Nihon Fukushi University Institutional Repository / 日本福祉大学機関リポジトリ
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Analysis of the Activities of a Private Organization Supporting Women in Sex Business:Perspectives on the Private Sector’s Complementarity to, Substitutability for, and Cooperativity with the Women Protection Program
女性を取り巻く環境が大きく変化する過程で,女性が抱える問題は多様化し,婦人保護事業も保護範囲を拡大してきた.しかし婦人保護事業は売春防止法に依拠し,支援内容に限界がある.本研究では,貧困をはじめとする困難を複合的に抱え性ビジネスに従事する女性を対象に支援を行う団体の活動に焦点をあて,その活動実践の内容を整理し,婦人保護事業との間にある関係性を明らかにすることを目的とする.
研究対象とした団体Aの活動・支援はアウトリーチ,相談支援,同行支援,就労支援,情報共有・発信の5カテゴリーに分類し,アウトリーチが支援団体独自の活動であり,相談支援,同行支援,就労支援,情報共有・発信については、婦人保護事業に対する補完性があることを明らかにした.また団体Aのアウトリーチ活動は,要支援者の発見に留まらず,被害防止,危機管理,啓発,情報収集の意味を持ち,アウトリーチ後の相談支援,同行支援,就労支援,そして情報共有・発信に大きくプラスの影響となっていることが明らかとなった.なお,性ビジネスの出口支援は容易ではなく,望まない性ビジネス従事からの卒業と昼職への転職,そして定着,が今後の性ビジネスに従事する女性の支援において,一つの課題であることも明らかとなった.departmental bulletin pape
Perspectives on Acquiring Social Work Thinking in Social Work Practicum Education: A Literature Review for Extracting Perspectives
ソーシャルワークはケアマネジメントの影響を大きく受け,困った問題に対して既存の社会資源を当てはめていくことが目的化している.筆者らはソーシャルワーカー自身が専門的価値をもとに「考え」を巡らせながらクライエントを全人的に理解していくために,ソーシャルワークとしての「視点(目の付け所)」についての文献による視点抽出を試みた.その結果,①クライエントの持つ心身機能(バイオ・サイコ)をとらえる,②クライエントとクライエントを取り巻く環境をとらえる,③クライエント・環境のストレングスをとらえる,④クライエントの生活史をとらえる,⑤クライエントと社会の仕組みとの関係をとらえる,⑥クライエントの希望・意向・可能性をとらえる,⑦クライエントの予見されるリスクをとらえる,を抽出した.この 7 つの視点は,ソー
シャルワーカーがクライエントを深く理解するために幅広い視野でとらえ,そこから焦点化していくときに役立つツールと言える.7 つの視点を生かしたソーシャルワークの思考を獲得するための教授法やプログラム開発が課題である.departmental bulletin pape
Current Situations and Challenges of Reforming Child Welfare in South Korea - Report on Site Visits of Agencies Related to Childcare, Guarantee of Rights, Collaborative Divorce Systems, and Child Protection -
本研究では,韓国への現地調査を行い,韓国における児童福祉改革の現状と課題について検討することを目的とした.まず保護者からのクレームへの対策などが課題となっている韓国の保育現場の実情と課題について,日本の保育制度と比較しながら検討した.次に児童政策に対する総合的な遂行と児童福祉関連事業の効果的な推進のために設立された児童権利保障院の主な業務,それらを推進するための指針,新児童虐待対応体制の実際と課題などを視察調査した.また,家庭内の紛争や問題の解決のために後見的・福祉的関わりを基本として現在,子どもの利益確保から協議離婚や面会交流などに深く関与している家庭法院の活動の実際や課題について視察調査した.最後に,新児童虐待対応体制の下,現場で警察官と共にケースの調査に当たっている区役所児童保護チームとケースマネジメントを行っている児童保護専門機関の視察調査を行った.departmental bulletin pape
Case study of cognitive formation process in primary school physical education(2nd report) –For the practice of holding volleyball in the 3th grade of primary school–
本研究は,小学校中学年における戦術・技術認識の形成過程の特徴を解明することを目的とした.分析対象は,小学校 3年生のホールディングバレーボール実践である.分析方法は,授業者へのインタビュー調査および感想文の内容分析である.内容分析は,認識対象を観点とする 4 つのカテゴリーを使用し,また,教師の指導方法と関連づけて攻防の観点からも実施した.結果,本実践における戦術・技術認識の形成過程の特徴として,次の 4 つのことを解明した.第 1 に,【方法】と【方法に関する実態】が多く,有効な方法や方法の教え合い,成功した事実などが多くみられた.第 2 に,基礎的学習から攻撃の学習の段階までの期間で,最初に【方法】が多く記述され,その後,他の認識対象の記述数も増加していた.第 3 に,防御の学習で【課題】と【課題に関する実態】が多く,学習のつまずきがみられた.第 4 に,攻防の記述は,先行研究と同様の経過をたどった.departmental bulletin pape
Some questions about the ‘Deconstruction of collective-education’.
