National Institute of Fitness and Sports in Kanoya
National Institute of Fitness and Sports in Kanoya RepositoryNot a member yet
1533 research outputs found
Sort by
左足舟状骨疲労骨折骨接合術後の競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーションと栄養に対する取り組み:大学生男子バスケットボール選手の一事例
本研究は,左足舟状骨疲労骨折を罹患した大学男子バスケットボール選手に着目し,受傷の要因について検討し,競技復帰までの取り組み,競技復帰後の再発予防及びパフォーマンス向上のための取り組みをまとめた実践事例である.この選手は,K 大学へ入学後,両足の疲労骨折を繰り返し罹患した影響により,全国大会に繋がる試合に出場することが出来なかった.特に3 年次は,左足の舟状骨疲労骨折を罹患し,手術を行った.この選手が疲労骨折を繰り返す原因として,食生活の乱れや,競技復帰に向けたリハビリテーションが不十分な点等が考えられた.そこでA 選手は競技復帰および障害予防のためのリハビリテーションに取り組みつつ,大学教員で公認スポーツ栄養士である食事アドバイザーから栄養指導を受けて食事改善を図った.これらの取り組みを経て,術後4 ヶ月後に競技練習復帰,術後5 ヶ月で試合復帰を果たした.その後も補強トレーニングメニューを変更して継続しつつ,身体のケアや食生活の更なる改善を実施して疲労骨折の再発防止,パフォーマンス向上に努め, 4 年次では年間を通して公式試合に出場を果たし活躍することができた.実践的研究departmental bulletin pape
体育授業とスポーツの同一性問題
application/pdf本研究は,体育授業と「スポーツ」の同一性についての現状と問題点を検討することを目的とした.
現状,「スポーツ」は起源や語源など様々な方法で示されているが,学校現場で行われている体育授業において,「スポーツ」は細かく定義されることなく運動と同一のものとして扱われている.また,学習指導要領においてもスポーツを行うことの記載はあるが,スポーツとは何かの記載はない.一方で,「スポーツ」は体育の教材であると述べられている研究も存在する.そこで,本研究は,体育の辞書的定義と研究者の定義をまとめ,関(2023)の「スポーツ」の定義を用いて現状の体育と体育授業におけるスポーツを比較し,その同一性について検討した.
「スポーツ」の定義は、「スポーツ」と「スポーツモドキ」を判別するものであり,「条件1;完結性」「条件2:競争性」「条件3:規則性」「条件4:自主性」「条件5:完備情報性」の条件を満たすものである.また,現状体育におけるスポーツ活動は「スポーツ」の条件を満たしておらず,体育授業と「スポーツ」は非同一性であるという結果を基に体育において「スポーツ」を行うことが必要であるという結論に至った.本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.11,No.1に査読を経て受理された。journal articl
教職課程履修大学生が想起する「総合的な学習の時間」−中学時代の学習経験から教職課程における指導法を考える−
本稿では体育系K 大学3 年生を対象として,中学時代の「総合的な学習の時間」(以下.「総合」)の学習経験に関する質問紙調査を実施し,学生の持つ「総合」の経験やイメージを明らかにする.特に学生が「総合」をどのような教科等や教育活動と混同しているのかを明らかにする.そして,「指導法」における「総合」の扱い方の一つを提示する.
まず,自由記述の回答からは,「総合」として学生が覚えている事項には限界があることが指摘できる.特に「総合」を修学旅行についての事前学習や調べ学習と混同しており,特別活動との違いを認識できていない事例が目立った.この点を学校における教育課程の編成の実態という視点から考察した.その結果,「総合」と「特別活動」が教育課程上も重なりを持ちつつ運用されていること,そして,生徒の学習経験という側面に加えて,教職課程で教育課程の編成を学ぶ際にこうした実態を伝達する必要がある.
次に,計量的な分析からは,「総合」に対する記憶と評価の関係について検討した.すなわち,「総合」が「好きだった」が内容は「覚えていない」学生というのは,「総合」について,授業の内容に関しては「覚えていない」が,「活動」や「体験」としては記憶している可能性があることを指摘した.
最後に,本稿の知見から「教職課程コアカリキュラム」における科目間連携の必要性について議論した.評論(研究ノートを含む)departmental bulletin pape
両膝同時に関節鏡下関節滑膜切除術を受けた女子走幅跳競技者の復帰事例
本研究は日本トップレベルの女子走幅跳競技者を対象に,両膝滑膜ヒダ手術から約360日で手術前の競技記録まで回復した事例を手がかりに,トップアスリートが手術から復帰する過程を詳細に提示することで,復帰を早めた要因を明らかにすることを目的とした.
取組全体として,メディカルリハビリテーション(以降,MR とする)は約100日目で終了し,アスレティックリハビリテーション(以降,AR とする)は約240日目で終了した.AR において,特に回復を早めたのは接地時の衝撃を和らげるために実施した,ジョギングにおけるトランポリンや疾走動作における砂地を使った練習であった.これらの練習方法にたどり着いたのは,リハビリテーション(練習)内容に対して,何ができて,何ができないのかを常に模索しながら練習を進めたことであった.また,長期的な練習の中断を防ぐためには,痛みや腫れを常に確認すること,スポーツトレーナーやコーチといった第三者に相談することが重要であった.
以上のことから復帰を早めた要因は,トランポリンや砂地の練習を取り入れたこと,痛みや腫れ等のサインを見逃さないこと,練習の継続・中断に迷った際は第三者に相談して自身を俯瞰的に見ること,長期的な練習の中断を防ぐこと,等であった.実践的研究departmental bulletin pape