TAKUSHOKU-University 拓殖大学 機関リポジトリ
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Young Foreign Language Learners’ Utterances with a Degree of Freedom : Analysis of Zoom Sessions with ALTs
本研究は日本の小学生による英語の発話の自由度に着目する。「外国語科」の授業におけるALTとのZoomセッションを通して,児童がどのような発話を行うかを検証し,言語活動との関連を探る。対象となる第6学年の授業では,スモールトークで既習表現を使う場を設け,児童が使いたいと思う表現を集め,インプットし,その後Zoomを使用してALTとオンラインのやり取りを行った。ALTとのライブセッションという言語活動を通して,児童の発話の自由度がどこまで高まったか,またやり取りはどう変化したかを, 用法基盤モデルの枠組みの中で検証した結果,児童の発話は既習の定型表現に留まらず,チャンクを分解しながら,より柔軟で自由度のある表現を使い,やり取りを行っていることが判明した。また相手の言ったことを繰り返したり,さらに発展させたりして,会話を成立させていることがわかった。departmental bulletin pape
派生二重目的語構文の機能的分析
This study examines how English double object constructions(DOCs) behave under five syntactic operations: heavy NP shift, whmovement, relativization, clefting, and passivization. The data show two main tendencies. First, direct objects are generally more flexible than indirect objects(IOs)in syntactic movement, except in passivized DOCs. Second, among IOs, recipient IOs are more acceptable in derived constructions than benefactive IOs. These patterns are explained by two functional constraints: one based on information structure( i.e., how old and new information are ordered), and the other based on argument structure(i.e., how the meanings of verbs determine their arguments). This analysis supports a functional account of how discourse and verb meaning shape syntactic patterns.departmental bulletin pape
Tracing the Development of Management Accounting Research on Small and Medium-sized Enterprises : A Critical Review of SME Definitions in Previous Studies
本論文は日本における中小企業の管理会計研究が研究対象としてきた「中小企業」をどのように定義してきたのかを明らかにすることを目的とする。この目的のため,国内における経験的研究を対象とした文献レビューを実施した。レビューは再現性を高めるため,①データベースの選定,②キーワードの設定,③内容の精査,④経験的研究であるかの判断という四段階で行った。分析の結果,主要な知見として次の2点が得られた。第1に,経験的な中小企業の管理会計研究は2000年代以降に急増していることが確認された。第2に,中小企業を定義する際には従業員数を基準とする研究が多数を占めることが明らかとなった。この発見は,なぜ中小企業の管理会計を大企業と区別して議論する必要があるのかという根源的な問いに対する示唆を与えるものである。中小企業は人的資源や会計専門職の不足など,管理会計システムの整備・活用に影響を与える要因が大企業と異なるため,研究目的に応じて適切な基準を選択することが重要である。さらに,研究成果の比較可能性を担保するためにも,採用する基準を明示することが必要性である。departmental bulletin pape
Effect of the rachis and vane morphology on the aerodynamics of a bird feather
departmental bulletin pape
Associations between students’ self-injury, “wanting to disappear” experiences, feelings of dread and aversion, and Their view of life and death, happiness, and bereavement experiences
本研究の目的は,学生の自殺に関する思考・行動及び自傷関連行動の実態とその背景要因との関連について検討することであった。大学生,短期大学生,専門学校生730名を対象に自記式アンケート調査を実施した結果,以下のことが明らかになった。1つは,学生の自殺に関する思考・行動及び自傷関連行動の経験の実態で,学生が「消えたい」と思った経験は69.1%,希死念慮59.9%,自傷念慮28.0%,自傷行為43.1%だった。2つ目に,男女別の特徴として,男性の自傷行為は衝動性が伴いやすいと考えられ,女性は「消えたい」という内的体験や自傷念慮が高まると,希死念慮や自傷行為に至りやすいことが示された。このため,突発的・衝動的な自傷行為に対しては,衝動を抑えて心身を落ち着かせるための自己対処スキルを身につけること,また,学生に自傷念慮や自殺念慮がみられた段階で,その原因の除去や解決につなげることを視野にかかわることが必要と考えられた。3つ目に,「消えたい」気持ちや「希死念慮」「自傷行為」は,身近な人との死別経験をもつ学生にみられやすいことが示されたが,それらが具体的に死別体験に対してどのように結びついているのかを検証することはできなかった。今後は,さらに多くのデータとともに,地域・家庭環境や個人の体験などがどのように死別体験や死生観に影響しているのかを個人の内的視点を通して詳細に検討する必要があると考えられた。departmental bulletin pape