現在,生活指導研究の重要なテーマとなっている集団づくりの脱構築,集団づくりのケア的転回,「ケアと自治」についての疑問を提示した.まず,ケア概念自体のわかりにくさである.ケアという一言でケアにかかわるあらゆることが一度に語られている.次に,ケアが教師の行為を指すのか,子どもの行為・相互行為を指すのか錯綜している.「ケア的転回」や「脱構築」とは「ケアの倫理」に立つ集団づくりへの転回という意味である.フェミニズムの議論に立ち返ると,「ケアの倫理」は「正義の倫理」との統合を模索するものであった.だとすると,「転回」するとすれば,「ケアの倫理」と「正義の倫理」を統合的にとらえた集団づくりへの「転回」でなければならない.departmental bulletin pape
Research on the relationship between social projection and the referential validity of opinions
本研究は,心理的距離の離れた外集団成員に対する社会的投射が,当該事象に関する知識量や意見の妥当性の高さと関連するかどうかについて検討した.大学生 51 名を対象として Google フォームによる質問票への回答を求め,同学科生(内集団)および IT 企業に勤める一般会社員(外集団)にそれぞれ関与性の高い話題について,意見の賛否の程度や両集団成員の合意推定値(%),および各集団成員への知識量と参照妥当性の測定を行った.その結果,会社員に関与性の高い話題に関する会社員への社会的投射は,参照妥当性の評価と有意な正の相関関係があることが確認され,会社員に対して意見の妥当性を高く評価するほど,外集団成員である会社員への社会的投射が大きくなることが明らかになった.しかし外集団への社会的投射の生起は限定的であり,社会的投射の指標化の問題など,今後の課題が議論された.departmental bulletin pape
Relationship between Color Preference and Personality Trait in Selecting Clothing
色嗜好が被服選択行動に及ぼす影響における性格特性の媒介効果を検討した.調査においては,「好きな色(嗜好色)」「好きな服の色(被服嗜好色)」「よく着る服の色(着装色)」「嫌いな色(嫌忌色)」「嫌いな服の色(被服嫌忌色)」「1 番着ない服の色(非着装色)」を,9 種の色カテゴリー(赤,オレンジ,黄,黄緑,緑,青,紫,ピンク,茶)からそれぞれ 1 色ずつ選択させ,選択色のイメージを,15 種の形容詞対を用いた SD 法により回答させた.さらに,回答者の性格特性を日本語版 Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)を用いて測定した.SD 法による色イメージの測定結果に対する因子分析により,「活動性」「柔軟性」「澄明性」の 3 因子を抽出し,その結果に基づき各選択色間の 3 次元空間上での距離を算出した.分析の結果,嗜好色と被服嗜好色・着装色が一致する回答者は,両者が不一致であった回答者に比べ,有意に神経症傾向が低いことが示された.この結果は,他者の目を気にする傾向が高い者は,他者からの評価懸念が高くなり,自身の嗜好色に基づく被服選択が困難であったことを示唆するものである.また,勤勉性が高い者ほど,被服嗜好色と着装色のイメージ距離が近くなり,開放性の高い者ほど,嗜好色と着装色のイメージ距離が近くなることなどが示され,色嗜好に基づく被服選択の際に,回答者の性格特性が一定の関与をなすことを示唆する結果が得られた.departmental bulletin pape
Relearning elementary school science by university students aiming to become teachers Ⅰ –What can we learn from “levers” and “balances”?–
小学校教師を目指す大学生による理科の学び直しに取り組んだ.小学校の理科で学ぶ内容は,学生たちは過去に学んでいたはずであり,将来は教えることになるものだが,よく理解されていないことがいくつかある.そのうち今回は,小学校 6年生で学ぶ「てこ」について取り上げ,「てこ」を介して,自然の法則を見出すことを学ぶ方法を探った.なお,「学び直し」の内容やレベルについては,小学校教師を目指す大学生にとってという意味で考えており,小学校の学習指導要領や教科書には掲載されていない内容も含まれている.departmental bulletin pape