2061 research outputs found
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欧州の視覚障害学生サマーキャンプICC2023参加報告
チェコ共和国のテルチにて開催された欧州の視覚障害学生サマーキャンプ,International Camp on Communication and Computers 2023(ICC2023) に学生1 名を引率して参加した。ICCは各引率者や現地スタッフによるワークショップを中心に,夕刻に行われるレジャーアクティビティや1日設けられるエクスカーションなどで構成される。コロナ禍のオンライン開催を経て復活した対面イベントである本キャンプは,SNSツールの事前利用やオンラインでの情報提供などIT化が進んでいた。また,欧州各国から集った視覚障害のある若者たちと共に英語漬けの毎日を過ごした本学の学生は,英語でのコミュニケーションに対するモチベーションが向上したと思われる。departmental bulletin pape
「自分の思いの否定を裏付ける事実・推測」を考えることの困難性~聴覚障害者のうつ病治療用「こころアプリ」使用の可能性を探るために~
自分の思い込みを自分で外す力のある人はメンタル不全に陥ることが少ないと思われるが,「自分の思いの否定」の内容を考え,それを裏付ける「事実」を探したり「推測」を考えたりすることの困難性を,筑波技術大学における「日本語社会とコミュニケーション」の受講生で同意書が得られた聴覚障害学生の回答を通してまとめた。他人との面接や文字でのやりとりの中で自分の「認知の偏り」を修正するためには,親近性にかかわらず理由になるかどうかを理解する力や前提条件を考える力,仮定を理解する力が必要と思われた。departmental bulletin pape
視覚障害学生のための触図と音声を付加したパワーポイント教材を連動させた新規学習ツール:「しゃべる触図教材」の開発
筑波技術大学 保健科学部では,医療を学ぶ視覚障害学生の自主学習教材として,パワーポイント教材をタブレット端末やスマートフォンで配布し,各自の見やすい文字,白黒反転などの機能の利用を進めてきたが,その教材中の図表については,拡大することで全体像がつかめなくなる,図の説明をたどることに長時間かかるなど,学習に十分利用されていない現状がある。そのため,前回は音声をリンクさせた微小な2mm四方のドットコードを図に刷り込み,音声ペン(G-Speak®)で再生する新規教材を作成し,その使用感を検討した。墨字使用者の,特に図表の理解を深める可能性が示唆されたが,点字使用者に対する方法の検討が必要と思われた。今回我々は,触図と音声を組み込んだパワーポイント教材を連動することで,点字使用者,墨字使用者共に使用できる「しゃべる触図教材」を作成し,その有用性を検証した。神経内科学の講義では難解な神経機能解剖を伝えなければならないが,大脳領野や錐体路の触図に音声情報を組み合わせた「しゃべる触図教材」では,点字使用者,墨字使用者共に図の利用が可能であり,学習後小テストの正答率は学習前平均48%から学習後平均88%へ有意な改善が見られた。また教材の使用感について長所と改善すべき点とが示唆された。今後はこれらの指摘を踏まえて,より使用しやすい教材へと改善を進めていく予定である。departmental bulletin pape
聴覚障害学生の日本語に関する困難点の分析(8)~反論を想定した文章づくりを通して~
2020年度は,新型肺炎拡大防止のため,筑波技術大学における1年次必修科目「日本語表現法A・B」は遠隔授業となったことから,Zoomによる授業とラーニングボックスを用いた学習を組み合わせて進めることとし,「教師によるていねいな解説」から「ラーニングボックスの問題を用いた繰り返し学習」への転換を図った。2020年度1学期の期末試験における「反論を想定した文章」について,論理的整合性を欠いた文章を作成した学生は約9%であり,前提条件を考慮に入れない文章を書いた者が少なくとも約50%みられた。また,「授業をする」のように,教員の立場に立った文を記した者が約35%みられた。departmental bulletin pape
視覚障害のある理学療法士の就労スキル獲得プロセス
理学療法士数の急増により,熟練者養成が急務となっている。視覚障害者の場合,スキル開発の重要性はさらに高い。先行研究は自己申告による能力感の前後比較や部分的スキルの測定に留まり,スキル構造や有効な介入は未解明である。そこで,訓練開発に必要な評価基準を開発するため,視覚障害のあるPT7名から得られた質的データをカテゴリー分析した。結果,3つのプロセスが判明した:A 身体感覚と脳機能(生理的相互作用);B 個人内・個人間(社会的相互作用);Cリハーサルとレパートリー(概念的相互作用)。聴・触覚だけでなく記憶がタスク遂行を助けていた(A)。発達中期以降は視覚の不利に関わらず社会的スキルが発達していた(B)。思考的リハーサルが視覚面の不利を補っていた(C)。departmental bulletin pape