Gunma PAZ University Repository
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グループホームにおけるグループ回想法が認知症高齢者の唾液コルチゾールおよび唾液IgAに及ぼす影響
本研究の目的は、グループホームにおける認知症高齢者に対するグループ回想法の有用性について明らかにすることである。対象者は、アルツハイマー病の重症度ではGBSスケール3、NMスケールで軽度から中等度認知症の高齢者6名である。平均年齢83.6±8.8歳、女性のみである。研究方法は、1週間に1回約30分間のグループ回想法を4回続けて実施し、その実施前後の唾液コルチゾール値、唾液IgA値を測定した。また、NMスケール得点および参加観察得点との比較により検討を行った。その結果、本研究においては、グループ回想法は認知症高齢者の唾液コルチゾールを下降させたことから、認知症の重症度に関係なくストレス緩和効果が発現される可能性があること、また表情や言動が少ない場合でもストレス緩和効果および免疫力上昇は生じていることが明らかになった。これらのことから、グループ回想法は認知症高齢者への情動の安定、残存機能の賦活化に有用であることが示唆された。研究ノートdepartmental bulletin pape
訪問看護ステーションにおける小児訪問看護の実態に関する研究 ―療養児の在宅ケアを中心に―
本研究は、A県の在宅療養児を訪問看護している5名の訪問看護師を対象に、在宅療養児の訪問看護の際に訪問看護師がどのようにケア及び保護者の相談・指導を行っているかの実態を明らかにすることを目的とした。質的帰納的分析法を用いて分析をした結果、訪問看護師が行った小児訪問看護は【療養児への支援】、【介護者(療養児の母親)への支援】の2つのカテゴリーが明らかになった。【療養児への支援】では『日常生活ケア』、『病状観察・アセスメント』、『発達段階を考慮したケア看護技術の指導』の3つのカテゴリーが示された。また、看護師らはケアの中で、療養児成長発達に合わせて言葉遣いや会話など重視しているということが明らかになった。訪問看護師は成長していく存在である療養児への支援において、看護技術の提供に加えて療養児の成長発達に合せたケアが必要であることが示唆された。また、【介護者(療養児の母親)への支援】では『レストバイト』、『病状観察の方法・判断に関する指導』、『看護技術の指導』、『制度上の情報提供』の4つのカテゴリーが示された。訪問看護師は看護技術に加えて療養児の成長発達に合わせた医療・福祉・教育に関する情報提供の必要性を認識していることが示唆された。研究ノートdepartmental bulletin pape
エレノア・フレクスナー著『一世紀の闘争:アメリカ合衆国の女性の権利運動』における女性の力と社会の変化
エレノア・フレクスナーの『一世紀の闘争:アメリカ合衆国の女性の権利運動』は、アメリカにおける女性参政権運動を初めて詳細、かつ、偏りなく検証した研究書である。この中でフレクスナーは、女性参政権獲得のために欠くことのできない女性たちの様々な力と社会の変化のダイナミックな関係を検証した。運動の初期段階において、有能な女性たちが既存の制度、観念に疑問を持ち、それらに挑戦し、道を拓いていったこと、そして、それらの女性たちに影響を受け、力をつけた女性たちが、多方面で活躍し、参政権運動を下支えしたことを示した。また、女性参政権運動の後期において、キャリー・チャップマン・キャットに率いられた全国アメリカ女性参政権協会が中心となって組織的な活動を展開したことが、女性参政権獲得の大きな力となったことを示した。さらに、女性参政権獲得の最終段階において、第一次世界大戦参戦によって、社会における女性の占める位置、役割が急激に変化したことが参政権獲得に大きな役割を果たしたという見方を示した。フレクスナーは女性参政権運動を女性の権利運動の集大成とみなしている。原著論文departmental bulletin pape