How to Improve Vocabulary Defining in Japanese Learners’ Dictionaries : Focusing on Nekko, the Japanese-Japanese dictionary we recently published
本研究では,日本語学習者向け辞書に用いられる定義語統制のための資料を得ることを目的に,「ねっこ日日学習辞書」の定義語について分析し,その使用頻度や難度に基づいて整理を行った。同辞書に使用された定義語の集計を行い,使用頻度,カバー率,語彙レベルをもとに検討し,高頻度・カバー率の定義語リストを作成した。また,使用頻度が高い定義語の分析からは,多くの見出し語の意味説明に重要な概念を整理できる可能性が示された。併せて,見出し語自体の意味の共通性や関連を整理することで定義語を統制できる可能性があることが示唆された。departmental bulletin pape
Quotation Usage and Subjectivity in Professional Baseball News Reporting : Analyzing Linguistic Adjustment Across Different Team-Affiliated Reporting Stances
日本語の引用は伝達者の意図により調整されるが,選手や監督のコメントがよく引用されるプロ野球報道においてそれは顕著であり,調整方法が主観性の度合いに影響していると考えられる。本研究は,プロ野球報道における引用表現の使用実態を分析し,主観性を感じさせる引用表現の特徴を明らかにすることを目的とする。研究対象として,広島東洋カープのファン向けと見なせる『中国新聞』と,読売ジャイアンツのファン向けの『読売新聞』のデジタル記事を選定し,それらと特定球団を支持しない記事とを比較分析した。
その結果,特定の球団を支持しない記事およびジャイアンツファン向けの記事では,「振り返る」「言う」などの中立的述部が多く用いられ,発話者と伝達者(記者)との距離感が保たれていた。一方,『中国新聞』の記事では,「意気込む」などの心情を表す解釈的述部,「声を落とす」などの発話様態述部,「肩を落とす」「汗を拭う」などの身体表現述部が頻繁に用いられていた。カープの記事では,「語り」調の文体の中で伝達者は後景化し,発話者の存在感を際立たせ,臨場感を出すという特徴が見られた。これは,カープという球団に対するファンの心理的近さに寄り添った書き方だと考えられる。この結果は,引用表現の効果的な使用方法を考えるための一助となると期待できる。departmental bulletin pape
The Impact of Government Support Measures During the COVID-19 Pandemic on Corporate Performance
危機時における政府の企業支援策と経済の新陳代謝の両立が,多くの国において重要課題となっている。本研究では,コロナ禍における政府支援が企業パフォーマンスに与えた影響を,以前から業績が悪い企業に対する支援だったかどうかの「事前の政策評価」と,支援を受けた企業がコロナ収束後に業績を回復させたかどうかの「事後の政策評価」という2つの視点から,国内外の様々な研究のサーベイや,筆者自身の研究結果のアップデートを通じて評価する。分析の結果,コロナ以前からのパフォーマンスという点では,企業支援策は,コロナ禍前から業績が悪いゾンビ企業を意図せず助けていたことを示唆する実証結果が多いことが判明した。また,コロナ以後のパフォーマンスという点では,企業支援は,中長期的には,利益率や生産性が低い企業を市場に停滞させる要因になっていることが多くの研究から明らかになった。これらの結果は,バブル崩壊後から続くゾンビ企業に関する研究と整合的な結果となっている。経済ショックの緩和と経済の新陳代謝を両立することは容易ではないものの,企業に対するきめ細やかな支援や平時からの行政インフラの整備が必要不可欠であることが示唆されたといえる。departmental bulletin pape
Analysis of International Students’ Communication through Their Use of LINE : A Comparison with Japanese Students
本研究は,留学生のLINEの利用実態を明らかにし,留学生のLINEを介したコミュニケーションを解明するため,留学生のLINEの利用状況とLINEを利用する際の問題について,日本人学生との比較から分析した。その結果,留学生の3割以上がLINEを毎日利用しており,8割以上が日本人の友達とLINEをしていた。また,アルバイトをしている留学生のうちアルバイト先の上司,先輩,同僚とLINEをする人はいずれも5割以上であり,留学生は仕事目的でLINEを利用する機会が多いことがわかった。LINEのコミュニケーション上の問題については,留学生の4割弱が問題を感じており,入力の問題,メッセージの意味の理解,相手の返信の遅さ,返信の仕方,漢字の読みなどが問題として見られた。これには,留学生の日本語能力の影響が考えられる他,留学生と日本人が互いの会話のスタイルを理解していないことに起因するものもあった。また,留学生と日本人学生で違いが見られた問題は漢字の読みだけであった。今後の課題として,留学生と日本人学生のLINEのコミュニケーション上の問題についてより質的な分析を進めるとともに,LINEチャットの会話データ自体の分析を進めてLINEの会話のスタイルを解明すること,さらに,留学生の仕事目的のLINEのコミュニケーションの実態を明らかにし,留学生のビジネスコミュニケーション教育を進めることが挙げられる。departmental bulletin pape