Miyagi University of Education Repository
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360度バーチャルツアーを用いた幼児向け安全教育の教材開発
宮城教育大学宮城教育大学附属幼稚園において,小学校入学前の段階で安全に通学することができるように,交通安全の知識を身に着けさせる.紙芝居を通して,交通安全の基礎知識を身につけさせた後,360 度バーチャルツアーを用いて通学路における危険予測シミュレーションを行う.360 度バーチャルツアーは360 度カメラを用いて通学経路を撮影し,撮影した画像に付加的情報であるホットスポットを加えることで幼児への注意喚起とし,通学経路の仮想空間を閲覧,操作できるようにしたものである.撮影箇所は宮城教育大学附属小学校で主要経路として定められている12経路とし,道が狭い箇所や交差点,車の出入りがある場所を中心に抽出した. 幼児がバーチャルツアーを操作することで,紙芝居で学んだ知識を元に危険に対して正しい判断及び行動が取れるのか仮想体験によるシミュレーションを繰り返し,実際に現実においてもシミュレーション時と同様の思考判断が取れるようになることを目的とする.research repor
To Clarify Where Teacher Education in Future Goes : the Qualities and Abilities Required for Teachers in Japan
テクノロジーの進歩発展とグローバル化の進展とが著しい近年にあって、教師に求められる知識やスキルもまた年々高度化している。本論は「教員養成課程において今後どのような教師を養成することが求められることになるのか」という問題意識のもと、現代において教員に求められている資質・能力を明確にする。そのために、わが国における教員養成の歴史を概観しつつ、とりわけ戦後から現代に至るまでのそれぞれの時代において「教員に求められる資質・能力」がどのように規定されてきたのかを通覧する。これによって、現代において教員に求められている資質・能力の具体的なイメージをつかむことができる。departmental bulletin pape
The Effects and Issues of Group Learning with p4c’s Rules in Elementary Mathematics Classrooms : Focusing on Interactions between Students
本研究は,小学生の算数グループ学習に,哲学対話の手法であるp4c(philosophy for children)を導入し,その効果と課題を検討したものである。グループ学習における相互作用に着目し,児童の性格特性として「相互独立性―相互協調性」と,p4c導入との関連について検証した結果,「相互独立性―相互協調性」の高低に関わらずp4c導入に肯定的な回答が得られた。さらに,p4c導入によって,グループ学習の話し合いにおける児童間の発言回数が均されることが示された。また,テキスト分析から,p4c導入は,児童が意見を表出する機会を保障するだけでなく,周囲の児童が意見を受容する機会を増加させ,相互作用を促進させることが推測された。相互作用の促進をねらいとするp4c導入の具体的な手法として,児童の発言権を可視化する道具の使用と,その使い方を中心とするルール設定の有効性が明らかになった一方で,教科の特徴に適合する問いの開発と活用に関する課題が明らかになった。departmental bulletin pape
Relationship Between English Vocabulary Size and Learning Strategies of Junior High School Students : From the Perspective of Combining Vocabulary Learning Strategies
本研究の目的は,中学生が英語の語彙を学習する際に使用する語彙学習方略と,彼らの有する英語の語彙サイズとの関連を明らかにすることである。中学3年生38名を対象に語彙学習方略に関する質問紙調査及び語彙サイズテストを実施した。語彙サイズテストと語彙学習方略との間の相関分析を実施したところ,語彙サイズとの相関係数は体制化方略(r=.26)とイメージ化方略(r=.22)で正の値を示したが,反復方略では負の値(r=−.21)を示した。また,語彙サイズを目的変数とする重回帰分析を行ったところ,語彙学習方略との関連だけでなく,一次の交互作用(語彙学習方略の組み合わせの効果)が認められた。特に後者の結果から,語彙学習方略を組み合わせることで,単体で語彙学習方略を使用している際より効果があることや,むしろ組み合わせることで,効果が減少してしまう可能性が示唆された。本研究を総合して,今後,語彙学習方略単独としての議論だけでなく,語彙学習方略の組み合わせにも着目して,語彙の獲得について議論することが有用であろうことが示された。departmental bulletin pape
A Study on the Reflective Practice for Communication Support of Children Who Are Deaf/Hard of Hearing with Disabilities : Focusing on Class Practices at Special Schools
本研究では、ろう重複障害のある子どもを対象とした授業実践にコンサルタントとして係わった実践から、コミュニケーション支援を中心とする授業レフレクションの意義とその方法について検討した。ろう重複障害のある子どもの多くは、音声言語のみによる言語獲得に相応の困難を有し、音声唯一ではない多様なコミュニケーション方法の獲得と活用が必要である。このようなろう重複障害のある子どもを対象とする授業においては、個別的に特徴や特有の困難を把握し具体的なコミュニケーション支援を基礎とする係わりが重要となる。実際の授業リフレクションを通じて、日々のコミュニケーション場面を微視的に分析する方法や、ろう重複障害のある子どものコミュニケーション支援に役立つ授業リフレクションの意義や在り方を検討した。departmental bulletin pape
