National Institute of Fitness and Sports in Kanoya
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打球データから導出した学生テニス選手のサービスの課題 ―インパクト位置に着目して―
本研究では大学生テニス選手を対象にフラットサービスの打球データを測定し,インパクトに関する各パラメータについて先行知見と比較し,打球データの分析結果に基づく選手の課題設定を試みた.その結果,身長やインパクトの高さが高い選手が速度の速いサービスを打球しているといった傾向はみられず,比較的高い打点で打球していることや,適切な打点から左右に外れて打球する傾向のある選手がいることが明らかとなった.先行研究との比較により,インパクトの高さと身長の比が160 %に近かった選手については,現在よりも10 ポイント程度低い打点でインパクトを行う必要があると考えられる.また,インパクト位置がLeft またはRight であり,回転数が1500 rpm〜2000 rpm と比較的高かった選手に対しては,回転を抑えた厚い当たりの習得が課題として設定された.こうした打球データを取得し対象とする選手の現状を把握するとともに,先行知見と照らし合わせることで適切な課題の設定に結びつけることができるだろう.調査・研究資料departmental bulletin pape
フリースロー課題におけるQuiet Eye時間の試行間変動の機能的役割
動作開始前から始まる標的に対する注視 (Quiet Eye, QE) の時間は,様々なスポーツのパフォーマンスと関連する重要な視線行動であることが長年示されてきた.一方,近年ではQE 時間の長さではなく,その試行間変動がパフォーマンスをより強く予測できることが報告されている.しかし,QE 時間の試行間変動がパフォーマンスに寄与する機能的役割については,仮説は提案されているものの実証的な検討はなされていない.そこで本研究では,試行間の安定したQE 時間が運動準備や注意制御を支え動作の変動を抑制する「安定最適仮説」と,QE 時間の試行間変動が運動の調整の必要性に応じて次の遂行を最適化するための探索的調整過程を反映する「変動調整仮説」のどちらが試行間変動の機能的役割として妥当かを検討した.大学の女子バスケットボール選手10 名を対象に,通常リングの大きさ (通常条件) とリング直径を縮小した狭小条件で,フリースロー課題を各100 本実施した.その結果,狭小条件で成功率の低下が小さかった選手は,狭小条件で通常条件よりもQE の試行間の変動係数が高かった.この結果は,通常条件での成功率が高い選手のみに認められた.よって,フリースローのスキルレベルが高い選手は,難易度向上による失敗を減じるために,試行間で積極的にQE 時間を調整していると考えられ,本結果は「変動調整仮説」を支持する傾向を示した.原著論文departmental bulletin pape
中米グアテマラにおける野球普及の歴史と現状 ―「プロリーグ」と「野球隊員」の視座から―
本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol.11,No.2に査読を経て受理された。journal articl
男児の疾走能力発達にともなう疾走動作変容に関する横断的研究 ―疾走能力発達の一時的停滞に着目して―
本研究の目的は,発育にともなう疾走能力の発達過程において,疾走動作がどのように変化するのか,特に疾走能力発達の一時的停滞に着目して明らかにすることであった.実験では,小中学生の男児137 名を対象に50m の全力走を行わせ,26m~34m 地点における疾走動作を分析した.また,8.8 歳,12.1 歳を区分点として,対象者の年齢範囲を3 つに分け,第1(8.8 歳未満),第2(8.8 歳から12.1 歳未満),第3 年齢範囲(12.1 歳以上)とした.本研究では,疾走速度と年齢との間において,第3 年齢範囲で有意な相関が示され,第1,第2 年齢範囲において相関はなかった.また,回帰式の傾きは,第2 年齢範囲で最も緩やかであり,第2 年齢範囲で疾走能力発達が停滞する傾向があった.下肢関節の動作については,第2 年齢範囲において,前後の年齢範囲と異なり,体幹部や下腿の姿勢がより後傾することで,接地時の股関節角度や膝関節角度がより伸展位になる変化を示した.また,第2 年齢範囲において,前後の年齢範囲と異なり,大腿部や足部の姿勢がより前傾し,体幹部や下腿部の姿勢がより後傾することで,離地時の股関節,膝関節,足関節の角度がより伸展位になる変化を示した.これらの動作変化は,支持期における減速力の増加や加速力の減少に寄与する可能性があり,第2 年齢範囲における疾走能力の発達停滞傾向を生じさせた可能性がある.原著論文departmental bulletin pape