Ohkagakuen University / Nagoya College: Repository / 桜花学園大学・名古屋短期大学情報リポジトリ
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The Making and its Issues of an On-Campus Nursery Practice Program set against COVID-19
COVID-19感染拡大の中、教育の公平性や地域の保育や医療を守るため、本校では現場実習を中止し、学内での保育実習代替プログラムを実施することにした。プログラムは厚生労働省が示す保育実習Ⅱの目標に対応するように協議し、全30コマの授業を計画した。独自性のあるプログラムとしては、模擬保育が挙げられる。COVID-19の状況等から通常の対面形式での模擬保育ではリスクがあると判断した結果、リモート形式での実施とした。また、授業の評価権者である教員以外に、現役・元保育者をコメンテーターとして招き、学生の模擬保育に参観・助言をするようなシステムとした。全プログラム終了後、学びとなったプログラムを学生に回答させた結果、全てのプログラムに反応があり、学生にとってどのプログラムも有意義であったと考えられた。特に、友達の保育に参観したこと、現場の先生方にコメントをいただいたこと、子役を何度もやったこと等、模擬保育に関する評価が多く得られた。departmental bulletin pape
A Comparative study on 2019 Revised NURI Curriculum Proposal
本研究は韓国の国家水準幼児教育課程であるヌリ課程に着目し、「2019改訂ヌリ課程」がどのような過程を経て告示に至ったのかを明らかにすることを目的としている。具体的な内容としては今次改訂案作成の基本方向に関わる政策課題を明らかにしたうえで、第1に、旧「3-5歳年齢別ヌリ課程」と「2019改訂ヌリ課程(案)」との比較検討を行った。第2に、「2019改訂ヌリ課程改訂(案)」と2019年7月に告示された「2019改訂ヌリ課程」について比較検討を行った。その結果、改訂案は「3-5歳年齢別ヌリ課程」の大枠を忠実に継承して構想されている一方、内容的にはかなり大幅な簡略化が意図されていたことが明らかとなった。又、改訂案と告示文との比較検討では、予想を超えて大幅に修正されていたことが明らかになった。2019改訂ヌリ課程の改訂過程に見られるこうした内容は、国家水準教育課程の現場適用時の実践的課題を示唆している点で、有益な研究成果を得たといえる。departmental bulletin pape
Study of a Movie "Kichiku" (1978) ーFault of a novel and a movieー
子殺しをテーマに高度経済成長期の男性の願望の顛末を描いた松本清張「鬼畜」は、その願望の裏側にある女性への一方的な甘えの構造を転倒させることで日常にある陥穽を炙り出す恐怖小説だった。
野村芳太郎は、そんな原作の非情な世界観を人間の弱さと恐ろしさ、そして父子の絆を描くヒューマニズム映画へと仕立てた。結果、映画「鬼畜」は、同じく親子愛の映画「砂の器」(1974)に連なる系譜として完成し、霧プロダクションへの決定打となった。
しかし、映画「鬼畜」には、正妻と愛人の対決と正妻の子どもらへの過酷な仕打ちという前半の衝撃と親子愛の結末とが巧く嚙み合わないという分裂を抱えていた。
この分裂は、「砂の器」に代表される人間主義と「八つ墓村」に代表されるセンセーショナルさ、相克するその二つが1970年代の野村に期待されるものだったからこそ起きたことである。そして、映画「鬼畜」に大衆が望んだのは、前半の過剰なまでのセンセーショナルさだった。大衆の欲求に敏感な野村の在り様は、自作の映画化にヒューマニズムを求めた清張との間にやがて大きな決裂を生む。映画「鬼畜」は、霧プロ設立前から二人の決裂を予見していた映画だったのである。departmental bulletin pape
"Daviated Mother" in Woman's Magazine
本稿は、明治期以降に大衆が「逸脱した母」とみなした乳幼児の母親像を明らかにする研究の一部である雑誌記事検討を行ったものである。明治20年代に出版された女性雑誌に掲載された乳幼児の母親の言動に関する記事を抽出し、母親のどのような言動が否定的に扱われていたのかを明らかにした。本稿で取り上げた3誌では、否定的に取り上げられていた母親の言動を7点示した。子どもの我儘を許すかについては賛否が別れており、家族観が変化する中で母親の対応についても複数の価値観が混在していた状況であったことが窺えた。また、祖父母の助けを借りて育児をする母、新しい女性の在り方を体現している母は、この時点では否定的に扱われていた。これらの姿がいつ頃から肯定的に受け止められ、新たな「逸脱した母」の言動が生まれていったのかは、今後の研究課題である。departmental bulletin pape
Current Issues for Childcare Workers after Childcare Leave and the Significance of Training(1)
本研究は、育児休業明け保育士が保育の仕事に対して抱く考えや課題について明らかにし、保育組織や職場環境の改善に向けた方策について探ることを目的としたものである。育児休業明け保育士に対する質問紙調査の結果、育児休業取得前は、先輩保育士による円滑な仕事の分担や共有が仕事の安心感や学ぶ意欲、保育内容の充実へと繋がっていたが、育児休業取得後は、頼られる立場への変化に戸惑い、勤務形態の変化によって仕事を共有しづらくなったことが働きづらさへと繋がっていた。その中で保育士研修が貴重な学びの場になっているため、今後は組織マネジメントや情報共有の方法などに関する内容を研修に取り入れる必要があると示唆された。departmental bulletin pape
The Succeeding of the MEMORY(2) ーThe Visualization of Our INSPIRATION in the Study of Tai HIKOSAKAー
