TAKUSHOKU-University 拓殖大学 機関リポジトリ
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Establishment of a Chinese Learning System that Integrates Learning and Assignments : From the Practice of “Chinese Qualification Class” during the COVID-19
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、多くの大学においてオンライン授業が導入された。中国語教育の面でも例に漏れず、このコロナ禍においてオンラインを活用しながら様々な授業実践がなされている。では、オンライン授業において、どのようなシステムを構築することが学生にとって使いやすく、学習効果が向上するのであろうか。
このコロナ禍で実施したオンデマンド型授業において、筆者は対面授業と同様の授業説明が視聴できるシステムを構築したが、そのシステムはあまり活用されなかった。学生からのフィードバックを分析した結果、その原因としてシステムの利用の煩雑さといった使い勝手の悪さが挙げられた。そこで、学習者がアクセスしやすいようなシステムをMS Formsを使用して新たに構築・実践した。得られたデータを統計的に分析すると、学生の課題提出率が前年度に比較すると向上していた。
ポストコロナにおいてもオンライン授業で得られた知見が、活用されていくと考えられる。本稿で構築したシステムはコンテンツがあればどの教員も構築可能で、他の講義への応用が期待される。departmental bulletin pape
Local Autonomy System Prior to the Establishment of the Meiji Constitution : Spirit of Autonomy of Diplomat Shuzo Aoki
明治初頭から今日に至るまでの日本における自治制度の発展の経過を眺めるとき,重要な点の一つが,明治憲法制定に先立って「三新法」などの地方自治制度の整備を先行したことである。その意義は,地方自治は近代国家として発展するうえでの基盤であり,その基盤を整えたうえで,憲法体制を構築することの大切さを当時の元勲たちが認識していたことを示していることである。だが,明治初期において,明治憲法制定に先立って地方自治制度の整備の重要性を元勲に進言した人物が,青木周蔵という在ドイツ公使・大使という外交官であったという点ついて,それほど重視されてこなかった。本稿では,外交官だった青木がどのような思想を持って日本の地方自治制度の整備に貢献したのかを明らかにするものである。departmental bulletin pape
Effectiveness and Challenges of the “K Code”, a Kanji Character Learning Method for Improving Line Identification : Awareness Survey of Learners and Teachers
日本語教育では漢字の字体・字形指導の用語が定まっておらず,部首より細かい線について系統立てて説明することは一般的ではない。漢字の線を識別することは学習者に委ねられているのが現状だと言える。そこで,筆者らは漢字入門期の線の識別力向上を目指し,Kanji in 6 & 4(Taha, 2020)の6種の基本線の書き方や特徴を表すアルファベット・コードを「Kコード」として導入し,字体指導の実践を行った。本稿では,Kコードの実践への評価と課題を検討するために,学習者および教員に対して行った調査の結果を報告する。アンケートおよびインタビュー調査の結果から,線の識別と共通言語機能において,Kコードの有用性が示唆された。課題として,漢字指導にアルファベットを使用することへの抵抗感を軽減する必要があることがわかった。departmental bulletin pape
On the Term Hatsuon
「発音」という語のもつ現代的な意味の成り立ちについて,コーパスやデータベースを含む文献資料によって調べた。その結果,次のことがわかった。⑴「発音」は,古くは,広く「音を出すこと」を意味する語であったが,とくに「経文(声明)を唱えること」(「ほっとん」や「はっとん」という)に使われ,「漢字の音を示すこと」という用法もあった。⑵「 言語の音声を,何らかの方法に従って,(正しく)作り出すこと」という「発音」の現代的意味は,蘭学や英学の影響で生まれたと思われる。これは,江戸時代には,「呼法」などと呼ばれていたが,明治以降,「発音」が使われるようになった。⑶現代的意味の「発音」の読み方には,明治前期には,「はついん」と「はつおん」とがあったが,明治後期には,ほぼ「はつおん」に統一された。departmental bulletin pape
The Chinese Sentence Final le and the Phase for Language Agent
これまで筆者は一連の論考(浅井2014,2015a,2015b,2016,2021)において,『(旧本)老乞大』句末の“有”,現代モンゴル語句末の存在動詞байх,台湾語「有+VP」の“有”とチベット語の句末存在動詞^yöö/^duuの文法化用法「言語主体位相の叙述」との類似性について指摘してきた。
本稿では,現代中国語の語気助詞“了”の意味機能がやはりこの「言語主体位相の叙述」と類似していることを,5種の現代中国語テキストにおける「名詞・形容詞述語文+了」から検証してみたい。departmental bulletin pape
Developing Japanese Author Recognition Test : A Pilot Study among High School Students
本稿は,「日本語版作家名再認テスト」作成のために実施した予備調査の結果を中心に報告するものである。「作家名再認テスト」とは,学校外における読書量を測るのに信頼度が高い指標として海外では広く使われてきた調査であるが,国内における研究はまだ極めて少ない。大学生を対象とした日本語版作家名再認テストは小山内ら(2015)によって作成されているが,高校生を対象とした再認テストはまだ開発されていない。そこで本研究では,高校生を対象とした日本語版作家名再認テストの項目化を検討し,125項目からなる質問紙を作成した。調査は297名の高校生を対象として行った。本稿で報告する予備調査の結果をもとに,本調査で用いる項目の検討が今後の課題となる。departmental bulletin pape
CSR Procurement and SME Disclosure : An Investigation into Non-Financial Disclosure Practices in Procurement Transactions with Large Corporations.
本論文は,中小企業がどのような非財務情報を開示することが要請されるかを考察した。中小企業は非公開会社が多くを占めるため,これまで非財務情報の開示を行う決定的要因がなかった。しかし,ESG投資市場の拡大に伴い仕入先たる中小企業も含めたサプライチェーン全体でCSR活動を行うことが社会的要請となっている。
本論文では日経平均株価の構成銘柄に選ばれている225社(2021年4月末時点,以下日経225と表記する)を対象に,CSR調達の内容とこれらの企業がサプライヤー(中小企業)に要請する情報開示について分析した。その結果,日経225を構成する企業は「社会的プレッシャー」,「社会契約」,「共存共栄」という3つの観点からCSR調達を行っていること,情報開示についてはRBA行動規範に準拠する行動規準を設定している企業が労働,安全衛生,環境活動,ビジネス活動,構造,財務状況,および業績に関する情報開示に取り組んでいることが明らかになった。departmental bulletin pape
External Financing Costs and Technology Innovation Efficiency of R&D Activities —Evaluation of GEM Listed Companies in Shenzhen—
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On “Noun+wa” and “Noun+ga” in Modern Japanese ―From the Viewpoint of Function in Sentence―
現代日本語の文の構成については,「主語」を認める立場,認めない立場から,さまざまな説が提出されている。「主語」を認める説では,「名詞+は」「名詞+が」共に「主語」とされることがある。しかし,「主語」という考え方の元といえる「subject」にも,三種類のとらえ方があり,「主語」=「subject」を日本語の文の構成の分析にそのまま持ち込むことは混乱の一因となる。本稿では,増井(1997)等の説に基づいて,「名詞+は」を文の構成要素間の叙述関係における「述べられる部分」,「名詞+が」を意味関係における主体を表示する成分ととらえる。一方,「名詞+は」=「既知」,「名詞+が」=「未知」という考え方や,「名詞+は」を含まない文から「名詞+は」を含む文が作られるという考え方は事実を反映していないといえる。現代日本語には,「名詞+は」 を含まず全体が名づけ的に用いられる文, 「名詞+は」が「述べられる部分」として続く「述べる部分」を導く文,という異なる二種類の文があることを主張する。departmental bulletin pape