Creation of “Classroom Space” through Dialogue : A Case of Foreign Language Activities in Elementary School
外国語活動の授業実践が子どもたちにどのような変容をもたらすか,「授業の三つの側面」と,それらに派生する「三つの対話」から分析し,その有効性を検討した。「三つの対話」とは,対象,他者,自己に対してであり,対話には,言葉としての対話だけでなく,思考,表情や動作,しぐさ,関係性や場の雰囲気の形成も含まれる。三つの対話が交差し,有機的な交流を生み出している教室は,「教室空間」と言え,子どもたちの変容や成長において新しい価値が創出されうる。departmental bulletin pape
Formation and Deepening of Cognition in the Process of Movement Techniques : Focusing on the Learning Process of “Head”stand for Third-year Junior High School Students
本研究では,頭で立つ逆立ちの学習を対象として,学習者が運動技術を習得していく過程における“技術”の認識の形成と深化について明らかにすることを目的として,研究を進めた.生徒の技能レベルを高い方から低い方へABCDの4段階に区分し,感想文を分析した結果,“技術”を習得していく過程における認識の形成・深化には,次のような特徴があった.全ての技能レベル区分において,単元の前半では“技術”の認識の形成がみられた.学習内容が高度化するにつれて,“技術”の認識の形成に関する記述が増加した.A・Bの技能レベル区分にいたとしても,“技術”の認識の形成が運動構造と合致しなかった場合,授業が進行するとC・Dの技能レベル区分に移行する場合があった.全ての技能レベル区分において単元の中盤以降に他者との関わりによって“技術”の認識の形成が促された.技能レベル区分がB・C・Dに限らずAにいる学習者でも,自分より技能レベル区分が低い他者との関わりによって“技術”の認識の形成が促される可能性があると考えられた.departmental bulletin pape
A Report on The Learning Support Project for School Children with Foreign Backgrounds : On Teacher Training Course Students Who Can Understand Children's Needs and Difficulties
宮城県の学校では外国人児童生徒等が増加している。日本語指導が必要な子どもも増えており、国籍や言語、宗教など、子どもの文化的背景も多様化している。また、県内各地の学校に少数で在籍しており、学校では言葉が通じないため、受け入れや指導、保護者への対応に戸惑うケースが多くみられる。学校には子どもに対する専門的な指導ができる教員がおらず、学校で十分な指導が受けられない子どももいる。そこで、こうした子どもの学習を支援するプロジェクトを実施することにした。将来、宮城県の教員になる可能性が高い学生は学習支援を通じて、外国人児童生徒等への理解を深め、必要な支援や配慮について学ぶことができる。本稿では2022年初夏に行ったプロジェクトを報告し、参加した学生のふり返りのアンケートをもとに、学生が何を学び得たかについて分析し、本プロジェクトの意義と成果について検討する。The number of school children with foreign backgrounds in public schools in Miyagi Prefecture is increasing. The children who need Japanese language instruction also increased. In addition, a small number of school children with foreign backgrounds are enrolled in public schools in all over the Miyagi prefecture. Since school children do not understand Japanese, teachers are confused about how to accept them, guide them, and communicate with their parents. Therefore, I decided to implement a project to support those children's learning. It is expected that students who are likely to become teachers in Miyagi Prefecture in the future will deepen their understanding of school children with foreign backgrounds and learn about necessary support and consideration through learning support. This paper reports on the project conducted in the early summer of 2022, analyzes what the students learned based on the feedback questionnaire of the students who participated, and examines the significance and results of this project.departmental bulletin pape