本稿の目的は,近年,教育や労働の現場で重要視されるようになっている汎用的能力の育成方法を大学教育でいかに行うか,筆者が「国際学科」で担当する講義「南北問題」における実践例をもとに検討することにある。「国際学科」のディプロマポリシーにある汎用的能力のうち,「南北問題」に関連している「歴史的思考力」「システム思考力」「批判的思考力」「問いを立てる力」が,講義内容とどう関連付けられるか,3 年間の取り組みを踏まえて論じた。検討の結果,汎用的能力の育成は,その方法において自由度が高く,様々な講義で実践可能であること,汎用的能力を学問的な面白さを実現する手段として位置づけてなされる必要があること,学問の体系立てた知識という分野固有性に根ざしてなされるべきであること,の気づきが得られたほか,他の講義科目との連携やカリキュラムでの位置づけの課題も見えてきた。Article【研究ノート/Research Notes】departmental bulletin pape
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