受けた。
幕領・他藩領と境を接する宮崎郡村々は、騒動が多発する地域で大庄屋・庄屋たち村役人と郷士たちが地域の有力者として実質的な権限を有していた。巡見によって新藩主との繋がりを可視化することで、彼ら地域権力の強化が図られた。13P論文Articledepartmental bulletin pape
Research on Pictograms for Disaster Response
本論文では、岡山市消防局が平成28 年に開発作成した災害対応ピクトグラムについて、開発作成担当者や運用をおこなっている消防署員に対しヒアリングをおこなった。そこで、開発の意図や運用時について詳細に調査をおこなった。その調査結果を受けて、ピクトグラムとしての評価とその機能面についての考察をおこなうとともに、そこから、ピクトグラムの可能性や今後の展開についても考察をおこなった。10P論文Articledepartmental bulletin pape