Niigata University of International and Information Studies (NUIS) Repository / 新潟国際情報大学機関リポジトリ
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An Underappreciated Debate on the Unintended Consequences of Japan’s Defense Posture during the Cold War
国際政治学分野に教科書は数多あれどもリーディングスは滅多に見かけない。なぜなら、そも
そも論争らしき論争がないからである。そしてこの論争の不在は、専門領域ごとの研究者の棲み
分けに由来する。この状況は研究の持続的発展を触発するものではない。とは言え、論争がなかっ
た訳ではない。ただし、その意味が正確に理解されなければ、学知の蓄積はない。その論争とは、
冷戦期日本の防衛姿勢の「意図せざる結果」をめぐる議論である。高坂正堯の「現実主義者の平
和論」は、坂本義和の「中立日本の防衛構想」を、西太平洋におけるアメリカを基軸としたハブ・
アンド・スポークスの同盟構造に起因する《同盟のディレンマ》を直視するものではないため、
所期の安全保障効果をもたないと評価した。しかし坂本は、同時代のシェリングのコミットメン
ト論を意識しつつ、《安全保障のディレンマ》を直視しない防衛構想は、所期の安全保障効果を
もたないと論じていたのである。departmental bulletin pape
Freire’s dialogical education today : workshop as an act of naming the world.
本論の目的は、パウロ・フレイレ(Paulo Freire)の目指した対話的な実践とはなにかを考察し、
そのうえで、フレイレの思想をもとにしたワークショップの実践をおこない、その有効性を示す
ことである。はじめに、これまでの対話型の授業の課題とそれを乗りこえようとした多田孝志の
理論と実践について明らかにする。つぎに、同様に真に対話的な教育を目指してきたパウロ・フ
レイレの思想から真に対話的な実践とはどのようなものなのかを読み解く。フレイレの思想のな
かでも、とくに重要な一節である「世界を命名する1」ということばに着目し、フレイレの対話
の概念を改めて明らかにする。最後に、フレイレの対話の考えをもとにした実践例を紹介し、そ
の実践の意義を考察する。それをつうじて、フレイレの思想を現代の日本で実践化することにど
のような意義があるのかを提示したい。departmental bulletin pape
Omnipresence of Textbooks and Absence of Readings in Political Science in Postwar Japan
戦後日本において政治学に教科書は不要であると言われながらも、各種の教科書がある時期以
降、大量に公刊されるようになった。しかし現在でも、思想史や国際関係というサブ・ディシプ
リンのリーディングズは存在しても、他国でひろく使用されているような政治学のリーディング
ズが存在しない。そのため、いわゆる"Reading Assignment" の習慣も政治学の学部教育におい
ては一般化していないといえる。これは日本の学部教育における受講前の予習という慣行がない
ことの反映でもある。こうした事態に至った経緯と原因を明らかにしたうえで、本事象がもつ政
治的意義について考察する。そのうえで政治(学)教育における教科書の意義について論じ、あ
りうべき教育テキストと市民的理念の連関について議論する。departmental bulletin pape
≪ Introduction ≫ Special Feature: Ideology of Political Science Education and Postwar Democracy
.departmental bulletin pape
Application of IoT for Monitoring of Land Subsidence
IoT(Internet Of Things:モノのインターネット)は、様々な「モノ」がセンサと無線通信を
介してインターネットと接続される。自動車、家電、ロボット、施設など、あらゆる「モノ」が
インターネットにつながり、情報のやり取りをすることによる、「モノ」のデータ化や、それに基
づく自動化等を進展させ、新たな付加価値等を生み出し、今後の発展も見込まれている。
このIoT を地盤沈下監視分野への適用可能性を検証するための、新潟県保健環境科学研究所情
報調査科と共同研究を2017 年度から行っており、これまで研究ノート及び論文として新潟国際
情報大学経営情報学部紀要にて報告した。
本研究では現時点での共同研究の成果報告をするともに、今後の課題について述べる。departmental bulletin pape
American English Phonological Features on Singapore Radio
This study seeks to examine how the Americanization of the phonology of Singapore
English (SgE), which has conventionally been described as a non-rhotic variety, is manifested
by presenters of talk radio programs in Singapore. An auditory analysis of recordings of radio
programs on two stations and their six presenters was conducted. The study found that semirhotic