本稿では、彦坂諦さんからの「聞き取り」により得た内容(話された内容)と、行為としての「聞き取り」あるいは「対話」を通じて「わたしが記憶を受け継ぐ」とはどういうことかについて考察する。彦坂さんの問いは、ご自身が「どうして大日本帝國が喜ぶような純粋培養された愛国少年、軍国少年になっていたか」というものだった。彦坂さんはこの理由を知ろうとしてきたことが「私の生涯を決定した」とも語っている。彦坂さんへと問う私たち(嶋守と五郎丸)が、問い続ける彦坂さんとのやりとりによりいかに揺さぶられ、問い続けることになったのか。私たちの「記憶を受け継ぐ」プロセスを示していきたい。departmental bulletin pape
Physical Activity for Children during the COVID-19 Pandemic ーDevising the rules of activityー
教員免許(小学校教諭、幼稚園教諭)および保育士資格の選択必修科目である「体育A」(実技)は、新型コロナウイルスの蔓延によって実技の実施を見合わせ代替授業を実施した。その際「コロナ禍における運動遊びの工夫」という課題に学生が取り組んだ。今回は学生が新たな遊びを創造していく中で、どのような気づきや学びがあったかを紹介し、今後の実践授業にそれらをどう活かしていくかを検討した。結果、学生たちは、様々な遊びを考えるプロセスの中で、「できない」を「できるようにする」工夫および豊かなアイデアを放出できる力をつけることの大切さや、こどもが求めているものに真摯に向き合うこと、こどもが生き生きと活動できる環境について改めて考えることの重要性など多様な側面からの気づきを得ることができた。更にこのような経験が自己を成長させると実感できたことは学生にとって大きな収穫と言える。今後はこのような課題への取り組みを授業に継続して取り入れ、多様なこどもたちやその時々の環境に適した運動遊びの方法を蓄積していきたい。departmental bulletin pape
Educational Benefits of On-Campus Nursery Practice Program Ⅱ against COVID-19
COVID-19感染拡大の中、教育の公平性や地域の保育や医療を守るため、本校では現場での保育実習Ⅱを中止し、学内プログラムを実施することにした。そのプログラムの教育効果を検証するため、プログラム開始前、体験学習である模擬保育の終了時点、そして全てのプログラムが終了した時点で、保育実習Ⅱで求められる目標に対する達成度を受講学生は自己評価した。その結果、ほとんどの項目で、有意な得点の上昇を示し、プログラム直後はもちろん、数ヶ月後まで学生自身の「できるようになった」という自己評価が続いていることがわかった。特に、保育実習Ⅰでは目標として掲げられておらず、新たに保育実習Ⅱで目標として掲げられている「地域の子育て家庭に対する支援」や「地域社会との連携」、「自己課題の明確化」に関しては、2回目の実習として学生が現場で体得すべき項目であるが、そのような項目に関しても、学内プログラムにも関わらず学びが大きかった。departmental bulletin pape
Practical Report on Graduation Research: Seminar Projects
This practical report introduces seminar projects carried out in a private Japanese university’s English department’s as part of its graduation research requirement. Traditionally, Japanese universities students produce a graduation thesis upon completion of their seminar. However, due to changes in the academic levels of student entering the university, it was decided to allow different types of writing to be part of the department’s graduation research. Project based Learning (PBL) seminar projects were introduced with a seminar project report being added to graduation research. The aim of this practical report is to introduce some of the seminar projects carried out and reported on as part of the graduation research requirement. It also explores some of the benefits the students receive by doing projects.departmental bulletin pape
What the Students Learned from the Post Practice Guidance of the Nursery Practice TrainingⅡ― Differences between Self-Evaluation and Evaluation from Others-
COVID-19により、学内プログラムとなった保育実習Ⅱにおいて、16人グループで一人30分の模擬保育(15人が子役)を実施し、ベテラン保育者から評価を得た。模擬保育に対する学生自身の評価とベテラン保育者からの評価を学生同士がグループ内で共同省察することで、保育に対する課題や認識を明らかにすることを事後指導の目的とした。共同省察の結果、学生とベテラン保育者の共通点として、省察で取り上げる観点が一致していた。一方で、観点が同じであっても、その省察の深さの違いが相違点として現れた。学生は個々の事象に対する省察をするのに対し、ベテラン保育者は全体的な保育の中で課題を捉えていることがわかった。初学者である学生は、点として状況を捉えてしまうが、点と点を結び線にしていく、線と線を結び面にしていく作業は、現場では保育者が、学内の模擬保育では教員が担わなければならない。今回はベテラン保育者によってその作業が行われたが、今後実習の事後指導においては、教員もそこを意識すべきだと考える。departmental bulletin pape