Seisen University Academic Repository
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History of Understanding Catholic in Japan: Interpretation on‘MEJ-8669’
本稿は,昭和27 年6 月に文部省宗務課(当時)による資料MEJ-8669「カトリック」(以下MEJ-8669.本文および註においても同様)に関する論攷である.その成立時期の状況からMEJ-8669 が作成された事情を推測するとともに,その記述内容から,この資料がカトリックについて神学的な理解,すなわち理論的な理解をするためのものではなく,日本という国家におけるカトリックという共同体の位置づけを現実的に理解するためのものであることを明らかにする
The Role of Clinical Psychologists in Judgment
臨床心理士の活動領域の1 つとして司法領域が挙げられるが,臨床心理士による鑑定の経験および研究の蓄積はまだまだ少ない.そこで本稿では,筆者が携わったある刑事事件の情状鑑定の流れを振り返り,鑑定における心理士の役割について考察した.まず筆者が行った情状鑑定の目的と方法,実施について述べ,報告書作成,証人尋問の実際について記した.そしてこれらをふまえて鑑定の目的,鑑定の方法,鑑定における心理士の役割について考察したところ情状鑑定においても臨床の基本が重要であることがあらためて確認された.また弁護側・検察側の対立構造に巻き込まれつつも心理士が中立を保つことの難しさや,被鑑定人との関係性を大切にしながらも結果に忠実な鑑定報告を行うことの厳しさについて検討した
Review of Literature on the Preventing Dementia for Elderly in Japan
背景 長寿国日本では,高齢化とともに認知症高齢者が増加している.そこで認知症を予防する看護ケアについて明らかにしたいと考えた.目的 日本における認知症を予防する看護文献を検索し,看護ケアの内容を明らかにする.方法 2005年から2013年の医学中央雑誌Web で,認知症予防に関する原著の看護文献を検索し看護ケアの研究内容を分析した.結果 検索した18看護文献を対象に,類似する文献を分類した.その結果,看護ケア内容は,A.【脳を刺激するプログラム】,B.【認知症予防に関する意識調査】,C.【看護学生への教育】の3 項目になった.考察 取り出した【脳を刺激するプログラム】,【認知症予防に関する意識調査】,【看護学生への教育】から認知症予防には脳を活性化する活動が有効と示唆された.今後,これらのエビデンスを高齢者の認知症予防ケアに役立てることや看護教育に活かしていくことが大切である.結論 日本における認知症を予防する看護文献の内容を明らかにする目的で,医学中央雑誌Web で,認知症予防に関する看護の原著論文を検索し18の看護文献から支援内容が明らかになった
Consumer psychology and branding effect World's most high-value brand measurement in Forbes 2015
アメリカの著名経済誌Forbes(フォーブス)は,独自の調査で様々なカテゴリーのランキングを毎年発表している.なかでも,世界で最も価値のあるブランドランキングは,売上・利益・認知度などの多様な視点から測定され,その価値をドルに換算し明示している.2015 年の調査では, 上位はApple,Microsoft,Google と情報産業関連企業が独占していることが明らかになった. 消費者心理とブランディング効果の関係性は,消費者の購買意欲と選択肢の幅が向上したことか ら,ブランドを重要な選択基準として,自己を投影するアイテムとして活用していると考えられた.年毎の順位を時系列で注目すると,緩やかながら産業変動とブランドパワーの趨勢がうかがわれた
長期滞在している在日ブラジル人が妊娠中に活用するソーシャル・ネットワークとソーシャル・サポート
目的 本研究より,日本に長期滞在している在日外国人母が妊娠期に活用したソーシャル・ネットワークとソーシャ
ル・サポートを明らかにする.
方法 日本に長期滞在しているブラジル人妊婦で3 年以内に出産した在日ブラジル人3 名に対し,妊娠期において,
活用したソーシャル・ネットワークとソーシャル・サポートを調査する.
結果 対象者がソーシャル・サポートを受けていたメンバーは,夫・実母・兄弟・友人知人・医療者・職場・インター
ネットを通じての仲間であった.妊娠期間に新たに築いたネットワークは医療関係者・インターネットを通じての仲
間であった.
考察 日本人が妊娠期に利用しているソーシャル・サポートと大きな変わりはなかったが,同国人で形成されるコミュ
ニティーの存在があるという強みがあった.また,長期に滞在していても医療場面での対応には困難を感じていた.
医療者もソーシャル・サポートの一員として,必要時他のサポート団体と協働しながら,妊娠期から継続した支援を
行うことで,在日外国人母が妊娠期から産後まで安心して過ごせるように支援することが望まれる
ナイチンゲールの看護思想を実践に活かすための研究会の取り組みと課題—「ナイチンゲール看護研究会・滋賀」13回~19回例会を中心に—
目的 ナイチンゲールの看護思想を看護実践に活かすことを目指して「ナイチンゲール看護研究会・滋賀」を発足し
定期的に例会を開催している.研究会の取組みの報告と参加者の意見から今後の方向と課題を明らかにする.
方法 平成29年7 月~平成30年3 月までに開催された研究会の実践記録および参加者の学びや意見の記録から,本研
究会の現状とナイチンゲールの看護思想を実践に活かすために必要な今後の課題について分析する.
結果 7 回に亘る研究会の参加者は,地域の保健師や訪問看護師も加わり,病院や施設の看護師,看護学生や院生,
教員と多様な経歴をもつ.現在は「看護覚え書」を読み解きながら,臨床で理論を実践に活用する目的は概ね達成で
きている.
考察 研究会の今後の方向性と課題については,研究会の参加者の学習会で終わるのではなく,理論を現在の医療の
場に適応した看護実践に活かすための方策を考えていきたい