radio presenters used American phonological features, such as rhoticity, in situations
that required a high degree of accuracy. This shows that the prestige model of SgE is
shifting from the traditional Received Pronunciation (RP) based model toward a more General
American (GA) oriented one, and that American-influenced features are no longer considered
undesirable or sloppy. The study also found, on the other hand, that radio presenters utilized
RP-like non-rhoticity in situations that required a high degree of formality. This shows that
non-rhoticity still retains its traditional prestige.departmental bulletin pape
Old reclamation influenced rice field patterns observing by drones
無人航空機(以下ドローンとする)の進歩は著しく、物流、農業、測量・インフラの点検・災害救助
等に応用されている。[1] [2] [3] 農業分野では、以前からヘリコプターによる農薬散布が行われて
いたが、マルチコプタータイプの急激な進歩により、この農薬散布を始め、農地の耕作状態の調査、
[4]ピンポイントでの観察・消毒・追肥等、大規模な農業経営に応用されている。特に空撮機能を備
えたドローンが安価に提供されるようになり、農業法人、自治体、企業にも浸透し始めている。ここ
では、ドローンの空撮機能を用い、水田の観察を行った。この結果、新田開発・耕地整理以前の地
盤構造が稲穂成熟期に水田模様として現れることを確認した。departmental bulletin pape
A Study on the Cooperation of Linguistic and Visual Signs in the Information Display
本論では、言語記号と視覚記号の相互作用の効果を検証するため、案内表示の中で用いられる
文字情報とピクトグラムとを、認知主体がいかに解釈し得るかに関して考察を試みる。
ピクトグラムは視覚記号の一種として、単独で情報伝達機能を担い得るものである。それは指
示対象の視覚的特性を視覚信号によって表示する特性により、時に言語記号では伝達困難な情報
さえをも表すことができる。案内表示の中では、ピクトグラムが文字情報とともに併記される事
例が散見されるが、その際ピクトグラムは、文字情報の「挿絵」として付加されているわけでは
なく、両者はそれぞれ、情報伝達の役割を果たしていることを確認する。
文字情報とピクトグラムが併記された案内情報を認知するプロセスを考察することにより、相
互作用の結果として、解釈の限定、一体的な意味の創出、情報内容の確定、といった効果が導か
れ得ることを指摘する。departmental bulletin pape
Critical Tensions between Politics in Feminism and Political Science Education
本稿では、政治学教育において定着しつつあるフェミニズム理論が、逆に定着することによっ
て、既存の政治学の特徴である公私二元論へと取り込まれてしまっているのではないかという問
題提起を行なう。そのうえで、フェミニズム理論が政治学になんらかの貢献をなすには、どのよ
うな批判的視座が必要となるのかについて、ケアの倫理による公私二元論批判を経由して、ジョ
アン・トロントの民主主義論を例示しながら検討する。departmental bulletin pape
Right to Disconnect: The Labor Issues Addressed in the Reform of Working Practices and the Healthy Company
ワーク・ライフ・バランスのオンとオフの境界線を明確化させるため、労働者が勤務時
間外に仕事のメールや電話などへの対応を拒否できる権利を、つながらない権利(right to
disconnect)という。
フランスは、このつながらない権利に関して全世界の中で最も議論が進んだ国だといえ
る。2017年1月1日を発効日として、フランスでは、従業員に対して就業時間後の接触が
認められなくなった。その他、ドイツ、イタリア、カナダ、フィリピン、米国ニューヨー
ク州で次々とつながらない権利の法制化が行われている。
つながらない権利は仕事のありようを改善するといえるが、全て適用して良いのかまだ
疑問の余地がある。日本でもつながらない権利が認められるならば、全世界を相手にする
ビジネスではつながらない権利の法制化されていない国の企業とは競争上不利になる。
また、つながらない権利の法整備あるいはルール作りが行われない場合には、以下の潜
在的な課題が持ち上がる可能性がある。一点目は、裁量労働制の労働者と裁量労働制が適
用されない労働者に対する、労働時間と賃金である。二点目は、裁量労働制ではない労働
者による、就業時間後の簡単な返事、ショート・メッセージ、ショート・テキストによる
単純業務への時間外労働の時間と賃金である。三点目は、ハラスメントである。departmental bulletin pape